「いつも見ている5チャンネルだけが、なぜか急に映らなくなった…」
「他の局は綺麗に映るのに、どうしてここだけノイズが入るの?」
楽しみにしていた番組を見ようとした瞬間、特定のチャンネルだけ真っ暗だと、「テレビが故障したのでは?」と不安になりますよね。
しかし、ご安心ください。5チャンネル(テレビ朝日やCBCテレビなど)だけ映らないトラブルは、実はご自宅でリモコン操作をするだけで、あっさり解決できるケースが大半です。
この記事では、特定のチャンネルが映らない原因を解明し、誰でも3分で試せる5つの具体的な復旧手順を解説します。
まず確認!あなたの地域の「5チャンネル」は?
地域によって5チャンネルに割り当てられている放送局は異なります。以下を確認し、該当する局が映らない場合は本記事の対処法を試してください。
| 地域 | 放送局名(5ch) |
|---|---|
| 関東(東京・神奈川など) | テレビ朝日 |
| 東海(愛知・岐阜など) | CBCテレビ |
| 北海道 | STV(札幌テレビ) |
| 福岡 | FBS(福岡放送) |
| 新潟 | 新潟テレビ21 |
※2025年11月24日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
なぜ?テレビの5チャンネルだけ映らない3つの原因
「全部映らないなら分かるけど、なぜ5チャンネルだけ?」
この疑問には、地デジの電波の仕組みが関係しています。主な原因は以下の3点です。
1. 特定の周波数の電波レベルが低下している
地上デジタル放送は、チャンネルごとに異なる「周波数」の電波で送信されています。
アンテナからテレビに届くまでの間に、ケーブルの劣化や接触不良があると、特定の周波数(5チャンネルの電波)だけが極端に弱まってしまう「減衰」という現象が起こりやすくなります。
2. チャンネル設定(スキャン情報)のズレ
引っ越しをした直後や、放送局側で設備のメンテナンスが行われた際に起こりやすい原因です。
テレビ内部に記憶されている「チャンネルの地図」のようなデータと、実際に空を飛んでいる電波の情報にズレが生じると、特定のチャンネルだけ受信できなくなります。
3. 電波が強すぎることによる受信障害
意外と知られていないのが、電波が強すぎて映らないというケースです。
送信所(電波塔)に近い地域や、高性能なブースター(増幅器)を使用している家庭では、特定のチャンネルの信号が強すぎることにより、テレビ側のチューナーが許容範囲を超えてしまい、ノイズが発生することがあります。
対処法:5チャンネルを復活させる5つのステップ
ここからは、実際に映るようにするための具体的な手順を解説します。効果が高い順に並べていますので、上から順番に試してみてください。
手順1:最強の解決策!チャンネル再スキャン
まず最初に行うべきは、テレビの設定リセットです。これにより、現在の正しい電波情報を再取得させます。

- テレビのリモコンの「設定」または「メニュー」ボタンを押す
- 「放送受信設定」「視聴設定」などの項目を選ぶ
- 「地上デジタル設定」を選択
- 「初期スキャン(地域設定)」を実行する
- お住まいの都道府県を選び直し、完了を待つ
これで5チャンネルが復活すれば解決です。
手順2:アンテナレベルを確認し、配線を調整する
再スキャンで直らない場合、テレビに届いている「信号の強さ」を確認します。
リモコンの設定メニューから「アンテナレベル」を表示させてください。もし5チャンネルの数値だけが「推奨値(メーカー基準、概ね40〜60)」を下回っている場合、以下の配線トラブルが疑われます。
- 壁の端子の接続:掃除機などが当たって緩んでいませんか?
- テレビ裏の入力端子:「地デジ」と「BS/CS」の端子を間違えていませんか?
- ケーブルの断線:家具の下敷きになっていませんか?
一度ケーブルを抜き差しするだけで、接触が改善して映ることも多いです。
手順3:アッテネーター(減衰)設定を切り替える
もし、アンテナレベルを確認した際に「数値が高すぎる(80以上など)」場合や、逆にレベルが不安定な場合は、テレビの「アッテネーター機能」を試してください。
これは、強すぎる電波をあえて弱めて調整する機能です。
- 設定メニューから「アンテナ設定」→「アッテネーター」を探す
- 「入」になっている場合は「切」に、「切」の場合は「入」に切り替える
この切り替えだけで、特定のチャンネルのノイズが嘘のように消えることがあります。
手順4:B-CASカードの接触不良を直す
テレビ側面に挿入されている赤いカード「B-CASカード」の読み込みエラーも原因の一つです。
カードを一度抜き、裏面の金色のICチップ部分を柔らかい布で優しく拭いてから、再度奥までしっかりと差し込んでみてください。
手順5:地域ごとの障害情報を確認する
自宅のテレビの問題ではなく、地域全体で電波障害が起きている可能性もゼロではありません。
「テレビ朝日 障害」「CBCテレビ 映らない」など、具体的な局名でTwitter(X)などのSNS検索や、各放送局の公式サイトを確認してみましょう。
E202エラーが消えない!寿命や故障の可能性は?
ここまでの対処法をすべて試しても、画面に「E202(信号が受信できません)」が表示され続ける場合は、設備の故障が考えられます。
アンテナやブースターの故障
屋根の上にあるアンテナが強風でズレていたり、電波を増幅する「ブースター」が故障していたりするケースです。
屋根の上でのアンテナ確認や調整は転落のリスクがあり非常に危険です。必ず専門のアンテナ工事業者に依頼してください。
テレビ本体のチューナー寿命
テレビの寿命は一般的に8年〜10年と言われています。
長年使用している場合、内部の「チューナー」という部品が劣化し、特定の周波数だけを受信できなくなる故障がよく起こります。この場合、高額な修理費用を払うよりも、買い替えた方が経済的かつ快適になるケースがほとんどです。
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よくある質問(Q&A)
A. メーカーによって基準は異なりますが、一般的に「50以上」あれば安定して視聴できることが多いです。SHARP(AQUOS)なら60以上、Panasonic(VIERA)なら44以上などが目安となります。テレビの取扱説明書または画面のガイドバーを確認してください。
A. これは「降雨減衰」と呼ばれる現象です。激しい雨が電波の障害物となり、一時的に受信レベルが下がります。天候が回復すれば直りますが、頻繁に起きる場合はアンテナの感度がギリギリの可能性があるため、ブースターの導入やアンテナ交換を検討すべきでしょう。
まとめ:落ち着いて再スキャンから始めよう
テレビの5チャンネルだけ映らない原因と対処法について解説しました。
最後に要点を整理します。
- まずは「チャンネルの初期スキャン(再設定)」を行う
- アンテナレベルを確認し、低ければ配線、高すぎればアッテネーターを調整する
- B-CASカードの抜き差しも試してみる
- それでもダメなら、アンテナ調整かテレビの買い替えを検討する
突然テレビが見られなくなると焦ってしまいますが、ほとんどの場合は設定の見直しや配線の確認で解決します。
まずはリモコンを手に取り、手順1の「再スキャン」から試してみてください。この記事が、快適なテレビ環境を取り戻す一助となれば幸いです。
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(参照:総務省 地上デジタル放送受信ガイド)


