「車中泊中にポータブル電源の残量がゼロになったらどうしよう…」
「冬のキャンプで電気毛布を使いたいけど、バッテリーが持つか不安」
便利なポータブル電源ですが、旅先での「充電切れ」は最大の悩みですよね。特に寒い季節や災害時には、電源の確保が安全に直結します。
そこで今回は、「ポータブル電源を合法かつ安全に充電できる場所」を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの旅のスタイルに合った給電ポイントが見つかり、バッテリー残量を気にせず快適な時間を過ごせるようになりますよ。
確実に充電できる施設4選
まずは、対価を支払うことで堂々と100V電源(コンセント)を使用できる、最も確実で推奨される施設をご紹介します。
安心して満充電まで持っていけるのが大きなメリットです。
RVパーク(車中泊施設)
日本RV協会が認定している車中泊専用の施設「RVパーク」は、ポータブル電源の充電に最適です。
多くの施設で「電源設備」が提供されており、宿泊料金や電源使用料を支払うことで、家庭と同じように電気を使えます。
- ゴミ処理が可能(有料の場合あり)
- 24時間利用可能なトイレ完備
- 入浴施設が併設されていることが多い
全国に急増しており、予約も取りやすくなっています。大容量モデルを満タンにするなら第一候補です。
電源付きオートキャンプ場
「AC電源付きサイト」があるキャンプ場も定番です。
サイト利用料に加え、1,000円前後の電源使用料で利用できるケースが一般的です。テントの設営や食事の準備をしている間に、ポータブル電源をつなぎっぱなしにしておけば、翌朝には満充電になっています。
ただし、キャンプ場全体のアンペア数には限りがあるため、ドライヤーやセラミックヒーターなどの高出力家電との併用は注意が必要です。
Carstayステーション
近年注目されているのが、車中泊スポットのシェアリングサービス「Carstay(カーステイ)」です。
空き地や駐車場、民泊の駐車場などを車中泊スペースとして貸し出しているもので、アプリから簡単に検索・予約ができます。
「電源あり」の条件で絞り込み検索ができ、RVパークがないエリアでも充電スポットが見つかる可能性が高いため、登録しておくと非常に便利です。
ホテル・旅館での充電
「たまにはベッドで寝たい」という日は、ホテルや旅館に宿泊し、その間に部屋のコンセントで充電させてもらうのが最もリフレッシュできる方法です。
ただし、ビジネスホテルなどの場合、部屋の電源容量が限られていることがあります。チェックイン時に「ポータブル電源を充電しても良いか」を一言確認しておくとトラブルを防げます。

移動中・緊急時の充電方法
特定の施設に宿泊しない場合や、移動時間を有効に使いたい場合の充電方法です。
車の走行充電(シガー)
車で移動するなら、シガーソケット(アクセサリーソケット)からの充電が基本です。
ポータブル電源の多くには専用のシガー充電ケーブルが付属しています。
- メリット:移動時間を無駄にしない
- デメリット:充電速度が遅い(約100W前後)
1000Whクラスの大容量モデルだと、満充電には10時間以上の運転が必要になります。あくまで「減った分を補う」補助的な役割と考えましょう。
ソーラーパネルで発電
「電源がない場所」での最強の解決策がソーラーパネルです。
最近はポータブル電源メーカー純正の折りたたみパネルが高性能化しており、晴天時であればコンセントに近い速度で充電できるモデルもあります。
連泊のキャンプや災害時には、太陽光さえあれば電気が作れるという安心感は絶大です。
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ネットカフェ・漫画喫茶
緊急時に役立つのがインターネットカフェ(快活CLUBなど)です。
個室ブースにはコンセントがありますが、基本的にはPCやスマホの利用を想定しています。ポータブル電源の充電については、必ず入店時に店舗スタッフへ許可を取ってください。
また、充電中はファンの音が響く可能性があるため、個室であっても周囲への配慮が必要です。
絶対NG!充電してはいけない場所
知らずにやってしまうと「犯罪(窃盗罪)」に問われる可能性がある場所があります。マナーを守って楽しみましょう。
道の駅のトイレ・洗面所
道の駅はあくまで「休憩施設」です。トイレや休憩スペースにあるコンセントは、施設の清掃や自販機のために設置されています。
勝手にプラグを抜いて充電する行為は「電気窃盗」にあたります。「少しだけなら…」という軽い気持ちが、車中泊禁止エリアを増やす原因になりますので絶対にやめましょう。
コンビニのイートイン
コンビニやファストフード店のイートインコーナーにあるコンセントも、原則として店内で飲食する間のスマホ・PC充電用です。
ポータブル電源のような巨大なバッテリーを持ち込んで長時間居座ることは、営業妨害とみなされるリスクがあります。
EV(電気自動車)充電スタンド
よくある質問ですが、街中のEV充電スタンドでポータブル電源を充電することはできません。
コネクタの形状が全く異なり、電圧も高すぎるため接続できません。無理に変換アダプタなどを使って接続しようとするのは極めて危険ですので、絶対に行わないでください。

効率よく充電するためのコツ
限られた時間で効率的に電気を貯めるためのポイントを紹介します。
急速充電対応モデルを選ぶ
充電スポットでの滞在時間が短い場合、「充電スピード」が命となります。
EcoFlowの「X-Stream」技術など、1時間で80%まで回復できる急速充電機能を備えたモデルであれば、食事や入浴の合間に十分な電力を確保できます。
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W充電(デュアル充電)
機種によっては、ACアダプターとソーラーパネル、あるいはUSB-C(PD)入力を同時に行う「デュアル充電」に対応しているものがあります。
入力を2系統使うことで充電時間を大幅に短縮できるため、お持ちの機種が対応しているか説明書を確認してみましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 無料で充電できる場所はありますか?
公共の場で「誰でも自由にポータブル電源を充電してOK」という無料スポットは、基本的には存在しません。ショッピングモール等の無料充電コーナーもスマホ用です。電気は「買うもの」あるいは「自分で作る(ソーラー)もの」と割り切りましょう。
Q. カフェで充電してもいいですか?
スターバックスやドトールなど電源席があるカフェでも、ポータブル電源のような大型機器は断られるケースが多いです。消費電力が大きく、他のお客様の迷惑になる可能性があるためです。必ず事前に店員さんに確認してください。
Q. 走行充電だと全然充電が増えません。なぜ?
走行充電(シガーソケット)の出力限界は100W程度です。一方でポータブル電源を使用しながら(パススルー充電)だと、消費電力が上回り、逆に減っていくこともあります。走行充電中は、ポータブル電源からの出力(スマホ充電や冷蔵庫など)をオフにすると効率よく貯まります。
まとめ
ポータブル電源を充電できる場所について、安全な選択肢と注意点を解説しました。
記事のポイントをまとめます。
- 確実なのは「RVパーク」「キャンプ場」「Carstay」
- 移動中は「走行充電」で少しでも回復させる
- 道の駅や公共施設の無断使用はNG(犯罪になります)
- EVスタンドは使えない
「どこで電気を補給するか」を旅の計画に組み込むだけで、車中泊やキャンプの安心感は段違いに変わります。
ぜひ、ソーラーパネルや急速充電モデルも活用しながら、電力不足のストレスがない自由な旅を楽しんでくださいね。
