「矢印を出したいだけなのに、『やじるし』と4文字も打つのが面倒…」
「資料作成中、もっとスムーズに矢印を入力できたらいいのに」
このようにお悩みではありませんか?
実は、パソコンで矢印(→)を出す方法は一つではありません。自分に合ったショートカットや設定を知るだけで、入力速度は劇的に向上します。
この記事では、基本の入力方法から、Windows・Mac別の裏ワザ、特殊な矢印の出し方までを完全網羅しました。これを読めば、もう「やじるし」と入力する手間から解放されます。
基本の矢印変換テクニック
まずは、特別な設定なしですぐに使える基本テクニックをご紹介します。これを知っているだけでも、作業効率は大きく変わります。
読み仮名で方向を指定
「やじるし」と入力して変換するのは最も確実ですが、打鍵数が多く非効率です。出したい方向の「読み」を入力して変換しましょう。
| 出したい矢印 | 入力文字(読み) | メリット |
|---|---|---|
| →(右矢印) | みぎ | 2文字で変換可能 |
| ←(左矢印) | ひだり | 直感的に入力できる |
| ↑(上矢印) | うえ | 迷わず打てる |
| ↓(下矢印) | した | 候補の上位に出やすい |
単純ですが、「やじるし(4回)」+「変換」の手間が、「みぎ(2回)」+「変換」になり、入力コストが半減します。
記号の組み合わせで変換
WordやOutlook、または一部のテキストエディタでは、記号を組み合わせることで自動的に矢印へ変換される機能(オートコレクト)があります。
- ハイフンと不等号:「-」+「>」 → 「→」
- イコールと不等号:「=」+「>」 → 「⇒」
- 不等号とハイフン:「<」+「-」 → 「←」

辞書登録で最速入力する
もしあなたが、毎日何度も矢印を入力するのであれば、「辞書登録」が最強の時短術です。好きなキー1〜2文字で矢印を呼び出せるようになります。
おすすめの登録キーワード
登録する「読み」は、他の言葉とかぶらないものがおすすめです。
- 「ー」(長音記号)→「→」
- 「ん」→「↓」(キーボードの配置的に打ちやすいため)
- 「y」→「→」(矢印の頭文字)
Windowsでの登録手順
Windows(Microsoft IME)を使用している場合の手順は以下の通りです。
- 画面右下の「あ」や「A」を右クリック。
- 「単語の追加」または「ユーザー辞書ツール」を選択。
- 【単語】に「→」、【よみ】に「ー」などを入力して登録。
Macでの登録手順
Mac(macOS)を使用している場合は、以下の手順で登録します。
- メニューバーの入力メニュー(「あ」など)をクリック。
- 「ユーザー辞書を編集」を選択。
- 「+」ボタンを押し、入力(読み)と変換(矢印)を設定。
特殊な矢印や斜めの出し方
「斜めの矢印が出ない」「太い矢印を使いたい」という場合の対処法を解説します。
斜め矢印の変換方法
斜めの矢印は、方向を組み合わせた言葉で変換できます。
- 「みぎうえ」変換 → ↗
- 「みぎした」変換 → ↘
- 「ななめ」変換 → ↖ ↗ ↘ ↙
記号パッドから選択する
読み方がわからない特殊な矢印や、装飾された矢印を探す場合は、一覧から選ぶのが確実です。
- Windows:「きごう」と打ってF5キーを押す、またはIMEパッドを開く。
- Mac:「Ctrl + Command + スペース」で絵文字・記号ビューアを表示し、「矢印」カテゴリを選択。

よくある質問(Q&A)
読者からよく寄せられる、矢印入力に関するトラブルと解決策をまとめました。
Q. キーボードの矢印キー(物理キー)が反応しません。
NumLockキーが影響している可能性があります。テンキー(数字キー)についている矢印を使っている場合、NumLockがONになっていると数字が入力されてしまいます。「NumLock」キーを一度押して解除してみてください。
Q. 「→」が「?」や四角い記号になってしまいます。
いわゆる「文字化け」です。特殊なフォントや環境依存文字を使用している場合に起こります。Webサイトやメールで使用する場合は、機種に依存しない標準的な矢印記号を使用しましょう。
Q. ずっと連続で「→」を入力したいです。
キーボードのキーを押し続ける(長押し)方法もありますが、設定によっては反応が遅い場合があります。「→」をコピー(Ctrl+C)して、貼り付け(Ctrl+V)を連打するのが最も高速です。
まとめ:環境に合わせた最速入力を
パソコンで矢印を出す方法は、一つではありません。記事のポイントを整理します。
- 基本は「みぎ」「ひだり」で変換する。
- 頻繁に使うなら「辞書登録」で1文字入力にする。
- Google日本語入力なら「zh(←)」「zj(↓)」「zk(↑)」「zl(→)」が使える。
- 斜め矢印は「ななめ」または「みぎうえ」などで出す。
「たかが矢印」と思うかもしれませんが、こういった小さな入力ストレスの解消が、毎日のパソコン作業を驚くほど快適にします。
ぜひ、今回ご紹介した中から、ご自身の指に馴染む方法を一つ取り入れてみてください。
