「キャンプや車中泊をもっと快適にしたい」「災害時の停電が不安…」そんな悩みを抱えていませんか?
近年、アウトドアブームや防災意識の高まりから、ポータブル電源の需要が急速に拡大しています。
しかし、JackeryやEcoFlow、Ankerなど多くのブランドから様々なモデルが販売されており、「どのメーカーの、どの製品を選べばいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたのために、ポータブル電源の基本的な選び方から、今本当におすすめできる人気メーカーまでを徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたにピッタリの一台が必ず見つかり、アウトドアや万が一の事態でも安心して電気を使えるようになります。
そもそもポータブル電源とは?
ポータブル電源とは、本体に内蔵された大容量バッテリーに電気を蓄え、コンセントがない場所でも家電製品に給電できる持ち運び可能な電源装置のことです。
よくスマートフォンを充電する「モバイルバッテリー」と比較されますが、ポータブル電源はそれよりもはるかに大容量・高出力。
USBポートだけでなく、家庭用コンセントと同じAC出力や、車載製品で使われるDC出力、シガーソケットなどを備えているのが大きな特徴です。
これにより、スマホの充電はもちろん、扇風機や電気毛布、小型の冷蔵庫や炊飯器といった様々な家電を動かすことができます。

ガソリン発電機との違い
同じく屋外で電源を確保できる装置に「ガソリン発電機」があります。
ガソリン発電機は燃料さえあれば長時間稼働できるメリットがありますが、運転時の騒音や排気ガス、定期的なメンテナンスが必要といったデメリットも。
一方、ポータブル電源は静かで排気ガスも出ないため、屋内や車内でも安全に使用できます。
また、ソーラーパネルと組み合わせれば、太陽光で充電できるため、環境にも優しく、災害時の長期的な停電にも対応可能です。
後悔しない!ポータブル電源のメーカー選び5つのポイント
数あるメーカーの中から最適な一台を選ぶために、押さえておくべき5つの重要なポイントを解説します。
ここを理解するだけで、製品選びの失敗をぐっと減らせますよ。
① 用途に合った「バッテリー容量(Wh)」を選ぶ
まず最も重要なのが「バッテリー容量」です。
容量は「Wh(ワットアワー)」という単位で表され、この数値が大きいほど、より多くの電気を蓄え、長時間家電を使い続けることができます。
計算方法は簡単で、「消費電力(W) × 使用時間(h) = 必要な容量(Wh)」となります。
例えば、消費電力50Wの電気毛布を5時間使いたい場合は、50W × 5h = 250Whの容量が必要になる、というわけです。
ご自身の使いたいシーンを想像して、最適な容量を選びましょう。
モデル | 容量目安 | 主な用途 |
---|---|---|
小容量モデル | ~500Wh | スマホ充電、LEDランタン、日帰りキャンプ |
中容量モデル | 500~1000Wh | 1~2泊のキャンプ、車中泊、扇風機・電気毛布 |
大容量モデル | 1000Wh~ | 連泊キャンプ、災害時の備え、複数の家電を同時使用 |
② 使いたい家電の「定格出力(W)」を確認する
次に見るべきは「定格出力」です。
これは、ポータブル電源が安定して出し続けることができる電力の大きさを「W(ワット)」で示したもの。
使いたい家電の「消費電力(W)」が、ポータブル電源の「定格出力(W)」を上回っていると、その家電は使えません。
特にドライヤーや電子レンジ、電気ケトルといった熱を発する家電は消費電力が大きいので注意が必要です。
購入前には、必ず使いたい家電の消費電力をチェックし、それに対応できる定格出力のメーカーを選びましょう。
電気製品 | 消費電力(目安) |
---|---|
スマートフォン充電 | 5~30W |
ノートパソコン | 50~120W |
扇風機 | 20~100W |
電気毛布 | 40~80W |
小型冷蔵庫 | 250~300W |
ホットプレート | 1,000~1,300W |
電気ケトル | 1,000~1,500W |
ヘアドライヤー | 600~1,200W |
③ 安全性と寿命で選ぶなら「リン酸鉄リチウムイオン電池」
ポータブル電源の心臓部であるバッテリーの種類も重要です。
現在主流なのは「三元系リチウムイオン電池」と「リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)」の2種類。
結論から言うと、今選ぶなら断然「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しているメーカーがおすすめです。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、熱暴走しにくく安全性が非常に高いのが特徴。
さらに、充放電を繰り返せる回数(サイクル寿命)が三元系の数倍長く、3000回以上のモデルも珍しくありません。毎日使っても10年近く使える計算になり、長く安心して使いたい方に最適です。今回ご紹介するEcoFlowやDabbssonは、このリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。
④ 家電に優しい「出力波形(正弦波)」かチェック
ACコンセントから出力される電気の波形もチェックポイントです。
家庭のコンセントから流れる電気は「正弦波(せいげんは)」という滑らかな波形をしています。
ほとんどの家電はこの正弦波を前提に作られているため、ポータブル電源も「正弦波」または「純正弦波」と記載のあるメーカーを選びましょう。
安価なモデルの中には「修正正弦波」や「矩形波」といった波形のものがありますが、これらはパソコンや精密機器、モーターを搭載した家電を故障させる原因になる可能性があるため、避けるのが無難です。
⑤ あると便利な機能も確認
最後に、各メーカーが搭載する便利な機能にも注目してみましょう。これらがあると、利便性が格段に向上します。
- ソーラー充電:別売りのソーラーパネルを接続し、太陽光で本体を充電できる機能。災害時や連泊キャンプで大活躍します。
- パススルー充電:本体を充電しながら、同時に他の機器へ給電できる機能。充電待ちの時間をなくせます。
- アプリ連携:スマートフォンアプリでバッテリー残量や電力状況を確認したり、遠隔操作したりできます。
- 容量拡張:別売りの拡張バッテリーを接続して、後から容量を増やせるモデル。ライフスタイルの変化に対応できます。
- 急速充電:本体を短時間で充電できる機能。いざという時に素早く準備できます。
ポータブル電源のおすすめ人気メーカーランキングTOP3
それでは、ここまでの選び方のポイントを踏まえ、厳選した本当におすすめできるポータブル電源メーカーをランキング形式で3社ご紹介します!
1位:EcoFlow(エコフロー)- 業界最速クラスの充電速度
堂々の1位は、圧倒的な充電スピードで業界をリードするEcoFlow(エコフロー)です。
独自技術「X-Stream」により、多くのモデルが約1時間で80%、2時間以内にフル充電という驚異的な速さを実現しています。「朝、準備しながら充電」といった使い方が可能で、急な外出や災害時にも頼りになります。
また、容量や出力のラインナップが非常に豊富で、コンパクトなRIVERシリーズから、超大容量・高出力のDELTAシリーズまで、あらゆるニーズに対応可能です。拡張バッテリーに対応したモデルも多く、将来的に容量を増やせる点も大きな魅力。安全性と長寿命を両立したリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、アプリでの遠隔操作も可能と、機能面でも死角が見当たりません。
2位:Dabbsson(ダブサン)- 次世代の半固体電池で高い安全性
2位は、安全性を極限まで追求した新進気鋭のメーカー、Dabbsson(ダブサン)です。
最大の特徴は、業界でいち早く「半固体リン酸鉄リチウムバッテリー」を採用した点。これは従来のバッテリーよりもさらに安全性が高く、釘を刺しても発火しないほどの耐性を誇ります。大切な家族を守る防災グッズとして、これ以上ない安心感を提供してくれます。
もちろん、性能面もトップクラス。業界トップクラスの充電速度や、停電時に瞬時にバックアップ電源に切り替わるEPS機能、アプリによる遠隔操作など、最新機能を網羅。デザインもスタイリッシュで、同クラスの製品と比較してコンパクトで軽量な点も高く評価できます。保証期間が最大5年と長いのも、品質に対する自信の表れでしょう。
3位:Jackery(ジャクリ)- アウトドアでの信頼と実績
3位は、ポータブル電源のパイオニアとして絶大な人気と信頼を誇るJackery(ジャクリ)です。
世界で累計400万台以上の販売実績があり、その品質と使いやすさはお墨付き。特にキャンプや車中泊といったアウトドアシーンでの評価が非常に高く、「ポータブル電源といえばJackery」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
オレンジと黒のアイコニックなデザインは、多くのアウトドア好きに愛されています。製品は直感的に操作できるように設計されており、初心者でも迷うことなく使えるのが魅力。もちろん、出力波形は純正弦波で、各種安全認証も取得済み。近年ではリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した長寿命モデルも続々と登場しており、防災用途としても十分な性能を備えています。
ポータブル電源に関するよくある質問
ここでは、ポータブル電源の購入を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。
品質面では、現在日本メーカーと海外メーカーで大きな差はありません。大きな違いは「サポート体制」です。
JVCケンウッドや山善といった日本メーカーは、国内にサポート拠点があるため、修理や問い合わせの際にスムーズな対応が期待できます。特に電話でのサポート窓口がある点は、緊急時に心強いでしょう。
一方、今回ご紹介したEcoFlowやJackeryといった海外メーカーも日本法人を設立し、サポート体制を強化しています。保証期間も2年~5年と長く設けている場合が多いので、一概に海外メーカーが劣るわけではありません。
バッテリーの種類によりますが、「リン酸鉄リチウムイオン電池」なら3000回以上の充放電が可能で、10年以上使えるモデルも多いです。
長く使うコツは、バッテリーに負担をかけない使い方をすることです。
- 残量0%のまま放置しない:過放電となり、バッテリーが著しく劣化します。
- 長期保管する際は60~80%の残量で:満充電のまま保管するとバッテリーに負荷がかかります。3ヶ月に1度程度は状態を確認しましょう。
- 高温の場所に置かない:特に夏場の車内への放置は絶対に避けてください。

ポータブル電源は、一般の家庭ごみとして捨てることはできません。
内蔵されているリチウムイオン電池は発火の危険性があり、適切に処理する必要があります。
廃棄する際は、お住まいの自治体のルールに従い、「小型家電リサイクルボックス」に入れるか、回収拠点に持ち込んでください。また、メーカーによっては無料の回収サービスを行っている場合もあるので、購入したメーカーの公式サイトを確認してみましょう。
まとめ:最適なポータブル電源メーカーを見つけて、安心で快適な毎日を
いかがでしたか?
今回は、ポータブル電源のおすすめメーカーと、後悔しないための選び方について詳しく解説しました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- ポータブル電源は「容量(Wh)」と「出力(W)」が最重要!
- 安全性と長寿命を求めるなら「リン酸鉄リチウムイオン電池」搭載モデルを選ぶ!
- 【1位 EcoFlow】:業界最速の充電スピードと豊富なラインナップが魅力!
- 【2位 Dabbsson】:半固体電池による圧倒的な安全性で家族を守る!
- 【3位 Jackery】:アウトドアでの信頼と実績はNo.1!
ポータブル電源は、決して安い買い物ではありません。
しかし、一台あるだけで、キャンプや車中泊などのレジャーが何倍も楽しく、快適になります。
そして何より、地震や台風といった災害による突然の停電時にも、あなたとあなたの大切な家族を守ってくれる、頼もしい存在となってくれるはずです。
ぜひこの記事を参考に、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけて、安心で便利な電力を手に入れてくださいね。