大切なテレビの画面にヒビが入ってしまい、映像が映らない、線が入ってしまった…そんな状況に直面すると、頭が真っ白になりますよね。
「修理代はいくらかかるんだろう?」
「そもそも修理できるのかな?」
「買い替えるべきなのか、修理すべきなのか判断できない…」
このような不安を抱えている方は少なくありません。
この記事では、テレビの液晶割れ修理代の見積もりをどう取るのか、具体的な費用相場はどのくらいなのか、そして修理代を安く抑える方法や、修理以外の選択肢について、家電の専門家が徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたのテレビの液晶割れに関する疑問や不安がすべて解消され、最善の選択肢を自信を持って選べるようになります。
ぜひ最後までお読みいただき、最適な解決策を見つけてください。
テレビの液晶割れ、本当に修理できる?まずやるべきことと見積もり方法
テレビの液晶が割れてしまった場合、まず「修理ができるのか」という疑問が浮かびますよね。
結論から言うと、多くの場合は修理が可能です。
しかし、修理費用が高額になりやすいことから、修理以外の選択肢も視野に入れる必要があります。
ここでは、まず修理を検討する際に最初にやるべきことと、修理代の見積もり方法について詳しく解説します。
1. 故障状況の確認と情報整理
修理を依頼する前に、以下の情報を整理しておきましょう。
- メーカー名と型番:テレビの背面や側面、取扱説明書に記載されています。修理費用は、この情報をもとに算出されます。
- 購入時期:購入日から何年経っているか確認しましょう。メーカー保証や家電量販店の長期保証が適用できる可能性があります。
- 破損した経緯:「子供がオモチャをぶつけた」「地震で倒れた」「ものを運んでいてぶつけてしまった」など、破損に至った状況を具体的に説明できるようにしておきましょう。
- 具体的な症状:ヒビが入っている、線が入っている、一部が映らない、全く映らないなど、見た目や症状を正確に把握しておくことが重要です。
2. メーカーに直接、修理代の見積もりを依頼する
液晶割れの修理費用は、テレビの型番やサイズ、修理する部品によって大きく異なります。
そのため、正確な修理代金を知るためには、必ずメーカーに直接問い合わせて見積もりを取る必要があります。
多くのメーカーでは、電話やWebサイトの専用フォームから修理の相談や見積もり依頼が可能です。
先ほど整理した情報を手元に用意して問い合わせをすると、スムーズに見積もりを受け取ることができます。
メーカー別 修理相談窓口の一例
- ソニー(BRAVIA):ソニー 修理相談窓口
- パナソニック(VIERA):パナソニック 修理サービス
- シャープ(AQUOS):シャープ 修理サービス
- 東芝(REGZA):東芝 修理ご相談窓口

テレビの液晶割れ修理代はいくら?メーカー別の費用相場を徹底解説
テレビの液晶割れ修理代は、テレビの「サイズ(インチ)」と「メーカー」によって大きく変動します。
修理費用は主に「部品代(液晶パネル代)」と「技術料(出張費含む)」で構成されますが、特に液晶パネルの部品代が費用の大部分を占めます。
ここでは、主要なメーカーごとの費用相場を、サイズ別に詳しく見ていきましょう。
※以下の金額はあくまで目安であり、テレビの機種や発売時期によって異なります。正確な費用は必ずメーカーから見積もりを取ってください。
液晶テレビの修理費用相場(サイズ別)
テレビのサイズが大きくなるほど、液晶パネルも大きくなり、部品代が高くなるため、修理費用も比例して高くなります。
これはどのメーカーでも共通している傾向です。
- 32インチ以下:3万円〜8万円程度
- 40〜50インチ:6万円〜15万円程度
- 55インチ以上:10万円〜20万円以上
- 65インチ以上:15万円〜30万円以上
これらの費用相場を見て、「思ったより高い…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
特に大型テレビの場合、修理費用がテレビ本体の購入価格に匹敵するか、それを上回ることも珍しくありません。
メーカー別の修理費用目安と修理の特徴
各メーカーの修理サービスには、それぞれ特徴があります。
ご自身のテレビのメーカーを確認し、参考にしてください。
ソニー(BRAVIA)の液晶修理
- 特徴:
- 公式ウェブサイトで「修理料金の目安」を公開しており、修理代を事前にシミュレーションしやすいです。
- 修理費用が高額になる場合、買い替えを推奨されることもあります。
- 費用目安:
- 32型:約5万円~
- 55型:約12万円~
- 注意点:
- 発売から8年以上経過したモデルは、部品供給が終了しているため修理できない場合があります。
パナソニック(VIERA)の液晶修理
- 特徴:
- サポート体制が充実しており、電話やWebサイトから修理の相談をしやすいです。
- 修理診断・見積もりのみでも対応してくれます。
- 費用目安:
- 32型:約4万円~
- 50型:約10万円~
- 注意点:
- 一部の古い機種では、修理用部品の在庫がない場合もあります。
シャープ(AQUOS)の液晶修理
- 特徴:
- 公式ウェブサイトに「修理費用の概算目安」が掲載されており、修理費用を比較検討しやすいです。
- 出張修理サービスが一般的です。
- 費用目安:
- 40型:約8万円~
- 60型:約15万円~
- 注意点:
- 修理費用が本体価格を上回るケースも多いため、必ず買い替え費用と比較しましょう。
東芝(REGZA)の液晶修理
- 特徴:
- 修理相談窓口が充実しており、Webサイトで「修理料金の目安」を確認できます。
- 費用目安:
- 32型:約4万円~
- 55型:約13万円~
- 注意点:
- 他のメーカー同様、機種によって修理受付期間が定められています。
修理代を安く抑える方法は?保証や保険の活用を検討しよう
「テレビの液晶修理代、なんとか安く抑えられないだろうか…」
そう考えるのは当然のことですよね。
実は、修理費用を抑えられる可能性のある方法がいくつか存在します。
ここでは、修理を依頼する前に必ず確認すべき、保証や保険の活用について詳しく解説します。
1. 家電量販店の長期保証を活用する
テレビを家電量販店で購入した際、メーカー保証とは別に「長期保証」に加入している場合があります。
この長期保証は、メーカー保証が対象外とする「偶発的な事故による故障(液晶割れなど)」をカバーしているケースがあります。
保証内容によって自己負担額が発生する場合もありますが、修理費用が大幅に抑えられる可能性があります。
購入時の保証書をもう一度確認してみましょう。
2. 火災保険や家財保険が適用できないか確認する
「テレビの液晶割れに火災保険?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、火災保険に付帯する「家財保険」や、賃貸住宅の入居時に加入する「総合保険」などが、不慮の事故による破損を補償してくれる場合があります。
補償内容に「不測かつ突発的な事故(破損、汚損など)」という項目があれば、液晶割れも対象になる可能性があります。
保険会社に連絡して、補償内容を確認してみましょう。
3. クレジットカードの付帯保険を活用する
テレビを購入した際、特定のクレジットカードで決済した場合、そのクレジットカードに付帯する「動産総合保険」が適用できる可能性があります。
購入から一定期間(通常90日~180日)であれば、偶然の事故による破損を補償してくれる場合があります。
高額なテレビを購入した際に利用したクレジットカード会社に問い合わせてみる価値はあります。

修理か買い替えか?後悔しないための判断基準
メーカーに見積もりを取った後、「修理代が思ったより高い…」と悩む方は多いでしょう。
修理をするべきか、それとも買い替えるべきか、判断に迷いますよね。
ここでは、後悔しないための判断基準をいくつかご紹介します。
1. 「修理代」と「新品の購入費用」を比較する
最も重要な判断基準は、修理費用と新しいテレビの購入費用を比較することです。
修理費用が、新品のテレビの価格の6割〜7割以上になる場合は、買い替えを強くおすすめします。
古いテレビを修理しても、数年後に別の部品が故障する可能性もありますし、最新のテレビに買い替えることで、高画質、省エネ性能の向上、最新のスマート機能など、多くのメリットを享受できます。
2. テレビの使用年数と機種を考慮する
テレビの寿命は一般的に10年程度と言われています。
使用年数が7年以上経過しているテレビであれば、たとえ修理できたとしても、今後別の故障が起こる可能性が高くなります。
修理費用を支払ったのに、またすぐに別の修理が必要になってしまう、という事態は避けたいですよね。
特に古い機種の場合、修理用部品の在庫がないことも多いため、修理自体が難しいケースもあります。
3. 新しいテレビに求めるものを考える
テレビを買い替える良い機会と捉えてみるのも一つの手です。
今のテレビにはない4K・8Kの高画質、有機ELテレビの美しい映像、動画配信サービスを直接見られるスマート機能など、最新のテレビには魅力的な機能がたくさんあります。
「せっかくなら、これを機に最新モデルに変えてみようかな」と前向きに検討してみるのも良いでしょう。
テレビの液晶割れに関するよくある質問とその答え
テレビの液晶割れについて、さらに深く理解するために、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
Q1. 自分で修理することは可能ですか?
A. 自分で修理することは絶対にやめましょう。
液晶パネルは非常にデリケートな部品であり、交換には専門的な知識と技術、そして専用の工具が必要です。
感電の危険性があるだけでなく、修理に失敗してさらに故障が悪化したり、メーカー保証や保険の対象外になったりする可能性もあります。
安全のためにも、必ずメーカーに依頼しましょう。
Q2. 街の修理業者に頼むのはどうですか?
A. 非正規の修理業者への依頼はリスクが伴います。
中には安価な修理を謳う業者もいますが、メーカーが認めていない業者に修理を依頼すると、メーカー保証が受けられなくなります。
また、中古品や品質の劣る部品を使われ、すぐに故障してしまう、といったトラブルも報告されています。
安心・安全に修理するなら、必ずメーカーの正規サービスに依頼しましょう。
Q3. 液晶テレビはどのように処分すれば良いですか?
A. 家電リサイクル法に基づいて処分する必要があります。
粗大ごみとして出すことはできません。
処分方法は主に以下の3つです。
- 新しいテレビを購入する家電量販店に引き取りを依頼する
- 処分のみを家電量販店に依頼する
- お住まいの自治体の指定取引場所に持ち込む
どの方法でも「家電リサイクル料金」と「収集・運搬料金」が発生します。
処分費用も含めて、修理か買い替えかを検討しましょう。
まとめ:テレビの液晶割れは、まず見積もりを取って冷静に比較検討を!
この記事では、「テレビの液晶割れ」という突然のトラブルに直面したあなたが、後悔しない選択をするための情報を網羅的に解説しました。
テレビの液晶割れは、メーカーに修理を依頼することが可能ですが、修理費用は非常に高額になる傾向にあります。
そのため、以下のステップで冷静に対処することが重要です。
- メーカーに連絡し、正確なテレビの液晶割れ修理代の見積もりを取る。
- 加入している保証や保険が適用できないか確認し、費用を抑える方法を模索する。
- 修理費用と新しいテレビの購入費用を比較し、どちらがよりメリットが大きいかを判断する。
特に、購入から年月が経っているテレビであれば、最新機種への買い替えが結果的にコストパフォーマンスが高い選択となる可能性が高いです。
「読んでよかった」「役に立った」と感じていただけたら幸いです。
この記事の情報が、あなたのテレビトラブル解決の一助となれば嬉しいです。
最適な解決策を見つけて、また快適なテレビ生活を送ってくださいね。
【関連記事】
【参考資料】