「真空チルドを開けるときの『プシュー』という音がしなくなった…」
「食品の変色が早い気がする。もしかして故障?」
日立の冷蔵庫の代名詞とも言える機能だけに、調子が悪いと食材の鮮度が心配になりますよね。
結論から言うと、日立の冷蔵庫の真空チルドに故障の疑いがある場合でも、実は「パッキンの汚れ」や「一時的な動作停止」が原因であることが多く、自分で直せることがほとんどです。
この記事では、真空にならない原因の特定方法から、パッキンのお手入れ、そして最終手段である扉交換の手順まで、修理を呼ぶ前に試すべき5つの対処法を徹底解説します。
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真空にならない?まずは故障のサインを確認
まずは、現在の状態が本当に「故障」なのか、それとも「正常な範囲内の動作」なのかを見極めましょう。
以下のチェックリストを使って、ご自宅の冷蔵庫の状態を確認してください。
真空チルドの正常・異常チェックリスト
| チェック項目 | 正常な状態 | 異常・確認が必要な状態 |
|---|---|---|
| 開ける時の音 | 「プシュー」という空気音がする | 無音で抵抗なく開く |
| ロックハンドル | 水平にロックされている | 上がっている、または緩い |
| 操作パネル | 「真空チルド」が点灯 | 「真空チルド」が点滅 |
「プシュー」音がしないのは気密性の低下
真空チルドルームは、小型のポンプで空気を抜き、約0.8気圧の真空環境を作ります。開ける瞬間の「プシュー」という音は、外気が一気に流れ込む音であり、真空状態が保たれていた証拠です。
この音がせず、軽く開いてしまう場合は、どこかから空気が漏れている(真空になっていない)可能性が非常に高いと言えます。

実は故障じゃないかも?音がしない3つのタイミング
真空ポンプが作動していないからといって、必ずしも壊れているわけではありません。冷蔵庫の仕様上、あえて「真空運転を止めている」タイミングがあります。
1. 霜取り運転中である
冷蔵庫は1日に数回、自動で冷却器の霜取りを行います。この「霜取り運転中」は、庫内温度の上昇を防ぐため、真空ポンプの作動も一時的に停止します。
このタイミングで開閉しても「プシュー」音はしません。1時間ほど様子を見て、再び音がするか確認してください。
2. ドアの開閉直後である
真空チルドルームを開閉した後、再び真空状態になるまでには数分かかります(機種により約3〜4分程度)。
食品を入れてすぐにまた開けた場合、まだ空気が抜けきっていないため音はしません。これは正常な動作です。
3. パッキンに異物が挟まっている
故障原因のNo.1がこれです。パッキンと本体の間に、以下のようなものが挟まっていませんか?
- 食品のビニール袋の端
- ネギやカット野菜の小さな切れ端
- こぼれた汁の乾燥した汚れ
髪の毛1本程度の隙間でも、空気は漏れてしまいます。目視では綺麗に見えても、指で触ってザラつきがないか確認することが重要です。
【完全版】自分でできる5つの対処・修理手順
確認作業が終わったら、実際に機能を復活させるための対処を行いましょう。簡単な順に紹介します。
1. パッキンと接触面をお湯拭きする
最も効果的なのはパッキンの清掃です。乾いた布ではなく、お湯で濡らして硬く絞ったタオルを使ってください。
パッキン側だけでなく、パッキンが当たる「冷蔵庫本体側の枠」も念入りに拭きます。目に見えない砂糖汚れや汁の跡を溶かして拭き取ることで、気密性が劇的に回復します。
2. 真空解除弁(吸込口)の詰まりを取る
真空ケースの奥や天井部分には、空気を吸い出すための小さな穴や弁があります。
ここにラップや食材が張り付いて塞いでしまうと、ポンプが空回りを起こしてエラーになります。ケースの奥には食品を詰め込みすぎないように隙間を空けましょう。
3. 電源プラグを抜き差し(リセット)する
冷蔵庫の頭脳である制御基板が、一時的なエラーを起こしている可能性があります。パソコンの再起動と同じ要領でリセットを行います。
- 電源プラグを抜く
- 最低10分以上放置する(すぐに挿すとコンプレッサーに負担がかかります)
- 再びプラグを挿し、様子を見る

4. パッキンのみを交換する
清掃しても改善せず、パッキン自体が切れていたり、波打って変形している場合は交換が必要です。
パッキンは消耗品扱いのため、家電量販店やメーカーの部品販売サイトで購入可能です。価格は1,000円〜2,000円程度と安価で、工具なしで手で引き抜いて簡単に交換できます。
5. ハンドル破損なら「扉交換」を行う
意外と多いのが、ロックハンドルの爪(ラッチ)部分の破損です。「ロックをかけてもカチッと言わない」「ハンドルがプラプラしている」場合、物理的に壊れています。
残念ながら、多くの日立製冷蔵庫ではハンドル部分だけの部品販売はされていません。
この場合、「真空チルドの扉(ドア)」または「ケース一式」として部品を取り寄せる必要があります。
扉交換の手順
- 冷蔵庫の型番(R-から始まる番号)を調べる
- 「型番 + 真空チルド ドア」などで検索し、適合部品を購入する(約5,000円〜8,000円程度)
- 古い扉を全開にし、左右の軸を外して取り外す(多くの機種は上に持ち上げるか、軸をスライドさせて外せます)
- 新しい扉を逆の手順で取り付ける
業者に依頼すると出張費込みで1.5万〜2万円以上かかりますが、自分で部品交換すれば部品代だけで済みます。
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よくある質問(Q&A)
最後に、真空チルドのトラブルでよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
A. 故障ではありません。真空チルド内は、食品の乾燥を防ぐために密閉構造になっており、食品から出る水分が結露として残ることがあります。これは湿度が保たれている証拠ですが、水が溜まりすぎると食材が傷む原因になるので、こまめに拭き取ってください。
A. はい、使えます。真空機能が作動しなくても、通常の「チルドルーム(約0℃の部屋)」としては機能します。ただし、真空による酸化防止効果や保存期間の延長効果はなくなりますので、生鮮食品は早めに使い切るようにしましょう。
A. はい、機種によっては点滅回数(3回、14回など)でエラー内容が細分化されています。主に「真空ポンプの異常」「センサー異常」「バルブ異常」などを示しますが、ユーザー側でできる対処は基本的に「リセット」か「修理依頼」になります。説明書のエラーコード一覧も併せて確認してください。
まとめ:まずはパッキン掃除、ダメなら部品交換を検討しよう

日立の冷蔵庫の真空チルドが故障かな?と思った時の原因と対処法を解説しました。
記事のポイントを振り返ります。
- 「プシュー」音がしないのは、気密性が保たれていないサイン
- 霜取り中や開閉直後は、正常でも音がしないことがある
- 一番の原因は「パッキンの汚れ」。お湯拭きで劇的に改善することも
- ハンドルが壊れている場合は、「扉交換」で自己修理が可能
- 自分で直せば、修理費を大幅に節約できる
真空チルドは、お刺身やハム、作り置きのおかずの鮮度を驚くほど長く保ってくれる素晴らしい機能です。
「壊れたからただの棚として使おう」と諦めてしまうのはもったいないです。まずはパッキンをきれいに拭くことから始めてみてください。あなたの冷蔵庫の「プシュー」という頼もしい音が、きっと戻ってくるはずです。
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参考)「日立」公式サイト

