毎日楽しんでいる液晶テレビに、突然そんな症状が現れたら、誰だって不安になりますよね。「もう寿命なのかな?」「修理っていくらかかるんだろう…」と、高価なテレビだからこそ心配は尽きません。
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液晶テレビの画面が一部暗い!まず考えられる3つの原因
テレビの画面が部分的に暗くなる症状が出た場合、真っ先に疑うべき原因は「バックライトの不具合」です。
液晶パネル自体は光を発することができず、裏側から「バックライト」と呼ばれる照明を当てることで映像を映し出しています。このバックライトの一部が正しく光らなくなることで、画面に暗い部分が生まれてしまうのです。
ここでは、バックライトに不具合が起きる具体的な原因を3つご紹介します。
原因1:バックライト自体の寿命や故障
現在の液晶テレビのバックライトには、主にLEDが使われています。LEDにも寿命があり、長年使用していると明るさが落ちたり、一部が点灯しなくなったりします。
特に、テレビを購入してから7年以上経過している場合は、この経年劣化による寿命の可能性が高いと考えられます。
テレビの明るさ設定を常に最大にしていると、バックライトへの負荷が大きくなり、寿命を早めてしまう可能性があります。適切な明るさに調整することも、テレビを長持ちさせる秘訣です。
原因2:バックライトを制御する基板の故障
バックライトは、ただ光っているだけではありません。「バックライト制御基板」というパーツによって、明るさや色のバランスが細かくコントロールされています。
この制御基板が故障すると、一部のバックライトへ正常に電力が供給されなくなり、画面が部分的に暗くなります。この場合、複数のバックライトが同時に消えるなど、比較的広範囲にわたって暗くなるのが特徴です。
原因3:内部の配線の接触不良
非常に稀なケースですが、テレビ内部の配線が緩んだり、接触不良を起こしたりすることで、特定のバックライトに電気が届かなくなることもあります。
テレビを移動させた際の衝撃や、経年劣化によるケーブルの破損などが原因として考えられます。この場合、画面がチカチカと点滅したり、全く映らなくなったりする症状を併発することも多いです。
症状で見分ける!バックライトのタイプ別の特徴
実は、画面の暗くなり方は、搭載されているバックライトの方式によって少し異なります。ご自宅のテレビの症状と見比べて、原因を特定するヒントにしてみてください。
エッジ型バックライト:画面の端から帯状に暗くなる
画面の上下左右の端にLEDを配置し、導光板というパネルで光を画面全体に広げるタイプです。薄型テレビに多く採用されています。
このタイプの場合、故障すると画面の端から帯状にスーッと暗くなる、あるいは四隅がぼんやりと暗く見えるといった症状が出やすいのが特徴です。
直下型バックライト:ポツポツとした丸い影が現れる
液晶パネルの真下に、たくさんのLEDを格子状に敷き詰めたタイプです。高画質なモデルに多く採用されています。
このタイプでは、故障したLEDの部分だけが光らなくなるため、画面にポツポツとした丸い影や、ぼんやりとした輪のような暗い部分が現れることが多いです。
ご自宅のテレビがどちらのタイプか分からない場合は、製品の型番で検索したり、メーカーの公式サイトや取扱説明書で仕様を確認したりすると分かります。
専門知識は不要!液晶テレビ画面が一部暗いときの直し方5選
原因が分かったところで、いよいよ直し方を試していきましょう。ここでは、誰でもすぐに試せる5つの方法を、簡単な順にご紹介します。修理に出す前に、ぜひ一度お試しください。
直し方1:テレビの再起動(電源プラグを抜いて5分待つ)
最もシンプルですが、非常に効果的な方法です。一時的なシステムの不具合や、内部に溜まった不要な電気が原因の場合、この「完全な再起動」で解決することがよくあります。
- ① テレビの電源をリモコンで切ります。
- ② テレビ本体の電源プラグをコンセントから抜きます。
- ③ そのまま5分〜10分程度放置します。
- ④ 再び電源プラグをコンセントに差し込み、テレビをつけます。
リモコンで電源をオフにするだけでは不十分です。この「プラグを抜いて待つ」という時間が、内部の電気を完全に放電させ、システムをリセットするための重要なポイントです。
直し方2:画面の明るさ・映像モードの設定を見直す
「そんなことで?」と思うかもしれませんが、意図せず設定が変わってしまっているだけの可能性も十分にあります。特に省エネ設定や、特定の映像モードが原因で画面が暗く見えることがあります。
- テレビの「設定」メニューから「画質設定」「映像モード」などを開きます。
- 映像モードを「標準」や「ダイナミック」などに切り替えて、改善するか確認します。
- 「バックライトの明るさ」といった項目があれば、一度数値を上げてみましょう。
- 「自動明るさ調整(オートブライトネス)」機能があれば、一度オフにしてみましょう。部屋の明るさに応じて画面の明るさが変わる機能が、逆に暗さの原因になっていることがあります。
直し方3:接続している機器とケーブルを確認する
もし、ブルーレイレコーダーやゲーム機など、特定の外部機器を使っているときだけ症状が出るなら、原因はテレビ本体ではないかもしれません。
- HDMIケーブルの抜き差し:テレビと外部機器、両方の電源を切った状態で、HDMIケーブルを一度抜き、奥までしっかりと差し直します。接触不良が改善されることがあります。
- 別のHDMI端子に接続:テレビ側のHDMI端子自体が故障している可能性も考えられます。別の端子に接続して試してみましょう。
- 他の機器で試す:特定のゲーム機だけで症状が出るなら、原因はゲーム機側にあるかもしれません。
ケーブルの抜き差しは、感電や故障のリスクを避けるため、必ずテレビと接続機器の電源を完全に切ってから行ってください。
直し方4:ファームウェア(ソフトウェア)をアップデートする
テレビを制御している内部のソフトウェア(ファームウェア)に不具合があり、画面の表示に影響を与えている可能性もあります。アップデートで改善されることがあるので、最新の状態になっているか確認しましょう。
テレビの「設定」メニューから「システム」や「サポート」などの項目を探し、「ソフトウェアアップデート」や「ファームウェア更新」を選択して、最新版がないか確認・実行してください。
ソフトウェアのアップデート中は、絶対にテレビの電源を切ったり、コンセントを抜いたりしないでください。システムが破損し、さらに深刻な故障につながる恐れがあります。
直し方5:テレビを初期化する(最終手段)
上記4つの方法をすべて試しても改善しない場合、最後の手段として「テレビの初期化」があります。これにより、ソフトウェア関連の深刻な不具合が解消されることがあります。
ただし、初期化を行うと、チャンネル設定やネットワーク設定など、すべての設定が工場出荷時の状態に戻ってしまいます。設定のやり直しが必要になるため、実行する前にもう一度他の方法を試すことをお勧めします。
機種によっては、初期化すると外付けHDDなどに録画したデータが消去される場合があります。実行する前に、必ず取扱説明書で詳細を確認してください。
これだけは絶対ダメ!症状を悪化させるNG行動
「なんとか自分で直したい!」という気持ちから、ついやってしまいがちな行動が、実はテレビの寿命をさらに縮めてしまうことがあります。以下の行動は絶対に避けてください。
NG行動1:テレビの画面を叩く
昔のブラウン管テレビは、叩くと接触不良が一時的に直ることがありました。しかし、現在の液晶テレビは非常にデリケートな精密機器です。
画面を叩く行為は、内部の液晶パネルやバックライトを物理的に破損させ、修復不可能なレベルの故障に直結する可能性があります。絶対にやめましょう。
NG行動2:自分で分解・修理しようとする
ネットで検索すると、自分でバックライトを交換する方法を紹介する動画などが見つかるかもしれません。しかし、これは非常に危険です。
テレビの内部には高圧電流が流れている部品があり、感電の危険性があります。また、液晶パネルはわずかな力で割れてしまうほど繊細です。専門知識のない方が分解すると、テレビを完全に壊してしまうリスクが非常に高いです。安全のため、絶対に自分で分解しないでください。
修理?それとも買い替え?費用と判断基準を徹底比較
自分でできる直し方をすべて試しても症状が改善しない場合、残念ながら物理的な故障の可能性が高いです。そうなると、「修理」か「買い替え」かの選択を迫られます。どちらが最適か、冷静に判断しましょう。
修理費用の目安は?
バックライトの交換修理にかかる費用は、画面サイズやメーカーによって変動しますが、一般的に2万円〜5万円程度が目安です。
ただし、購入から1年以内のメーカー保証期間内であれば、無償で修理してもらえる可能性が高いです。まずは保証書を確認し、メーカーのサポートセンターに相談してみましょう。
買い替えのメリット・デメリット
特にテレビの使用年数が長い場合は、修理するよりも買い替えた方が長期的にお得なケースも多いです。
修理か買い替えかの判断基準
どちらを選ぶべきか迷ったら、以下の基準を参考にしてみてください。
- 修理を検討するケース
- 購入から5年以内(特に保証期間内)
- 修理費用が、同サイズの新品テレビの価格の半額以下
- 今のテレビに愛着があり、どうしても使い続けたい
- 買い替えを検討するケース
- 購入から7年以上経過している
- 修理費用が高額(新品価格の半分以上)
- 最新の機能(動画配信サービス対応など)に魅力を感じる
- 電気代を節約したい
一般的に、液晶テレビの寿命は7年〜10年程度と言われています。この年数を超えている場合は、一箇所を修理しても、また別の箇所が故障する可能性が高くなるため、買い替えを視野に入れるのがおすすめです。
もし買い替えを決めたなら、最新のテレビ事情をチェックしてみるのも楽しいですよ。以下の記事では、専門家が選んだおすすめのテレビをランキング形式で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
よくある質問(Q&A)
Q1:画面の一部に小さな黒い点や影が見えます。これは何ですか?
A:小さな黒い点は、液晶パネル自体の画素が機能しなくなる「ドット抜け(デッドピクセル)」の可能性があります。一方、ぼんやりとした影の場合は、この記事で解説したバックライトの一部の故障が考えられます。ドット抜けは初期不良として交換対象になることもありますが、使用中の発生は修理が難しい場合があります。
Q2:修理にはどれくらいの日数がかかりますか?
A:メーカーや修理業者、部品の在庫状況によって大きく異なりますが、一般的には修理センターに送付してから1週間〜3週間程度が目安です。依頼する際に、おおよその納期を確認することをおすすめします。
Q3:自分でバックライトを交換することはできますか?
A:結論から言うと、絶対におすすめしません。前述の通り、テレビ内部は高電圧で感電の危険があるうえ、液晶パネルは非常に壊れやすい部品です。専門的な知識と工具が必要なため、安全のためにもプロに任せるか、買い替えを検討してください。
Q4:REGZAを使っています。黒い影が出たり消えたりするのですが、いずれ真っ暗になりますか?
A:バックライトの部分的な不点灯が原因と考えられます。現在は症状が落ち着いていても、経年劣化が進行している可能性が高いです。今後、影の範囲が広がったり、最終的に画面全体が真っ暗になったりする可能性は十分にあります。
Q5:画面の一部ではなく、全体的に暗い感じがします。
A:全体的に暗い場合は、「直し方2」で紹介した「省エネモード」や「自動明るさ調整」機能がオンになっている可能性が高いです。まずは設定メニューを確認してみてください。それでも改善しない場合は、バックライト全体の劣化や電源基板の不具合も考えられます。
Q6:Netflixなどで4KのHDR映像を観ると、なんだか画面が暗く感じます。
A:HDR(ハイダイナミックレンジ)コンテンツは、明るい部分と暗い部分の表現の幅が広いため、シーンによっては制作者の意図で全体的に暗めに表示されることがあります。これは故障ではなく仕様の場合が多いです。テレビの画質設定で「ダイナミックトーンマッピング」などのHDR関連の設定を調整すると、見え方が変わることがあります。
Q7:昼間にテレビを見ると、なんだか暗く見えます。
A:部屋の明るさに対して、テレビの輝度が負けている状態です。まずはカーテンを閉めるなど、部屋の明るさを調整してみてください。また、「自動明るさ調整」機能がオンになっていると、センサーが周囲の明るさを検知して画面を調整しますが、それが好みに合わない場合もあります。機能をオフにして、手動で明るさを調整してみましょう。
Q8:テレビ画面を掃除したら直りますか?
A:画面にホコリや指紋、ヤニなどの汚れが付着していると、光が乱反射して映像がくすんで見えたり、暗く感じられたりすることがあります。マイクロファイバークロスなどで優しく拭き掃除をすることで、明るさが改善するケースもあります。ただし、物理的な故障は掃除では直りません。
Q9:昔ながらのやり方で、叩いたら一時的に直った気がします。
A:偶然、接触不良を起こしていた部分が衝撃で一時的につながっただけかもしれません。しかし、これは非常に危険な行為です。先述の通り、液晶テレビを叩くと致命的なダメージを与える可能性が非常に高いので、絶対にやめてください。
Q10:メーカーの保証期間内なら、無料で修理してもらえますか?
A:はい、取扱説明書に沿った通常の使用範囲内で発生した自然故障であれば、保証期間内は無償で修理してもらえるのが一般的です。ただし、落下などの衝撃による破損や、水濡れなど、ご自身の過失による故障は保証の対象外となる場合が多いです。
まとめ:焦らず電源リセットから!それでも直らない場合はプロに相談しよう
今回は、液晶テレビの画面が一部暗くなる原因と、ご自身でできる直し方について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 画面が一部暗い主な原因は、バックライトの故障である可能性が高い。
- まずは慌てず、コンセントから電源プラグを抜いて5分以上待つ「完全な再起動」を試すのが最も効果的。
- 再起動で直らない場合は、画面設定、ケーブル確認、ソフトウェア更新、初期化の順に試してみる。
- テレビを叩いたり、自分で分解したりする危険な行動は絶対にNG。
- 購入から7年以上経っているなど寿命が近い場合は、修理費用と新品の価格を比較し、買い替えも賢い選択肢。
大切なテレビに不具合が出ると焦ってしまいますが、まずは落ち着いて、この記事でご紹介した対処法を一つずつ試してみてください。多くの場合、簡単な操作で元の美しい映像を取り戻せるはずです。
それでも改善しない場合は、無理せずメーカーや専門の修理業者に相談し、適切な診断を受けてくださいね。
あなたのテレビが、再び美しい映像を映してくれることを心から願っています。
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