「テレビの画面が全体的に赤っぽくて不自然…」「人の肌が青白く見えて気持ち悪い…」
いつも通りテレビをつけたのに、画面の色合いがおかしいと、せっかくの番組も楽しめずガッカリしてしまいますよね。
「もしかして寿命?修理に出さないとダメ?」と不安になるかもしれませんが、実はその症状、ちょっとした設定の見直しやケーブルの確認だけで、あっさり直ることが多いのです。
この記事では、テレビの色合いがおかしいと感じたときにまず試すべき3つの応急処置から、「画面が赤い・青い・白っぽい」といった症状別の直し方までを徹底解説します。
記事の後半では、メーカー別の設定リセット方法や、修理か買い替えかを判断する基準も紹介しています。まずはリモコンを手に、一緒に解決していきましょう。
※2025年12月18日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
まずはこれから!テレビの色合いがおかしい時の応急処置3選
専門的な画質設定を触る前に、まずは誰でもすぐに試せて、かつ効果が非常に高い「物理的なチェック」から行います。
実は、テレビの故障ではなく接続ケーブルの接触不良が原因で色が変になっているケースが最も多いのです。
1. HDMIケーブルを抜き差しする
レコーダー、ゲーム機(SwitchやPS5)、Fire TV Stickなどを繋いでいる場合、真っ先に疑うべきはHDMIケーブルの接触不良です。
デジタル信号のエラーにより、「画面全体がピンクや緑になる」「色がチカチカする」といった症状が出ます。見た目は刺さっていても、内部で接触が悪くなっていることがあります。
- テレビ側と機器側、両方の端子を一度抜く。
- 端子にホコリがないか確認し、奥まで「カチッ」となるまでしっかりと差し込む。
- 改善しない場合は、テレビの「入力1」から「入力2」へ差し替えてみる。
2. 電源プラグを抜いて再起動(リセット)
スマホやパソコンと同様に、テレビも長時間稼働しているとシステムに一時的な不具合が生じることがあります。
リモコンの電源オフだけでなく、コンセントの抜き差しによる完全な再起動が効果的です。
- テレビの電源を切る。
- 電源プラグをコンセントから抜く。
- 2〜3分ほど放置する(内部の不要な電気を放電させます)。
- 再びコンセントを差し込み、電源を入れる。

3. 他のチャンネルや入力画面を確認する
原因を特定するために、「どこで色が変なのか」を切り分けましょう。
- 特定のチャンネルだけ変:アンテナ受信レベルの低下(悪天候など)や放送局側の問題。
- YouTubeやゲーム画面(HDMI)だけ変:接続している機器やケーブルの設定・故障。
- 全ての画面(メニュー画面含む)が変:テレビ本体の画質設定ミス、または液晶パネルの故障。
色別:画面が赤い・青い・白っぽい原因と直し方
応急処置で直らなかった場合、具体的な「色の見え方」から原因を特定し、画質設定を調整します。
全体が「赤っぽい」または「黄色っぽい」
主な原因:色温度の設定が「低く」なっている
人の肌が酔っ払いのように赤く見えたり、白い壁が夕焼けのように黄色く見える現象です。
これは「色温度」の設定が暖色寄り(低め)になっているか、画質モードが「シネマ(映画)」や「ゲーム」になっている場合によく起こります。
直し方
映像設定メニューから「色温度」または「ホワイトバランス」を選び、「高」や「青」寄りに調整してください。画質モードを「スタンダード(標準)」に戻すのが一番手っ取り早い解決策です。
全体が「青白い」
主な原因:色温度が「高い」、またはバックライトの劣化
全体的に冷たい印象で、蛍光灯のような青白い色味になる現象です。
設定で「色温度」を「低」や「標準」にしても直らない場合、長年(5年以上)使っているテレビではLEDバックライトの劣化により、光の波長が変わって青変している可能性があります。これは寿命のサインの一つです。
Amazonで人気の「テレビ」を見る楽天市場で人気の「テレビ」を見る
全体が「白っぽい(霧がかかったよう)」
主な原因:明るさ・ガンマ設定、RGBレンジの不一致
黒色がグレーに見えたり、全体にモヤがかかったように白っぽく見える現象です。
「明るさ」や「バックライト」の設定を上げすぎている場合に起こります。

画面の一部だけ変色している(色ムラ)
主な原因:液晶パネルの圧力負荷、部分的な故障
「画面の四隅だけ色が違う」「特定の部分に黄色や茶色のシミがある」。
これは設定ではなく、液晶パネルが物理的なダメージを受けているか、内部の熱によって偏光板などが劣化している状態です。残念ながら設定では直せません。
Amazonで人気の「テレビ」を見る楽天市場で人気の「テレビ」を見る
メーカー別!映像設定をリセット(初期化)する方法
「どの設定をいじったか分からない!」という場合は、映像設定を工場出荷時の状態に戻す「画質リセット」を行うのが最も確実です。
メーカーによって名称が異なりますが、基本的な操作手順は以下の通りです。
ソニー(BRAVIA)・パナソニック(VIERA)
- リモコンの「設定」または「メニュー」ボタンを押す。
- 「画質・映像設定」を選択。
- メニューの下の方にある「画質リセット」や「標準に戻す」を選択。
シャープ(AQUOS)・東芝(REGZA)
- リモコンの「設定」または「サブメニュー(ツール)」ボタンを押す。
- 「映像調整」または「映像設定」を選択。
- 「リセット」または「お買い上げ時の状態に戻す」を選択。
ハイセンス・フナイ・三菱
- リモコンの「設定」ボタンを押す。
- 「映像設定」または「画質」メニューへ進む。
- 詳細設定の中にある「初期化」や「リセット」を実行。
直らない時は寿命?修理と買い替えの判断基準
ここまでの対処法をすべて試しても改善しない場合、テレビの心臓部である「液晶パネル」や「メイン基板」が故障している可能性が高いです。
修理が必要な危険なサイン
以下の症状が出ている場合は、設定では直せない物理的な故障です。
- 画面に縦線や横線のノイズが入る
- 叩くと一瞬直るが、また色がおかしくなる(接触不良)
- 特定の色(赤だけ、青だけ)が全く映らない
- 画面が焼き付いて残像が残る
修理費用と買い替えの目安
テレビの平均寿命(部品保有期間)は約8年〜9年です。(参照:家電製品協会)
特に画面(液晶パネル)の交換は非常に高額で、新品を買うよりも高くなるケースがほとんどです。
| 故障箇所 | 修理費用の目安 |
|---|---|
| 電源・内部基板など | 2〜5万円程度 |
| 液晶パネル交換 | 6〜10万円以上 |
購入から7年以上経過している場合は、修理してもすぐにバックライトなど別の場所が壊れるリスクがあります。
最近のテレビは5〜8万円程度でも、驚くほど高画質な4Kテレビが購入できます。高額な修理代を払うより、最新機種に買い替えた方が、長期的に見てお得で満足度も高いでしょう。
Amazonで人気の「テレビ」を見る楽天市場で人気の「テレビ」を見る
よくある質問(Q&A)
A. 故障ではなく、配線ミスや設定ミスの可能性が高いです。古いビデオ入力(黄色い端子)を使っている場合、正しく奥まで刺さっていないと白黒になります。また、画質設定の「色の濃さ」が0になっている可能性もあります。
A. 古い規格のケーブルだと、4K映像やHDR映像の色が正しく表示されない(白っぽくなる)ことがあります。4KテレビやPS5を使う場合は「プレミアムハイスピード」以上の規格に対応したケーブルを選びましょう。
Amazonで人気の「HDMIケーブル」を見る楽天市場で人気の「HDMIケーブル」を見る
まとめ:まずは設定リセットとケーブル確認を!
最後に、テレビの色合いがおかしい時の直し方をまとめます。
- まずはHDMIケーブルの抜き差しとコンセントリセットを試す。
- 画面が赤い・青い時は色温度の設定を見直す。
- 設定が分からなくなったら画質リセットで初期化する。
- 線が入る・部分的な変色は故障の可能性大。
テレビの色合いがおかしいトラブルは、意外と簡単なことで解決します。
ぜひこの記事で紹介したステップを試して、美しい映像で快適なリラックスタイムを取り戻してくださいね。


