「テレビの音は聞こえるのに、画面だけが真っ暗…」
楽しみにしていた番組が見られないと、本当に困ってしまいますよね。
実はその症状、テレビの「バックライト」が寿命や故障で切れている可能性が高いです。
「修理にはいくらかかる?」
「自分で直せる?」
「買い替えた方が安い?」
この記事では、今すぐできる確実な確認方法から、損をしないための修理・買い替えの判断基準までを網羅的に解説します。
無駄な出費を防ぎ、最短でテレビのある日常を取り戻しましょう。
※2025年12月23日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
まず確認!故障の症状と原因
テレビが映らない原因は様々ですが、バックライト故障には特有の症状があります。まずは状況を整理しましょう。
音は出るが画面がうっすら見える
バックライト故障の決定的な特徴は、「映像信号は生きているが、照明だけが消えている」状態です。
- 電源ランプは緑色に点灯している
- 番組の音声は正常に聞こえる
- チャンネルを変えると音声も切り替わる
- 画面を至近距離で見ると、うっすら動く影が見える

主な原因は寿命や経年劣化
なぜ突然映らなくなるのでしょうか。主な原因は以下の3つです。
- LEDの寿命切れ
バックライト(LED)の寿命は約3万〜6万時間。1日10時間視聴で約8年〜10年が目安です。 - 基板のはんだ割れ
長年の熱収縮により、内部基板の接続部(はんだ)に亀裂が入り、通電しなくなります。 - ショートや断線
湿気やホコリの蓄積により回路がショートし、保護機能が働いて点灯しなくなります。
故障と決めつける前に確認
「壊れた!」と焦る前に、実は設定や接触の問題だったというケースも稀にあります。念のため以下をチェックしてください。
省エネ設定や配線の確認
- 省エネモード(減光)になっていないか
設定で「画面消灯」や「省エネ(高)」になっていると、画面が極端に暗くなることがあります。 - HDMIケーブルの抜き差し
レコーダー経由で見ている場合、ケーブルの接触不良で映像信号が途絶えている可能性があります。
誰でもできる!応急処置
設定に問題がなければ、いよいよバックライト故障の確定診断を行います。道具は「スマホ」だけでOKです。
懐中電灯で画面を照らす
これが最も確実な判別方法です。
- 部屋の照明を少し落とす
- テレビの電源を入れ、音が出る状態にする
- スマホのライトを点灯させ、画面に密着させる
もし、ライトの光の中に、ニュースのテロップや人の動きがうっすら見えたら、バックライト故障で確定です。

電源リセット(放電)を試す
システムの一時的なエラーであれば、リセットで直ることがあります。
- テレビの電源を切る
- 電源プラグをコンセントから抜く
- 2〜3分放置して内部の電気を放電させる
- 再度コンセントを挿し、電源を入れる
これで改善しなければ、部品交換が必要です。
修理費用はいくらかかる?
修理を依頼する場合、気になるのが費用と期間ですよね。メーカーやサイズごとの相場をまとめました。
サイズ別修理費用の相場表
バックライト修理は、液晶パネルごとの交換になるケースが多く、費用は高額になりがちです。
| サイズ | 修理費用の目安 |
|---|---|
| 32型以下 | 1.5万円 〜 3.5万円 |
| 40型 〜 49型 | 2.5万円 〜 5.5万円 |
| 50型以上 | 3.5万円 〜 8.0万円 |
※出張修理の場合、上記に加え出張費(3,000円〜5,000円)がかかります。
修理にかかる期間の目安
- 出張修理:部品があれば即日〜数日
- 持ち込み・引き取り修理:2週間〜3週間
バックライト関連の部品は在庫がないことも多く、取り寄せに時間がかかる傾向があります。
自分で修理・交換は危険
YouTubeなどで「DIY修理」の動画を見かけるかもしれませんが、自分での修理は絶対におすすめしません。
高リスクで失敗する理由
プロの視点から見て、以下のリスクが高すぎます。
- 感電・火災のリスク
内部には高電圧部があり、コンセントを抜いても電気が残っているため感電します。 - パネル割れのリスク
バックライト交換には液晶パネル(薄いガラス)を外す必要がありますが、少しの歪みで簡単に割れます。パネルが割れたら修理不能です。 - 専用工具が必要
吸盤や特殊ドライバーなど、工具を揃えるだけで数千円かかります。

修理か買い替えかの判断
「高額な修理代を払うか、新品を買うか」
迷った時は、以下の基準で判断すると損をしません。
「7年」が買い替えの分岐点
| 購入から5年未満 | 修理推奨 まだ新しいため、直す価値があります。長期保証に入っていないか確認しましょう。 |
|---|---|
| 購入から7年以上 | 買い替え推奨 部品保有期間(8年)が近く、修理しても他の箇所が壊れる可能性が高いです。 |
7年前のテレビと最新のテレビでは、画質はもちろん、YouTubeやNetflixへの対応など機能面でも雲泥の差があります。修理に4万円出すなら、それを頭金に新品にした方が満足度は高いでしょう。
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修理代より安いテレビも
驚くかもしれませんが、今は修理代(約3〜5万円)よりも安く、高性能な4Kテレビが買える時代です。
特に「ハイセンス」や「TCL」といった世界的なメーカーは、日本メーカーの技術を取り入れつつ、圧倒的な安さを実現しています。「とりあえず見られればいい」という方には最適解です。
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よくある質問(Q&A)
「画面全体が暗く感じる」「画面の一部が黒ずんでいる」「点滅する」といった症状は、完全故障の一歩手前です。早めにデータのバックアップや買い替え検討を始めましょう。
「輝度(明るさ)」を下げることです。購入時の設定は最大輝度に近いことが多いため、これを少し下げるだけでLEDへの負荷が減り、寿命が延びます。
買い替え時に店舗で引き取ってもらうのが一番楽です(リサイクル料金が必要)。ネット購入の場合も、引き取りサービスを行っているショップを選ぶか、自治体の指定業者に依頼しましょう。
まとめ:状況に合わせた賢い選択を
突然テレビが映らなくなると焦りますが、まずは冷静に状況を確認しましょう。
- 症状確認:音が出て画面がうっすら映るならバックライト故障。
- 応急処置:懐中電灯チェックと電源リセットを試す。
- 判断基準:購入から7年以上なら、修理より買い替えがお得。
- NG行動:危険なので自分で分解・修理はしない。
テレビは生活の中心にある家電です。
保証が使えるなら迷わず修理を。もし保証切れで年数が経っているなら、修理代と同等の金額で買える「新品のテレビ」で、より綺麗な映像を楽しむのも賢い選択肢ですよ。


