「部屋を広く見せたいけれど、市販のテレビ台は高さがありすぎる…」
「床に座ってテレビを見たいのに、ちょうどいいローボードが見つからない…」
そんな悩み、ホームセンターの材料を使ったDIYで解決しませんか?
実は今、大型テレビを見やすく設置でき、部屋の圧迫感を消す高さ30cm前後の低いテレビボードが注目されています。
この記事では、DIY初心者でも失敗しない、おしゃれで機能的な高さ30cmのテレビボードを自作する方法を徹底解説します。材料選びから安全対策まで網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
※2025年11月23日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
なぜ高さ30cmの低いテレビボードが人気なのか?
まず、一般的な40cm〜50cmではなく、「30cm」という低さが選ばれる理由を明確にしましょう。ここには明確なメリットがあります。
部屋が広く見え圧迫感がない
家具の高さは、部屋の開放感を決める重要な要素です。
高さ30cmに抑えることで、壁の余白(抜け感)が広がり、視線が低くなります。これにより天井が高く感じられ、ワンルームや狭いリビングでも広々とした印象を与えられます。
大型テレビでも目が疲れない
50インチ以上の大型テレビを高い台に置くと、どうしても画面を見上げる姿勢になり、首や肩への負担が増します。
高さ30cmなら、ソファや床に座った際の目線よりも画面が下に来やすいため、長時間視聴しても疲れにくい「推奨視聴環境」を簡単に作れます。
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失敗しない!DIY前の材料選びと設計のコツ
いきなり作り始めるのは失敗の元です。まずはホームセンターに行く前に、適切な材料とサイズを把握しましょう。
テレビ幅+左右20cmが黄金比
サイズ決めで重要なのは「バランス」です。
- 横幅:テレビの幅+左右20〜30cm(余白に小物を置くとおしゃれ)
- 奥行き:30cm〜40cm(レコーダーや脚のサイズを確認)
- 高さ:30cm(キャスターや脚パーツを含む総高)
おすすめ木材の特徴と比較
テレビボードに適した木材は主に3つです。予算と好みに合わせて選びましょう。
| 木材の種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| パイン集成材 | 表面が滑らかで反りが少ない。 初心者向き。 |
価格がやや高め。 |
| SPF材(2×4など) | 非常に安価。 アメリカンな雰囲気。 |
反りや節が多い。 表面処理が必要。 |
| 足場板(古材風) | ヴィンテージ感が出る。 頑丈。 |
ささくれ処理が必要。 個体差が大きい。 |
実践手順:ホームセンターで完結する作り方
ここでは、最も手軽で失敗が少ない「集成材+既製品の脚パーツ」を使った手順を紹介します。
手順1:カットサービスを利用する
自分でノコギリを使う必要はありません。ホームセンターの「木材カットサービス(1カット数十円)」を利用しましょう。
「横幅1500mm、奥行き350mmにカットしてください」と伝えるだけで、プロが正確な直線カットをしてくれます。
手順2:サンドペーパーで研磨する
買ってきた木材は、必ずやすりがけを行いましょう。
- #120番:バリや汚れを取る
- #240番:表面を滑らかに仕上げる
特に角(カド)を少し丸めると、ぶつかった時の怪我を防ぎ、見た目も柔らかくなります。
手順3:好みの色に塗装する
無塗装も素敵ですが、ワックスやオイルを塗ると汚れに強くなり、高級感が出ます。
初心者には、布で擦り込むだけでムラになりにくい「ブライワックス」や「ワトコオイル」がおすすめです。
手順4:脚パーツを取り付ける
天板の裏に、購入した脚パーツをビス(ネジ)で固定します。
高さ30cmを目指す場合、天板の厚みが約2.5cmなら、脚パーツの高さは27cm〜28cmのものを選びましょう。
もっと簡単!工具不要のDIYアイデア
「ドライバーすら使いたくない」という方のための、超・簡易DIYアイデアもご紹介します。
コンクリートブロック+板
ホームセンターの園芸コーナーにあるブロックやレンガを左右に積み、その上に厚みのある板を乗せるだけ。
接着剤も不要なので、引越しの際もバラすだけで済みます。無骨なインダストリアルデザインが好きな方に最適です。
カラーボックスの横置き
ニトリやカインズのカラーボックスを横に倒して使用します。
そのままだと安っぽく見えがちですが、天板に一枚の長い板を乗せるだけで、一気に統一感のある家具に生まれ変わります。
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長く使うために!安全対策と排熱の注意点
自作テレビボードを安全に使うために、以下のポイントは見逃せません。
地震対策と転倒防止
低い家具は倒れにくいですが、上のテレビは不安定です。
テレビの脚とボードを固定する「耐震ジェルマット」や、テレビ裏と壁を繋ぐ「転倒防止ベルト」は必須です。ブロックに乗せるだけの場合は、板とブロックの間にも滑り止めシートを挟みましょう。
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機器の排熱スペースを確保
レコーダーやゲーム機を棚の中に詰め込みすぎると、熱がこもって故障の原因になります。
DIYなら、背板(裏側の板)を付けないオープンラック形式にすることで、通気性を確保し、配線もしやすくするのが正解です。
よくある質問(Q&A)
テレビボードDIYに関して、よくいただく質問に回答します。
テレビの重量によりますが、大型テレビ(20kg以上)を置くなら、最低でも25mm(2.5cm)以上の厚みが推奨されます。薄い板を使うと、時間とともに中央がたわんでくる恐れがあります。
可能です。2×4材を床と天井で突っ張る「ラブリコ」や「ディアウォール」を使えば、壁に穴を開けずに柱を立てられます。その柱の低い位置に棚を作れば、壁掛け風のローボードが完成します。
まとめ:高さ30cmの自作ボードで理想の部屋へ
高さ30cmの低いテレビボードは、部屋を広く見せ、快適な視聴環境を作るための最適な選択肢です。
- 空間効果:圧迫感を消し、開放的なリビングを作る。
- DIYの利点:ホームセンターの材料なら、サイズもデザインも自由自在。
- 注意点:天板の厚みと地震対策を忘れずに。
「難しそう」と思っていた方も、カットサービスや便利なパーツを使えば、驚くほど簡単に作ることができます。
ぜひ今度の週末はホームセンターへ足を運び、あなただけのオリジナルテレビボード作りに挑戦してみてください。


