「省スペースで便利なミニPCが欲しいけど、海外製品、特に中国メーカーのものは品質やサポートが少し不安…」
「ミニPCを中国以外で探しているけど、どんなメーカーやモデルがあるんだろう?」
そんな悩みを抱えていませんか?
確かに、ミニPC市場は多くの中国メーカーが参入しており、価格の安さが魅力です。しかし、その一方で「安かろう悪かろう」ではないか、個人情報の扱いは大丈夫か、といった不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、そんなあなたの不安を解消するため、日本、台湾、アメリカといった中国以外の国で、信頼と実績のあるメーカーのミニPCを厳選してご紹介します。
この記事を読めば、各メーカーの特徴から、ゲーミングやビジネスといった用途別のおすすめモデル、そして購入後に「しまった…」と後悔しないための注意点まで、すべてが分かります。
あなたにぴったりの一台を見つけて、快適なPCライフをスタートさせましょう!
なぜ「ミニPCは中国以外」で探す?やめとけと言われる理由
最近、「ミニPCはやめとけ」という声と共に、「中国以外のメーカーで探したい」という需要が高まっています。なぜなのでしょうか。その背景には、多くのユーザーが抱えるいくつかの共通した不安があります。
サポートや保証への不安
海外メーカー製品で最も気になるのが、購入後のサポート体制ですよね。特に一部の新興メーカーでは、公式サイトが日本語に対応していなかったり、問い合わせへの返信が遅かったり、そもそも修理拠点 が国内になかったりするケースがあります。
万が一のトラブル時にスムーズなサポートを受けられるかという不安が、「中国以外」、特にサポート体制の整った日本製や大手メーカー製を選びたいという気持ちにつながっています。
品質や耐久性への懸念
「価格は安いけど、すぐに壊れてしまわないか?」という品質への懸念も大きな理由の一つです。もちろん、すべての中国メーカーの品質が低いわけではありません。しかし、あまりにも安価なモデルの中には、冷却性能が不十分だったり、使用されている部品の耐久性に疑問符が付くものも存在します。
長く安心して使える一台を求めるユーザーにとって、信頼できるメーカーの製品を選ぶことは、結果的にコストパフォーマンスが高い選択となるのです。

セキュリティリスクの噂
個人情報やデータの取り扱いに関するセキュリティ意識の高まりも、メーカー選びに影響を与えています。過去に一部の中国製品でスパイウェアなどの問題が報じられたことから、「見えないリスク」を避けたいと考えるユーザーもいます。
PCは重要なデータを扱う機器だからこそ、ソフトウェアやBIOSレベルでの信頼性を重視し、実績のあるメーカーを選びたいというニーズは当然と言えるでしょう。
ミニPCで後悔しない!中国以外のおすすめメーカー5選
それでは、具体的におすすめの「中国以外のミニPCメーカー」を見ていきましょう。ここでは、日本、台湾、アメリカから、それぞれ特徴の異なる信頼性の高いメーカーを5つ厳選しました。あなたの使い方に合うメーカーがきっと見つかりますよ!
【日本製】富士通 – 安心と信頼の国内生産
何よりも「安心感」を重視するなら、日本の誇る大手メーカー富士通がおすすめです。国内で生産・管理されており、品質の高さは折り紙付き。サポート体制も万全で、PC初心者の方でも安心して購入できます。
ESPRIMOシリーズは、縦置き・横置き両対応のコンパクトなモデルから、拡張性の高いモデルまでラインナップされています。特に「ESPRIMO WD1/H2」は、幅わずか51mmという驚異的なスリムさで、設置場所に困りません。
▼おすすめモデル:ESPRIMO WD1/H2
- 特徴:驚異的なコンパクトさと、国内生産の安心感。
- CPU:Intel Celeron G6900 ~ Core i7-13700T
- メモリ:4GB~最大32GB
- ストレージ:約256GB SSD~約1TB SSD
- こんな人におすすめ:とにかく安心感を第一に考えたい人、設置スペースが非常に限られている人。
【台湾製】ASUS – デザインと性能の両立(ミニPC asus)
マザーボードやグラフィックボードで世界的なシェアを誇る台湾メーカーASUS。その技術力を結集したミニPCは、洗練されたデザインと高いパフォーマンスで人気です。
静音性に優れたモデルが多く、リビングのテレビ横に置いても動作音が気になりません。ファンレスモデルの「ExpertCenter PN42」などは、寝室での利用にも最適です。幅広いラインナップで、ライトユースからビジネスまで対応できます。
▼おすすめモデル:ExpertCenter PN42
- 特徴:ファンレス設計による完全な静音性。豊富なポート類。
- CPU:Intel N100 / N200
- メモリ:4GB~(増設可能)
- ストレージ:SSD増設可能
- こんな人におすすめ:PCの動作音を少しでもなくしたい人、複数の周辺機器を接続したい人。
【アメリカ製】HP – ビジネスユースの鉄板
法人向けPCで世界トップクラスのシェアを持つアメリカのメーカーHP(ヒューレット・パッカード)。そのビジネス向けモデル「Elite Mini」シリーズは、まさに質実剛健。高い堅牢性とセキュリティ、そして充実した法人向けサポートが魅力です。
VESAマウントでモニターの背面に取り付ければ、デスクスペースを最大限に活用できます。最新CPUを搭載したモデルもいち早く投入されるため、高い処理性能を求めるビジネスユーザーから絶大な支持を得ています。
▼おすすめモデル:Elite Mini 800 G9
- 特徴:最新世代CPU搭載の高いパフォーマンスと、ビジネスレベルのセキュリティ。
- CPU:Intel Core i3-14100T ~ Core i7-14700T
- メモリ:8GB~最大64GB
- ストレージ:約256GB SSD~約1TB SSD
- こんな人におすすめ:仕事で使うメインマシンを探している人、長期間安定して使えるPCが欲しい人。
【アメリカ製】Apple – クリエイティブ作業の最適解
動画編集やデザインといったクリエイティブな作業をミニPCで行いたいなら、Appleの「Mac mini」が唯一無二の選択肢となるでしょう。独自開発のAppleシリコン(M2チップなど)は、消費電力を抑えながらも驚異的な処理性能を発揮します。
洗練されたデザインのアルミボディは、どんなインテリアにも馴染みます。macOSならではの直感的な操作性と、iPhoneやiPadとのシームレスな連携も大きな魅力です。
▼おすすめモデル:Mac mini (M2)
- 特徴:M2チップによる圧倒的なパフォーマンス。動画編集も快適。
- CPU:Apple M2チップ / M2 Proチップ
- メモリ:8GB~最大32GB
- ストレージ:256GB~最大8TB
- こんな人におすすめ:動画編集やデザインなどクリエイティブな用途で使いたい人、iPhoneユーザー。
【日本製BTO】パソコン工房 / TSUKUMO – 高いカスタマイズ性
「自分好みのスペックにしたい!」というこだわり派には、パソコン工房やTSUKUMOといった日本のBTO(受注生産)メーカーがおすすめです。CPUやメモリ、ストレージなどを予算や用途に合わせて自由にカスタマイズできます。
国内で組み立てられているため、品質管理も安心。サポート窓口ももちろん国内にあるため、万が一の際もスムーズです。最新パーツを搭載したモデルをいち早く手に入れられるのもBTOメーカーの強みです。
▼おすすめモデル:iiyama PC STYLE-IDB7-141-UHX(パソコン工房)
- 特徴:CPUからストレージまで細かくカスタマイズ可能。最新パーツも選べる。
- CPU:Intel Core i3-14100 ~
- メモリ:8GB~最大64GB
- ストレージ:500GB SSD~(複数搭載可能)
- こんな人におすすめ:PCのスペックにこだわりたい中~上級者、特定の用途に特化したPCが欲しい人。
さらに多くのミニPCを比較検討したい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。あなたにぴったりの一台がきっと見つかりますよ。

【用途別】中国以外のゲーミングモデルミニPCはこれ!
「コンパクトなミニPCでゲームも楽しみたい!」そんな願いを叶えるモデルも、中国以外のメーカーから登場しています。しかし、ミニPCで快適にゲームをプレイするには、グラフィック性能(GPU)が非常に重要になります。
ゲーミングで重要なミニPCのGPU性能
多くのミニPCは、CPUに内蔵されたグラフィックス機能(内蔵GPU)を利用しています。これでも軽いゲームや動画視聴は問題ありませんが、本格的な3Dゲームを快適にプレイするには力不足です。
そこで重要になるのが、ゲーム描画専用のチップである「単体GPU」(グラフィックボード)を搭載しているかどうかです。ミニPCはそのサイズから単体GPUの搭載が難しいのですが、一部のモデルでは搭載を実現しています。

ドスパラ「Slim Magnate MCR」の実力
ゲーミングPCで有名な日本のBTOメーカー「ドスパラ」が販売する「Slim Magnate MCR」は、省スペースながら単体GPUを搭載した注目のモデルです。
グラフィックボードとして「Radeon RX 550」を搭載しており、CPU内蔵グラフィックスとは一線を画す描画性能を誇ります。最新の重量級ゲームを最高設定で、というのは難しいですが、人気のFPSゲームやMMORPGなどを設定次第で十分に楽しむことができます。
ミニPCの省スペース性はそのままに、ゲームも楽しみたいという欲張りな方におすすめの一台です。
ミニPCはおすすめしない?知っておくべきデメリット
ここまで中国以外のミニPCの魅力をお伝えしてきましたが、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、ミニPC全般に共通するデメリットや注意点も正直にお伝えします。「ミニPC おすすめしない」という意見には、こうした側面も含まれています。
価格が割高になる傾向
今回ご紹介したような大手メーカーや日本製BTOメーカーの製品は、サポートや品質がしっかりしている分、同程度のスペックを持つ一部の安価な海外メーカー製品と比べると、価格は高くなる傾向にあります。安心料と考えることもできますが、予算が限られている場合は悩ましいポイントかもしれません。
拡張性が低いモデルもある
ミニPCの最大のデメリットの一つが拡張性の低さです。コンパクトな筐体のため、購入後にメモリを増設したり、ストレージを追加したり、グラフィックボードを交換したりといったカスタマイズが難しい、あるいは全くできないモデルが多いです。将来的にやりたいことが変わる可能性がある場合は、購入時に拡張スロットの有無などを確認しておくことが重要です。
冷却性能と動作音
小さなボディに高性能なパーツを詰め込んでいるため、熱がこもりやすいのもミニPCの宿命です。高い負荷がかかる作業を長時間続けると、パフォーマンスが低下する「サーマルスロットリング」という現象が起きることも。
また、熱を逃がすために冷却ファンが高速で回転し、耳障りな動作音が発生するモデルもあります。静かな環境で使いたい方は、レビューなどを参考に静音性をチェックしたり、ASUSのPN42のようなファンレスモデルを選ぶのがおすすめです。
【Q&A】中国以外のミニPCに関するよくある質問
最後に、中国以外のミニPCを選ぶ際によく寄せられる質問にお答えします。
A. はい、あります。
この記事でご紹介した富士通は、島根県の工場などで開発から製造まで一貫して行っている正真正銘の日本製です。また、パソコン工房やTSUKUMO、ドスパラといったBTOメーカーも、国内の工場で組み立てや品質管理を行っています。海外からパーツを輸入し国内で組み立てるため「国内生産モデル」と表現するのがより正確ですが、品質管理やサポートが国内基準で行われるため、安心して選ぶことができます。
A. デザイン性、静音性、性能のバランスで非常に高い評価を得ています。
特にファンレスモデルや静音性の高いモデルは、リビングや寝室での使用を考えているユーザーから人気です。一方で、モデルによって性能や拡張性が大きく異なるため、自分の用途に合ったモデルをしっかり選ぶことが大切です。「とりあえずASUSなら大丈夫」と安易に選ぶのではなく、CPUの世代やポートの種類などをしっかり確認しましょう。
A. 最も多い後悔のパターンは「スペック不足」です。
「価格の安さだけで選んだら、動画編集どころかブラウザのタブをいくつか開いただけでもっさりする…」といったケースです。これを防ぐには、自分がPCで何をしたいのかを明確にし、それに必要なスペック(特にCPUとメモリ)を理解しておくことが何よりも重要です。
- インターネットやメール、動画視聴が中心:Core i3 / Ryzen 3、メモリ8GB以上
- ビジネス(Office作業、ビデオ会議):Core i5 / Ryzen 5、メモリ16GB以上
- 動画編集やゲーム:Core i7 / Ryzen 7以上、メモリ16GB以上、できれば単体GPU搭載
この目安を参考に、少し余裕のあるスペックを選ぶことが、後悔しないための秘訣です。
まとめ:安心と信頼で選ぶ、あなたに最適な一台を
今回は、品質やサポート面で安心できる「中国以外のミニPC」に焦点を当てて、おすすめのメーカーやモデル、そして後悔しないための選び方をご紹介しました。
【この記事のポイント】
- 中国以外の選択肢として、日本・台湾・アメリカの信頼できるメーカーがある。
- 富士通(日本製)は安心感、ASUS(台湾製)はデザイン、HP(アメリカ製)はビジネス、Apple(アメリカ製)はクリエイティブに強み。
- ゲームもしたいなら、ドスパラなど単体GPUを搭載できるBTOメーカーがおすすめ。
- 後悔しないためには、拡張性や冷却性能といったデメリットを理解し、用途に合ったスペックを選ぶことが最重要。
ミニPCは、私たちのPCライフをより快適でスマートにしてくれる素晴らしいデバイスです。
この記事を参考に、あなたの用途や予算にぴったりの、信頼できる一台を見つけてください。そして、安心して長く使えるパートナーと共に、新しいデジタルライフを存分に楽しみましょう!