「よし、これで床掃除から解放される!」と鳴り物入りで導入したロボット掃除機。しかし、リビングから和室へ移動する際の5cmほどの段差で健気にぶつかり、悲しそうに引き返していく…なんて経験はありませんか?
あるいは、「我が家は玄関や部屋の間に段差が多いから、ロボット掃除機なんて無理だ…」と、購入自体を諦めてしまっている方もいるかもしれません。
その悩み、非常によく分かります。せっかくの便利家電が、家の構造によってその能力を最大限に発揮できないのは本当にもったいないですよね。
ご安心ください。この記事では、そんな「ロボット掃除機と5cmの段差問題」を解決するための具体的な方法を、どこよりも詳しく解説します。
最新の段差に強い驚きの機種から、今お持ちのロボット掃除機でも実践できる「スロープ」を使った賢い解決策まで、あなたの家の掃除を劇的に変える情報が満載です。
この記事を読み終える頃には、今まで諦めていた部屋の掃除もロボットに任せられるようになり、あなたの自由な時間がもっと増えているはずですよ。
結論|5cmの段差は最新機種かスロープで解決!
早速、この記事の結論からお伝えします。
ロボット掃除機が5cmの段差を乗り越えるための解決策は、大きく分けて2つあります。
- 【最新技術】段差を乗り越える機能を持った最新機種に買い替える
- 【既存活用】今あるロボット掃除機のために「スロープ」を設置する
「なんだ、結局買い替えか、何かを設置しなきゃいけないのか」と思われたかもしれません。しかし、その中身は一昔前とは全く違います。技術の進化は、私たちの想像をはるかに超えています。
【最新】最大6cmの段差を越える驚異のロボット掃除機
なんと、業界初となる最大6cmの段差を乗り越えるロボット掃除機が登場しました。
Dreame Technologyが発表した「X50 Ultra」は、本体から伸縮式の脚(アーム)が出てきて、まるで生き物のように段差を「またいで」移動します。これなら5cmの段差はもちろん、少し高めの敷居なども問題なくクリアできます。
これまで「段差があるから」という理由でロボット掃除機の導入を諦めていた方にとって、まさに救世主と言える一台です。

既存の機種は「スロープ」設置で段差問題が解決
「買い替えるほどの予算はない…」「今のルンバが気に入っている」という方も多いでしょう。その場合は、「スロープ」を設置することで5cmの段差問題を解決できます。
実際に、5.5cmの段差があるご家庭で、市販のスロープを設置したところ、ルンバがスムーズに乗り越えられるようになったという事例があります。
スロープはロボット掃除機のためだけでなく、小さなお子様やご年配の方のつまづき防止にもなり、家全体のバリアフリー化にも繋がる一石二鳥のアイテムです。
あなたの家の段差は何cm?まずは計測から始めよう
解決策が見えたところで、まず最初に行うべきことは「自宅の段差の正確な高さを測る」ことです。
「だいたい5cmくらいかな?」と思っていても、実際に測ってみると4.5cmだったり、5.5cmだったりすることはよくあります。この数ミリの差が、ロボット掃除機が乗り越えられるかどうかの運命を分けることも。
メジャーを用意して、問題となっている段差(リビングと和室の間、廊下と部屋の間など)を数カ所、正確に測ってみましょう。
【段差に強い】ロボット掃除機はどれ?高さ別徹底比較
「どうせ買うなら、少しでも段差に強いモデルが欲しい!」そう思いますよね。ここでは、ロボット掃除機が乗り越えられる段差の高さ別に、どのような機種があるのかを徹底的に比較・解説していきます。
夢の6cm越え!Dreame「X50 Ultra」
先ほどもご紹介しましたが、段差問題に終止符を打つ可能性を秘めた革命的なモデルが、Dreameの「X50 Ultra」です。
- 乗り越え性能: 最大6cm
- 仕組み: 本体を持ち上げる伸縮式の脚(アーム)とハブモーター
- 吸引力: 20,000Paと業界最高レベル
- その他機能: 吸引+水拭き、全自動ベースステーション(ゴミ収集、モップ洗浄・乾燥、洗剤投入)、AIカメラによる障害物回避、ペット見守り機能など
- 直販価格: 229,800円(2025年3月時点)
まさに全部入りの「ウルトラ」な一台。価格もハイエンドですが、家の段差を完全に無視して、すべての部屋の掃除を1台に任せられるメリットは計り知れません。特に、複数の部屋にまたがって掃除させたいけれど、敷居などの段差で分断されていたご家庭には、この上ない解決策となるでしょう。
上るだけでなく、降りる際の衝撃にも配慮した設計になっており、安心して外出中に掃除を任せられます。
2cm〜3cmの段差なら多くの機種が対応可能
一般的なロボット掃除機が乗り越えられる段差の高さは、おおむね2cm前後と言われています。
フローリングの継ぎ目や、薄手のラグ、ドアのレールなどであれば、ほとんどの機種が問題なく乗り越えてくれます。
中でも、パナソニックの「RULO(ルーロ)」シリーズは、段差乗り越えに定評がありました。例えば、2020年モデルの「MC-RSF1000」は「アクティブリフト機能」を搭載し、最大2.5cmまでの段差を乗り越えることができました。これは、本体の前方が持ち上がり、タイヤユニットを押し出すことで段差をクリアする独自の技術です。

「自分の家に合う最強の1台を見つけたい!」という方は、様々な機種を比較検討することが重要です。以下の記事では、専門家が選んだおすすめのロボット掃除機をランキング形式で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

5cmの段差はほとんどの機種で乗り越え不可
残念ながら、Dreame X50 Ultraのような特殊なモデルを除き、5cmの段差を自力で乗り越えられるロボット掃除機は、現時点ではほぼ存在しません。
多くのロボット掃除機は、本体下部に搭載された「段差センサー(落下防止センサー)」が、大きな段差を「崖」として認識し、落下を避けるために停止または方向転換するようにプログラムされています。
実際に、人気のルンバでさえも5cmの段差の前では「ドンっ」と音を立ててぶつかり、引き返してしまいます。これは故障ではなく、本体とユーザーの家を守るための正常な動作なのです。
10cm以上の段差はロボット掃除機にとって「壁」
5cmでも厳しいとなると、それ以上の高さ、例えば10cmの段差はどうでしょうか。これはもはやロボット掃除機にとっては「段差」ではなく、越えられない「壁」となります。
なぜ10cmの段差は乗り越えられないのか?
理由は単純で、ロボット掃除機の構造上の限界です。
- タイヤの大きさ: ロボット掃除機のタイヤの直径は、本体サイズとの兼ね合いで限界があります。10cmもの段差を乗り越えるには、もっと大きなタイヤが必要になりますが、それでは家具の下に入れなくなってしまいます。
- 落下防止センサー: 前述の通り、落下防止センサーが「危険な崖」と判断し、それ以上進むことを許可しません。
- 重心の問題: 仮に無理やり乗り越えようとしても、重心が高くなり、本体がひっくり返ってしまう危険性が非常に高いです。
玄関のたたきなど高低差がある場所の解決策
玄関のたたきやスキップフロアなど、10cm以上の高低差がある場所の掃除を自動化したい場合は、以下のような対策が考えられます。
- ロボット掃除機を2台(以上)用意する
最もシンプルな解決策です。フロアごとに専用のロボット掃除機を設置すれば、段差を気にする必要がなくなります。コストはかかりますが、掃除の完全自動化という点では最も効果的です。 - 手動で移動させる
掃除が終わるたびに、人間がロボット掃除機を持ち上げて別のフロアへ移動させる方法です。手間はかかりますが、1台のロボット掃除機で家全体をカバーできます。 - 段差のある場所は別の掃除機を使う
メインのフロアはロボット掃除機に任せ、玄関のたたきなどはコードレススティッククリーナーなどでサッと掃除する、という使い分けも現実的です。
5cm段差の救世主!スロープ活用の完全ガイド
お待たせしました。ここからは、今お使いのロボット掃除機を活かしつつ、5cmの段差をクリアするための「スロープ活用術」を詳しく解説していきます。
スロープ選びで最も重要な「角度」と「距離」
スロープを選ぶ上で、高さ以上に重要なのが「勾配角度」です。
角度が急すぎると、ロボット掃除機はスロープを「壁」と認識してしまい、登ってくれません。また、無理に登ろうとしてタイヤが空転したり、途中で引っかかったりする原因にもなります。
緩やかな角度を作るためには、「スロープの距離(奥行き)」が必要になります。
実際にルンバで5.5cmの段差をクリアした事例では、高さ5cmに対して奥行きが20cmあるスロープを使用しています。この場合の勾配角度を計算すると、約14度になります。
一方で、別の製品で高さ5cmに対して奥行きが9cmしかないものがあり、この場合の角度は約29度。これでは角度が急すぎて、ルンバが登れなかったという口コミがありました。

おすすめスロープ「シンエイテクノ タッチスロープ」
数あるスロープ製品の中でも、ロボット掃除機ユーザーからの評価が高いのが、シンエイテクノの「タッチスロープ」です。
もともとは介護用に開発された製品で、車椅子での使用も想定されているため、作りがしっかりしており、安全性への配慮も行き届いています。
おすすめポイント
- 緩やかな勾配: 豊富なサイズ展開で、高さに合った緩やかな勾配のスロープを選べます。
- 高い安全性: 素材に弾力性があり、足で踏んでも痛くありません。角も丸く加工されており、小さなお子様がいるご家庭でも安心です。
- 横からの乗り上げも考慮: スロープの横端が切りっぱなしではなく、なだらかに処理されているため、斜めから進入しても乗り上げやすくなっています。
- 豊富な高さ設定: 0.5cmから6.0cmまで、0.5cm刻みでサイズが用意されており、自宅の段差にピッタリ合うものを見つけやすいです。
【比較表】主要なスロープ製品の特徴
ロボット掃除機で利用されることの多い、代表的なスロープ製品を比較してみましょう。
製品名 | メーカー | 高さ5cmの場合の奥行き | 勾配角度(約) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
タッチスロープ | シンエイテクノ | 20cm | 14度 | ロボット掃除機での成功事例多数。緩やかで安全性が高い。介護用品としても使われる高品質。 |
つまさきやわらかガード | カーボーイ | 9cm | 29度 | 奥行きが短くコンパクト。角度が急なため、ロボット掃除機が登れない可能性が高い。 |
痛クナイゾ | カーボーイ | – | – | 高さのラインナップが5cmまでない。薄い段差向け。 |
この表からもわかるように、5cmクラスの段差でロボット掃除機を確実に登らせるなら、シンエイテクノの「タッチスロープ」が最も有力な選択肢と言えるでしょう。
100均グッズで段差スロープを自作できる?
「市販のスロープは便利そうだけど、値段がちょっと…」「とりあえずお試しでやってみたい」という方の中には、100均グッズを使ったスロープの自作を考える方もいるかもしれません。
結論から言うと、あまりおすすめはできませんが、その理由と注意点を解説します。
100均アイテムで作るスロープのメリット・デメリット
EVAシートやジョイントマット、木材などを組み合わせてスロープを自作するアイデアがあります。
メリット
- 圧倒的に低コスト: 数百円で材料が揃うため、気軽に試せます。
- サイズや形が自由: 設置場所に合わせたオリジナルのスロープが作れます。
デメリット
- 適切な角度が出しにくい: ロボット掃除機が登れる緩やかな勾配を、安定した強度で実現するのは非常に難しいです。
- 耐久性が低い: 人が踏んだり、ロボット掃除機が何度も往復したりするうちに、すぐにズレたり、ヘタったり、壊れたりする可能性があります。
- 安全性の問題: スロープがズレて人がつまづいたり、ロボット掃除機が乗り上げる際に不安定になって転倒したりするリスクがあります。
【注意】自作スロープで起こりうるトラブルとは
安易な自作スロープは、以下のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
- ロボット掃除機がスロープの途中で引っかかり、エラーで停止してしまう。
- スロープを巻き込んでしまい、ブラシに絡まる。
- 走行の振動でスロープが徐々にズレていき、結局段差を乗り越えられなくなる。
- 人間がつまづいて転倒し、ケガをする。

和室の段差もこれで安心!ロボット掃除機の使い方
日本の住宅でロボット掃除機の障害となりやすいのが、フローリングと和室の間の段差(敷居)です。ここをクリアできるかどうかで、掃除の効率は大きく変わりますよね。
敷居や畳のヘリで止まらないための対策
和室の段差は、高さだけでなく、その形状もロボット掃除機にとっては厄介です。敷居の溝にタイヤがはまったり、畳のヘリにブラシが引っかかったりすることもあります。
これらの問題も、スロープの設置や最新機種の導入で解決できます。
和室とフローリング間の段差にスロープを設置した事例
ご紹介したルンバの事例でも、まさにこの和室への入り口の段差が問題でした。シンエイテクノの「タッチスロープ」を設置することで、ルンバがスムーズに和室へ進入し、隅々まで掃除できるようになったそうです。
スロープを設置する際は、敷居の幅に合わせて横幅を選ぶことが大切です。タッチスロープは横幅80cmや100cmのモデルがあるので、多くのご家庭で対応可能でしょう。
また、床がカーペットや畳で両面テープを使いたくない場合は、スロープの下に滑り止めマットを敷くことで、「ズレ防止」と「微妙な高さ調整」ができておすすめです。
最新機種なら和室の段差も乗り越える
Dreame X50 Ultraのような段差乗り越え機能を持つロボット掃除機は、まさにこうした和室とフローリング間の移動で真価を発揮します。
スロープを置くと見た目が気になる、つまずくのが心配、という方にとっては、ロボット掃除機本体だけで完結する最新機種が最適なソリューションとなるでしょう。
ロボット掃除機の段差に関するQ&A
最後に、ロボット掃除機の段差に関してよくある質問をQ&A形式でまとめました。
良い質問ですね。パナソニックの「アクティブリフト機能」やDreameの「脚(アーム)」が動作するのは、センサーが「乗り越え可能な段差」と判断した場合のみです。本当に危険な玄関の階段のような場所では、従来通り落下防止機能が働いて停止するので、心配ありません。AIや複数のセンサーを組み合わせて、状況を正確に判断しているのです。
最新の段差乗り越え機能を持つ機種は、衝撃にも配慮して設計されています。例えばDreame X50 Ultraは、降りる際の衝撃を吸収する仕組みを備えており、耐久性も向上させています。スロープを使う場合も、緩やかな角度のものを選べば、非常にスムーズに静かに上り下りしてくれますよ。
いくつかポイントがあります。
- ①正確な高さを測る: 段差に合った高さのスロープを選びましょう。少し高さが足りない場合は、滑り止めシートなどで調整できます。
- ②床との固定: フローリングであれば付属の両面テープで固定するのが確実です。賃貸などでテープを使いたくない場合は、重量のある滑り止め効果の高いマットを下に敷くと安定します。
- ③進行方向を考慮する: ロボット掃除機がまっすぐ進入できる位置に設置するのが理想です。斜めからだと失敗する可能性が高まります。
まとめ:5cmの段差を克服し、家中の掃除を自動化しよう!
今回は、多くの人が悩む「ロボット掃除機と5cmの段差問題」について、考えられるすべての解決策を網羅的に解説しました。
この記事の重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 5cmの段差は、ほとんどの標準的なロボット掃除機では乗り越えられない。
- 解決策①:最大6cmの段差を越えるDreame X50 Ultraのような最新機種を導入する。
- 解決策②:シンエイテクノの「タッチスロープ」など、緩やかな勾配のスロープを設置する。
- スロープ選びで最も重要なのは「高さ」よりも「勾配角度」。緩やかな角度を作るには十分な「奥行き(距離)」が必要。
- 100均グッズでの自作スロープは、安全性や機能性の面でおすすめできない。
「うちには段差があるから」とロボット掃除機の導入を諦めていた方も、この記事を読んで「これならうちでも使えるかも!」と思っていただけたのではないでしょうか。
まずはご自宅の段差の高さを正確に測ることから始めてみてください。そして、ご自身の予算やライフスタイルに合わせて、最新機種の導入を検討するのか、あるいはスロープを設置して今ある機種をパワーアップさせるのか、最適な方法を選んでみましょう。
段差問題を解決すれば、ロボット掃除機はあなたの家の隅々まで、文字通り「世界を広げて」掃除してくれるようになります。掃除の手間から解放され、もっと自由で快適な毎日を手に入れてくださいね!