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デスクトップパソコンの電源は入るのに画面がつかない原因

デスクトップパソコンの電源は入るのに画面がつかない原因

「デスクトップパソコンの電源ボタンを押したのに、画面が真っ暗なまま…」「ファンは元気に回っているのに、どうして画面だけつかないんだろう?」

こんな経験、ありませんか?

大切な作業の途中や、急いでいる時にこのトラブルが起きると、本当に焦ってしまいますよね。何から手をつけていいか分からず、途方に暮れてしまう方も多いのではないでしょうか。

でも、ご安心ください。「デスクトップパソコンの画面がつかないのに電源は入る」という症状は、意外と簡単なことで解決するケースが多いんです。

この記事では、そんな絶望的な状況を解決するために、考えられる10の主な原因から、初心者の方でもご自身で試せる具体的な対処法まで、順を追って徹底的に解説していきます。

さらに、ノートパソコンの場合の対処法や、「NO SIGNAL」と表示される原因、メーカー別の特徴まで網羅的にご紹介。記事を読み終える頃には、トラブルの原因を特定し、あなたのパソコンも無事に映るようになっているかもしれません。

万が一、自力で解決できなくても、プロの修理業者に相談する際のポイントまで詳しく解説しているので、最後まで安心して読み進めてくださいね。

監修・執筆者
大谷

家電製品アドバイザー。
年間100台以上の家電をチェックし、自腹で試す家電マニア。
数々の家電選びの失敗から学んだ、”本当に役立つ知識”を発信している。

デスクトップパソコンの画面がつかない!まず確認すべき3つのこと

専門的な対処法を試す前に、まずは誰でも簡単に確認できる基本的なポイントを3つチェックしましょう。もしかしたら、この段階であっさり解決するかもしれませんよ。

大谷
大谷
「え、そんなことで?」と思うような、意外な見落としが原因のことも多いんです。まずは落ち着いて、基本から確認していきましょう!

省電力モードやスリープ状態になっていませんか?

パソコンは、一定時間操作がないと自動的に画面をオフにする「省電力モード」や「スリープ状態」に入ります。電源ランプは点灯・点滅しているのに画面だけが消えている場合、まずはこの状態を疑いましょう。

マウスを動かしたり、キーボードのいずれかのキーを押してみてください。 これだけで、スリープ状態から復帰して画面が表示されることがよくあります。スリープ状態で電源ランプが点滅している場合は、電源ボタンを短く1回押すことで復帰するモデルもあります。

電源ケーブルの接続は抜けていませんか?

次に確認したいのが、ケーブル類の接続です。特にデスクトップパソコンは、本体とモニター(ディスプレイ)が別々になっているため、接続ケーブルが原因のトラブルも少なくありません。

  • パソコン本体の電源ケーブルはしっかりコンセントに刺さっていますか?
  • モニターの電源ケーブルはしっかりコンセントに刺さっていますか?
  • パソコン本体とモニターを繋ぐ映像ケーブル(HDMI, DisplayPort, DVI, VGAなど)は、両方の端子にしっかり刺さっていますか?

掃除の際に足で引っ掛けてしまったり、ペットがいたずらしたりして、ケーブルが少し緩んでいるだけでも画面は映りません。一度すべてのケーブルを抜き、奥までしっかりと差し直してみてください。

また、テーブルタップ(タコ足配線)を使っている場合は、電力供給が不安定になっている可能性も考えられます。一度パソコンとモニターの電源ケーブルを、壁のコンセントに直接挿して試してみることをおすすめします。

周辺機器や電磁波など外部の影響も考慮しよう

意外な原因として、外部環境の影響が挙げられます。

例えば、電子レンジや他の大型家電と同じコンセントから電源を取っている場合、電力供給が不安定になり、画面表示に影響が出ることがあります。また、強力な電磁波を発する機器が近くにあると、ノイズの原因になることも。

さらに、最近接続したUSBメモリや外付けHDD、プリンターなどの周辺機器が原因で起動トラブルが起きることもあります。一度、マウスとキーボード以外の周辺機器をすべて取り外した状態で起動を試してみてください。

なぜ?パソコンの画面がつかないのに電源が入る10の原因

基本的な確認で解決しなかった場合、もう少し踏み込んだ原因を探っていく必要があります。考えられる原因は多岐にわたりますが、主に以下の10個が挙げられます。

  1. ケーブルの接続不良・断線: 見た目は繋がっていても、内部で断線している可能性があります。
  2. 一時的なシステムの不調: パソコン内部に不要な電気が溜まる「帯電」などが原因で、一時的に動作が不安定になっている状態です。
  3. 省電力・スリープモードからの復帰失敗: 通常はすぐに復帰しますが、何らかの理由でうまく復帰できないことがあります。
  4. ディスプレイ(モニター)の故障: パソコン本体ではなく、モニター側が故障しているケースです。
  5. ディスプレイの接続設定ミス: モニター側の入力切替が、パソコンと接続している端子と違うものに設定されている状態です。
  6. ビデオカード(グラフィックボード/GPU)の故障: 映像を出力するための専門パーツが故障または接触不良を起こしている状態です。
  7. メモリの接触不良・故障: パソコンの頭脳(CPU)が作業する机の役割を果たすメモリに問題があると、正常に起動できません。
  8. 接続端子の故障: パソコン側やモニター側のケーブルを差し込む端子自体が物理的に破損しているケースです。
  9. ハードウェアの故障: マザーボードや電源ユニットなど、パソコンの根幹をなす部品が故障している重度なケースです。
  10. ソフトウェアの問題: OS(Windows)のシステムファイルが破損したり、ディスプレイドライバーに不具合があったりするケースです。
大谷
大谷
原因は一つとは限りません。複数の要因が絡み合っていることもあります。次の章で紹介する対処法を一つずつ試して、原因を切り分けていきましょう。

【初心者向け】デスクトップPC画面がつかない時の対処法6選

ここからは、いよいよ具体的な対処法を解説していきます。比較的簡単で、効果が高いものから順番にご紹介しますので、ぜひ上から順に試してみてください。

対処法①:ディスプレイ・ケーブルを他のものに替えてみる

原因を切り分ける上で最も効果的な方法の一つが、「交換してみる」ことです。もし予備のモニターや映像ケーブルがあれば、それに交換して映るかどうかを確認しましょう。

  • 別のケーブルに交換して映った場合 → ケーブルの断線が原因
  • 別のモニターに接続して映った場合 → モニター本体の故障が原因
  • どちらを交換しても映らない場合 → パソコン本体に原因がある可能性が高い

もし予備のモニターがない場合は、ご家庭のテレビにHDMIケーブルで接続してみるのも有効な手段です。テレビにパソコンの画面が映れば、モニターの故障である可能性が極めて高いと判断できます。

対処法②:パソコンを放電させてみる【効果大】

パソコンの内部に不要な電気が溜まる「帯電」は、画面がつかないトラブルの非常によくある原因です。この溜まった電気を解放(放電)するだけで、あっさり直ることがあります。

手順はとても簡単なので、ぜひ試してみてください。

デスクトップパソコンの放電手順

  1. パソコンをシャットダウンします。(画面が見えないので電源ボタンを長押しして強制終了します)
  2. パソコンに接続されている全てのケーブル類(電源ケーブル、モニターケーブル、USB機器、LANケーブルなど)を抜きます。
  3. 全てのケーブルを抜いた状態で、90秒以上放置します。時間に余裕があれば5分〜10分ほど放置するとより効果的です。
  4. 電源ケーブルとモニターケーブルだけを接続し直します。
  5. パソコンの電源を入れ、画面が映るか確認します。
大谷
大谷
この放電作業は、多くのパソコントラブルに有効な万能薬のようなものです。何か調子が悪いな、と思ったらまず試してみる価値はありますよ!

対処法③:パソコンやディスプレイの設定を見直す

見落としがちなのが、パソコンやモニター側の設定です。特に、モニターの入力切替が間違っているケースは非常に多いです。

多くのモニターには、HDMI1, HDMI2, DisplayPortなど、複数の入力端子が付いています。モニター本体のボタンを操作して、パソコンとケーブルで接続している端子に入力設定が合っているかを確認してください。

例えば、HDMI1にケーブルを挿しているのに、モニターの入力設定がDisplayPortになっていると、当然画面は映りません。「NO SIGNAL(信号がありません)」と表示される場合は、この設定ミスを一番に疑いましょう。

また、パソコン側で意図せず出力設定が変わってしまっている可能性もあります。Windowsキー + Pキーを同時に押すと、画面右側に出力モードの選択画面が表示されます(画面が映らないと見えませんが)。このキーを押した後、Enterキーを押す、という操作を数回繰り返すと、出力モードが切り替わって映ることがあります。

対処法④:HDD/SSDのアクセスランプを確認する

パソコン本体にある「アクセスランプ」の状態も、重要なヒントになります。アクセスランプは、ドラム缶のようなマークで示されていることが多いです。

このランプが点灯・点滅しているかを確認してください。

  • 点灯・点滅している: パソコン内部のHDDやSSDは動作しており、OSを読み込もうとしている状態です。この場合、映像出力系統(ビデオカードやモニター、ケーブル)に問題がある可能性が高いです。
  • 消灯したまま・点灯しっぱなしで変化がない: HDD/SSDが正常に動作していない可能性があります。この場合は、メモリやマザーボードなど、より深刻なハードウェアの故障が疑われます。

対処法⑤:パソコンを強制終了・再起動させる

一時的なソフトウェアの不具合であれば、パソコンを再起動することで解決する場合があります。画面が映らないため、通常の手順ではシャットダウンできませんので、電源ボタンを長押しして強制的に電源をオフにします。

電源ランプが完全に消えるまで、電源ボタンを10秒以上押し続けてください。

電源が切れたら、数十秒待ってから、再度電源ボタンを押して起動します。ただし、この強制終了はパソコン、特にHDD/SSDに負担をかける行為です。何度も繰り返すのは避け、最終手段の一つとして考えてください。

対処法⑥:ビデオカード(GPU)の状態を確認する

デスクトップパソコン、特にゲームや動画編集をする高性能なモデルには、「ビデオカード(グラフィックボード)」という映像専門のパーツが搭載されています。

パソコンのケースを開けて、ビデオカードに付いている冷却ファンが回転しているかを目で見て確認してください。ファンが全く回っていなければ、ビデオカードが故障しているか、マザーボードからしっかり電力が供給されていない可能性があります。

可能であれば、一度ビデオカードをマザーボードから抜き、再度しっかりと差し直す(挿し直し)ことで、接触不良が改善して直ることもあります。ただし、パーツの取り外しは故障のリスクも伴うため、自信がない方は無理に行わないでください。

パソコンモニターが映らない!ノーシグナル(NO SIGNAL)の原因

画面に「NO SIGNAL」「信号がありません」「ケーブルを確認してください」といったメッセージが表示される場合、原因はかなり絞り込めます。これは、「モニターは正常に動いているけれど、パソコンから映像信号が届いていませんよ」というサインです。

「NO SIGNAL」が表示される主な原因とは?

このメッセージが表示される場合、考えられる原因は主に以下の3つです。

  1. 映像ケーブルの接続不良または断線
  2. モニターの入力切替設定の間違い
  3. パソコン本体が映像信号を出力できていない(ビデオカードやメモリの不具合など)
大谷
大谷
つまり、パソコンとモニターの間のコミュニケーションが取れていない状態ですね。まずはケーブルと設定を確認するのが解決への近道です!

ケーブルの接続を確認・交換する

まずは基本に立ち返り、パソコンとモニターを繋いでいる映像ケーブル(HDMIやDisplayPortなど)が、両方の端子にしっかりと奥まで差し込まれているかを確認します。一度抜いて、再度「カチッ」と音がするまで差し込んでみましょう。

それでも改善しない場合は、ケーブル内部が断線している可能性も考えられます。予備のケーブルがあれば、交換して試してみてください。

ディスプレイの入力切替を確認する

これも非常に多い原因です。モニター本体の側面や下部にあるボタン(「入力切替」「INPUT」「SOURCE」などと表記されています)を押して、メニュー画面を表示させます。

そして、現在パソコンと接続している端子の種類(例: HDMI 1)を選択してください。間違った入力ソースが選択されていると、「NO SIGNAL」と表示されます。

ノートパソコンで画面がつかないのに電源が入る場合

この記事はデスクトップパソコンを主眼に置いていますが、ノートパソコンで同様の症状に悩んでいる方も多いでしょう。基本的な原因は共通していますが、ノートPC特有の対処法も存在します。

ノートPC特有の原因と対処法

ノートパソコンはディスプレイと本体が一体型のため、デスクトップのように「ケーブルを交換する」「モニターを交換する」という切り分けができません。その代わり、以下の方法が有効です。

対処法①:放電処置を試す

デスクトップPCと同様、放電は非常に有効です。ノートパソコンの場合は、バッテリーの存在がポイントになります。

ノートパソコンの放電手順

  1. パソコンをシャットダウンします(電源ボタン長押しで強制終了)。
  2. ACアダプターを抜き、USB機器などすべての周辺機器を取り外します。
  3. 可能であれば、パソコンの裏側にあるバッテリーパックを取り外します。(※最近の薄型ノートPCは内蔵型で外せないモデルも多いです)
  4. その状態で90秒以上放置します。
  5. ACアダプターのみを接続し(バッテリーは外したまま)、電源を入れてみます。

バッテリーを外すことで、より完全に放電させることができます。これで映った場合は、バッテリーを装着し直して再度確認してみてください。

対処法②:外部ディスプレイに接続してみる

ノートパソコンの液晶パネルが故障しているのか、それとも内部の基盤(マザーボードやビデオチップ)に問題があるのかを切り分けるために、外部モニターやテレビに接続してみましょう。

HDMIケーブルなどで外部モニターに接続し、画面が問題なく映る場合は、ノートパソコン本体の液晶パネルや、そこにつながるケーブルの故障が濃厚です。この場合の修理は専門知識が必要なため、メーカーや修理業者に依頼することになります。

逆に、外部モニターにも何も映らない場合は、マザーボードやメモリなど、PCの根幹部分に問題がある可能性が高まります。

対処法③:セーフモードで起動してみる

Windowsのシステムやドライバーに問題がある場合、「セーフモード」という診断用の最小構成モードなら起動できることがあります。外部モニターに画面が映る状態で、以下の手順を試してみてください。

セーフモードで起動する手順 (Windows 10/11)

  1. 電源投入後、メーカーロゴが表示されたあたりで電源ボタンを長押しして強制終了。これを2〜3回繰り返します。
  2. 「自動修復を準備しています」という画面が表示され、その後「オプションの選択」画面に進みます。
  3. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」と進みます。
  4. 再起動後、オプション一覧が表示されたら、キーボードの「4」または「F4」キーを押してセーフモードを有効にします。

セーフモードで無事にデスクトップ画面が表示されたら、最近インストールしたソフトやドライバーをアンインストールする、システムの復元を行うなどの対処が可能です。

【メーカー別】画面がつかないトラブルの対処法

メーカーによって、トラブル発生時の挙動や有効な対処法に特徴がある場合があります。ここでは代表的なメーカーの例をご紹介します。

Dell製PCの場合:ビープ音に注目

Dell製のパソコンは、起動時にハードウェアに異常を検知すると、「ビープ音」と呼ばれる警告音を鳴らしてエラーの内容を知らせてくれることがあります。画面が真っ暗でも、このビープ音の回数やパターンを聞き取ることで、故障箇所を特定する手がかりになります。

例えば、「ピッ、ピッ」と2回鳴る場合はメモリ異常、「ピッ、ピッ、ピッ」と3回ならマザーボードの異常、といった具合です。ビープ音が鳴っている場合は、Dellの公式サイトでそのパターンが何を示すのかを調べてみましょう。

HP製PCの場合:電源リセットが有効

HP製のパソコンでは、「電源リセット」と呼ばれる放電作業が公式に推奨されており、多くのトラブルに有効です。

  1. 電源をオフにし、ACアダプターやバッテリー、周辺機器をすべて取り外します。
  2. その状態で、電源ボタンを15秒以上長押しします。途中でロゴが表示されても押し続けてください。
  3. ACアダプターなどを接続し直し、電源を入れます。

これは内部のコンデンサなどに溜まった電気を強制的にリセットする操作で、一時的な不具合の解消に高い効果が期待できます。

富士通製PCの場合:特定のアプリが原因かも?

富士通の一部のパソコンには、過去に「Fujitsu Display Manager」という画面表示を管理するアプリがプリインストールされていました。このアプリがWindows 10/11のアップデートと相性が悪く、画面表示に不具合を起こすケースが報告されています。

もしセーフモードなどで起動できた場合は、このアプリがインストールされていないか確認し、もしあればアンインストールすることで症状が改善する可能性があります。

【応用編】それでも画面がつかない時に試す3つの対処法

これまでの対処法を試しても改善しない場合、少し難易度が上がりますが、パーツの接触不良を疑う段階に進みます。作業にはパソコンのケースを開ける必要がありますので、静電気対策などを行い、自己責任の上で慎重に行ってください。

大谷
大谷
ここからは少し勇気がいる作業ですが、意外とこれで直ることも多いんです。PC内部を触る前には、必ず電源ケーブルを抜き、金属部分に触れて身体の静電気を逃がしてくださいね!

メモリの抜き差しを試してみる

メモリの接触不良は、起動トラブルの代表的な原因です。長年の使用によるホコリの付着や、温度変化による基盤のわずかな歪みで接触が悪くなることがあります。

  1. パソコンの電源ケーブルを抜き、ケースの側面パネルを開けます。
  2. マザーボード上に刺さっている長方形のパーツが「メモリ」です。両端にある白い留め具(ラッチ)を外側に開くと、メモリが少し浮き上がります。
  3. メモリを垂直に引き抜きます。
  4. メモリの金色の端子部分を、乾いたきれいな布やエアダスターで優しく清掃します。(直接手で触らないように注意)
  5. 元のスロットに、カチッと音がするまでしっかりと差し込みます。両端のラッチが自動的に閉じることを確認してください。

メモリが複数枚刺さっている場合は、一枚だけ残して起動を試すことで、故障しているメモリを特定できる場合もあります。

BIOS(UEFI)を初期化する

BIOS(UEFI)は、Windowsが起動する前にパソコンのハードウェアを制御している基本的なプログラムです。この設定が何らかの理由でおかしくなると、正常に起動できなくなることがあります。

マザーボード上にあるボタン電池(CR2032という型番が一般的)を一度取り外し、数分待ってから再度取り付けることで、BIOSの設定を工場出荷時の状態にリセットできます。これを「CMOSクリア」と呼びます。

※ボタン電池の場所はマザーボードの取扱説明書で確認してください。ショートさせるためのジャンパピンが用意されている場合もあります。

最小構成で起動してみる

故障の原因となっているパーツを特定するための最終手段が「最小構成での起動」です。

これは、パソコンの起動に最低限必要なパーツ、つまり

  • マザーボード
  • CPU
  • メモリ(1枚)
  • 電源ユニット
  • (オンボードグラフィックがない場合はビデオカード)

だけの状態で起動を試す方法です。SSD/HDDや、増設したビデオカード、各種ドライブなどをすべて取り外します。この状態でBIOS画面が表示されれば、取り外したパーツのいずれかが故障の原因であると特定できます。そこから一つずつパーツを接続していき、どのパーツを繋ぐと画面が映らなくなるかを確認します。

「パソコンは起動しないけど画面はつく」逆のパターンは?

今回のテーマとは逆の、「電源は入るし、メーカーロゴなどの画面は一瞬つくけど、Windowsが起動しない」というトラブルもあります。これも非常によくある症状なので、簡単にご紹介します。

ロゴ画面で止まる、OSが起動しない場合の原因

この場合、パソコンのハードウェアは最低限動作しているものの、OS(Windows)の読み込みに失敗している状態です。主な原因としては、

  • Windowsのシステムファイル破損
  • HDD/SSDの物理的な故障(不良セクタなど)
  • 周辺機器の競合

などが考えられます。この場合は、Windowsに搭載されている修復機能を試すことになります。

スタートアップ修復を試す

起動の失敗を繰り返すと、自動的に「スタートアップ修復」が始まることがあります。これはWindowsが自ら問題を診断し、修復を試みる機能です。画面の指示に従って進めてみましょう。

システムの復元を試す

もし事前に「復元ポイント」を作成していれば、「システムの復元」によってパソコンが正常に動作していた時点の状態に戻すことができます。これもスタートアップ修復の画面(詳細オプション)から実行可能です。ただし、復元ポイント以降に作成したファイルなどは消えてしまう可能性があるので注意が必要です。

やってはいけない!パソコン画面トラブル時のNG行動3選

トラブルに直面すると、焦りからついやってしまいがちな行動があります。しかし、それがかえって症状を悪化させ、致命的な故障につながることもあるので注意が必要です。

NG行動①:パソコン本体を叩く

昔のブラウン管テレビのような感覚で、本体を叩いて衝撃を与えるのは絶対にやめましょう。パソコンは非常に精密な部品の集合体です。特にHDDは衝撃に極めて弱く、叩くことで内部のディスクに傷がつき、二度とデータが読み出せなくなる可能性があります。

NG行動②:電源のオン・オフを短時間で繰り返す

なかなか起動しないからといって、カチカチと短時間で電源のオン・オフを繰り返すのは、HDD/SSDやマザーボードに大きな負荷をかけます。起動に時間がかかっているだけの可能性もあるので、一度電源を入れたら、アクセスランプの様子を見ながら数分間は待つようにしましょう。強制終了は、あくまでここぞという時の手段です。

NG行動③:画面を強く押したり触ったりする

画面が映らないからといって、液晶ディスプレイの表面を強く押したり、指で叩いたりしないでください。液晶パネルは非常にデリケートで、わずかな圧力でも「液晶割れ」を起こし、修理に高額な費用がかかることがあります。

解決しない場合はプロに相談!修理業者の選び方

ここまで紹介した対処法をすべて試しても解決しない場合、あるいは「自分でPCのケースを開けるのは怖い」という場合は、無理せずプロに頼るのが賢明です。

なぜプロに頼むべきなのか?

自力での修理は、誤った手順を踏むと、他の正常なパーツまで壊してしまったり、大切なデータを完全に失ってしまったりするリスクが伴います。プロの修理業者は、専門的な知識と診断ツールを使い、正確に原因を特定してくれます。結果的に、時間もコストも節約できるケースが多いのです。

修理業者選びで失敗しない4つのポイント

いざ業者に依頼しようと思っても、どこに頼めばいいか迷いますよね。業者選びでチェックすべきポイントは以下の4つです。

  1. 画面トラブルの対応実績が豊富か
    業者のウェブサイトを見て、同様の症状の修理実績が多数掲載されているかを確認しましょう。実績が多いほど、ノウハウが蓄積されており、迅速で的確な対応が期待できます。
  2. 料金体系が明確か
    作業前に必ず見積もりを提示してくれるか、追加料金が発生する条件などが明確に記載されているかを確認しましょう。「診断料無料」などの言葉だけでなく、総額でいくらかかるのかを事前に把握することが重要です。
  3. データを保護してくれるか
    メーカー修理の場合、データが初期化されてしまうことがほとんどです。PCホスピタルのような独立系の修理業者では、原則としてデータを保持したまま修理を行ってくれるところが多いので、バックアップが取れていない状況では非常に心強いです。
  4. 出張修理に対応しているか
    デスクトップパソコンを梱包して発送するのは大変です。自宅まで来てその場で診断・修理してくれる出張サービスがあれば、手間がかからず非常に便利です。

おすすめの修理サービス紹介:PCホスピタル

もし業者選びに迷ったら、「PCホスピタル」がおすすめです。

PCホスピタルは全国に出張対応しており、豊富な修理実績を持つ信頼できる業者です。特に「データを消さずに修理する」ことを強みとしており、大切な写真や仕事のファイルがパソコンに入っている方には最適です。

ウェブサイトには、今回のような「電源は入るが画面が映らない」という症状の修理事例が多数掲載されており、技術力の高さがうかがえます。まずは電話やウェブフォームから無料で相談できるので、気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

よくある質問(Q&A)

最後に、この記事の内容に関連するよくある質問をまとめました。

Q. 真っ暗な画面にマウスカーソルだけ表示されます

A. マウスカーソルだけが表示される場合、Windowsの起動プロセスが途中で止まってしまっている状態(エクスプローラーが起動していないなど)が考えられます。まずは数時間待ってみて、状況が変わらないか確認してください。それでもダメな場合は、セーフモードでの起動や、システムの復元を試す必要があります。

Q. 自作PCの画面がつかない場合は?

A. 自作PCの場合も、基本的な対処法はメーカー製PCと同じです。まずはケーブル接続やメモリの挿し直しなど、基本的な部分から確認しましょう。自作PCで特に多い原因としては、メモリの相性問題、CPU補助電源の挿し忘れ、マザーボードの初期不良などが挙げられます。最小構成での起動チェックが特に有効です。PCホスピタルのような業者は、自作PCの修理にも対応しています。

Q. パソコンの電源が切れない時はどうすれば?

A. 画面が真っ暗で操作ができず、電源も切れない場合は、電源ボタンを10秒以上長押しして強制終了するしかありません。ただし、これはシステムに負荷をかけるため、多用は禁物です。強制終了後、再度電源を入れる前に、一度放電作業を行うことをおすすめします。

まとめ:焦らず一つずつ確認し、ダメならプロに相談しよう

今回は、「デスクトップパソコンの画面がつかないのに電源は入る」という絶望的な状況を解決するための原因と対処法を徹底的に解説しました。

最後にもう一度、重要なポイントをおさらいしましょう。

  • まずは焦らず、ケーブルの接続やスリープモードなど、基本的な部分を再確認しましょう。
  • 次に、誰でも簡単にできて効果の高い「放電作業」を試してみてください。
  • それでも改善しない場合は、メモリやビデオカードの挿し直しといった、少し踏み込んだ対処法に挑戦してみる価値があります。
  • 様々な対処法を試しても解決しない時や、自分で内部を触るのが不安な場合は、迷わずプロの修理業者に相談しましょう。大切なパソコンとデータを守るための最善の選択です。
大谷
大谷
突然のパソコントラブルは本当に心臓に悪いですよね。でも、この記事で紹介した手順を一つずつ冷静に試せば、きっと解決の糸口が見つかるはずです。あなたのパソコンが無事に復活することを心から願っています!

この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、問題解決の一助となれば幸いです。

※記事の執筆には一部AIを利用しております。AIの回答には間違いが含まれている場合があり、必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。

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