「手頃なタブレットを見つけたけど、メモリは4GBで本当に大丈夫?」
「動画もゲームも楽しみたいけど、安物買いで失敗するのは絶対に嫌だ…」
タブレット選びで最も後悔の声が多いのが、この「メモリ容量」の選択ミスです。価格の安さに惹かれて購入したものの、動作の遅さにストレスを感じて手放す人は少なくありません。
結論から言うと、4GBは動画視聴などの「シングルタスク」なら十分ですが、ゲームや複数アプリの使用には「足りない」のが現実です。
この記事では、4GBと6GBの決定的な違いから、OSによる動作の差、そしてあなたの使い方に最適なメモリ容量までを徹底解説します。これを読めば、もうスペック選びで迷うことはありません。
※2025年12月7日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
4GBでは足りない?実態を解説
多くの格安タブレットやエントリーモデルに搭載されている「4GB」。現代のアプリ環境において、この容量は実用的なのでしょうか。具体的な判断基準を解説します。
動画やネット検索だけなら十分
あなたの使用目的が以下の範囲内であれば、メモリが4GBでも問題なく快適に使用できます。
- YouTube、Netflix、Prime Videoでの動画視聴
- ニュースサイトやブログの閲覧
- Kindleなどでの読書
- Zoomなどを使ったオンライン授業(※背景変更などは重くなる可能性あり)
これらは「1つのアプリを開き続ける」使い方が主であるため、メモリ消費量は比較的安定しています。「特定の用途専用機」として割り切るなら、4GBモデルはコスパ最強の選択肢となります。
ゲームや複数作業には物足りない
一方で、以下のような使い方を想定している場合、4GBでは頻繁に「メモリ不足」を感じることになります。
- 「原神」や「プロセカ」などの3D・音ゲーをプレイする
- 攻略サイトを見ながらゲームをする(アプリの切り替え)
- 画面分割機能を使って2つのアプリを同時に操作する
- お絵描きアプリで多くのレイヤーを使う
最近のアプリは高機能化しており、OSを動かすだけで2GB〜3GBのメモリを使用することも珍しくありません。4GBでは「作業机の空きスペース」がほとんど残っておらず、処理落ちや強制終了の原因となります。

4GBと6GBの動作の違いとは
市場で迷いやすい「4GBモデル」と「6GBモデル」。たった2GBの差に見えますが、体感速度には大きな違いが生まれます。
アプリの保持力とサクサク感
4GBと6GBの決定的な違いは、「マルチタスク性能」と「将来性」です。
| 比較項目 | メモリ 4GB | メモリ 6GB (推奨) |
|---|---|---|
| アプリ切り替え | 戻ると再読み込みされ、数秒待たされる | アプリの状態が維持され、瞬時に切り替わる |
| ゲーム性能 | 軽いパズルはOK。3Dゲームは設定を落としてもカクつく | 多くのゲームが標準画質で快適に動作する |
| ブラウザタブ | 10個開くと動作が重くなる | 20個以上開いてもサクサク動く |
| 寿命目安 | 1〜2年で動作の重さを感じやすい | 3年以上、現役で使える可能性が高い |
このように、6GBあれば「攻略サイトを見てゲームに戻る」「動画を見ながらSNSを返す」といった動作がストレスなく行えます。長く快適に使いたいなら、迷わず6GB以上を選ぶべきです。
iPadとAndroidのメモリ事情
ここで一つ注意点があります。iPadOSとAndroid OSでは、メモリの使い方が異なります。
- iPadの場合(4GB):OSの最適化が進んでおり、4GBでもAndroidの6GB相当の快適さで動くことが多いです(無印iPadなど)。
- Androidの場合(4GB):システム自体のメモリ消費量が比較的多いため、4GBだとカクつきを感じやすい傾向にあります。
Androidタブレットを選ぶ場合は、iPad以上にメモリ容量に余裕を持たせることが、失敗しないポイントです。
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RAMとROMの違いを簡単解説
スペック表にある「RAM」と「ROM」。この違いを正しく理解することで、自分に必要なスペックが見えてきます。
机の広さと本棚の大きさ
専門用語を使わずに例えるなら、以下のようになります。
- メモリ (RAM) = 作業机の広さ
机が広ければ、ノート・教科書・資料を同時に広げて効率よく勉強できます(=複数アプリがサクサク動く)。 - ストレージ (ROM) = 本棚の大きさ
本棚が大きければ、たくさんの本や道具をしまっておけます(=写真やアプリをたくさん保存できる)。
動作が「重い」と感じるのは、机(メモリ)が狭すぎて、いちいち本を本棚に戻してから次の作業をしている状態だからです。快適な操作感を求めるなら、本棚(ROM)よりも机(RAM)の広さを優先しましょう。
用途別メモリ容量の目安
あなたの使い方には何GBが必要なのか、失敗しない選び方の目安をまとめました。
推奨スペック早見表
| 主な用途 | 推奨メモリ | 判定 |
|---|---|---|
| 動画視聴、Web検索、電子書籍 | 3GB〜4GB | 必要十分 |
| SNS、Office作業、カーナビ | 4GB〜6GB | 4GBだとギリギリ |
| 3Dゲーム、イラスト制作、マルチタスク | 6GB〜8GB | 推奨ライン |
| 動画編集、プロ級のクリエイティブ | 8GB〜16GB | PC級の性能が必要 |
迷ったら「6GB」を選んでおけば、日常使いで困ることはほぼありません。
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よくある質問(Q&A)
最後に、タブレットのメモリについて読者が気になる疑問にお答えします。
最近のAndroidタブレットには、ストレージの一部をメモリとして使う「メモリ拡張機能(仮想メモリ)」がついているものがあります。これにより動作は多少安定しますが、物理メモリほどの処理速度は出ません。あくまで補助的な機能であり、「物理4GB+仮想4GB」よりも「物理6GB」の方が快適さは上です。
いいえ、パソコンと違い、タブレットのメモリ(RAM)は基板に組み込まれているため、後から増設・交換することは物理的に不可能です。だからこそ、購入時に「少し余裕のある容量」を選んでおくことが、長く使うための秘訣です。
「128GB」というのは保存容量(ストレージ)のことです。ストレージが大きくても、作業机(メモリ)が4GBしかなければ動作は重くなります。スペック表を見る際は、必ず「RAM(メモリ)」の数字を確認するようにしましょう。
まとめ:後悔しない選択をしよう
今回は、タブレットのメモリは4GBじゃ足りないのか、6GBとの違いについて解説しました。
記事のポイントをまとめます。
- 4GBは「動画専用」など用途を絞ればコスパ良し。
- ゲームや快適な操作を求めるなら「4GBでは足りない」可能性が高い。
- 失敗したくないなら、推奨は「6GB以上」。
タブレットは、あなたの生活をより便利で楽しくしてくれるパートナーです。「安さ」だけで選んで毎日イライラするよりも、自分に合った「快適なスペック」を選んで、ストレスフリーなタブレットライフを楽しんでください。


