PR

パソコンが充電できない5つの原因と復活させる方法

パソコンが充電できない5つの原因と復活させる方法

「ACアダプタを繋いでいるのに、なぜかパソコンが充電できない…」

仕事や課題の締め切りが迫る中、バッテリー残量が減っていくのを見ると冷や汗が出ますよね。修理に出すと数日はパソコンが使えなくなりますし、費用もかさみます。

しかし、実はパソコンが充電できなくなる原因の多くは、一時的なエラーや接触不良であり、自宅で今すぐ解決できるケースが大半です。

この記事では、パソコンが充電できない原因と、誰でも簡単に試せる7つの対処法を徹底解説します。この記事を読めば、焦らずにパソコンを復活させ、元の作業に戻れるようになります。

PR
【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

まずは物理的な原因を確認

パソコンのシステムを疑う前に、まずは物理的な接続トラブルがないかを確認しましょう。意外な盲点が原因で充電が止まっていることがよくあります。

ケーブルと接続部の不具合

ACアダプタの接続は、コンセント側、パソコン側、そして「アダプタの途中」の3箇所を確認する必要があります。

  • パソコンの充電ポートに奥まで刺さっているか
  • コンセントに緩みはないか
  • ACアダプタの変圧器(四角い箱)とケーブルの継ぎ目が抜けていないか

特にACアダプタの継ぎ目は、足で引っ掛けたり移動させたりした拍子に少しだけ抜けてしまい、見た目では気づきにくいことが多々あります。

大谷
大谷
以前、妻のノートPCが充電できず大騒ぎになったのですが、原因はまさにこの「ACアダプタの途中の抜け」でした。掃除機をかけた時に少し引っ張ってしまったようです。一度ケーブルをすべて抜き、ギュッと力を込めて差し直すだけで解決することもありますよ。

タコ足配線の供給電力不足

電源タップ(タコ足配線)を使用している場合、供給電力が不安定になっている可能性があります。特に消費電力の大きい家電(ヒーターやドライヤーなど)と同じタップを使っていると、電圧が低下し、パソコンが充電モードに入らないことがあります。

確認のため、一度壁のコンセントに直接ACアダプタを挿してみてください。

室温が影響するケース

見落としがちなのが「温度」です。リチウムイオンバッテリーは、極端な寒さや暑さに弱く、保護機能が働いて充電を停止することがあります。

  • 5℃以下の寒い部屋:充電効率が極端に落ちる、または停止する。
  • 40℃以上の高温:安全装置が働き、充電が止まる。

冬場の冷え切った部屋や、夏場の車内などに放置していた場合は、常温に戻してから再充電を試みてください。

PR

ランプ状態で原因切り分け

パソコン本体についている「充電ランプ(LED)」の状態を見ることで、トラブルの原因がある程度特定できます。

ランプが点灯しない場合

ACアダプタを接続してもランプが全く光らない場合、パソコンまで電気が届いていない可能性が高いです。

  • ACアダプタの断線・故障
  • パソコン側の充電コネクタ(差込口)の破損
  • マザーボードの故障

この状態で別のACアダプタを試しても反応がなければ、本体故障の疑いが濃厚です。

オレンジや赤の点滅

ランプが点滅している場合、多くのメーカーで「バッテリーエラー」や「充電異常」を示しています。

メーカー 一般的な点滅の意味
HP / Dell バッテリー残量低下、またはバッテリー寿命の警告
Lenovo バッテリーの異常、またはACアダプタの電圧異常
ASUS バッテリー残量が極端に少ない(充電中)

※機種によって意味が異なるため、正確な情報はマニュアルを参照してください。

PR

自分で直す対処法ステップ

物理的な破損が見当たらない場合、パソコン内部のシステムエラーが原因かもしれません。以下の手順を順番に試してください。

放電処置を試す

パソコン内部に不要な電気が溜まる「帯電」が起きると、電源周りの動作がおかしくなることがあります。「放電」を行うことでリセットされ、正常に戻るケースが多いです。

  1. パソコンをシャットダウンする
  2. ACアダプタ、USB機器、SDカードなどをすべて外す
  3. (可能なら)バッテリーを取り外す
  4. 数分間放置する(機種によっては電源ボタンを長押しする)
  5. ACアダプタのみを接続して電源を入れる

バッテリードライバの更新

バッテリーを制御するソフト(ドライバ)が誤作動を起こしている可能性があります。これを再インストールすることで改善します。

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックし「デバイスマネージャー」を開く
  2. 「バッテリ」の項目を展開する
  3. Microsoft ACPI-Compliant Control Method Battery」を右クリックし「デバイスのアンインストール」を選択
  4. パソコンを再起動する(再起動時に自動で再インストールされます)

充電制限設定の見直し

「80%以上充電されない」「60%で止まる」という場合は、故障ではなくメーカー独自の「バッテリー保護機能」が有効になっている可能性があります。

  • Lenovo:Lenovo Vantageの「保全モード」
  • Panasonic:エコノミーモード(現在はソフト制御が主流)
  • Fujitsu:バッテリー充電制御ユーティリティ
  • Surface:バッテリー制限モード(BIOS設定)

100%まで充電したい場合は、各メーカーの設定アプリからこの機能をオフにしてください。

PR

Type-C充電の注意点

最近増えているUSB Type-C(PD)充電対応のパソコンでは、特有のトラブルが発生します。

ワット数不足の可能性

スマホ用の充電器や、出力の低いモバイルバッテリーを使っていませんか?
ノートパソコンの充電には、一般的に45W〜65W以上の出力(PD対応)が必要です。スマホ用(5W〜20W程度)の充電器を挿しても、「充電していません」と表示されたり、消費電力に追いつかず徐々に減っていったりします。

大谷
大谷
カフェで仕事をする時、スマホの充電器をPCに挿して「あれ?増えない?」と焦っている方をよく見かけます。Type-Cは形が同じでも中身(パワー)が全く違います。PCに付属していた純正アダプタか、「PD 65W」などと書かれた高出力な充電器を使うのが鉄則です。
PR

それでも直らない場合は?

これらを試しても改善しない場合、パーツの故障や寿命が考えられます。

バッテリーの寿命と交換

購入から3年以上経過している場合、バッテリーの寿命かもしれません。Windowsの機能でバッテリーの状態を確認できます。

コマンドプロンプトでpowercfg /batteryreportと入力すると、詳細なレポートが出力されます。「DESIGN CAPACITY(新品時の容量)」と「FULL CHARGE CAPACITY(現在の最大容量)」を比較し、現在の容量が半分以下なら交換時期です。

修理に出すべき症状

以下の症状がある場合は、自力での修復は難しいため修理が必要です。

  • ACアダプタのプラグを触ると充電できたりできなかったりする(接触不良)
  • 充電ポートから焦げ臭いにおいがする
  • バッテリーが物理的に膨らんでいる

人気の「パソコン修理・データ復旧業者」を見る

PR

よくある質問(Q&A)

最後に、充電トラブルに関するよくある疑問をまとめました。

Q. 「電源に接続:充電していません」と表示されます。なぜですか?

これは、ACアダプタの電力が不足しているか、バッテリー保護機能が働いている場合によく出るメッセージです。純正のアダプタを使っているか、設定で充電上限を制限していないかを確認してください。一時的な高負荷で消費電力が上回っている場合もあります。

Q. ずっと0%のまま増えません。故障ですか?

バッテリーが「深放電(過放電)」してしまい、ロックがかかっている可能性があります。PCの電源を切り、ACアダプタを接続したまま一晩(8時間以上)放置してみてください。それでも1%も増えなければ、バッテリー故障の可能性が高いです。

Q. 互換バッテリーを使っても大丈夫ですか?

Amazonなどで安価な互換バッテリーが販売されていますが、品質にばらつきがあり、最悪の場合発火のリスクもあります。基本的にはメーカー純正品、または信頼できるPSEマーク付きの製品を選ぶことを強くおすすめします。

PR

まとめ:焦らず一つずつ確認を

パソコンが充電できないトラブルは、必ずしも重篤な故障とは限りません。

  • ケーブルの「抜け」やコンセントを確認する
  • 寒い場所・暑い場所から移動させる
  • パソコンの放電処置を行う
  • ドライバの再インストールを試す
  • Type-Cの場合は充電器のワット数を確認する

まずはこれらの対処法を落ち着いて試してみてください。単純な接触不良やシステムの一時的なエラーであれば、これだけですぐに解決します。

もしバッテリーの寿命であれば、早めに交換用バッテリーを手配して、快適なパソコン環境を取り戻しましょう。

※記事の執筆には可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっている可能性もあります。重要な情報は再確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。

パソコン
PR