テレビの側面や背面についているUSB端子。「なんとなくそこにあるのは知っているけれど、実際何に使うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
「録画に使うものかな?」くらいの認識で、実はあまり活用できていないという方も多いのではないでしょうか。
実は、テレビのUSB端子は録画以外にも、あなたのテレビライフをもっと便利で豊かにしてくれる様々な可能性を秘めているんです。
この記事では、今さら聞けないテレビのUSB端子の基本的な使い方から、知っているとちょっと得する応用テクニックまで、誰にでも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、今まで使っていなかったUSB端子をフル活用して、テレビをもっと楽しむためのヒントがきっと見つかりますよ。
まずは基本から!テレビのUSB端子って何のためにあるの?
そもそも、テレビのUSB端子は、パソコンについているUSBポートと基本的に同じ役割を持っています。
主な役割は、「データのやり取り」と「電力の供給」の2つです。
この2つの役割のおかげで、様々な周辺機器をテレビに接続して、機能を拡張することができるのです。

最近のテレビには複数のUSB端子が搭載されていることも多く、それぞれの端子で役割が決められている場合もあります。
【定番】テレビUSB端子の基本的な使い方2選
それでは早速、テレビのUSB端子の最もポピュラーな使い方から見ていきましょう。この2つをマスターするだけでも、テレビの利便性は格段にアップしますよ。
① 外付けHDDを接続して番組を録画する
テレビのUSB端子の使い方として、最も代表的なのが外付けハードディスク(HDD)を接続しての番組録画です。
これさえあれば、高価なブルーレイレコーダーがなくても、見たい番組を気軽に録画・再生できます。
接続はとても簡単で、外付けHDDをUSBケーブルでテレビのUSB端子につなぐだけ。
あとはテレビ画面の指示に従って簡単な初期設定(フォーマット)をすれば、リモコン操作で録画予約ができるようになります。

② USBメモリで写真や動画を大画面で楽しむ
スマホやデジタルカメラで撮影した写真や動画を、テレビの大画面で楽しみたいと思ったことはありませんか?
そんな時もUSB端子が活躍します。
写真や動画のデータが入ったUSBメモリをテレビのUSB端子に挿すだけで、簡単に中身をテレビ画面に映し出すことができます。
家族や友人が集まった時に、旅行の思い出をスライドショーで上映すれば、盛り上がること間違いなしです。
【応用】もっと便利に!テレビUSB端子の意外な使い方3選
録画やメディア再生だけがUSB端子の役割ではありません。ここからは、あなたのテレビライフをさらに快適にする、ちょっと意外な活用法をご紹介します。
③ スマホやタブレットを充電する
意外と知られていませんが、テレビのUSB端子からスマートフォンやタブレットを充電することができます。
リビングでくつろぎながらテレビを見ている時に、スマホの充電が切れそうになっても、わざわざコンセントを探す必要がありません。
テレビのリモコンやゲームのコントローラーなど、USB充電式の機器にも使える便利な裏技です。
④ キーボードやマウスを接続して操作性を向上
最近のスマートテレビは、YouTubeなどの動画配信サービスを観たり、インターネットで検索したりする機能が充実していますよね。
そんな時、リモコンで文字を入力するのが面倒だと感じたことはありませんか?
多くのテレビでは、USB端子にキーボードやマウスを接続することが可能です。
パソコンと同じようにサクサク文字入力やカーソル操作ができるようになり、検索やログイン時のストレスが大幅に軽減されますよ。

⑤ LEDライトを接続しておしゃれな間接照明に
映画館のような没入感で映像を楽しみたい方におすすめなのが、USB給電式のLEDテープライトの活用です。
テレビの背面にLEDテープライトを貼り付け、電源をUSB端子から取ることで、簡単にスタイリッシュな間接照明(バックライト)を設置できます。
部屋を暗くしてテレビを見る際に、壁をほのかに照らすことで目への負担を和らげる効果も期待でき、雰囲気も格段にアップします。
失敗しない!テレビのUSB端子を使う上での注意点
便利なUSB端子ですが、いくつか知っておきたい注意点があります。トラブルを避けるためにも、事前に確認しておきましょう。
USB端子の「種類」と「供給電流」を確認しよう
テレビのUSB端子には、よく見ると「録画用」「USB3.0」「5V/500mA」といった表記がある場合があります。これらは非常に重要な情報です。
- 端子の種類(バージョン): USBには「2.0」や「3.0」といった規格があります。一般的に青色の端子が高速な「USB3.0」で、大容量のデータを扱う外付けHDDでの録画に向いています。
- 供給電流(アンペア): 「500mA」や「1A(1000mA)」といった表記は、その端子から供給できる電力の大きさを示します。特に外付けHDDは多くの電力を必要とするため、「録画用」や「HDD」と記載された電流の大きい端子に接続するのが基本です。
電力不足だと、接続した機器が正しく認識されなかったり、動作が不安定になったりする原因になります。
録画用HDDは「初期化(フォーマット)」が必須
大切なことなので繰り返しますが、初めてテレビに接続した外付けHDDは、録画用に使うために必ず「初期化(フォーマット)」が必要です。
初期化すると、HDDに保存されていたデータは全て消去されてしまいます。もしパソコンなどで使っていたHDDを転用する場合は、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
また、一度テレビAで初期化したHDDは、テレビBやパソコンに接続しても、基本的には中身を見たり録画したりすることはできません。
USB端子がない・足りない!そんな時の解決策
「うちのテレビ、USB端子が無かった…」「録画もしたいし、LEDライトも付けたいけど、端子が1つしかない!」そんな場合の対処法もご紹介します。
USBハブを使ってポートを増やす
USB端子が足りない場合は、「USBハブ」という機器を使うことで、1つの端子を複数に分岐させることができます。
これにより、キーボードやLEDライトなど、消費電力の少ない機器を複数同時に接続できるようになります。
ブルーレイレコーダーを導入する
お使いのテレビにUSB録画機能がない場合や、2番組同時録画やDVD/ブルーレイ再生、スマホへの転送など、より高機能な録画環境を求めるなら、ブルーレイレコーダーの導入が最適解です。
これからテレビを買うなら!USB端子もチェックしよう
この記事を読んで、USB端子の重要性にお気づきいただけたかもしれませんね。
もし、これからテレビの買い替えを検討しているなら、画質やサイズだけでなく、搭載されているUSB端子の「数」や「種類(USB3.0対応か)」、「場所(側面にあるか)」もしっかりチェックすることをおすすめします。
最近のテレビは機能も様々で、どれを選べばいいか迷ってしまうことも多いですよね。
以下の記事では、専門家が最新のおすすめ液晶テレビをランキング形式でご紹介し、後悔しないための選び方まで徹底的に解説しています。ぜひ、あなたのテレビ選びの参考にしてみてください。
まとめ:テレビのUSB端子をフル活用してテレビライフを豊かに!
いかがでしたか?今回は、テレビのUSB端子の様々な使い方について解説しました。
この記事のポイントを最後におさらいしましょう。
- 基本は「録画」と「メディア再生」: 外付けHDDで番組録画、USBメモリで写真や動画を大画面で楽しめる。
- 応用すればさらに便利に: スマホの充電、キーボード接続による操作性アップ、LEDライトでおしゃれな空間演出も可能。
- 使う前の注意点: 録画用HDDには「録画用」端子を使う、使用前の初期化は必須、といったルールを守ることが大切。
- 足りなければ増やせる: USBハブやレコーダーを導入することで、機能の拡張ができる。
テレビの側面や背面にひっそりと存在するUSB端子は、あなたのアイデア次第で様々な使い方ができる、まさに「縁の下の力持ち」です。
この記事をきっかけに、ぜひご自宅のテレビのUSB端子をチェックして、あなたのテレビライフをより快適で楽しいものにしてくださいね。
【参考資料】