「デスクトップPCとノートPC、2台あるけどモニターは1台だけ…」「作業のたびにケーブルを抜き差しするのが面倒!」
デスク上のパソコンが増えると、作業効率は上がるはずなのに、モニターの取り合いでかえってストレスが溜まること、ありますよね。特に、パソコン2台を1台のモニターに繋いで、できれば同時に表示させたいけれど、どうすれば良いか分からない…と悩んでいませんか?
ご安心ください。その悩み、この記事ですべて解決できます!
この記事では、2台のパソコンを1台のモニターで快適に利用するための具体的な方法を、切替器を使わない手軽な方法から、キーボードやマウスまで一括で切り替える便利な方法、さらには本当に「同時表示」を実現する専門的な方法まで、5つのパターンに分けて徹底的に解説します。
あなたの作業環境や予算にぴったりの方法が必ず見つかります。もうケーブルの抜き差しに悩まされることなく、スマートで快適なPCライフを手に入れましょう!
まず確認!「切り替え」と「同時表示」の違いとは?
本題に入る前に、少しだけ言葉の整理をさせてください。「パソコン2台 モニター1台 同時表示」と検索されたあなたは、本当に「同時表示」させたいのでしょうか?それとも「スムーズに切り替えたい」のでしょうか?目的によって最適な方法が異なるため、ここを明確にしておきましょう。
一般的な使い方:入力切替(スイッチング)
多くの方がイメージするのは、こちらの「入力切替」ではないでしょうか。これは、モニターに表示するパソコンの画面を、必要に応じてAからBへ、BからAへと切り替える方法です。
例えば、普段はメインのデスクトップPC(PC-A)で作業し、Web会議の時だけ会社のノートPC(PC-B)の画面に切り替える、といった使い方です。1つの画面に表示されるのは、常にどちらか一方のPCの映像となります。
専門的な使い方:PBP/PIPによる画面分割(同時表示)
一方で、文字通り1台のモニターの画面を分割し、2台のパソコンの画面を「同時に」表示する方法もあります。これを実現するのが、モニターに搭載されている「PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)」や「PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)」という機能です。
- PBP (Picture-by-Picture): 画面を2分割(または4分割)し、それぞれの領域に各PCの画面を表示します。
- PIP (Picture-in-Picture): メイン画面の隅に、もう一方のPCの画面を小さなウィンドウのように表示します。
この方法なら、例えばメインPCで資料を作成しながら、サブPCで株価のチャートをリアルタイムで表示し続ける、といった高度な使い方が可能になります。
混同しやすい「デュアルモニター」との違い
もう一つ、よく混同されるのが「デュアルモニター(マルチモニター)」です。これは、1台のパソコンに2台のモニターを接続して、表示領域を広げる(拡張)、または同じ画面を映す(複製)設定のことです。
「モニター 2台 違う画面 設定」や「パソコン 2画面表示 やり方」といったキーワードは、こちらのデュアルモニター設定を指します。この記事のテーマである「2台のパソコン → 1台のモニター」とは目的が逆ですので、ご注意ください。

この記事では、主に「入力切替」の方法と、少し専門的な「同時表示」の方法の両方を詳しく解説していきますね!ご自身の使い方に合った方法を見つけてください。
【切替器なし】2台のパソコンを1台のモニターで使う最も手軽な方法
まずは、追加の機材を購入せず、今あるモニターの機能だけで2台のPCを切り替える方法です。最もコストがかからず、すぐに試せるのが最大のメリットです。
モニター搭載の「入力切替機能」を使う
最近のPCモニターには、複数の映像入力端子が付いているのが一般的です。例えば、以下のような端子です。
- HDMI
- DisplayPort
- D-Sub15ピン(VGA)
- DVI
これらの端子が複数あれば、それぞれの端子に別々のパソコンを接続しておくことができます。例えば、PC-AをHDMIに、PC-BをDisplayPortに、というようにケーブルを繋いでおきます。
この状態で、使いたい方のパソコンの電源を入れると、多くのモニターは映像信号が来ている入力を自動で検出して、その画面を映し出してくれます。

インプットした情報にもありましたが、片方のPCだけを起動すれば、基本的にはそのPCの画面が自動で映るので便利ですよ。まさに「切替器なし」で実現できる一番シンプルな方法です。
2台同時に起動した場合はどうなる?
もし2台のパソコンを同時に起動した場合、モニターの動作は機種の設定によって異なります。
- 自動検出: 先に信号を検知した方や、優先順位が設定されている入力(例: DisplayPort > HDMI)を優先的に表示します。
- 手動切替: モニター本体のボタン(入力切替ボタンやメニューボタン)を操作して、表示したい入力(HDMI1, HDMI2, DPなど)を手動で選択する必要があります。
多くのモニターには、入力信号を自動で探す「オートスキャン」のような機能が搭載されています。お使いのモニターの設定画面を確認し、「入力自動切替」のような項目があればオンにしておくと便利です。
この方法のメリット・デメリット
【メリット】
- コストゼロ: 追加の機器が不要です。
- 配線がシンプル: PCとモニターを直接繋ぐだけです。
【デメリット】
- 切替が面倒: 2台同時起動時は、モニター本体のボタンを毎回ポチポチ押す必要があり、これが意外とストレスになります。ボタンがモニターの裏側や下側にあって操作しにくい機種も多いです。
- キーボード・マウスは別: モニターの表示は切り替えられても、キーボードやマウスは切り替えられません。USBレシーバーを差し替えるか、PCごとに別のキーボード・マウスを用意する必要があります。
【快適さ重視】KVMスイッチで2台のパソコンを1台のモニターで切り替える方法
モニターのボタン操作や、キーボード・マウスの差し替えが面倒…と感じるなら、「KVMスイッチ」の導入が圧倒的におすすめです。作業効率が劇的に向上します。
KVMスイッチとは?モニター・キーボード・マウスを丸ごと切り替え!
KVMスイッチの「KVM」とは、それぞれ
- Keyboard(キーボード)
- Video(ビデオ=モニター)
- Mouse(マウス)
の頭文字を取ったものです。その名の通り、複数のパソコンを、1組のキーボード・モニター・マウスで操作できるようにするための機器です。
本体のボタンを1回押すだけで、接続されているモニター、キーボード、マウス、さらにはUSB機器(WebカメラやUSBメモリなど)の接続先が、PC-AからPC-Bへ瞬時に切り替わります。まさに魔法のようなアイテムですよね。

単純なHDMI切替器とUSB切替器を組み合わせる方法もありますが、KVMスイッチなら1台で完結します。切り替え時にデバイスの接続・切断音がしないモデルも多く、非常にスマートですよ。
KVMスイッチの選び方【3つの重要ポイント】
KVMスイッチは様々な製品がありますが、購入後に「失敗した!」とならないために、以下の3つのポイントは必ずチェックしましょう。
ポイント1:対応する映像端子(HDMI, DisplayPortなど)
最も重要なのが映像端子の種類です。2台のパソコンとモニターが、どの端子に対応しているかを確認しましょう。
- HDMI: 最も一般的。テレビやゲーム機などにも使われています。
- DisplayPort: PCモニターでよく採用され、高リフレッシュレートのゲーミングモニターなどに必須です。
例えば、PC2台ともHDMI出力、モニターもHDMI入力なら「HDMI対応KVMスイッチ」を選びます。もし片方のPCが古い機種でVGA(D-Sub)端子しかない場合は、「VGA-HDMI変換アダプタ」を別途用意することでHDMI対応のKVMスイッチに接続可能です。
ポイント2:対応解像度とリフレッシュレート
せっかく4Kモニターを使っていても、KVMスイッチがフルHDまでしか対応していなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。お使いのモニターの最大解像度とリフレッシュレートに対応した製品を選びましょう。
- 事務作業やWeb閲覧がメインなら: 4K@30HzやフルHD@60Hz対応で十分な場合が多いです。
- 動画編集やゲームもするなら: 4K@60Hz以上に対応したモデルがおすすめです。
ポイント3:USBポートの種類と数、付加機能
KVMスイッチには、キーボード・マウス用のUSBポート以外に、USBメモリやプリンター、Webカメラなどを接続できる「USBハブ機能」が付いたモデルがあります。これらの機器もPCと同時に切り替えたい場合は、USBハブ機能付きの製品を選びましょう。
また、他にも以下のような便利な機能があります。
- 音声入出力: スピーカーやヘッドホンも同時に切り替えられます。
- ホットキー機能: キーボードの特定キー(例: Ctrlキーを2回押す)でPCを切り替えられる機能。スイッチ本体に手を伸ばす必要がなく非常に便利です。
- EDID保持機能: PCを切り替えた際に、ウィンドウのサイズやアイコンの配置が崩れるのを防いでくれる機能です。頻繁に切り替えるなら必須級の機能と言えます。
【厳選レビュー】おすすめKVMスイッチ3選
ここでは、私が実際に試したり、評判を徹底調査したりした中から、自信を持っておすすめできるKVMスイッチを3つご紹介します。
1. 【コスパ最強】TESmart HKS0201A1U
「初めてKVMスイッチを買う」「難しい設定は苦手」という方に最適な、高コストパフォーマンスモデルです。
このモデルの魅力は、何と言ってもその手軽さ。必要なHDMIケーブルやUSBケーブルがすべて付属しているので、箱を開けてすぐに接続を開始できます。対応解像度は4K@60Hzと十分なスペックを持ち、一般的な事務作業から動画視聴まで快適にこなせます。
本体のボタンも大きく分かりやすいですし、有線のリモコンも付属しているため、KVMスイッチ本体をデスクの裏に隠しても手元でスマートに切り替えが可能です。さらに、キーボードとマウス以外に2つのUSB2.0ポートを搭載しており、USBメモリやプリンターの共有もこれ1台でOK。3,000円~5,000円前後の価格帯でこの機能性は、まさに「コスパ最強」と言えるでしょう。
こんな人におすすめ!
- 初めてKVMスイッチを導入する人
- できるだけコストを抑えたい人
- 複雑な設定なしですぐに使いたい人
2. 【高機能・安定性】 CKLau CKL-922HUA
「絶対に失敗したくない」「安定性と多機能性を求める」という方には、定番ブランドCKLauのこのモデルが鉄板です。
CKLauはKVMスイッチの専門メーカーとして定評があり、その製品は動作の安定性に優れています。このモデルは4K@60Hzに対応しつつ、特筆すべきは「EDID保持機能」を搭載している点。これにより、PCを切り替えるたびにデスクトップのアイコン配置がぐちゃぐちゃになる、といったストレスから解放されます。頻繁にPCを切り替える使い方をするなら、この機能があるかないかで快適さが天と地ほど変わります。
ホットキー切り替えにも対応しており、キーボード操作だけでPCを切り替え可能。さらに音声入出力ポートも備えているため、スピーカーやマイクもPCと同時に切り替えできます。価格は1万円近くと少し上がりますが、その価値は十分にあります。まさに「迷ったらコレ」と言える王道モデルです。
こんな人におすすめ!
- 頻繁にPCを切り替えるヘビーユーザー
- ウィンドウやアイコンの配置が崩れるのが許せない人
- 音声機器もまとめて切り替えたい人
3. 【ノートPCに最適】 Cable Matters USB-C KVMスイッチ
ノートパソコン2台、あるいはノートPCとデスクトップPCの組み合わせで使いたいなら、このUSB-C対応モデルが最適解です。
最近のノートPCはUSB Type-Cポートから映像出力と給電を同時に行うモデルが増えています。このKVMスイッチは、まさにそのために作られました。USB-Cケーブル1本でノートPCと接続するだけで、映像出力、キーボード・マウスの接続、さらにはノートPCへの給電(最大60W)まで完了します。
デスクに戻ってきたらUSB-Cケーブルを1本挿すだけ。それだけで外部モニター、キーボード、マウスが使えるようになり、同時に充電も開始されるという、この上なくスマートな環境が構築できます。もう1系統はHDMI入力なので、デスクトップPCや他のノートPCとの切り替えも可能です。価格は高めですが、デスク周りの配線を究極にシンプルにしたいミニマリスト思考の方には最高の投資となるでしょう。
こんな人におすすめ!
- USB-C対応のノートパソコンをメインで使っている人
- デスク周りのケーブルを極限まで減らしたい人
- スマートで未来的な作業環境を構築したい人
【HDMI切替器】2台のパソコンを1台のモニターで!環境を安価に構築する方法
「KVMスイッチは便利そうだけど、もう少し安く済ませたい…」という場合は、「HDMI切替器」と「USB切替器」を別々に用意するという選択肢もあります。
HDMI切替器で映像を切り替える
HDMI切替器(セレクター)は、その名の通り、複数のHDMI入力を切り替えて1つのモニターに出力するための機器です。KVMスイッチの「映像(Video)切り替え機能」だけを抜き出したものと考えると分かりやすいでしょう。
2台のPCのHDMI出力を切替器に入力し、切替器からモニターへ接続します。価格は1,000円~3,000円程度と非常に安価なのが魅力です。
キーボードとマウスはUSB切替器で切り替える
映像をHDMI切替器で切り替えても、キーボードとマウスはそのままです。そこで登場するのが「USB切替器」です。これにキーボードとマウスを接続し、2台のPCにUSBケーブルをそれぞれ繋ぎます。
これで、ボタン一つでキーボードとマウスの接続先PCを切り替えることができるようになります。こちらも1,000円~3,000円程度で購入できます。
この方法のメリット・デメリット
【メリット】
- 安価: KVMスイッチに比べて、合計金額を安く抑えられる場合があります。
- 柔軟性: 映像だけ、あるいはUSB機器だけを切り替えたい、といった柔軟な使い方ができます。
【デメリット】
- 手間が2倍: PCを切り替える際に、「HDMI切替器のボタン」と「USB切替器のボタン」の2つを押す必要があります。この一手間が、頻繁に切り替える人にとっては大きなストレスになります。
- 配線が複雑化: 機器が2つになるため、デスク周りの配線がごちゃごちゃしがちです。

個人的には、少し価格が上がっても操作が1回で済むKVMスイッチをおすすめします。長期的に見れば、その快適さの差は価格差以上だと思いますよ。
【PBP/PIP】2台のパソコン画面を1台のモニターに「同時表示」する方法
ここからは、少し上級者向けの方法です。「切り替え」ではなく、本当に2台のPC画面を1つのモニターに同時に表示する方法を見ていきましょう。
モニターのPBP/PIP機能を使う
この「同時表示」を実現するには、モニター自体に「PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)」または「PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)」という機能が搭載されている必要があります。すべてのモニターに搭載されているわけではなく、比較的大画面のモデルや高機能なモデルに採用されていることが多いです。
- PBP (Picture-by-Picture): 画面を左右または上下に2分割し、それぞれの領域にPC-AとPC-Bの画面を並べて表示します。ウルトラワイドモニターなど横長のモニターと特に相性が良いです。
- PIP (Picture-in-Picture): PC-Aの画面を全画面表示し、その画面の隅にPC-Bの画面を小さな子画面として表示します。子画面のサイズや位置は調整できることが多いです。
この機能を使えば、例えばメインPCで全画面でゲームをプレイしながら、隅の子画面でサブPCの攻略サイトやチャットツールを表示する、といった使い方が可能になります。
PBP/PIP対応モニターの選び方と設定
PBP/PIP機能を使いたい場合、まずは製品のスペック表で対応しているかを確認しましょう。「PBP対応」「PIP機能搭載」などと記載されています。
設定方法はメーカーによって異なりますが、一般的にはモニターの設定メニュー(OSDメニュー)から「PBP/PIP設定」といった項目を選び、どの入力(HDMI1, DisplayPortなど)をどの位置に表示するかを選択します。
注意点として、PBP機能を使うと、1台あたりの表示解像度が変わる(例えば、横に2分割すると横解像度が半分になる)ため、PC側で解像度の設定変更が必要になる場合があります。
キーボード・マウスはどうする?
PBP/PIPで2台のPC画面を同時表示した場合、キーボード・マウスはどちらか一方のPCにしか接続されていません。ここで活躍するのが、次に紹介するソフトウェアや、一部の高級モニターに内蔵されている「KVM機能」です。
モニターに内蔵されたKVM機能を使えば、モニターの設定で表示を切り替えると、モニターに接続されたキーボード・マウスの接続先も自動で切り替えてくれます。非常にスマートな解決策です。
【番外編】ソフトウェアでキーボードとマウスを共有する方法
物理的な切替器を使わずに、ネットワーク経由で1組のキーボードとマウスを複数のPCで共有できるソフトウェアも存在します。モニターの入力切替は手動で行う必要がありますが、キーボード・マウスの移動が非常にスムーズになります。
Mouse Without Borders (Microsoft製)
Microsoftが公式に提供している無料のツールです。同じネットワークに接続された最大4台のWindows PC間で、マウスカーソルを画面の端から隣のPCへシームレスに移動させることができます。まるでデュアルモニターのように、PC-Aの画面の右端までカーソルを持っていくと、そのままPC-Bの画面の左端からカーソルが現れるのです。クリップボードの共有やファイルのドラッグ&ドロップも可能で、非常に高機能です。
Synergy (有償)
こちらは古くからある定番のソフトウェアで、Windows、Mac、Linuxと異なるOS間でもキーボード・マウスを共有できるのが大きな特徴です。Mouse Without Bordersと同様に、画面の端を越えてマウスカーソルが移動します。有償ですが、OSの垣根を越えて使えるため、MacとWindowsの2台持ちユーザーなどには重宝されています。
この方法のメリット・デメリット
【メリット】
- 切替器が不要: 物理的な機器や配線が増えません。
- シームレスな操作感: ボタンを押す「切り替え」という行為がなく、マウスを動かすだけでPC間を移動できます。
【デメリット】
- ネットワーク環境に依存: Wi-Fiが不安定だと、動作がカクついたり、接続が切れたりすることがあります。
- モニター切替は別途必要: モニターの表示は自動で切り替わらないため、モニター本体の入力切替ボタンを押す必要があります。
- 初期設定がやや複雑: IPアドレスの確認など、少しだけネットワークの知識が必要になる場合があります。
Q&A
A. モニターの設定によります。
多くのモニターは、入力信号を自動で検出する設定(オートスキャン)になっています。この場合、先に起動した方や、モニター側で設定された優先入力(例:DisplayPortがHDMIより優先)が表示されます。もう一方の画面を見たい場合は、モニター本体の入力切替ボタンで手動で切り替える必要があります。
A. はい、変換アダプタを使えば接続可能です。
古いPCのVGA(D-Sub15ピン)出力端子から、新しいモニターのHDMI入力端子に接続するには、「VGA to HDMI 変換アダプタ」を使用します。音声も同時に送りたい場合は、音声入力端子付きのアダプタを選びましょう。同様に、DVIからHDMIへの変換も可能です。KVMスイッチを導入する際も、この変換アダプタを使えば異なる端子のPCをまとめることができます。
A. 「EDID保持機能」付きのKVMスイッチを使うと解決できます。
これは、PCを切り替えた際にモニターが「非接続」状態だとOSが認識してしまい、解像度が一時的に変更されることで発生する現象です。これを防ぐのが「EDID保持機能(エミュレーション機能)」です。この機能があるKVMスイッチは、非選択中のPCに対してもモニターが接続されているかのように信号を送り続けるため、OSがモニターを見失わず、アイコンの配置やウィンドウサイズが崩れるのを防いでくれます。頻繁に切り替える方は、この機能がある製品を選ぶことを強くおすすめします。
A. はい、「クラムシェルモード」という設定で可能です。
ノートパソコンを閉じた状態で外部モニターのみに表示して、デスクトップPCのように使うことを「クラムシェルモード」と呼びます。この設定を行うには、ノートPCが電源に接続されている必要があります。
- Windowsの場合: 「コントロールパネル」→「電源オプション」→「カバーを閉じたときの動作の選択」で、「電源に接続」時を「何もしない」に設定します。
- Macの場合: 電源アダプタ、外部キーボード、外部マウス(またはトラックパッド)、外部モニターを接続した状態でディスプレイを閉じると、自動的にクラムシェルモードになります。
この設定をしておけば、ノートパソコンをデスクの隅に立てておくなど、省スペースでスマートな環境を構築できます。
まとめ:あなたに最適な環境を見つけよう!
今回は、2台のパソコンを1台のモニターで快適に使うための様々な方法を徹底的に解説しました。最後に、この記事のポイントをまとめておさらいしましょう。
- 【切替器なし】モニターの入力切替機能
最も手軽でコストゼロ。たまにしか切り替えない人向け。ただし、キーボード・マウスの差し替えやモニターのボタン操作が面倒。 - 【快適さ重視】KVMスイッチ
ボタン一つでモニター・キーボード・マウスを丸ごと切り替え。最も快適で、ストレスフリーな環境を求めるならこれ一択。 - 【コスト重視】HDMI切替器+USB切替器
KVMスイッチより安価に導入できる場合がある。ただし、切り替えの手間が2倍になり、配線も複雑になりがち。 - 【同時表示】PBP/PIP機能付きモニター
1画面に2台のPC画面を同時に表示できる。株価と資料を同時に見るなど、プロフェッショナルな使い方をしたい人向け。 - 【番外編】ソフトウェア制御
物理的な機器不要でキーボード・マウスを共有できる。シームレスな操作感が魅力だが、ネットワーク環境に依存する。
いかがでしたか?
あなたの使い方や予算に合わせて、最適な方法は見つかりましたでしょうか。
もしあなたが「とにかく快適でストレスのない環境が欲しい!」と少しでも思うなら、ぜひKVMスイッチの導入を検討してみてください。初期投資はかかりますが、毎日の作業効率が劇的に向上し、ケーブルの抜き差しや面倒なボタン操作から解放される快適さは、価格以上の価値をもたらしてくれるはずです。
この記事が、あなたの理想のデスク環境を構築する一助となれば幸いです。スマートなPC環境を手に入れて、仕事も趣味も、もっともっと楽しんでいきましょう!