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三菱電機の家電事業撤退は本当?事業縮小の真相と現在購入できる製品を徹底解説!

三菱電機
出典:三菱電機
この記事は約9分で読めます。

「最近、三菱電機の家電ってあまり見かけないな…」

「三菱電機は家電事業から撤退してしまったの?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?かつては多くの家電製品で私たちの生活を支えてくれた三菱電機。その動向が気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、三菱電機は家電事業から完全には撤退していません。しかし、一部の事業を縮小・撤退しているのは事実です。

この記事では、三菱電機の家電事業の現状について、「撤退・縮小した事業」と「現在も継続している事業」を分かりやすく整理し、なぜそのような戦略をとっているのか、その背景まで徹底的に解説します。

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【執筆者】
大谷

家電ライター/家電製品アドバイザー
ライターとして5,000記事以上執筆し、自身のサイトは月間11万PVを達成。
多数の専門家と連携し、多角的な視点を取り入れた質の高いコンテンツ制作を常に心掛けている。

結論:三菱電機は家電から「完全撤退」したわけではない

まず最も気になる結論ですが、三菱電機がすべての家電事業から撤退した、というわけではありません。エアコンや冷蔵庫など、今なお高いシェアを誇る主力事業は継続しています。

一方で、時代の変化とともに競争が激化した分野からは撤退・縮小を進めています。これが「選択と集中」と呼ばれる経営戦略です。まずは、どのような事業が対象となったのか、そして現在も私たちが購入できる製品は何かを見ていきましょう。

撤退・縮小した事業一覧

これまでに三菱電機が撤退、または事業を縮小した主な家電・個人向け製品は以下の通りです。

製品カテゴリー 状況 時期(目安)
テレビ 事実上の撤退(系列店での販売も2024年3月で終了) 2021年
洗濯機 自社生産から撤退(OEM販売も終了) 2008年(自社生産)、2019年(OEM)
携帯電話 撤退 2008年
BDレコーダー 撤退 2013年
パソコン 撤退 2012年(事業者向け)
カーナビゲーション(市販品) 生産終了・撤退 2023年
オーブントースター 撤退 2019年

現在も購入できる主要な家電製品

その一方で、以下の家電製品は現在も開発・製造が続けられており、家電量販店などで購入することができます。

  • エアコン(霧ヶ峰シリーズ)
  • 冷蔵庫
  • 炊飯器(本炭釜など)
  • 掃除機(風神、Be-Kシリーズ)
  • オーブンレンジ(レンジグリル ZITANGU)
  • 除湿機
  • 換気扇
  • エコキュート・IHクッキングヒーターなどの住宅設備
大谷
大谷
エアコンの「霧ヶ峰」や冷蔵庫の「切れちゃう瞬冷凍」は三菱電機を代表する人気商品ですよね。これらはなくならないので安心してください!

なぜ「撤退」の噂が広まったのか?

「完全撤退ではない」とはいえ、なぜこれほどまでに「撤退」のイメージが広まってしまったのでしょうか。その理由は、テレビや洗濯機といった、生活の中心にあった「白物家電」の象徴的な製品の事業を縮小したことが大きいと考えられます。

特に、長年親しまれた液晶テレビ「REAL」の事業縮小は、多くの人々に「三菱電機が家電から手を引く」という印象を与えました。

【事業別】三菱電機の家電撤退・縮小の真相を解説

ここでは、特に話題に上がることが多い事業について、撤退や縮小に至った経緯をもう少し詳しく見ていきましょう。

テレビ事業:「REAL」の販売縮小

三菱電機の液晶テレビ「REAL(リアル)」は、リモコンで画面の向きが変わる「オートターン機能」などで独自の人気を誇っていました。しかし、海外メーカーとの価格競争が激化し、「製品競争力の維持が困難になった」として、2021年11月に事業の縮小を発表しました。

まず家電量販店への出荷が2021年9月で終了し、その後、系列の電器店への出荷も2024年3月をもって終了。これにより、事実上のテレビ事業からの撤退となりました。

洗濯機事業:自社生産終了とOEMでの販売再開、そして再度の撤退

洗濯機事業は少し複雑な経緯をたどっています。

  1. 2008年:赤字が続いていたことを理由に、洗濯機の自社生産を完全に終了し、一度市場から撤退しました。
  2. 2012年:系列店「三菱電機ストアー」向けに、日立アプライアンス(当時)からのOEM供給を受ける形で販売を再開しました。
  3. 2019年:OEMモデルの生産終了に伴い、再び市場から撤退することになりました。
現在、三菱電機ブランドの洗濯機は新品では購入できません。

携帯電話・パソコン事業:既に撤退済み

家電とは少しカテゴリーが異なりますが、個人向け製品として馴染みの深かった携帯電話やパソコン事業からも既に撤退しています。

  • 携帯電話:特徴的なスライド式端末などで人気でしたが、スマートフォンの台頭など市場環境の変化を受け、2008年に撤退しました。
  • パソコン:「アプリコット」シリーズなどを展開していましたが、こちらも競争激化により撤退しています。

撤退せずに継続・注力している家電事業は?

撤退・縮小のニュースが目立つ一方で、三菱電機が世界的に高い競争力を持つ家電事業も数多く存在します。むしろ、不採算事業を整理し、これらの得意分野に経営資源を集中させていると見るべきでしょう。

空調事業(エアコン「霧ヶ峰」):三菱電機の顔!

三菱電機の家電と聞いて、真っ先にエアコンの「霧ヶ峰」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。人の体感温度を検知する「ムーブアイ」などの先進的な機能で常に業界をリードし、現在もパナソニックやダイキンと並んで国内トップシェアを争っています。

空調事業は家庭用だけでなく、業務用(ビルや店舗など)でも非常に強く、三菱電機の収益を支える重要な柱となっています。

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冷蔵庫事業:「切れちゃう瞬冷凍」で独自の地位を確立

冷蔵庫も三菱電機が強みを持つ分野です。特に、約-7℃で凍らせることで、解凍いらずでサクッと切れる「切れちゃう瞬冷凍」は、他社にはない独自の機能として多くの家庭で支持されています。

「氷点下ストッカー」など、食材の鮮度を保つためのユニークな技術開発にも積極的で、現在も主力製品として新モデルが発売され続けています。

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キッチン家電(炊飯器・レンジ):高級路線でファン多数

炊飯器では、内釜に炭素素材を使った高級炊飯器「本炭釜」が有名です。高価格帯ながらそのおいしさが評判を呼び、高級炊飯器ブームの火付け役となりました。

また、オーブンレンジでは、レンジとグリルを組み合わせた「レンジグリル ZITANGU」など、ユニークなコンセプトの製品で固定ファンを獲得しています。

三菱電機は、それぞれの分野で「独自の強み」を持つ製品に注力しているのが分かりますね。

なぜ事業の「選択と集中」を進めるのか?今後の展望は?

三菱電機が一部の家電事業から撤退・縮小するのは、会社全体の価値をさらに高めるための経営戦略です。

経営戦略の転換:成長分野へのリソース集中

2025年5月の経営戦略説明会では、漆間啓社長が「大きく事業構造を見直し、会社価値を飛躍させる」と語っており、今後も事業ポートフォリオの見直しを進める方針です。

具体的には、成長性や収益性に課題がある事業から、FA(ファクトリーオートメーション)システム、ビルシステム、そしてデジタル領域(AIなど)といった、より高い成長が見込める分野へ経営資源(ヒト・モノ・カネ)を振り向けていくことを目指しています。

大谷
大谷
家電だけでなく、人工衛星から工場の機械まで、本当に幅広い製品を作っているのが三菱電機のすごいところです。会社全体で最適な戦略を考えているんですね。

家電事業においても、競争力のあるエアコンや冷蔵庫などに集中することで、さらなる技術革新を目指していくと考えられます。

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よくある質問(Q&A)

三菱電機の家電撤退に関して、よく寄せられる質問をまとめました。

Q1. 三菱電機のテレビはもう絶対に買えないのですか?

A1. 2024年3月で系列店での販売も終了したため、新品での購入は非常に困難です。中古市場や在庫品を探すしかありません。

Q2. エアコンの「霧ヶ峰」や冷蔵庫はなくならないですか?

A2. はい、これらの製品は三菱電機の主力事業であり、撤退の予定はありません。今後も新製品が開発・販売されていくと考えられます。

Q3. なぜテレビ事業から撤退したのですか?

A3. 海外メーカーとの価格競争が激しくなり、製品の競争力を維持することが困難になったためです。

Q4. 撤退した製品の修理やサポートはどうなりますか?

A4. 生産終了後も、法律で定められた期間(通常は製造打ち切り後8年程度)は補修用性能部品が保有されており、修理サポートを受けることが可能です。詳しくは公式サイトやサポートセンターにご確認ください。

Q5. 三菱の家電はどこで買うのがおすすめですか?

A5. エアコンや冷蔵庫などの現行商品は、家電量販店やオンラインストア、そして地域に密着した系列店「三菱電機ストアー」で購入できます。

Q6. 掃除機の「風神」シリーズはまだありますか?

A6. はい、「風神」や「Be-K」シリーズは現在も販売されています。フィルターレスのサイクロン式掃除機として人気のモデルです。

Q7. カーナビはもう作らないのですか?

A7. 市販向けのカーナビゲーションは2023年末で生産を終了し、撤退しました。ただし、自動車メーカー向けの純正品は引き続き供給される可能性があります。

Q8. 「選択と集中」とはどういう意味ですか?

A8. 会社の得意な分野や成長が見込める事業に経営資源を集中させ、不得意な分野や収益性の低い事業からは撤退・縮小する経営戦略のことです。

Q9. 三菱電機と三菱重工の家電はどう違うのですか?

A9. 三菱電機と三菱重工は同じ三菱グループですが、別の会社です。エアコンなど一部重複する事業もありますが、三菱電機は「霧ヶ峰」、三菱重工は「ビーバーエアコン」というブランドで展開しています。

Q10. 今後、さらに撤退する家電は増えますか?

A10. 2025年度中にさらなる事業の継続判断が下される予定です。ただし、どの事業が対象になるかは現時点では公表されていません。今後も競争力のある製品に注力していく方針は変わらないでしょう。

まとめ:三菱電機は「選択と集中」で未来へ!強みを持つ家電は今後も健在

今回は、三菱電機の家電事業撤退の噂について解説しました。最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。

  • 三菱電機は家電事業から完全には撤退していない。
  • テレビ、洗濯機(自社生産)、携帯電話など、競争が厳しい分野からは撤退・縮小している。
  • エアコン「霧ヶ峰」や冷蔵庫「切れちゃう瞬冷凍」など、強みを持つ主力事業は継続・強化している。
  • これは、成長分野に経営資源を投入する「選択と集中」という経営戦略の一環である。

「三菱電機の家電がなくなる」というのは少し寂しい話に聞こえますが、これは会社が未来に向けて成長するための前向きなステップです。私たち消費者は、これからも三菱電機ならではの魅力的な技術が詰まった家電を使い続けることができます。

この記事が、あなたの疑問を解消する一助となれば幸いです。

あなたが長年愛用していた三菱電機の家電や、思い出の製品はありますか?もしよろしければ、ぜひコメントであなたの経験を教えてください!

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【参考】

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