「タブレットの画面が固まって、タッチしても反応しない…」
「電源ボタンを長押ししても、電源が切れない!」
動画を見ている最中や仕事中にタブレットがフリーズすると、故障ではないかと焦ってしまいますよね。修理代やデータの心配も頭をよぎるかもしれません。
しかし、ご安心ください。反応しないトラブルの9割以上は、修理に出すことなく「強制再起動」をするだけで解決します。
この記事では、iPadやAndroid主要メーカーごとの強制終了の手順から、ボタンが効かない時の裏技、修理や買い替えの判断基準までを網羅的に解説します。
※2025年12月7日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
解決策1:まずは強制再起動(リセット)を試す
タブレットがフリーズして「うんともすんとも言わない」時は、システムを強制的にシャットダウンさせて再起動(リセット)するのが最も有効です。
通常の再起動とは異なり、画面操作は不要です。データが消えることも基本的にありません。まずは、お使いの機種に合わせて以下の操作を試してください。
iPadの強制再起動手順
iPadは「ホームボタンがあるかないか」で操作方法が異なります。
ホームボタンがないiPad(Face ID搭載など)
①「音量を上げるボタン」を押してすぐに放す。
②「音量を下げるボタン」を押してすぐに放す。
③「電源ボタン(トップボタン)」をAppleロゴが表示されるまで長押しする。
ホームボタンがあるiPad
「電源ボタン(トップボタン)」と「ホームボタン」を同時に、Appleロゴが表示されるまで長押しする。
Androidタブレットの強制再起動手順
Androidはメーカーによって操作が異なります。主要な機種の方法をまとめました。
| メーカー・シリーズ | 強制再起動の操作方法 |
|---|---|
| Xperia (Sony) | 電源ボタンと音量「上」を同時に長押し (3回振動したら指を離す) |
| Galaxy (Samsung) | 電源ボタンと音量「下」を同時に7秒以上長押し |
| AQUOS (Sharp) | 電源ボタンを8秒以上長押し |
| LAVIE (NEC) / Lenovo | 電源ボタンを10秒〜20秒以上長押し |
| Fireタブレット (Amazon) | 電源ボタンを40秒間長押し |
| その他・不明な機種 | 電源ボタンを30秒程度押し続けてみる |

解決策2:充電ケーブルを接続して放置する
「画面が真っ暗で反応しない」という場合、単純な充電切れ(過放電)が原因かもしれません。
「さっきまで充電あったはず」と思っていても、バッテリーの劣化やバックグラウンド処理の暴走により、急速に電池を消耗しているケースがあります。
- 純正の充電ケーブルとアダプタを使用する
(電圧不足を防ぐため) - 最低でも1時間は充電したまま放置する
バッテリー残量がゼロ(完全放電)の状態だと、充電ケーブルを挿してもすぐには充電ランプが点灯しません。数十分経ってから反応することがあるので、気長に待ちましょう。
解決策3:周辺機器やカード類を抜く
意外と知られていないのが、SDカードやSIMカードの接触不良によるフリーズです。
システムがカードを読み込もうとしてエラーを起こし、動作が止まってしまうことがあります。
- microSDカード
- SIMカード
- 充電ケーブル
- イヤホン
- カバーやケース(ボタンに干渉していないか)
これらをすべて取り外した「裸の状態」にしてから、再度強制再起動を試してみてください。これで直れば、カードや周辺機器の故障が原因です。
解決策4:電源ボタンが効かない時の裏技
「電源ボタンを押してもカチッと言わない」「ボタンが陥没して反応しない」という物理的な故障の場合は、ボタンを使わずに起動させる必要があります。
充電開始の刺激で起動させる
電源が落ちている状態なら、充電ケーブルを挿す(またはPCとUSB接続する)ことで、画面が点灯し、そのままシステムが起動する機種があります。
アクセシビリティ機能で代用する
もし画面操作ができる状態なら、設定で「画面上のボタン」を表示させましょう。
- iPad:設定 > アクセシビリティ > タッチ > AssistiveTouch をオン
- Android:設定 > ユーザー補助 > アクセシビリティメニュー をオン
これで画面タップだけで「画面ロック」や「再起動」の操作が可能になります。
解決策5:セーフモードでアプリを診断
Androidタブレットの場合、「セーフモード」を使うことで原因の切り分けができます。
セーフモードとは、後から入れたアプリを無効化して、工場出荷時のシステムのみで起動するモードです。
- 手順例:電源ボタン長押し > 画面上の「電源を切る」アイコンを長押し > 「OK」を選択
もしセーフモードで問題なくサクサク動くなら、原因は「直近にインストールしたアプリ」にあります。再起動して通常モードに戻し、怪しいアプリをアンインストールしましょう。
解決策6:PCを使って初期化(リセット)
何をやってもロゴ画面から進まない(ブートループ)場合や、システムファイルが破損している場合は、初期化が必要です。
タブレット単体で操作できないため、パソコンを使用します。
- iPad:パソコン(iTunes/Finder)に接続し、「リカバリモード」に入れてから「復元」を選択します。
- Android:「リカバリモード」(電源ボタン+音量ボタン等の操作)を起動し、「Wipe data/factory reset」を選択します。

解決策7:修理か買い替えかを判断する
ここまでの対処法でも改善しない、あるいは物理的にボタンや画面が壊れている場合は、修理か買い替えの判断が必要です。
損をしないための判断基準をまとめました。
修理をおすすめするケース
- 購入から1年未満(メーカー保証期間内)
- AppleCare+などの補償サービスに加入している
- データがどうしても必要(修理業者ならデータ復旧できる可能性あり)
買い替えをおすすめするケース
- 購入から3年以上経過している
- 修理見積もりが3万円を超えている
- OSのアップデート対象外になっている
特に3年以上使っている場合、バッテリー寿命も限界に来ています。数万円かけて修理しても、すぐに別の箇所が壊れるリスクが高いため、買い替えた方がコスパが良いケースがほとんどです。
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よくある質問(Q&A)
基本的には問題ありませんが、頻繁にフリーズすること自体が異常です。ストレージ不足や特定のアプリが原因の可能性が高いので、データの整理や不要なアプリの削除をおすすめします。
はい、使えます。変換アダプタ(USB OTGケーブル)を使ってUSBマウスをタブレットに接続すれば、カーソルが表示されて操作可能です。これを使ってデータのバックアップを取るのが最優先です。
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はい、電源がどうしても切れない場合、バッテリーが尽きるまで数日放置するのも一つの手です。電池が切れて電源が落ちた状態で充電し、再起動するとシステムリセットがかかり正常に戻ることがあります。
まとめ:まずは焦らず強制再起動を!
タブレットが反応しない、電源が切れないといったトラブルの解決策を解説しました。
重要なポイントを振り返りましょう。
- フリーズしたら、まずはメーカー別の「強制再起動」を試す。
- 反応がない時は、充電ケーブルを繋いで1時間放置する。
- SDカードやSIMカードを抜いて起動確認する。
- それでもダメなら、寿命と判断してお得に買い替える。
大半のトラブルは、落ち着いて再起動すれば直ります。この記事の手順を試して、あなたの大切なタブレットが復活することを願っています。


