「ホームルーターを使っているけど、なんだか通信が不安定…」
「オンラインゲームやビデオ会議で、映像がカクカクしたり途切れたりして困っている」
「パソコンとの接続は、Wi-Fi(無線)じゃなくて有線の方が良いって本当?」
コンセントに挿すだけで手軽にインターネット環境が整うホームルーター。とても便利ですが、時には通信の不安定さに悩まされることもありますよね。
実はその悩み、ホームルーターとパソコンを有線接続するだけで、劇的に改善されるかもしれません。
この記事では、ホームルーターとパソコンの有線接続について、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
具体的な接続手順(やり方)はもちろん、有線接続のメリット・デメリット、通信が遅い・繋がらないといったトラブルの解決策、さらにはオンラインゲームが快適になる理由まで、あなたの疑問をすべて解消します。
この記事を最後まで読めば、誰でも簡単・確実にホームルーターの性能を最大限に引き出し、安定した高速通信を手に入れることができます。さあ、ストレスフリーなインターネット生活を始めましょう!
ホームルーターとパソコンの有線接続!基本のやり方を5ステップで解説
まずは、最も知りたい「ホームルーターとパソコンの有線接続のやり方」から解説します。設定は驚くほど簡単で、専門的な知識は一切不要です。以下の5つのステップに沿って進めれば、誰でも5分程度で完了しますよ。
STEP1:必要なものを準備する
最初に、有線接続に必要なものを準備しましょう。必要なものは基本的に以下の3つだけです。
- ホームルーター本体
- パソコン(LANポートがあるもの)
- LANケーブル
LANケーブルは、ホームルーターを購入した際に付属していることが多いです。もし付属していない場合や、長さが足りない場合は別途購入しましょう。その際の選び方については、後ほど詳しく解説しますね。

最近の薄型ノートパソコンにはLANポートがない機種もあります。その場合は、USBポートなどに接続できる「有線LANアダプター」という変換機器が必要になるので、事前に確認しておきましょう!
STEP2:関連機器の電源をすべて切る
安全に作業を行うため、接続作業を始める前に、ホームルーターとパソコンの電源を必ず切りましょう。可能であれば、電源プラグもコンセントから抜いておくと、より安全です。
すでにWi-Fiなどで利用している場合も、一度シャットダウンしてから作業を開始してください。
STEP3:ホームルーターとパソコンをLANケーブルで繋ぐ
次に、LANケーブルを使ってホームルーターとパソコンを物理的に接続します。
- LANケーブルの片方のコネクタを、ホームルーターの背面にある「LANポート」に差し込みます。「カチッ」と音がするまでしっかりと差し込んでください。
- もう片方のコネクタを、パソコンの「LANポート」に同じように差し込みます。
ホームルーターには「WANポート」と「LANポート」がある場合がありますが、パソコンと繋ぐのは「LANポート」です。多くの機種ではポートの近くに「LAN」と記載されています。色分けされている場合、LANポートは黄色やオレンジ、WANポートは青色などが多いです。
STEP4:電源を入れる順番が重要!
ケーブルの接続が完了したら、電源を入れていきます。このとき、電源を入れる順番が非常に重要です。以下の順番を必ず守ってください。
電源を入れる順番: ① ホームルーター → ② パソコン
インターネット回線の出口側であるホームルーターから先に起動させることで、パソコンがネットワークを正しく認識し、IPアドレスなどの必要な情報がスムーズに割り当てられます。順番を間違えると、うまく接続できない原因になることがあります。
STEP5:インターネット接続を確認する
パソコンが起動したら、ブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edgeなど)を開いて、任意のウェブサイトが表示されるか確認してみましょう。無事に表示されれば、有線接続は成功です!
もし、この段階でインターネットに繋がらない場合は、後述する「ホームルーターとパソコンが有線で繋がらない!原因と対処法」を参考にしてみてください。
なぜ?ホームルーターを有線接続する3つのメリット
「Wi-Fiで繋がるのに、わざわざケーブルを繋ぐのは面倒…」と感じるかもしれません。しかし、有線接続には、その手間を補って余りある大きなメリットがあります。ここでは、主な3つのメリットをご紹介します。
メリット1:通信速度が速く、安定性が抜群に向上する
有線接続の最大のメリットは、通信の速度と安定性です。
Wi-Fi(無線LAN)は、電波を使ってデータを送受信するため、壁や家具などの障害物、電子レンジなどの家電製品が発する電波、近隣のWi-Fiとの電波干渉など、様々な外部要因の影響を受けやすいという弱点があります。これが、通信が途切れたり、速度が遅くなったりする主な原因です。
一方、有線接続はホームルーターとパソコンをLANケーブルで直接繋ぎます。物理的なケーブルでデータがやり取りされるため、外部からの影響をほとんど受けず、通信のロスが非常に少ないのです。
これにより、Wi-Fi接続に比べて通信速度が安定し、大容量のデータ通信やリアルタイム性が求められるオンラインゲーム、ビデオ会議などをストレスなく快適に楽しむことができます。

実際に通信品質を比較したデータでも、有線接続の方が遅延を示す「PING値」が低いという結果が出ています。これは通信がより安定している証拠なんですよ。
メリット2:設定が簡単で誰でもすぐに始められる
Wi-Fi接続の場合、SSID(アクセスポイント名)を探し、暗号化キー(パスワード)を入力するという手順が必要です。パスワードが複雑で入力に手間取った経験がある方も多いのではないでしょうか。
その点、有線接続はLANケーブルを差し込むだけ。前述の通り、物理的に接続すれば、ほとんどの場合で自動的にネットワークを認識してくれます。インターネットの設定に不慣れな方でも、迷うことなく手軽に始められるのは大きなメリットです。
メリット3:セキュリティリスクが低く安全性が高い
意外と見落とされがちですが、セキュリティの高さも有線接続のメリットです。
Wi-Fiの電波は、壁を越えて家の外まで届く可能性があります。もしパスワードが簡単なものだったり、古い暗号化方式を使っていたりすると、悪意のある第三者に電波を傍受され、通信内容を盗み見られたり、タダ乗り(無断使用)されたりするリスクがゼロではありません。
有線接続は、物理的にケーブルが繋がっていない限り、ネットワークに侵入することは極めて困難です。そのため、個人情報やクレジットカード情報などを扱う際も、Wi-Fi接続に比べて格段に安全性が高いと言えます。
知っておきたい有線接続のデメリットと注意点
メリットの多い有線接続ですが、いくつかデメリットも存在します。導入してから後悔しないよう、事前にしっかりと把握しておきましょう。
デメリット1:LANケーブルが邪魔になる・配線が大変
最も大きなデメリットは、物理的なLANケーブルの存在です。床にケーブルが這っていると、見栄えが悪くなるだけでなく、足を引っかけて転倒したり、ケーブルを断線させてしまったりする危険性があります。
特に、ホームルーターとパソコンの設置場所が離れている場合は、長いケーブルが必要になり、壁際やドアの隙間を這わせるなど、配線を工夫する手間がかかります。
デメリット2:接続できるデバイスの台数が限られる
有線接続できるデバイスの数は、ホームルーターに搭載されているLANポートの数に依存します。一般的に、ホームルーターのLANポートは1〜4個程度です。デスクトップパソコン、ゲーム機、テレビなど、複数の機器を有線接続したい場合、ポート数が足りなくなる可能性があります。

もしLANポートが足りなくなった場合は、「スイッチングハブ」という機器を使えばポート数を増設できますよ。電源タップのLANポート版とイメージすると分かりやすいです。
デメリット3:LANケーブルの選び方で速度が変わる
「有線にしたのに、期待したほど速くならない…」という場合、原因はLANケーブルにあるかもしれません。LANケーブルには「カテゴリ」という規格があり、それぞれ最大通信速度が定められています。
例えば、ホームルーターやパソコンが高速な規格に対応していても、古い規格のLANケーブル(例:CAT5)を使ってしまうと、ケーブルの性能がボトルネックとなり、最大100Mbpsまでしか速度が出ません。
現在の主流は「CAT5e」や「CAT6」で、これらは最大1Gbpsの速度に対応しています。より高速な通信を求めるなら「CAT6A」以上がおすすめです。ケーブルの表面に「CAT.6」のように印字されているので、一度確認してみてください。
ホームルーターの有線接続でゲームは快適になる?PING値を改善!
オンラインゲームをプレイする方にとって、通信環境は勝敗を左右する重要な要素です。「ホームルーターを有線接続するとゲームに有利」とよく言われますが、それはなぜなのでしょうか。その鍵は「PING値」にあります。
PING値とは?オンラインゲームで重要な理由
PING値(ピンち、ピングち)とは、データ送受信の応答速度を示す数値です。単位はms(ミリ秒)で、この数値が小さければ小さいほど、データのやり取りにかかる時間が短く、遅延(ラグ)が少ないことを意味します。
特に、一瞬の判断が勝敗を分けるFPS(シューティングゲーム)や格闘ゲーム、レースゲームなどでは、このPING値が非常に重要です。PING値が高い(応答が遅い)と、以下のような現象が起こりやすくなります。
- キャラクターが瞬間移動して見える(ワープ)
- ボタンを押しても技が出るのが遅れる
- 相手の弾が見えてから避けても当たってしまう
これでは、まともにゲームをプレイできませんよね。そのため、ゲーマーは通信速度(下り/上り)と同じくらい、あるいはそれ以上にPING値を重視するのです。
実際の比較!有線接続はPING値が改善する
では、有線接続にするとPING値は本当に改善されるのでしょうか?
結論から言うと、改善される可能性が非常に高いです。
ある調査では、同じホームルーターを使ってWi-Fi接続と有線接続のPING値を比較したところ、以下のような結果が出ています。
- 無線(Wi-Fi)接続時のPING値平均:31.4ms
- 有線接続時のPING値平均:29.4ms
わずかな差に見えるかもしれませんが、この数msの差がオンラインゲームの世界では大きなアドバンテージになります。Wi-Fi接続は電波状況によってPING値が大きく変動(スパイクと呼ばれる)することがありますが、有線接続は常に安定した低いPING値を維持しやすいのが最大の強みです。
FPSや格闘ゲームは有線接続が必須レベル
以上の理由から、もしあなたが本気でオンラインゲーム、特にFPSや格闘ゲームに取り組んでいるのであれば、ホームルーターとパソコンやゲーム機(PS5、Switchなど)の有線接続は必須と言っても過言ではありません。せっかくのプレイヤースキルを、不安定な通信環境のせいで無駄にしないためにも、ぜひ有線接続を試してみてください。
ホームルーターとパソコンが有線で繋がらない!原因と対処法
「手順通りに接続したはずなのに、インターネットに繋がらない!」そんな時に考えられる主な原因と、誰でも簡単にできる対処法をご紹介します。慌てずに、一つひとつ確認していきましょう。
原因1:ケーブルの接続ミス・断線
最も基本的で、意外と多いのがケーブルに関するトラブルです。
- 対処法①:ケーブルの挿し直し
まずは、ホームルーター側とパソコン側、両方のLANケーブルを一度抜いて、再度「カチッ」と音がするまでしっかり挿し直してみてください。接触不良が原因の場合、これだけで解決することがあります。 - 対処法②:別のLANポートに挿してみる
ホームルーターに複数のLANポートがある場合、別のポートに挿し替えてみましょう。特定のポートだけが故障している可能性も考えられます。 - 対処法③:LANケーブルを交換する
ケーブル内部で断線していると、外見からは分かりません。もし予備のLANケーブルがあれば、交換して接続できるか試してみてください。長年使用しているケーブルや、家具の下敷きになっていたケーブルは劣化している可能性があります。
原因2:ルーターやパソコンの一時的な不具合
機器の内部で一時的なエラーが発生し、うまく動作していないケースもよくあります。
- 対処法:機器の再起動
「困ったときの再起動」は基本中の基本です。「① ホームルーター → ② パソコン」の順番で電源を切り、数分待ってから、「① ホームルーター → ② パソコン」の順番で電源を入れ直してください。内部のメモリがリフレッシュされ、不具合が解消されることが多いです。

電源を切った後、すぐに電源を入れ直すのではなく、アダプターを抜いて1〜2分ほど放電させてから再起動すると、より効果的ですよ!
原因3:ネットワーク設定の問題
パソコン側のネットワーク設定が、有線接続を認識できない状態になっている可能性もあります。
- 対処法(Windowsの場合):ネットワークアダプターの確認
1. スタートメニューを右クリックし、「デバイスマネージャー」を開きます。
2. 「ネットワークアダプター」の項目を展開します。
3. 「Ethernet」や「Realtek PCIe GbE Family Controller」といった有線LANに関する項目を探します。
4. もし、この項目に「↓」マークや「!」マークが付いていたら、右クリックして「デバイスを有効にする」や「ドライバーの更新」を試してみてください。
原因4:ホームルーターの設置場所が悪い
有線接続の問題とは少し異なりますが、そもそもホームルーターが受信しているモバイル回線の電波が弱いと、インターネット自体に接続できません。ホームルーターのランプが「圏外」や「接続エラー」を示す赤色になっていないか確認しましょう。
- 対処法:ホームルーターの設置場所を見直す
ホームルーターは、できるだけ窓際に設置するのが基本です。また、金属製の棚やコンクリートの壁、電子レンジなどの家電製品から離れた場所に置くことで、電波の受信感度が改善されることがあります。
ホームルーターの有線接続が遅い…考えられる原因と改善策
「有線で接続できたけど、思ったより速度が出ない…」という場合にチェックしたいポイントを解説します。原因を特定して、有線接続本来のスピードを取り戻しましょう。
原因1:LANケーブルの規格(カテゴリ)が古い
先ほども少し触れましたが、使用しているLANケーブルの規格が古いと、それが原因で速度が頭打ちになっている可能性があります。
例えば、最大4.2Gbpsの通信に対応した最新のホームルーターを使っていても、最大100Mbpsまでしか対応していない「CAT5」のケーブルを使っていれば、速度は100Mbps以上には絶対になりません。
改善策:
最低でも「CAT5e」以上、できれば「CAT6」や「CAT6A」のLANケーブルに買い替えることを強くおすすめします。数百円から千円程度で購入でき、交換するだけで速度が劇的に改善されるケースも多いです。ケーブルの側面に印字されているカテゴリを確認してみましょう。
原因2:ホームルーター本体のスペック不足
ホームルーター本体の性能、特に有線LANポートの規格も重要です。古い機種だと、LANポートが最大1Gbps(1000BASE-T)にしか対応していない場合があります。
最近では、「2.5GBASE-T」という、最大2.5Gbpsの高速通信に対応したLANポートを搭載するホームルーターも登場しています。大容量のデータを頻繁に扱うなら、こうした最新機種への買い替えも有効な選択肢です。
改善策:
お使いのホームルーターの取扱説明書や公式サイトで、有線LANポートの対応規格を確認してみましょう。もし1Gbps未満の規格であれば、買い替えを検討する価値は十分にあります。
原因3:そもそも基地局からの電波が弱い
ホームルーターは、携帯電話と同じように、近くの基地局からの電波を受信してインターネットに接続します。そのため、いくらパソコンとの間を有線接続で高速化しても、大元となる基地局からの電波が弱ければ、通信速度は上がりません。
改善策:
ホームルーターの設置場所を、家の中で最も電波状況が良い場所に変えるのが最も効果的です。一般的には窓際ですが、スマートフォンのアンテナ表示などを参考に、最も電波を掴みやすい場所を探してみてください。少し場所を変えるだけで、速度が大きく変わることもあります。
原因4:プロバイダー側で通信障害や速度制限が発生している
自分側の環境に問題がなくても、契約している通信キャリア(docomo, au, SoftBankなど)側で通信障害が発生していたり、メンテナンスが行われていたりすると、通信速度は低下します。また、短期間にあまりにも大容量のデータ通信を行うと、速度制限の対象になる場合もあります。
改善策:
契約しているキャリアの公式サイトやSNSなどで、通信障害の情報が発表されていないか確認してみましょう。速度制限については、各社のルールを確認し、心当たりがあれば通信量を抑えるしかありません。
無線LANと有線LANを同時に使うことはできる?
「パソコンは安定した有線で、スマートフォンやタブレットは手軽な無線で使いたい」と考える方も多いでしょう。ここでは、有線と無線の併用について解説します。
結論:ほとんどのWi-Fiルーターで併用可能
はい、有線接続と無線LAN(Wi-Fi)接続は、市販されているほとんどのホームルーターやWi-Fiルーターで問題なく同時に使用できます。
特別な設定は必要なく、有線でパソコンを繋いだまま、スマートフォンでWi-Fiのパスワードを入力すれば、両方のデバイスで同時にインターネットを利用できます。
パソコンは有線、スマホは無線といった使い分けが便利
この併用機能を活用することで、それぞれの接続方法の「良いとこ取り」ができます。
- 【有線接続がおすすめの機器】
通信の安定性が重要なデスクトップパソコン、オンラインゲームをプレイするゲーム機(PS5/Switch)、高画質な動画を視聴するスマートテレビなど、基本的に場所を移動させない機器。 - 【無線接続(Wi-Fi)がおすすめの機器】
持ち運んで使うスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど。配線の手間がなく、家の中のどこでも使える利便性が活かせます。
このように、デバイスの特性や用途に合わせて接続方法を使い分けることで、より快適なインターネット環境を構築できます。
二重ルーターに注意!ブリッジモード(APモード)とは?
併用自体は簡単ですが、一つだけ注意点があります。それは、すでに別のルーター(例えば光回線のONUにルーター機能がある場合など)が存在する環境で、新たにWi-Fiルーターを追加して有線・無線を併用しようとするケースです。
ルーター機能を持つ機器を2台直列に接続してしまうと、「二重ルーター」という状態になり、通信が不安定になったり、一部のサービスが利用できなくなったりする原因になります。
これを避けるため、後から追加するWi-Fiルーターは、ルーター機能をオフにする「ブリッジモード(BRモード)」または「アクセスポイントモード(APモード)」に切り替えて使用する必要があります。多くのルーターには、本体のスイッチや設定画面でモードを切り替える機能が搭載されています。

ホームルーターを単体で使う場合は、基本的に「ルーターモード(RTモード)」のままで大丈夫なので、あまり心配する必要はありませんよ。
パソコンの有線接続におすすめ!最新ホームルーター3選
これからホームルーターの導入を考えている方や、古い機種からの買い替えを検討している方のために、パソコンとの有線接続に強く、性能の高いおすすめの最新モデルを3つ厳選してご紹介します。
【高速通信なら】docomo home 5G HR02
とにかく通信速度を重視するなら、現状最もおすすめできるのがドコモの「home 5G HR02」です。
おすすめポイント:
- 最大4.2Gbpsの圧倒的な受信速度:現行のホームルーターの中で理論値は最速クラス。5Gエリア内であれば、光回線に匹敵するほどの速度が期待できます。
- 2.5GBASE-Tの高速LANポート搭載:有線接続時の最大速度は2.5Gbps。パソコン側も対応していれば、超高速な有線環境を構築できます。
- 通信品質の安定性:ドコモは全国に広がる基地局数が最多で、ネットワークが混雑しにくく安定していると評判です。オンラインゲームや高画質動画のストリーミングも安心です。
- ドコモユーザーはセット割でお得:ドコモのスマホを利用している場合、「home 5G セット割」が適用され、家族全員のスマホ料金が毎月最大1,100円割引になります。
レビュー:
HR02の最大の魅力は、やはりその通信性能です。特に有線接続においては、2.5Gbps対応ポートの恩恵が大きく、大容量ファイルのダウンロードやアップロードが驚くほど速く完了します。実際に利用しているユーザーからは「4K動画のストリーミングが全く途切れない」「オンラインゲームのラグが解消された」といった声が多く聞かれます。本体デザインはシンプルでどんな部屋にも馴染みやすく、設定もコンセントに挿すだけで完了するため、初心者でも安心です。登録した住所以外で使えないという制限はありますが、引越し手続きはオンラインで簡単にできます。通信品質に一切の妥協をしたくない、という方に最適な一台です。
【バランス重視なら】Speed Wi-Fi HOME 5G L13 (WiMAX)
速度、料金、機能性のバランスが最も取れているのがWiMAXの「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」です。
おすすめポイント:
- 下り最大4.2Gbps、上り最大286Mbps:下り速度もさることながら、上り速度が他社に比べて速いのが特徴。動画配信や大容量ファイルのアップロードが多い方におすすめです。
- 2.5GBASE-Tの高速LANポート搭載:こちらもdocomo同様、最大2.5Gbpsの有線接続に対応しており、パソコンとの接続に最適です。
- au・UQモバイルのセット割:auまたはUQモバイルのスマホユーザーであれば、セット割が適用されてスマホ料金が安くなります。
- SA方式の5Gに対応:より高速・低遅延な通信を実現する「5G SA」に対応しており、将来性も高いモデルです。
レビュー:
L13は、WiMAX+5G回線(auの5G/4G LTE回線も利用可能)に対応しており、非常に広いエリアで安定した通信が可能です。特に評価したいのが上り速度の速さ。テレワークで大容量のデータを送信したり、YouTubeなどに動画をアップロードしたりする機会が多いユーザーにとって、この差は非常に大きく感じられるでしょう。2.5GbpsのLANポートも2つ搭載しているため、パソコンとゲーム機を両方高速な有線で接続、といった使い方も可能です。プロバイダーによっては高額なキャッシュバックや月額割引キャンペーンを実施していることも多く、トータルコストを抑えやすいのも魅力。性能とコストのバランスを重視する、賢い選択をしたい方にぴったりのホームルーターです。
【Wi-Fi性能で選ぶなら】SoftBank Airターミナル6
最新のWi-Fi規格に対応し、多数のデバイスを無線接続したいなら「Airターミナル6」がおすすめです。
おすすめポイント:
- 最新規格「Wi-Fi 7」に対応:次世代の高速Wi-Fi規格である「Wi-Fi 7」にいち早く対応。対応機器との接続で、有線に迫る超高速・低遅延な無線通信が可能です。
- 最大128台の同時接続:Wi-Fiの同時接続台数が最大128台と非常に多く、スマート家電などで多くの機器を接続する家庭でも安心です。
- ソフトバンク・Y!mobileのセット割:ソフトバンクまたはY!mobileのスマホとセットで利用すると、「おうち割 光セット」が適用され、スマホ料金が割引になります。
レビュー:
ソフトバンクエアーの最新機種であるAirターミナル6は、有線接続(1GbpsのLANポート×2)ももちろん可能ですが、その真価は無線性能にあります。最新のWi-Fi 7に対応している点は、他のホームルーターにはない大きなアドバンテージです。今後、スマートフォンやパソコンがWi-Fi 7に対応してくれば、その恩恵を最大限に受けることができます。また、最大128台という圧倒的な同時接続台数は、IoT化が進む現代の家庭にマッチしています。家族みんなが複数のデバイスを使う、スマートホームを構築したいといったニーズに完璧に応えてくれます。有線接続も使いつつ、家中のあらゆるデバイスを快適なWi-Fiで繋ぎたい、という方に最適なモデルです。
ホームルーターの有線接続に関するQ&A
最後に、ホームルーターとパソコンの有線接続に関して、よくある質問とその回答をまとめました。
A. 理論上の最大速度はWi-Fi規格の方が速い場合がありますが、実測値では、外部からの影響を受けにくい有線接続の方が、安定して高速な通信を維持できる傾向にあります。
ホームルーターと基地局間の通信速度(WAN側)は変わらないため、劇的な変化はありませんが、パソコンとルーター間の通信(LAN側)は有線の方が安定します。
A. 一般的な家庭で使われる数m〜10m程度の長さであれば、速度への影響は全くありません。
規格上、LANケーブルは最大100mまで性能を維持できるように設計されています。ただし、ケーブルが長くなるほど、踏まれたり曲げられたりして損傷を受けるリスクは高まるため、取り扱いには注意が必要です。
A. 基本的には、付属のLANケーブルを使用すれば問題ありません。
メーカーもルーターの性能を発揮できる規格のケーブルを同梱しています。ただし、付属ケーブルが短くて届かない場合や、より高速な「CAT6A」以上のケーブルを使いたい場合は、別途購入することをおすすめします。
A. 「スイッチングハブ」という機器を購入することで、LANポートを増やすことができます。
スイッチングハブには複数のLANポートがあり、ホームルーターのLANポートとハブを1本のLANケーブルで接続し、ハブの空きポートにパソコンやゲーム機などを接続して使います。価格も数千円からと手頃です。
まとめ:ホームルーターは有線接続で性能を最大限に引き出そう!
今回は、ホームルーターとパソコンの有線接続について、接続方法からメリット、トラブルシューティングまで網羅的に解説しました。
最後にもう一度、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- ホームルーターとパソコンの有線接続は、ケーブルを挿すだけでとても簡単。
- 有線接続の最大のメリットは、Wi-Fiに比べて通信が圧倒的に速く、安定すること。
- オンラインゲームではPING値が改善され、ラグが少なくなる。
- 繋がらない・遅い時は、ケーブル、機器の再起動、設置場所を見直す。
- パソコンは有線、スマホは無線といった同時利用(併用)も可能で便利。
「ホームルーターは手軽だけど、通信が不安定…」と感じていた方も、有線接続を試すことで、その認識が大きく変わるはずです。特に、オンラインゲームやテレワーク、高画質動画の視聴など、安定した通信が求められる場面では、その効果をはっきりと体感できるでしょう。
この記事を参考に、ぜひあなたのパソコンをホームルーターと有線接続して、快適でストレスフリーなインターネットライフを手に入れてくださいね!