「お気に入りのワイヤレスイヤホン、パソコンでも使いたい!」
「デスクの配線をなくして、スッキリさせたい!」
そう思って接続しようとしたら、「あれ?Bluetoothの項目がない…」と困っていませんか?
実は、多くのデスクトップPCや一部のビジネス向けノートPCには、初期状態でBluetooth機能が搭載されていません。しかし、諦めるのはまだ早いです。Bluetooth機能は、後付けで誰でも簡単に追加できます。
この記事では、Bluetooth機能の後付けにおける「内蔵(拡張ボード)」と「外付け(USB)」の違いを徹底比較。さらに、失敗しない選び方や、最新のおすすめアダプタまで、どこよりも詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたのPC環境に最適な製品が分かり、わずか数分で快適なワイヤレス環境が手に入りますよ。
※2025年11月25日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
結論:後付けは外付け(USB)と内蔵、どっちがいい?
結論から言うと、ほとんどの人には手軽な「USBアダプタ」がおすすめです。
しかし、パソコンのタイプや「何を重視するか」によって正解は分かれます。まずは以下の表で、あなたに合うタイプを確認しましょう。
USBアダプタと内蔵ボードの比較表
それぞれの特徴を5つの項目で比較しました。
| 比較項目 | 後付け(USBアダプタ) | 内蔵(拡張ボード) |
|---|---|---|
| 価格 | 安い(1,000円〜) | 高い(3,000円〜) |
| 取り付け | 非常に簡単(挿すだけ) | 難しい(PC開封が必要) |
| 通信安定性 | 通常利用なら十分 | 非常に高い(アンテナ付) |
| 対応PC | 全PC(ノート・デスクトップ) | デスクトップPCのみ |
| おすすめな人 | 初心者・ノートPCの方 | ゲーマー・自作PCの方 |

PCのBluetoothの有無を確認する方法
アダプタを買う前に、念のため「本当にBluetoothがないのか」を確認しましょう。「機能はあるが無効になっているだけ」というケースも意外と多いのです。
Windows11/10での確認手順
最も確実な「デバイスマネージャー」を使った確認方法を紹介します。
- 画面左下の「スタートボタン」を右クリックします。
- メニューから「デバイス マネージャー」を選択します。
- リストの中に「Bluetooth」という項目があるか探します。
- 項目がある場合:機能が搭載されています。「設定」画面からBluetoothをオンにしてください。
- 項目がない場合:機能が非搭載です。後付けアダプタを購入しましょう。
失敗しない!Bluetoothアダプタの選び方
「とりあえず安いのを買えばいい」と思っていませんか?適当に選ぶと「音が途切れる」「接続できない」といったトラブルの元になります。
購入前に必ずチェックすべき3つのポイントを解説します。
1. バージョンは5.0以上を選ぶ
Bluetoothにはバージョンがあります。現在は「5.0」以上が主流です。
- Bluetooth 5.0以降:通信速度が速く、範囲も広い。接続が安定しやすい。
- Bluetooth 4.0以前:安価だが、通信が不安定になりがち。
最新のワイヤレスイヤホンなどは5.0以上を前提に設計されていることが多いため、迷わず新しいバージョンを選びましょう。
2. Class(通信距離)を確認する
電波が届く距離を示す「Class(クラス)」も重要です。
- Class 1(最大100m):家の中で離れても使いたい場合におすすめ。
- Class 2(最大10m):PCのデスク周りで使うならこれで十分。
一般的にはClass 2の製品が多いですが、より安定させたい場合はClass 1対応モデルを探すと良いでしょう。
3. 音質重視ならコーデックも確認
音楽を高音質で聴きたい、ゲームを低遅延で遊びたい場合は「コーデック」に対応しているか確認が必要です。
- aptX / aptX LL:AndroidやWindowsで主流。高音質で遅延が少ない。
- AAC:iPhoneなどで主流。
特にWindowsで高音質を楽しみたい場合、アダプタ側がaptXに対応していると満足度が大きく上がります。

USB:手軽さNo.1のおすすめアダプタ
ここからは、おすすめのBluetoothアダプタを紹介します。まずは、誰でも簡単に使えるUSBタイプです。
1位:TP-Link
迷ったらコレ!ド定番の高コスパモデル
世界シェアNo.1ブランドTP-Linkの製品です。Bluetooth 5.0対応で接続安定性が抜群。ナノサイズでノートPCに挿したままでも邪魔になりません。ドライバーの導入もWindows 10/11なら自動で完了することが多く、初心者でも安心です。
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2位:バッファロー
安心の国内メーカー製
日本の周辺機器メーカー、バッファローのアダプタです。日本語のマニュアルやサポートの手厚さが魅力。「海外製はなんとなく不安」という方にはこちらが最適です。幅広いプロファイルに対応しており、古い機器とも繋がりやすい特徴があります。
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内蔵:安定性最強の拡張ボード
続いて、デスクトップPCユーザー向けの「内蔵拡張ボード」です。
TP-Link
BluetoothとWi-Fi 6を一気に導入
PC内部のPCIeスロットに取り付けるタイプです。これ一つでBluetooth 5.0だけでなく、高速なWi-Fi 6機能も追加できます。背面の2本のアンテナが強力に電波をキャッチするため、壁を隔てた部屋でも途切れにくいのが最大のメリットです。
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購入後の注意点とトラブル対処法
Bluetoothアダプタを購入後、「接続できない」「不安定だ」とならないための重要な注意点をお伝えします。
USB2.0ポートに接続する
USBアダプタは、必ず「USB2.0ポート(端子が黒か白)」に接続してください。
「USB3.0(端子が青)」の方が高性能に思えますが、実はUSB3.0は高周波ノイズを発生させることがあり、これがBluetoothの電波と干渉してしまいます。「マウスがカクつく」「音がブツブツ切れる」原因の多くはこれです。
ドライバーを正しくインストールする
最近のWindowsは挿すだけで使えることも多いですが、動作が不安定な場合は、メーカー公式サイトから「最新のドライバー」をダウンロードしてインストールしてください。
よくある質問(Q&A)
技術的には使える場合もありますが、おすすめしません。バージョンが古かったり(4.0以下)、技適マーク(日本の法律への適合証)がなかったりするリスクがあります。セキュリティ面や安定性を考えると、1,000円程度のメーカー製を買うのが最もコスパが良いです。
市販のUSB Bluetoothアダプタの多くはWindows専用です。MacはOSの制限が厳しく、認識しないことがほとんどです。Mac対応を明記している製品を探す必要があります。
はい、可能です。「マウスとキーボードとイヤホン」のように、最大5〜7台程度まで同時接続できます。ただし、イヤホンを2つ同時に繋いで音楽を聴くことは基本的にはできません。
まとめ:あなたに合った方法で快適なPCライフを
今回は、パソコンにBluetoothを後付けする方法について、「内蔵」と「外付け」の違いや選び方を解説しました。
記事の要点をまとめます。
- ほとんどの人には手軽な「USBアダプタ」がおすすめ
- 安定性重視のデスクトップ派は「内蔵ボード」が最強
- 選ぶ際は「バージョン5.0以上」を必ずチェック
- USBアダプタは干渉を避けるため「USB2.0ポート」に挿す
Bluetoothを導入すれば、絡まるケーブルから解放され、デスク周りが驚くほどスッキリします。好きな姿勢で音楽を聴いたり、快適にタイピングしたりと、PC作業の自由度がグッと上がりますよ。
ぜひ、あなたにぴったりのアダプタを手に入れて、ストレスフリーなワイヤレス生活を始めてくださいね。


