「オンラインゲームでラグが発生して勝てない…」
「大事なWeb会議で画面がフリーズして焦った…」
Wi-Fiは手軽で便利ですが、ここぞという時の通信速度や安定性を求めるなら、やっぱり有線LAN接続が最強です。
しかし、「パソコンの有線接続に必要なものって具体的に何?」「LANケーブルをどこに、どういう順番で挿せばいいの?」と迷っていませんか?
この記事では、有線接続に必要なものリストから、初心者でも失敗しない接続手順、ハブを使う場合の正しい順番、さらには「繋がらない」時の設定確認まで網羅的に解説します。
これを読めば、機械が苦手な方でも迷わずセットアップでき、ストレスフリーな爆速インターネット環境を手に入れられますよ。
※2025年11月27日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
基本の4点!パソコンの有線接続に必要なものリスト
まずは準備です。パソコンを有線接続するために必要なものは、基本的に以下の4点です。
多くの場合、インターネット契約時に自宅に揃っていますが、自分で用意すべきものもあるので確認していきましょう。
| 必要なもの | 入手・確認方法 | 自分で用意? |
|---|---|---|
| ① ONU(モデム) | 回線事業者からレンタルされる黒や白の箱 | 不要 |
| ② ルーター | Wi-Fiを使っているなら、その機械でOK | 場合による |
| ③ LANケーブル | 機器同士を繋ぐケーブル | 必要 |
| ④ パソコン | LANポート(差込口)があるか確認 | – |
① ONU(モデム)と ② ルーター
壁の光コンセントから繋がっている機械です。
Wi-Fiを使っているご家庭なら、すでに設置されている「Wi-Fiルーター」の背面に有線接続用のポート(穴)があるはずです。新たに有線専用ルーターを買い足す必要は基本的にありません。
③ LANケーブル
機器同士を繋ぐケーブルです。これは自分で用意する必要があります。
実は「何でもいい」わけではありません。ケーブルの性能(カテゴリ)が低いと、せっかくの光回線が遅くなってしまいます。選び方は後ほど詳しく解説します。
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④ パソコン(LANポートの確認)
パソコンの側面や背面に、電話線よりひと回り大きい「凸」のような形をした差込口(LANポート)があるか確認してください。
LANポートがない薄型ノートPCの場合
MacBookやSurface、最近の薄型ノートPCには、有線LANポートが搭載されていないことが多いです。
その場合は、「LANアダプター(有線LAN変換アダプタ)」というアイテムが必要です。USBポート(Type-AやType-C)に挿すだけで、有線LANポートを増設できます。1,000円〜3,000円程度で購入可能です。
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パソコンの有線接続のやり方
必要なものが揃ったら、実際に機器を接続していきましょう。手順は非常にシンプルです。
※作業前に、ONU・ルーター・パソコンすべての電源を一度OFFにしてください。トラブルを未然に防げます。
基本パターン(ルーターを使う場合)
最も一般的な接続方法です。
- 壁の光コンセントとONUが繋がっていることを確認する。
- ONUとルーターをLANケーブルで繋ぐ。
※ルーター側は「WANポート(またはINTERNETポート)」に挿します。 - ルーターとパソコンをLANケーブルで繋ぐ。
※ルーター側は「LANポート」に挿します(複数あるうちのどこでもOK)。

応用パターン(スイッチングハブを使う場合)
「家族みんなで有線にしたいけど、ルーターの穴が足りない…」
そんな時は「スイッチングハブ」を使ってポートを増やします。「つなぐ順番」は以下の通りです。
ポイントは、必ず「ルーターの後ろ(下流)」にハブを設置することです。ONUとルーターの間にハブを入れてしまうと、インターネットに接続できません。
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失敗しない!LANケーブルの選び方3選
「家にあった古いケーブル」を適当に使っていませんか?それが速度低下の犯人かもしれません。失敗しない選び方のポイントは3つです。
1. カテゴリ(CAT)は6Aがおすすめ
LANケーブルには通信速度を決める「カテゴリ」という規格があります。ケーブルの側面に印字されているので確認してみてください。
- CAT5(カテゴリ5):遅い。今の光回線には不向き。
- CAT5e(カテゴリ5e):普通。1Gbps対応。
- CAT6(カテゴリ6):安定。1Gbps対応でノイズに強い。
- CAT6A(カテゴリ6A):一番おすすめ。10Gbps対応で超高速。
価格差は数百円程度です。これから買うなら、将来的に回線速度が上がっても対応できる「CAT6A」を選んでおけば間違いありません。
2. 形状は用途に合わせて選ぶ
- スタンダード(丸型):ノイズに強く通信が最も安定します。オンラインゲームならコレ。
- フラット(薄型):カーペットの下やドアの隙間を通せます。
- スリム(極細):柔らかく、狭い場所でも配線しやすいです。
3. 長さは余裕を持って
ギリギリの長さだと、掃除の時などに引っ張られて断線したり、PC側のポートを傷めたりします。「測った長さ+1〜2メートル」の余裕を持たせましょう。
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有線接続できない・繋がらない時の対処法
「手順通りに繋いだのに、インターネットが見れない!」
そんな時は、以下の順番でチェックしてください。ほとんどのトラブルはこれで解決します。
対処法①:正しい手順で再起動する
機器はずっと電源が入っていると、稀に動作が不安定になります。一度リセットしましょう。
正しい再起動の手順
- パソコン、ルーター、ONUすべての電源を切る(コンセントを抜く)。
- 5分間放置して放電させる。
- ONU → ルーター → パソコン の順番で、2分ずつ時間をあけながら電源を入れる。
上流(ONU)から順番に水(データ)を流していくイメージです。
対処法②:パソコンの設定を確認する
ケーブルは繋がっていても、パソコン側の設定で認識されていない場合があります。
Windowsの場合
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く。
- 「イーサネット」の状態が「接続済み」になっているか確認する。
- 「IPアドレスの割り当て」が「自動(DHCP)」になっているか確認する。
Macの場合
- 「システム設定」→「ネットワーク」を開く。
- 左側のリストにある「USB 10/100…LAN」などの接続済みアイコンを確認する。
- 緑色のランプが点灯し、「接続済み」になっていればOKです。
対処法③:Wi-FiをOFFにしてみる
パソコンによっては、有線ケーブルを挿してもWi-Fi接続が優先されてしまうことがあります。
一度パソコンのWi-Fi機能を「OFF」にして、有線だけで繋がるか試してみましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. パソコン1台だけならルーターは不要ですか?
A. 基本的には可能ですが、推奨しません。ONUと直結する場合、パソコン側で「広帯域接続(PPPoE)」という設定が必要になったり、ウイルスなどのセキュリティリスクが高まったりします。ルーターを経由させるのが最も安全で簡単です。
Q. 100均のLANケーブルでも大丈夫ですか?
A. 繋がりますが、おすすめはしません。カテゴリが古かったり(CAT5など)、耐久性が低くすぐに爪が折れたりすることがあります。通信速度と安定性を求めるなら、エレコムやバッファローなどのメーカー製を選びましょう。
Q. LANケーブルの爪が折れて抜けやすいのですが…
A. 爪(ラッチ)が折れるとポートに固定できず、接触不良の原因になります。「ラッチ補修カバー」という製品で修理するか、新しいケーブルへの買い替えをおすすめします。
まとめ:必要なものを揃えて快適なネット環境を
パソコンの有線接続は、決して難しくありません。以下のポイントを押さえれば、誰でも簡単にできます。
- 必要なもの:ONU、ルーター、LANケーブル(CAT6A推奨)、パソコン
- 接続の順番:壁 → ONU → ルーター → (ハブ) → パソコン
- 重要ルール:ルーターの「WAN」と「LAN」を間違えないこと
- 困った時:上流から順番に再起動する
有線接続にするだけで、動画の読み込み待ちがなくなったり、ゲームのラグが解消されたりと、インターネット環境は劇的に快適になります。
ぜひ今回の記事を参考に、あなたも安定した爆速ネット環境を手に入れてくださいね。


