「パソコンを買ったけれど、必要なアプリの入れ方がわからない」
「変なボタンを押してウイルスに感染しないか不安……」
パソコンを使い始めると誰もが一度はぶつかる壁、それが「アプリのインストール」です。スマホと違って操作が複雑に見えるため、難しそうに感じてしまいますよね。
しかし、安心してください。正しいルートと手順さえ知っていれば、誰でも安全に、わずか数分で好きなソフトを使えるようになります。
この記事では、最も安全な「公式ストア」経由の方法から、Webサイトからダウンロードする手順、そして「インストールできない!」というトラブル対処法までを完全網羅しました。これを読めば、あなたのパソコンライフが一気に快適になります。
パソコンにアプリを入れる2つの基本ルート
パソコン(特にWindows)にアプリをインストールする方法は、大きく分けて2つあります。まずはこの違いを理解することが、安全への第一歩です。
| 入手ルート | 安全性 | 難易度 | おすすめのケース |
|---|---|---|---|
| ① 公式ストア (Microsoft Store) | 非常に高い | 簡単 | LINE、Spotify、Netflixなど |
| ② Webサイトからダウンロード | 注意が必要 | 普通 | Google Chrome、Zoom、専門ソフトなど |
① 公式ストア(Microsoft Store)を利用する
スマホの「App Store」や「Google Play」と同じ感覚で使えるのが、Windows標準の「Microsoft Store」です。審査を通過したアプリのみが並んでいるため、ウイルス感染のリスクが極めて低く、最もおすすめです。
手順
- 画面下のタスクバーやスタートメニューから「Microsoft Store」を開く。
- 検索窓に欲しいアプリ名を入力する。
- 「入手」または「インストール」ボタンをクリックする。

② 公式サイトからインストーラーを入手する
Google ChromeやZoomなど、Microsoft Storeにはないアプリも多数あります。その場合は、ブラウザを使って公式サイトからインストール用ファイル(インストーラー)をダウンロードします。
必ず「公式サイト」であることを確認してください。検索結果の広告枠に、見た目がそっくりの偽サイトが表示されることがあります。
Webからのインストール手順と注意点
ここでは、最もつまづきやすい「Webサイトからのダウンロード&インストール」の具体的な手順を解説します。Windows 10/11共通の流れです。
1. インストーラーをダウンロードする
公式サイトの「ダウンロード」ボタンをクリックします。ファイルは通常、パソコン内の「ダウンロード」フォルダに保存されます。
- .exe / .msi:そのままダブルクリックで実行できる形式。
- .zip:圧縮されたフォルダ。一度「展開(解凍)」が必要。

2. インストーラーを起動する
ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という画面が出ることがあります。「はい」を選択して進みます。
3. 画面の指示に従って進める
セットアップウィザード(案内画面)が表示されます。基本的には「次へ」「同意する」「インストール」をクリックして進めば完了です。
無料ソフトの場合、途中で「〇〇(別のソフト)も一緒にインストールしますか?」と聞かれることがあります。不要な場合はチェックを外して進みましょう。
インストールできない時の原因と対処法5選
「エラーが出て進まない」「ボタンが反応しない」。そんな時に確認すべき5つのポイントを紹介します。
「Sモード」になっていないか確認する
Surfaceや一部のノートPCには、セキュリティを高めるために「Windows 10/11 (Sモード)」が搭載されています。このモードでは、Web上からダウンロードしたアプリ(.exeファイルなど)は一切インストールできません。
Microsoft Store以外からもアプリを入れたい場合は、設定からSモードを解除する必要があります。(参照:Microsoft サポート)
「SmartScreen」の警告が出た場合
画面が青くなり「WindowsによってPCが保護されました」と表示されることがあります。これはWindows Defender SmartScreenという機能です。
自分が信頼できるサイトからダウンロードしたものであれば、以下の手順で実行可能です。
- 「詳細情報」をクリックする。
- 出てきた「実行」ボタンをクリックする。
管理者権限で実行してみる
インストールにはパソコンのシステムを変更する権限が必要です。インストーラーのアイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択すると、スムーズに進むことがあります。
セキュリティソフトを一時停止する
導入しているウイルス対策ソフトが、インストーラーを誤検知してブロックしている可能性があります。一時的にソフトを無効化して試してみてください。成功したらすぐに有効に戻しましょう。
ストレージの空き容量不足
PCの空き容量が不足していると、インストールは完了しません。「設定」>「システム」>「記憶域(ストレージ)」で空き状況を確認し、不要なファイルを削除しましょう。
よくある質問(Q&A)
A. 最近のパソコン(ここ10年以内に購入したもの)であれば、基本的には「64bit版」を選べば間違いありません。32bit版は古いパソコン向けです。
A. デスクトップにアイコンが作成されない設定になっている場合があります。キーボードの「Windowsキー」を押してスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」一覧から探すか、検索窓にアプリ名を入力してみてください。
A. アイコンをゴミ箱に入れるだけでは消えません。「設定」>「アプリ」>「インストールされているアプリ」を開き、消したいアプリの横にある「…」をクリックして「アンインストール」を選んでください。
まとめ
パソコンへのアプリインストールは、以下の3つのポイントを押さえれば怖くありません。
- まずは安全なMicrosoft Storeで探すこと
- Webから入れる場合は「偽サイト」や「広告ボタン」に注意すること
- インストールできない時は「Sモード解除」や「右クリック展開」を試すこと
最初は戸惑うかもしれませんが、一度慣れてしまえば、便利なツールを自由自在に追加できるようになります。ぜひこの記事を参考に、あなたのパソコンを「自分だけの使いやすい相棒」にカスタマイズしていってください。


