パソコンが固まった！フリーズした時の対処法5選と再起動の手順

「作業中にパソコンが突然固まった…」
「クリックしても全く反応しない」

作成中の資料やデータが消えてしまうかもしれない恐怖、本当に焦りますよね。しかし、ここでパニックになって電源ボタンを連打するのは危険です。誤った操作はHDDの故障やデータ消失の決定打になりかねません。

この記事では、パソコンが固まった・フリーズした際の正しい対処法と、安全な再起動の手順を解説します。初心者の方でもすぐに試せる「裏技ショートカット」も紹介しますので、まずは落ち着いて順番に試してみてください。

【監修者】

大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

まずは数分間放置して待つ

画面が固まった直後に最も確実な対処法は、「何も触らずに待つこと」です。

フリーズしたように見えても、実は裏側でWindows Updateやウイルススキャンなどの「重い処理」が動いているだけの場合が多々あります。この状態でクリックを連打すると、処理が追いつかなくなり、本当にフリーズしてしまいます。

アクセスランプを確認する

パソコン本体の側面やキーボード上部にある「アクセスランプ（ドラム缶のようなマーク）」を見てください。

• ランプが点滅している：HDD/SSDが読み書き中です。処理が終わるまで待ちましょう。
• ランプが消灯している：完全に停止している可能性があります。次のステップへ進んでください。

大谷

私も記事の執筆中に画面が白くなった経験が何度もあります。焦って電源を切ると、書きかけの記事が消えるだけでなく、最悪の場合Windowsが起動しなくなります。「とりあえずトイレに行って戻ってきたら直っていた」というのが一番安全な解決策だったりしますよ。

キーボードで解決する操作

マウスカーソルが動かなくても、キーボードの入力だけは生きているケースがよくあります。電源を切る前に、以下のショートカットキーを試してください。

画面ドライバーをリセット

これは意外と知られていない「プロの対処法」です。画面が真っ暗になったり、映像だけが止まっている場合に有効です。

「Windows」＋「Ctrl」＋「Shift」＋「B」

これを同時押しすると、パソコンから「ピピッ」と音が鳴り、画面が一瞬暗転してグラフィックドライバーが再読み込みされます。これで直れば、作業をすぐに再開できます。

タスクマネージャーの起動

特定のアプリだけが固まっている場合は、そのアプリだけを終了させましょう。

「Ctrl」＋「Shift」＋「Esc」

この同時押しで「タスクマネージャー」が一発起動します。（「Ctrl」＋「Alt」＋「Delete」でもOKですが、こちらの方が早いです）。

「応答なし」になっているアプリを選択し、「タスクの終了」をクリックしてください。

症状別のフリーズ対策一覧

状況によって適切な対処法は異なります。現在の症状に合わせて、以下の表から解決策を探してください。

マウスや周辺機器を確認

パソコン本体ではなく、入力機器のトラブルであることも多いです。基本的なことですが、見落としがちなポイントをチェックしましょう。

• 無線マウスの電池：電池が切れていませんか？裏面のスイッチを一度OFFにしてONにし直してみましょう。
• Bluetooth接続：一時的に接続が切れているだけかもしれません。
• 有線ケーブル：USBが抜けかかっていませんか？別のUSBポートに挿し替えてみてください。

これでカーソルが動けば、パソコン内部の問題ではありません。

最終手段の強制終了と再起動

10分以上待っても画面が動かず、キーボード操作も一切受け付けない場合は、最終手段として「強制終了（強制電源オフ）」を行います。

※作業中の未保存データは消える可能性が高いですが、パソコンを復旧させるためには避けられません。

電源ボタンを長押しする

手順はシンプルですが、確実に行ってください。

1. パソコン本体の電源ボタンを、電源が落ちるまで（約5秒〜10秒）長押しします。
2. 画面が消え、ファンの回転音が止まったことを確認します。
3. すぐに電源を入れず、1分〜5分ほど放置します。（内部の電気を放電させるため）
4. 再度電源ボタンを押して起動させます。

大谷

強制終了はパソコンにとって「心臓発作」のような負担がかかります。あくまで他に手がない時の最終手段です。もし再起動後に「修復しています」という画面が出たら、終わるまで絶対に電源を切らないでくださいね。

頻繁に固まる原因と予防策

一度直っても、頻繁にフリーズを繰り返す場合は根本的な原因を取り除く必要があります。

熱暴走を防ぐ

パソコンは熱に弱いです。通気口にホコリが溜まっていたり、夏場の暑い部屋で使用したりしていませんか？

内部温度が上がると、CPUが故障を防ぐために動作を停止させます。エアダスターで通気口を掃除し、ノートパソコンなら冷却台を使用するのも効果的です。

Amazonで人気の「冷却台」を見る楽天市場で人気の「冷却台」を見る

メモリ不足を解消する

ブラウザのタブを大量に開いたり、動画編集などの重い作業を同時に行ったりするとメモリ不足になります。不要なアプリはこまめに閉じましょう。

よくある質問（Q&A）

A. 保存していなかった作業中のデータ（書きかけの文章など）は消える可能性が高いです。ただし、すでに保存済みの写真やファイルまで消えることは稀ですので、まずは復旧を優先しましょう。

A. Surfaceなどのタブレット型PCの場合、電源ボタンと音量ボタンを同時に長押しするなど、機種特有のリセット方法があります。メーカー公式サイトで「（機種名） 強制再起動」と検索してみてください。

まとめ：焦らず正しい対処を

パソコンが固まった時の対処法をご紹介しました。重要なポイントを振り返ります。

• まずは焦らず、アクセスランプを見て数分間待つ。
• 「Win+Ctrl+Shift+B」や「Ctrl+Shift+Esc」を試す。
• マウスの電池や接続を確認する。
• どうしてもダメな時だけ、電源長押しで強制終了する。

パソコンがフリーズするのは、「少し休ませてほしい」「メンテナンスしてほしい」というサインです。

無事に再起動できたら、大切なデータをバックアップし、不要なファイルを削除するなどしてパソコンを労ってあげてくださいね。快適な動作を取り戻して、効率よく作業を進めていきましょう。