「お店に新しいレジを導入したいけど、費用はどれくらいかかるんだろう…」
「最近よく聞くタブレットレジって、本当に安いの?」
「色々なサービスがあって、どれを選べばいいか分からない…」
お店の心臓部ともいえるレジ。新規開業やレジの入れ替えを検討する際、タブレットレジの値段は最も気になるポイントの一つですよね。従来のレジスターや高価なPOSシステムと比較して、タブレットレジは低コストで導入できると話題ですが、具体的な費用や料金体系は分かりにくいもの。
初期費用は?月額料金はかかるの?自分の店に合ったレジはどれ?そんな疑問や不安を抱えていませんか?
ご安心ください。この記事では、タブレットPOSレジの値段に関するあらゆる疑問を解決します。費用の内訳から、主要サービスの徹底的な価格比較、月額無料プランのからくり、さらには導入コストを抑える賢い方法まで、専門家の視点からどこよりも詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたの店舗に最適なタブレットレジを、最も納得感のある価格で導入する方法が分かります。さあ、一緒にスマートな店舗経営への第一歩を踏み出しましょう!
- そもそもタブレットレジ(POSレジ)とは?基本をサクッと解説
- タブレットレジの値段・費用の内訳を徹底解剖!
- 【POSレジの価格比較】人気タブレットPOSレジ5選!料金・機能を徹底比較
- POSレジの月額無料は本当?からくりと選ぶ際の注意点
- 【タブレットレジの使い方】基本操作から応用機能まで徹底ガイド
- 後悔しないために知っておきたい!タブレットレジのデメリットと対策
- タブレット端末の選び方!iPad?Android?賢くコストを抑える方法も
- 【業種別】あなたの店にピッタリのタブレットレジの選び方
- タブレットレジ導入の具体的な流れと補助金の活用法
- タブレットレジの値段に関するよくある質問(Q&A)
- まとめ:最適なタブレットレジを選んで、スマートな店舗経営を始めよう!
そもそもタブレットレジ(POSレジ)とは?基本をサクッと解説
「タブレットレジ」という言葉を耳にする機会は増えましたが、具体的にどのようなものか、従来のレジと何が違うのか、正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。まずは、タブレットレジの基本から押さえていきましょう。

タブレットレジとガチャレジ・POSシステムの違い
お店で使われるレジは、大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
レジスター(ガチャレジ) | 会計計算に特化した、昔ながらのレジ。 | ・操作がシンプル ・比較的安価 ・インターネット不要 |
・売上分析ができない ・手作業での集計が必要 ・キャッシュレス決済に別途端末が必要 |
ターミナル型POSシステム | コンビニやスーパーでよく見る、専用の大型端末を使用する高機能なシステム。 | ・高機能で安定性が高い ・大規模店舗向けの機能が豊富 |
・導入費用が非常に高額(数十万~数百万円) ・設置に広いスペースが必要 ・操作が複雑な場合がある |
タブレットPOSレジ | 市販のiPadやAndroidタブレットに専用アプリをインストールして使う新しい形のレジ。 | ・導入費用が安い ・省スペースでデザイン性が高い ・豊富な機能(売上分析、顧客管理など) ・操作が直感的で簡単 |
・インターネット環境が必須 ・停電時に使用できない場合がある |
見ての通り、タブレットレジは「低コスト」と「高機能」を両立させた、現代の店舗経営に最適なレジと言えます。会計機能はもちろんのこと、「いつ、何が、どれくらい売れたか」を自動でデータ化し、分析するPOS(Point of Sale:販売時点情報管理)機能が標準で搭載されているのが最大の特長です。
タブレットレジの主なメリット5つ
なぜ今、多くの店舗でタブレットレジが選ばれているのでしょうか。その理由は、従来のレジにはない多くのメリットがあるからです。
- コストが圧倒的に安い
最大のメリットはやはり価格です。高価な専用端末が不要で、市販のタブレットを使えるため、初期費用を劇的に抑えられます。サービスによっては月額無料で利用できるものもあります。 - 場所を取らないスタイリッシュなデザイン
タブレットなので非常にコンパクト。レジ周りがスッキリし、お店の雰囲気を損ないません。持ち運びもできるので、テーブル会計やイベント出店にも柔軟に対応できます。 - 直感的な操作で誰でも簡単
スマートフォンのようにタッチ操作で完結するため、アルバイトやパートのスタッフでもすぐに使い方を覚えられます。トレーニングにかかる時間やコストを削減できるのも嬉しいポイントです。 - 豊富な機能で業務を効率化
基本的なレジ機能に加え、売上分析、在庫管理、顧客管理といった、店舗運営に役立つ機能が満載です。日々の売上集計や日報作成なども自動化でき、面倒な手作業から解放されます。 - キャッシュレス決済へスムーズに対応
クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、多様化するキャッシュレス決済にも簡単に対応できます。専用の決済端末と連携させることで、会計がスムーズになり、顧客満足度の向上にも繋がります。
これらのメリットにより、タブレットレジは小規模な個人店から多店舗展開するチェーン店まで、幅広い業種・業態で導入が進んでいるのです。
タブレットレジの値段・費用の内訳を徹底解剖!
さて、ここからはいよいよ本題であるタブレットレジの具体的な値段について詳しく見ていきましょう。費用は大きく分けて「初期費用」と「月額費用(ランニングコスト)」の2つに分けられます。それぞれどのような費用がかかるのか、一つひとつ確認していきましょう。
① 初期費用:導入時にかかるコスト
初期費用は、タブレットレジを使い始めるために最初にかかる費用です。何が必要かによって金額は大きく変わってきます。
ハードウェア(周辺機器)代
タブレットレジを利用するためには、アプリを動かすタブレット本体と、店舗の運用に必要な周辺機器が必要です。
- タブレット端末(iPad / Android)
価格目安:3万円~10万円程度
すでに持っている端末を利用できる場合もありますが、推奨スペックを確認しましょう。新品だけでなく、コストを抑えるために中古端末を選ぶという選択肢もあります。 - キャッシュドロワー(現金管理機)
価格目安:1万円~3万円程度
現金のやり取りがある店舗では必須です。レシートプリンターと連動して自動で開くタイプが一般的です。 - レシートプリンター
価格目安:2万円~5万円程度
お客様にレシートや領収書を発行するために必要です。Bluetooth接続やWi-Fi接続など、接続方法によって価格が異なります。 - キャッシュレス決済端末
価格目安:0円~5万円程度
クレジットカードや電子マネーなどに対応するために必要です。決済サービス会社によっては、キャンペーンで端末代が無料になることもあります。 - バーコードリーダー
価格目安:1万円~4万円程度
アパレル店や雑貨店など、商品数が多い小売店で重宝します。商品のスキャンで会計がスピーディーになります。
これら全てを揃えると、安くても7万円、高ければ20万円以上かかる計算になります。ただし、すでに持っている機器を使ったり、お店に必要なものだけを選んだりすることで、費用は大きく変動します。

ソフトウェア(システム)導入費
POSレジアプリ(ソフトウェア)自体の導入費用です。多くのサービスでは初期費用0円で始められますが、一部の有料プランや高機能なシステムでは、初期設定費用やアカウント発行手数料として数万円かかる場合があります。
② 月額費用:継続的にかかるコスト
月額費用は、毎月、あるいは毎年継続的に支払う費用です。ここがサービスごとの価格差が最も出やすい部分です。
システム利用料
価格目安:0円~2万円程度/月
POSレジアプリの機能を利用するための料金です。多くのサービスで、機能に応じた複数の料金プランが用意されています。
- 無料プラン:基本的なレジ機能のみ。小規模な店舗や、まずはお試しで使ってみたい方向け。
- 有料プラン:在庫管理、顧客管理、複数店舗管理、高度な売上分析など、より便利な機能が使えるようになります。店舗の規模や業種に合わせて選ぶことが重要です。
各種サポート費用
価格目安:0円~1万円程度/月
電話やチャットでのサポート、導入時の訪問設定、故障時の駆けつけ対応など、サポート内容に応じて料金が変わります。「トラブル時にすぐ相談したい」という場合は、サポートが充実したプランを選ぶと安心です。無料プランではメールサポートのみ、というケースも多いです。
キャッシュレス決済手数料
価格目安:売上の約3%前後
これは月額の固定費ではありませんが、重要なランニングコストです。お客様がクレジットカードなどで支払った際に、決済額の一部が手数料として決済サービス会社に支払われます。料率は利用する決済ブランド(Visa, JCBなど)や決済サービス会社によって異なります。
【POSレジの価格比較】人気タブレットPOSレジ5選!料金・機能を徹底比較
ここからは、特に人気の高い主要なタブレットPOSレジサービスを5つピックアップし、その値段と特徴を比較していきます。あなたの店舗に合うサービスはどれか、じっくり見比べてみてください。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用(税抜) | キャッシュレス決済 | おすすめの業種 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Airレジ (エアレジ) | 0円 | 0円 | Airペイ (手数料3.24%~) | 飲食店、小売店、サービス業全般 | 利用店舗数No.1。基本的な機能が全て無料で使える。Airペイとの連携でキャッシュレスも簡単。 |
Square (スクエア) | 0円 | 0円 | Squareリーダー (手数料3.25%~) | 小規模な小売店、飲食店、移動販売 | アカウント作成が早く、最短即日導入可能。入金サイクルが早い(最短翌営業日)。ECサイト機能も無料。 |
スマレジ | 0円 | 0円~12,000円/店舗 | スマレジ・PAYGATE (手数料3.24%~) | 小売店、アパレル、飲食店 | 高機能で拡張性が高い。無料プランから始められ、店舗規模の拡大に合わせてプランアップが可能。3万店舗以上の導入実績。 |
STORES レジ | 0円 | 0円~2,980円 | STORES 決済 (手数料3.24%~) | 小売店、雑貨店、ネットショップ運営者 | ネットショップ作成サービス「STORES」との連携が強み。実店舗とネットの在庫をラクラク一元管理。 |
ユビレジ | 0円 | 6,900円/店舗 | 各種決済サービスと連携 | 飲食店(特に多店舗展開) | 飲食店の経営改善に特化した機能が豊富。豊富な分析機能と手厚いサポート体制が魅力。お試しプランあり。 |
各サービスの詳細レビュー
1. Airレジ(エアレジ)
リクルートが提供する、利用店舗数No.1のPOSレジアプリです。基本的なレジ機能、売上分析、顧客管理機能などが全て月額0円で使えるのが最大の魅力。操作画面もシンプルで分かりやすく、初めてタブレットレジを導入する方でも安心です。同じリクルートの「Airペイ」を導入すれば、様々なキャッシュレス決済に一台で対応可能になります。とにかくコストを抑えたい、まずは無料で試してみたいという方に最適なサービスです。
2. Square(スクエア)
アメリカ発の決済サービスで、世界中で利用されています。Airレジ同様、月額無料でPOSレジ機能が利用できます。Squareの強みは、導入スピードと入金サイクルの速さです。アカウント登録後、最短当日から利用開始でき、売上金は最短翌営業日に入金されます。小規模店舗や個人事業主、イベント出店など、すぐにでもキャッシュレス決済を始めたい方にぴったりです。
3. スマレジ
「レジの未来を、デザインする。」をコンセプトに、高機能性と拡張性を誇るサービスです。無料のスタンダードプランから、高度な在庫管理や顧客管理ができる有料プランまで、5つのプランが用意されており、事業の成長に合わせて柔軟にシステムをアップデートできるのが特徴です。アパレル業向けの機能や、飲食店向けのオーダーエントリーシステムなど、業種に特化した機能も充実。将来的な店舗拡大を見据えている方におすすめです。
4. STORES レジ(ストアーズ レジ)
ネットショップ開設サービス「STORES」が提供するPOSレジです。最大のメリットは、ネットショップと実店舗の情報を一元管理できる点。商品情報や在庫、売上、顧客情報が自動で連携されるため、手作業によるミスや手間を大幅に削減できます。すでにネットショップを運営している方や、これから始めたいと考えている方には、これ以上ないほど強力なツールとなるでしょう。
5. ユビレジ
飲食店経営の効率化に強みを持つ、iPad専門のPOSレジサービスです。売上データから客単価、リピート率などを多角的に分析し、経営改善に繋げるための機能が豊富に揃っています。iPhoneやiPod touchをハンディ端末として利用できるオーダーエントリーシステムも人気。「ただのレジ」ではなく「経営を分析するツール」として活用したい飲食店オーナーから高い支持を得ています。
POSレジの月額無料は本当?からくりと選ぶ際の注意点
「月額無料」と聞くと、とても魅力的に感じますよね。実際にAirレジやSquareなど、無料で使える高機能なタブレットレジは存在します。しかし、「タダより高いものはない」という言葉があるように、なぜ無料で提供できるのか、何か裏があるのではないかと不安に思う方もいるでしょう。ここでは、月額無料POSレジの仕組みと、選ぶ際の注意点を解説します。
月額無料POSレジの「からくり」とは?
月額無料のPOSレジサービスが収益を上げている主な理由は、「キャッシュレス決済手数料」です。
多くの無料POSレジは、自社グループの決済サービス(例:AirレジならAirペイ、SquareならSquare決済)の利用を推奨、あるいはセットで提供しています。店舗がこれらの決済サービスを通じてクレジットカードや電子マネーの決済を受け付けると、決済金額の約3%程度が手数料としてサービス提供会社に支払われます。つまり、お店の売上が上がるほど、サービス提供会社の利益も増えるというビジネスモデルなのです。
この仕組みは、店舗側にとってもWin-Winの関係と言えます。なぜなら、高額な月額費用を払うことなく、売上に応じた手数料だけで高機能なPOSシステムとキャッシュレス決済環境の両方を手に入れられるからです。特に、開業したばかりで固定費を抑えたい店舗にとっては、非常に合理的な選択肢となります。

無料プランと有料プラン、どちらを選ぶべき?
月額無料プランは魅力的ですが、全ての店舗に最適とは限りません。有料プランと比較して、どちらが自店に適しているか見極めることが重要です。判断のポイントは以下の通りです。
無料プランがおすすめの店舗
- 新規開業したばかりの店舗:まずは固定費を極限まで抑えたい。
- 小規模な個人店:基本的なレジ機能とキャッシュレス決済があれば十分。
- 売上がそれほど多くない店舗:高度な分析機能はまだ必要ない。
- お試しで導入してみたい:まずは使い勝手を確かめたい。
有料プランを検討すべき店舗
- 複数店舗を運営している(または予定がある):全店舗の売上や在庫を一元管理したい。
- 本格的な在庫管理や顧客管理を行いたい:発注管理や顧客ごとの購買履歴分析など、高度な機能が必要。
- 手厚い電話サポートが必要:トラブル時にすぐに専門スタッフに相談したい。
- 業種に特化した機能を使いたい:飲食店での予約管理やテーブル管理、アパレルでの詳細な在庫管理など。
結論として、まずは無料プランから始めて、店舗の成長や必要に応じて有料プランへ移行するのが最も賢い選択と言えるでしょう。スマレジのように、無料から有料へスムーズに移行できるサービスを選ぶのがおすすめです。
【タブレットレジの使い方】基本操作から応用機能まで徹底ガイド
タブレットレジの導入を決めたら、次に気になるのは「どうやって使うの?」という点ですよね。ご安心ください。ほとんどのタブレットレジは、スマホを触るような直感的な操作で使えるように設計されています。ここでは、基本的な使い方から、ビジネスを加速させる便利な応用機能までご紹介します。
基本的な会計・レジ操作の流れ
日々の営業で行う基本的なレジ操作は、驚くほど簡単です。ここでは一般的な流れを解説します。
- 商品登録
まず、事前に管理画面から商品名、価格、カテゴリ、税率などを登録しておきます。写真も登録できるので、見た目で分かりやすく管理できます。 - お会計(注文入力)
お客様が商品を持ってきたら、画面に表示された商品リストをタップして注文を入力します。バーコード対応商品なら、バーコードリーダーでスキャンするだけで一瞬で入力完了です。 - 支払い方法の選択
合計金額が表示されたら、お客様に「現金」「クレジットカード」などの支払い方法を確認し、該当するボタンをタップします。 - 決済処理
現金の場合はお預かり金額を入力すれば、お釣りが自動で計算されます。キャッシュレス決済の場合は、決済端末にカードを挿入したり、スマホをかざしてもらったりして決済を完了させます。 - レシートの発行
決済が完了すると、レシートプリンターから自動でレシートが印刷されます。メールで電子レシートを送る機能があるサービスも増えています。
たったこれだけのステップです。金額の打ち間違えや、お釣りの計算ミスといったヒューマンエラーを防げるのも大きなメリットです。
売上アップに繋がる!便利な応用機能
タブレットレジの真価は、単なる会計機能だけにとどまりません。店舗運営を劇的に効率化し、売上アップに貢献する様々な機能が搭載されています。
売上分析機能
「いつ、何が、いくつ売れたか」「どの客層に人気か」「時間帯ごとの売上傾向は?」といったデータを、自動で集計・グラフ化してくれます。これまで勘や経験に頼っていた部分をデータで可視化できるため、効果的な販売戦略や新メニュー開発、的確な仕入れに繋がります。日々のレジ締め作業も、画面を確認するだけで完了するため、業務時間が大幅に短縮されます。
在庫管理機能
商品が売れるたびに、リアルタイムで在庫数が自動的に更新されます。管理画面でいつでも在庫状況を確認できるため、「品切れに気づかず販売機会を逃してしまった」「過剰在庫を抱えてしまった」といった事態を防げます。発注が必要な商品を知らせてくれるアラート機能などもあり、仕入れ業務を効率化できます。
顧客管理機能(CRM)
お客様の年齢、性別といった属性情報や、来店回数、最終来店日、購入履歴などを記録・管理できる機能です。「前回購入した商品をリピートしてくれている」「最近来店がない」といった情報がわかるため、お客様一人ひとりに合わせたきめ細やかな接客や、効果的なダイレクトメール、クーポンの配信が可能になります。
外部サービス連携
多くのタブレットレジは、他のサービスと連携することで、さらに便利になります。
- 会計ソフト連携:freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトと連携すれば、日々の売上データが自動で取り込まれ、面倒な帳簿付けの手間がなくなります。確定申告の準備も楽になりますよ。
- 予約システム連携:飲食店やサロン向けの予約管理システムと連携し、予約情報とレジ情報を一元管理できます。
- オーダーエントリーシステム連携:飲食店のホールスタッフがハンディ端末(iPhoneなど)で注文を取ると、その内容がキッチンとレジに即座に共有されるシステムです。注文の聞き間違いを防ぎ、料理提供までの時間を短縮できます。
これらの機能を使いこなすことで、タブレットレジは単なる「会計機」から、店舗経営を支える「強力なパートナー」へと進化するのです。
後悔しないために知っておきたい!タブレットレジのデメリットと対策
多くのメリットがあるタブレットレジですが、導入してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、デメリットや注意点もしっかりと理解しておくことが大切です。ここでは、考えられるデメリットとその対策法を合わせてご紹介します。
デメリット1:インターネット環境が必須
タブレットレジは、売上データなどをクラウド上で管理するため、常時安定したインターネット接続(Wi-Fi環境)が不可欠です。もし通信障害が発生したり、Wi-Fiが不安定になったりすると、レジが使えなくなる、あるいは一部機能が制限されるリスクがあります。
【対策法】
- 安定した光回線を契約する:メインのインターネット回線として、信頼性の高い光回線を導入しましょう。
- バックアップ回線を用意する:スマートフォンのテザリング機能や、モバイルWi-Fiルーターを予備として用意しておくと、万が一の時も安心です。
- オフライン機能があるサービスを選ぶ:一部のサービスでは、オフライン状態でも会計処理ができ、通信が復旧した際にデータを同期する機能を備えています。この機能があれば、通信障害時も販売機会を逃しません。
デメリット2:停電時には使えない
これは従来のレジスターにも言えることですが、タブレットやプリンターは電気で動いているため、停電時には利用できなくなります。特に、キャッシュドロワーが電動の場合、停電すると開かなくなってしまう可能性があります。
【対策法】
- UPS(無停電電源装置)を導入する:小規模なUPSであれば数千円から購入できます。停電しても数分~数十分は電力を供給できるため、その間にレジを安全にシャットダウンしたり、お会計を済ませたりする時間を稼げます。
- 手動で開けられるドロワーを選ぶ:鍵を使って手動で開閉できるタイプのキャッシュドロワーを選んでおくと、停電時も現金の出し入れが可能です。
デメリット3:セキュリティ対策が必要
インターネットに接続して利用するということは、常にサイバー攻撃などのセキュリティリスクに晒されているということです。お客様の個人情報や売上データを扱うため、セキュリティ対策は万全に行う必要があります。
【対策法】
- レジ専用のタブレットを用意する:私用のアプリを入れたり、不審なサイトを閲覧したりしないよう、レジ業務専用のタブレットを用意し、業務に関係ない利用を禁止しましょう。
- パスワードを適切に管理する:POSレジの管理画面へのログインパスワードは、推測されにくい複雑なものに設定し、定期的に変更しましょう。従業員ごとにアカウントを発行し、権限を適切に設定することも重要です。
- OSやアプリを最新の状態に保つ:タブレットのOSやPOSレジアプリは、セキュリティの脆弱性を修正するために頻繁にアップデートされます。常に最新のバージョンに保つように心がけましょう。

タブレット端末の選び方!iPad?Android?賢くコストを抑える方法も
タブレットレジの「頭脳」となるタブレット端末。どの機種を選べば良いのかは、多くの方が悩むポイントです。ここでは、OSの選び方から、賢くコストを抑える方法まで、タブレット選びのコツを伝授します。
iPad vs Android どちらを選ぶべき?
タブレットレジで使われる端末は、主にApple社の「iPad」か、Google社のOSを搭載した「Androidタブレット」の2種類です。それぞれにメリット・デメリットがあります。
iPad (iOS) | Android | |
---|---|---|
メリット | ・動作が安定しており、サクサク動く ・セキュリティが高い ・対応するPOSレジアプリや周辺機器が豊富 ・デザイン性が高く、おしゃれ |
・端末価格が安いモデルが多い ・様々なメーカーから多様な機種が発売されている |
デメリット | ・端末価格が比較的高価 | ・機種によって性能や操作感に差がある ・iPadに比べると対応アプリや周辺機器が少ない傾向 |
結論から言うと、特別な理由がなければiPadを選ぶのがおすすめです。多くのPOSレジサービスがiPadでの利用をメインに開発しており、動作の安定性や対応周辺機器の豊富さで優位性があります。長期的に安心して使いたいのであれば、多少価格が高くてもiPadを選んでおくと間違いないでしょう。
一方、とにかく初期費用を抑えたい場合や、特定のAndroid専用アプリを使いたい場合は、Androidタブレットが選択肢になります。その際は、利用したいPOSレジアプリが推奨するスペックを必ず確認するようにしてください。
新品?中古?コストを抑える賢い選択
iPadが良いと分かっていても、新品は数万円以上するため、初期費用としては大きな負担になりますよね。そこで検討したいのが「中古タブレット」という選択肢です。
「中古って品質が心配…」と思うかもしれませんが、信頼できる販売店から購入すれば、新品同様に快適に使える高品質な端末を、格安で手に入れることが可能です。
特に、初期費用をできるだけ抑えてタブレットレジを導入したいと考えている方には、中古タブレットの活用を強くおすすめします。

高品質な中古タブレットなら「にこスマ」がおすすめ!
「にこスマ」は、伊藤忠商事グループの株式会社Belongが運営する、中古スマートフォン・タブレットの販売サイトです。なぜ「にこスマ」がタブレットレジ用の端末購入におすすめなのか、その理由をご紹介します。
- Point 1: 厳格な基準をクリアした高品質端末のみ!
にこスマで販売されている端末は、画面や本体に割れ・欠けがないものを厳選。さらに、最先端の検査システムによって25項目以上もの機能検査をクリアした、高品質な端末だけを取り扱っています。中古にありがちな「安かろう悪かろう」の心配がありません。 - Point 2: SIMフリー端末のみだから使いやすい!
取り扱っているのは、どの通信キャリアでも利用できるSIMフリー端末のみ。万が一、店舗のWi-Fiにトラブルがあった際も、SIMカードをさせばテザリングで通信を確保できるので安心です。 - Point 3: 安心の1年間無料返品交換保証!
万が一、端末に不具合などの初期不良があった場合、購入から1年間は無料で返品・交換が可能です。中古でも安心して購入できる、手厚い保証がついています。電話やチャットでのサポート体制も整っているので、困ったときもすぐに相談できます。
新品にこだわらないのであれば、「にこスマ」で高品質な中古iPadを探すことで、数万円単位で初期費用を削減できる可能性があります。浮いた費用を他の設備投資に回すこともできますね。ぜひ一度、公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
【業種別】あなたの店にピッタリのタブレットレジの選び方
タブレットレジと一言で言っても、その機能は多種多様です。大切なのは、自分の店の業種や規模に合ったサービスを選ぶこと。ここでは、「飲食店」「小売店」「美容・サロン」の3つの業種に分け、それぞれどのような機能が必要で、どのサービスがおすすめかをご紹介します。
飲食店におすすめのタブレットレジ
飲食店では、スピーディーな会計はもちろん、注文から調理、配膳までの業務効率化が重要になります。
【重視すべき機能】
- オーダーエントリーシステム(OES):ホールスタッフがハンディ端末で受けた注文が、キッチンやレジにリアルタイムで連携される機能。オーダーミスを防ぎ、提供スピードを向上させます。
- テーブル管理機能:店内の座席レイアウトを画面上で再現し、各テーブルの空席状況、滞在時間、注文内容などを一目で把握できる機能。スムーズな案内や追加オーダーの促進に繋がります。
- コース料理・飲み放題への対応:複雑な料金体系にも柔軟に対応できる機能が必要です。
【おすすめのサービス】
- ユビレジ:飲食店に特化した機能が豊富で、詳細な売上分析に強み。多店舗展開している、または目指している店舗に最適。
- スマレジ(フードビジネスプラン):スマレジの飲食店向けプラン。高機能なOESやテーブル管理機能を備え、様々な規模の飲食店に対応可能。
- Airレジ(レストランボード連携):Airレジ自体はシンプルですが、予約・顧客管理サービスの「レストランボード」と連携させることで、飲食店向けの機能を拡張できます。
小売店(アパレル・雑貨など)におすすめのタブレットレジ
小売店では、正確な在庫管理と、顧客満足度を高めるための接客が求められます。
【重視すべき機能】
- 高度な在庫管理機能:商品の色やサイズごとなど、細かい単位での在庫管理(SKU管理)ができる機能。複数店舗間の在庫移動や、棚卸し業務を効率化する機能も重要です。
- バーコード読み取り機能:商品をスキャンするだけで会計ができるため、レジ業務が大幅にスピードアップします。
- 顧客管理機能(CRM):顧客の購入履歴を管理し、「このお客様はこういう好みの商品を買うことが多い」といった情報を接客に活かすことで、リピート率向上に繋がります。
- ECサイト連携:実店舗とネットショップの在庫や顧客情報を一元管理できると、販売機会の損失を防ぎ、業務効率が格段にアップします。
【おすすめのサービス】
- スマレジ:アパレル業界での導入実績が豊富。詳細な在庫管理機能や顧客管理機能に定評があります。事業規模に合わせてプランを選べるのも魅力。
- STORES レジ:ネットショップ「STORES」との連携が最大の強み。オムニチャネル化(実店舗とECの連携)を目指す店舗には最適解と言えるでしょう。
- Square:シンプルな操作性とスピーディーな決済が魅力。小規模な雑貨店やアクセサリーショップ、移動販売などにフィットします。無料のECサイト作成機能も便利。
美容室・サロンにおすすめのタブレットレジ
美容室やネイルサロン、整体院などでは、会計だけでなく、予約管理やカルテ管理が非常に重要です。
【重視すべき機能】
- 予約管理システムとの連携:Web予約サイトからの予約情報を自動でレジに取り込み、会計までスムーズに行える機能。ダブルブッキングなどのミスを防ぎます。
- 電子カルテ機能:顧客ごとの施術履歴やメモ、写真をデータで管理できる機能。前回の施術内容を確認しながら、お客様に合わせた提案がしやすくなります。
- 回数券・指名料などの設定:サロン特有の料金体系に柔軟に対応できる機能が必要です。
【おすすめのサービス】
- Airレジ(SALON BOARD連携):リクルートが提供するサロン向け予約・顧客管理システム「SALON BOARD」とシームレスに連携。集客から会計までを一気通貫で管理できます。
- スマレジ × Bionly(連携):スマレジと、サロン向け顧客管理・予約システム「Bionly(ビオンリー)」を連携させることで、高度なサロン運営が可能になります。
- Square予約:Squareが提供する予約機能。シンプルな操作でネット予約ページの作成から顧客管理、決済までを完結できます。個人で運営する小規模サロンにおすすめです。
タブレットレジ導入の具体的な流れと補助金の活用法
「よし、うちの店にもタブレットレジを導入しよう!」と決意したものの、何から手をつければ良いのでしょうか。ここでは、導入までの具体的なステップと、費用負担を軽減できるお得な補助金制度について解説します。
導入までの5つのステップ
タブレットレジの導入は、以下の5つのステップで進めるのが一般的です。
- STEP 1: 情報収集・サービス比較
まずはこの記事で紹介したような情報を元に、自店の業種や規模、必要な機能を洗い出し、候補となるPOSレジサービスを2~3社に絞り込みます。各サービスの公式サイトで詳細な機能や料金プランを確認しましょう。 - STEP 2: 問い合わせ・デモ体験
候補を絞ったら、各社に問い合わせてみましょう。資料請求をしたり、オンラインでデモ画面を見せてもらったりすることで、実際の使い勝手を確認できます。多くのサービスでは無料体験プランが用意されているので、実際に操作してみるのが一番です。 - STEP 3: 契約・アカウント作成
導入するサービスを決めたら、正式に契約を結び、アカウントを作成します。キャッシュレス決済も同時に申し込む場合は、カード会社の審査に数週間かかることがあるので、余裕を持って手続きを進めましょう。 - STEP 4: 機器の準備・設定
タブレット端末やレシートプリンターなどの周辺機器を用意します。機器が届いたら、マニュアルに沿って設置し、Wi-Fiなどの初期設定を行います。商品情報の登録や、スタッフのアカウント作成などもこの段階で済ませておきましょう。 - STEP 5: スタッフへのトレーニング・運用開始
実際にレジを操作するスタッフ全員で、操作方法のトレーニングを行います。練習モードなどで一通りの流れを確認しておくと、オープン当日もスムーズです。全ての準備が整ったら、いよいよ運用開始です!
知らないと損!IT導入補助金を活用しよう
タブレットレジの導入には、国が実施している「IT導入補助金」を利用できる場合があります。これは、中小企業や小規模事業者がITツール(POSレジシステムなど)を導入する際に、経費の一部を国が補助してくれる非常にお得な制度です。
IT導入補助金とは?
IT導入補助金は、企業の生産性向上を目的としており、POSレジの導入もその対象となることが多いです。補助金の対象となる費用や補助率は、その年の公募枠や申請する類型によって異なりますが、例えば以下のような費用が補助の対象になります。
- ソフトウェア購入費:POSレジシステムのライセンス料(最大2年分など)
- クラウド利用料:月額費用の一定期間分
- 導入関連費:導入設定やマニュアル作成、研修などのサポート費用
注意点として、ハードウェア(タブレットやプリンターなど)の購入費用は、原則として補助金の対象外となることが多いです。
どうすれば利用できる?
IT導入補助金を利用するには、「IT導入支援事業者」として登録されているベンダー(POSレジの販売会社)を通じて申請する必要があります。自分で直接国に申請するわけではないので注意が必要です。
スマレジなど、多くのPOSレジサービスがこのIT導入支援事業者に登録されています。補助金の利用を検討している場合は、まず問い合わせの段階で「IT導入補助金の利用を考えている」と伝えてみましょう。申請のサポートをしてくれる場合がほとんどです。
制度の詳細は毎年変更されるため、必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

タブレットレジの値段に関するよくある質問(Q&A)
最後に、タブレットレジの値段や導入に関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
現金でのやり取りがなく、完全にキャッシュレス決済のみで運営する店舗であれば、キャッシュドロワーは不要です。また、お客様の同意が得られれば、レシートをメールで送信する「電子レシート」機能を活用することで、レシートプリンターがなくても運営は可能です。ただし、日本ではまだ紙のレシートを希望されるお客様も多いため、特にオープン当初は用意しておく方が親切でしょう。
機器の型番や接続方式によります。以前のPOSシステムで使っていた周辺機器でも、導入したいタブレットレジの推奨機器リストに含まれていれば、そのまま使える可能性があります。ただし、互換性がない場合や、動作が保証されないケースも多いため、事前にPOSレジのサポートデスクに確認することをおすすめします。確実なのは、公式に動作が保証されている周辺機器をセットで購入することです。
ご安心ください。タブレットレジは、スマートフォンを操作するような感覚で、誰でも直感的に使えるように設計されています。また、多くのサービスでは、無料のオンラインマニュアルや動画コンテンツ、導入時の初期設定サポート、電話やメールでのヘルプデスクなど、手厚いサポート体制を整えています。まずは無料プランで実際に触ってみて、操作感を確かめてから本格導入を決めると良いでしょう。
はい、もちろん導入できます。むしろ、タブレットレジは低コストで始められるため、個人事業主や小規模な店舗にこそ最適なシステムです。Squareのように、個人事業主の利用者が非常に多いサービスもあります。確定申告に役立つ会計ソフト連携機能などを活用すれば、バックオフィス業務の負担も大きく軽減できますよ。
まとめ:最適なタブレットレジを選んで、スマートな店舗経営を始めよう!
今回は、タブレットレジの値段について、費用の内訳から主要サービスの価格比較、コストを抑える方法まで、網羅的に解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- タブレットレジの費用は「初期費用(ハードウェア代)」と「月額費用(システム利用料)」に大別される。
- AirレジやSquareなど、月額0円から始められる高機能なサービスがある。
- 月額無料の仕組みは、キャッシュレス決済の手数料で成り立っている。
- まずは無料プランから始め、お店の成長に合わせて有料プランへの移行を検討するのが賢い選択。
- 端末コストを抑えるなら、「にこスマ」のような信頼できるサイトで高品質な中古タブレットを選ぶのがおすすめ。
- IT導入補助金を活用すれば、導入費用を大幅に削減できる可能性がある。
タブレットレジは、もはや単なる会計ツールではありません。売上データを分析し、業務を効率化し、顧客との関係を深めることで、あなたのお店の成長を力強く後押ししてくれる経営のパートナーです。
この記事を参考に、ぜひあなたの店舗にぴったりの一台を見つけてください。そして、スマートで効率的な店舗運営への第一歩を踏み出しましょう。あなたのビジネスがさらに飛躍することを、心から応援しています!