「テレビを買い替えたいけど、BSチューナー内蔵ってどういう意味?」
「今のテレビのままでBS放送は見られないの?」
カタログや売り場で専門用語が並んでいると、自分に何が必要なのか分からなくなってしまいますよね。
特に「内蔵テレビを買ったのに映らない!」という失敗は非常に多いため、正しい知識が必要です。
この記事では、「BSチューナー内蔵テレビとは何か」という基礎知識から、3秒でできる見分け方、視聴に必要な全機材、そして意外と知らない落とし穴までを完全網羅しました。
これを読めば、あなたのテレビ環境に何が足りないかが明確になり、今日から高画質なBS放送を楽しむ準備が整いますよ。
※2025年11月23日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
3秒で判別!BSチューナー内蔵テレビの見分け方
まずは、今お手持ちのテレビ、あるいは検討中のテレビがBSチューナー内蔵なのかを確認しましょう。
結論から言うと、ここ10年以内に発売された主要メーカーのテレビなら99%内蔵されていますが、念のため以下の3点でチェックします。
1. リモコンのBSボタンを確認
最も確実で早いのがリモコンです。
リモコンに「BS」または「BS/CS」というボタンはありますか?
もしあれば、そのテレビはチューナーを内蔵しています。電源を入れ、ボタンを押して画面が切り替われば確実です。

2. テレビ背面の入力端子を見る
リモコンがない場合は、テレビの裏側(背面)を見てみましょう。
アンテナケーブルを接続する丸い端子が2つあり、片方に「BS・110度CS」や「衛星入力」と書かれていれば、チューナー内蔵型です。
3. 型番から仕様を検索する
テレビの裏面シールにある「型番」をGoogle検索し、メーカー公式サイトの「仕様表(スペック)」を見ます。
チューナーの項目に「BS・110度CSデジタル:1(または2)」といった記載があれば対応しています。
BSチューナー内蔵テレビとは?外付けとの違い
「内蔵されていること」が確認できたら、そもそもそれがどういう仕組みなのか、なぜ良いのかを理解しておきましょう。
BSチューナー内蔵テレビとは、衛星放送(BS/CS)の電波を受信・変換する機械が、テレビ本体の中に最初から組み込まれているテレビのことです。
外付けと内蔵の決定的な違い
昔のブラウン管テレビや、地デジ化初期のテレビにはこの機能がなく、別途「チューナー」という箱型の機械を買う必要がありました。
現在は「内蔵」が標準ですが、比較するとそのメリットがよく分かります。
| 項目 | 内蔵テレビ(現在) | 外付けチューナー(旧式) |
|---|---|---|
| 配線 | アンテナ線を繋ぐだけ(スッキリ) | 電源や接続ケーブルでごちゃつく |
| リモコン | 1つで操作可能 | テレビ用とチューナー用の2つ必要 |
| 設置場所 | 不要 | チューナーを置く場所が必要 |
| 画質 | 劣化が少ない(デジタル直結) | 接続方法によっては劣化する |
これからテレビを購入する場合、特別な事情がない限り「BSチューナー内蔵テレビ」一択で間違いありません。
Amazonで人気のBSチューナー内蔵テレビを見る楽天市場で人気のBSチューナー内蔵テレビを見る
内蔵テレビだけでは映らない!必要な全機材
ここが検索ユーザーの皆様が最も悩み、検索するポイントです。
「チューナー内蔵テレビを買ったのに、映らない!」というトラブルの原因は、受信設備の不足にあります。
テレビに機能があっても、電波を受け取る設備がなければ映りません。
具体的には、以下のアイテムが必要です。
1. BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)
ベランダや屋根に見かける、白いお皿のようなアンテナです。
南西の空にある衛星からの電波をキャッチするために必須です。
- 戸建ての場合:自分で設置するか、業者に依頼して設置します。
- マンションの場合:「共同アンテナ」があるか管理会社に確認してください。あれば個別の設置は不要です。
Amazonで人気のパラボラアンテナを見る楽天市場で人気のパラボラアンテナを見る
2. 分波器(ぶんぱき)
壁のアンテナ端子が1つしかない場合、そこに来ている「地デジ」と「BS」の電波を分けるための「分波器」という小さなパーツが必要になります。
これがないと、地デジは映るのにBSのケーブルが差せない(または映らない)という状況になります。

Amazonで人気の分波器を見る楽天市場で人気の分波器を見る
3. アンテナケーブル
壁の端子からテレビまでを繋ぐケーブルです。
4K放送も見たい場合は、「4K・8K対応(S-5C-FBなど)」と書かれた高品質なケーブルを選ぶとノイズが入りにくくなります。
Amazonで人気のアンテナケーブルを見る楽天市場で人気のアンテナケーブルを見る
知っておくべき4K対応と受信料の真実
BSチューナー内蔵テレビを検討する際、必ず知っておいてほしい「2つの注意点」があります。
注意点①:4K対応と4Kチューナー内蔵は別物
ここが一番の落とし穴です。
少し安価なテレビや数年前のモデルには、「画面は4K画質だが、4K放送を受信するチューナーは入っていない」という製品(4K対応テレビ)があります。
- 4K対応テレビ:4K放送を見るには、別売りの外付けチューナーが必要。
- 4Kチューナー内蔵テレビ:これ1台で4K放送が見られる。
これから買うなら、間違いなく後者の「4Kチューナー内蔵」と明記されたモデルを選ぶべきです。
注意点②:BSを見るとNHK受信料は変わる?
はい、変わります。
NHKの受信環境が整うと、「地上契約」から「衛星契約(地上+衛星)」への変更が必要になります。
BSチューナー内蔵テレビを設置し、アンテナ等を繋いで視聴できる状態になった時点で契約対象となりますので、予算計画に含めておきましょう。
(参照:NHK受信料の窓口)
失敗しないBSテレビの選び方・スペックの見方
最後に、後悔しないテレビ選びのスペック確認ポイントを2つ紹介します。
1. Wチューナー(2基)搭載か
スペック表の「チューナー数」を確認してください。
ここが「1」だと、BS番組を見ている最中は、裏で別のBS番組を録画できません。
「野球中継を見ながら、裏の映画を録画したい」という方は、必ずチューナー数が「2」または「3」のモデルを選びましょう。
2. 外付けHDD(ハードディスク)対応か
テレビ番組を録画するために、高価なブルーレイレコーダーを買う必要はありません。
今のテレビの多くは、数千円〜1万円程度の「外付けHDD」をUSBケーブルで繋ぐだけで録画可能です。
「USBハードディスク録画対応」という表記があるかチェックしてください。
Amazonで人気の「外付けHDD」を見る楽天市場で人気の「外付けHDD」を見る
よくある質問(Q&A)
BSチューナー内蔵テレビに関する、よくある疑問をまとめました。
はい、あります。「ケーブルテレビ(J:COMなど)」や「光回線テレビ(フレッツ・テレビなど)」を契約する方法です。
月額料金はかかりますが、アンテナ不要で台風などの天候にも左右されず、安定して視聴できるメリットがあります。
最近の新しいテレビ(4Kチューナー内蔵モデルなど)には、B-CASカードスロットがないものが増えています。
代わりに「ACASチップ」というチップが本体に内蔵されているため、カードの差し込みは不要です。
基本的には内蔵されていません。「テレビチューナー内蔵モニター」といった特殊な製品を除き、PC用モニターでBSを見るには、別途外付けチューナーやレコーダーを接続する必要があります。
まとめ:正しい知識でBS放送を楽しもう
今回は「BSチューナー内蔵テレビ」について詳しく解説しました。
記事の要点を振り返ります。
- 見分け方は「リモコンのBSボタン」を見るのが一番早い。
- 今のテレビは「内蔵型」が標準。配線スッキリで操作も簡単。
- テレビだけでなく、「BSアンテナ」や「分波器」が必要。
- 「4K対応」の言葉の罠に注意し、「4Kチューナー内蔵」を選ぶ。
BS放送には、地上波では見られない専門的なドキュメンタリーや、臨場感あふれるスポーツ中継、往年の名作映画など、魅力的なコンテンツが溢れています。
ぜひ、あなたにぴったりのテレビと受信環境を整えて、毎日のリラックスタイムをアップグレードしてくださいね!


