「作業中に突然メニューバーが消えてしまった!」「YouTubeを大画面で見たいけどやり方がわからない」と困った経験はありませんか?
パソコンの全画面表示(フルスクリーン)は、作業に没頭したい時には最強の機能ですが、意図せず切り替わってしまうと「壊れた!?」と焦ってしまうものです。
この記事では、WindowsとMacにおける全画面表示の設定と解除(戻し方)を、ショートカットキーを中心に徹底解説します。これを読めば、誤操作のパニックから解放され、快適なパソコン作業ができるようになりますよ。
全画面表示・解除のショートカット一覧
まずは結論からお伝えします。パソコンで全画面表示に切り替える、または元に戻すための最短ルートはショートカットキーを使うことです。
以下の表を見れば、あなたのパソコンでの操作方法がすぐに分かります。
| OS・場面 | 全画面表示 / 解除 | 備考 |
|---|---|---|
| Windows | F11 | 多くのブラウザ・アプリで共通 |
| Mac | Ctrl + Cmd + F | または「地球儀」+ F |
| YouTube等 | F | 解除は「Esc」でも可 |
| Excel/Word | Alt → V → U | バージョンにより異なる |
基本的には、Windowsなら「F11」、Macなら「Ctrl + Cmd + F」と覚えておけば、9割の場面で対応できます。
Windowsでの全画面表示と解除テクニック
Windowsユーザーが最も頻繁に使う操作と、うまくいかない時の対処法を詳しく解説します。
基本は「F11」キーを押すだけ
Google Chrome、Microsoft Edge、エクスプローラーなど、多くのウィンドウで共通して使えるのがファンクションキーの「F11」です。
- 全画面にしたい時:キーボード上部の「F11」を押す。
- 元に戻したい時:もう一度「F11」を押す。
これで上部のタブや下部のタスクバーが消え、コンテンツが画面いっぱいに表示されます。
ノートPCでF11が効かない場合(Fnキー)
「F11を押しても画面の明るさが変わるだけで、全画面にならない!」
そんな時は、キーボードの左下にある「Fn(ファンクション)」キーを押しながら「F11」を押してみてください。
最近のノートパソコン(SurfaceやLenovoなど)は、Fキーに音量調整などの機能が割り当てられていることが多いため、「Fn」キーとの同時押しが必要なケースがあります。
「最大化」と「全画面」の違いに注意
よくある勘違いとして、「ウィンドウの最大化」と「全画面表示」の混同があります。ここを区別すると作業効率が上がります。
- 全画面表示 (F11):タスクバーやタブも消える。没入モード。
- 最大化 (Win + ↑):画面いっぱいに広がるが、タスクバーやタイトルバーは残る。
もし「タスクバーは表示させておきたい」という場合は、全画面表示ではなく、「Windowsキー」+「↑(上矢印)」でウィンドウを最大化することをおすすめします。
Macでのフルスクリーン操作方法
Macをお使いの方は、Windowsとはキー配置が異なります。トラックパッドを使った直感的な操作も可能です。
ショートカットキーを使う
Macでの全画面表示・解除のショートカットは以下の3つのキーの同時押しです。
Control + Command + F
解除する際も同じキーを押すか、キーボード左上の「Esc(エスケープ)」キーを押すことで元に戻せます。
緑色のボタンとダブルクリック
マウス操作で行う場合は、ウィンドウ左上の信号機ボタンを使います。
- ウィンドウ左上の緑色のボタンをクリックします。
- 解除する際は、マウスカーソルを画面最上部に突き当てるとメニューバーが出るので、再度緑ボタンをクリックします。

アプリ別:Chrome・YouTube・Excelの対応
ブラウザや特定のアプリケーションでは、独自の操作方法が用意されていることがあります。よく使うソフトの設定を確認しておきましょう。
Google Chrome・Edge(マウス操作)
キーボードを使わずにマウスだけで操作したい場合の手順です。
- Chrome:右上の「︙」メニュー > 「ズーム」の横にある四角いアイコンをクリック。
- Edge:右上の「…」メニュー > 「ズーム」の横にある矢印アイコンをクリック。
解除する際は、画面上部中央にカーソルを持っていくと現れる「×」ボタンを押します。
YouTube・動画サイト
動画視聴中の全画面切り替えは、以下の方法がスムーズです。
- ショートカット:キーボードの「F」キー(Full screenのF)
- 解除:同じく「F」キー、または「Esc」キー
- マウス:動画画面をダブルクリック
Excel(エクセル)・Officeソフト
仕事で使うExcelで「リボン(メニュー)」が消えてしまい、焦ったことはありませんか?これは全画面モードになっている可能性があります。
- 解除方法:キーボードの「Esc」キーを押すのが確実です。
- リボンの表示設定:画面右上の「リボンの表示オプション(矢印アイコン)」から、「タブとコマンドの表示」を選択すると元通りになります。
全画面表示が解除できない時の対処法
「F11を押してもEscを押しても戻らない!」というトラブル時の最終手段をご紹介します。
カーソルを画面上部に持っていく
多くの全画面アプリでは、マウスカーソルを画面の一番上(または一番下)に持っていくことで、一時的に「×」ボタンやメニューバーが表示されます。そこに隠れている「解除」ボタンや「ウィンドウに戻す」ボタンを探してみてください。
タスク切り替え(Alt + Tab)を使う
特定のゲームやアプリがフリーズして全画面のまま動かない場合は、強制的に画面を切り替えます。
- Windows:「Alt」+「Tab」キー
- Mac:「Command」+「Tab」キー
これで別のウィンドウに移動し、問題のアプリを終了させることができます。

よくある質問(Q&A)
Q. タスクバーが消えてしまったのですが、全画面表示のせいですか?
A. はい、全画面表示(F11)中はタスクバーも隠れます。「F11」を押して元に戻るか確認してください。もし全画面ではないのにタスクバーがない場合は、タスクバーの設定で「自動的に隠す」がオンになっている可能性があります。
Q. PDFファイル(Adobe Acrobat)を開くと勝手に全画面になります。
A. Adobeの設定で「フルスクリーンモードで開く」になっている可能性があります。「編集」>「環境設定」>「フルスクリーンモード」から設定を変更するか、「Ctrl + L」で切り替えが可能です。
Q. ショートカットキーを押しても反応しません。
A. キーボードの「Fn」キーがロックされているか、独自のキー設定ソフトが干渉している可能性があります。まずは「Fn + F11」や「Fn + Esc」を試してみてください。
まとめ:全画面表示を使いこなして作業効率アップ
今回は、パソコンの全画面表示のやり方と、解除できない時の対処法について解説しました。
最後に重要なポイントを振り返ります。
- Windowsの基本は「F11」、効かない時は「Fn + F11」。
- Macの基本は「Ctrl + Cmd + F」。
- 動画サイトは「F」キーで快適に。
- 困ったら「Esc」キーか、マウスを画面上端へ。
全画面表示は、プレゼンテーションや動画鑑賞だけでなく、執筆作業やデータ入力など「一点集中したい時」に非常に強力なツールとなります。
「戻し方がわかる」という安心感があれば、これからは恐れずに全画面表示を活用できるはずです。ぜひ、今日からショートカットを取り入れて、メリハリのあるパソコンライフを送ってくださいね。


