電子レンジの裏側にある緑色のアース線。「コンセントにアース端子がない」「線が届かない」などの理由で、繋がないまま使っても問題ないのか迷っていませんか?
結論から言うと、電子レンジを安全に使うためにアース線は必ず必要です。もしアース線なしの状態で漏電が起きた場合、感電や火災といった重大な事故に直結する恐れがあります。
この記事では、電子レンジにアース線が必要な理由から、繋がないリスク、コンセントに端子がない場合の安全な代用方法まで解説します。ご自宅の環境に合わせた対処法が分かり、今日から安心して電子レンジを使えるようになります。
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※2026年4月25日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
電子レンジにアース線は必要か?
なぜ電子レンジにはアース線がついているのでしょうか。その役割と、絶対に必要な理由を解説します。
アース線の役割と必要性
アース線の最大の役割は、漏電した電気を安全に大地へと逃がすことです。
電子レンジは高い電圧を扱う家電です。水回りであるキッチンに置かれることが多く、湿気や結露によって内部の絶縁が劣化し、電気が外に漏れ出す「漏電」のリスクが常にあります。アース線を繋いでおけば、漏電した電気がアース線を通って地面に流れるため、人体への感電を防ぐことができます。
つけない場合のリスク
アース線を繋がないまま電子レンジを使用すると、以下のような危険が伴います。
- 本体に触れた際の重大な感電事故
- 漏電による発火・火災の発生
- 落雷時の過電流による機器の故障
- 他の電化製品へのノイズによる悪影響
特に感電は命に関わる危険性があります。「今まで大丈夫だったから」という油断は禁物です。
オーブンレンジもアース必須
「単機能の電子レンジではなく、オーブンレンジならアースは不要?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、オーブンレンジも内部で高電圧を扱っているため、電子レンジ同様にアース線の接続が必要です。取扱説明書にも必ずアース接続の指示が記載されていますので、製品の種類に関わらず安全対策を行いましょう。
アース端子がない時の代用方法
賃貸マンションなどでキッチンのコンセントにアース端子がない場合、どうすればよいのでしょうか。具体的な対処法を3つご紹介します。
漏電遮断器を活用する
コンセントの工事ができない賃貸物件で最も現実的なのが、「プラグ形漏電遮断器(ビリビリガードなど)」を使用する方法です。
これはコンセントと電子レンジのプラグの間に挟んで使う機器です。万が一漏電が発生した瞬間に自動で電気を遮断し、感電を防いでくれます。ホームセンターや家電量販店で数千円程度で購入可能です。
コンセントの増設工事
持ち家の場合や、管理会社の許可が下りる場合は、アース端子付きのコンセントへ交換・増設する工事を行うのが最も安全で確実です。
工事には「電気工事士」の資格が必要なため、必ず専門の業者に依頼してください。費用相場は数千円〜1万5千円程度です。長期間安全に使うための投資と考えましょう。
危険な代用方法に注意
アース端子がないからといって、適当な場所にアース線を繋ぐのは絶対にやめてください。以下は非常に危険な行為です。
- 水道管やガス管(爆発や火災の危険)
- 電話線や避雷針(落雷時に機器が破損)
- アース線をそのまま放置(漏電時に感電)
正しい知識を持ち、安全な方法で対処することが大切です。

アース線が届かない時の延長方法
アース端子はあるけれど、電子レンジ本体から伸びているアース線が短くて届かない場合の対処法を解説します。
延長ケーブルを活用する
アース線が届かない場合、市販のアース線を購入して延長することができます。
本体のアース線の先端と、新しく購入したアース線の導線部分をしっかりとねじり合わせ、絶縁テープで巻いて保護します。ただし、接続が不十分だと接触不良を起こし、いざという時に機能しないため、確実に行う必要があります。
アース線自体を交換する
延長コードのように途中で繋ぐのではなく、長いアース線を用意して根元から交換する方法もあります。
電子レンジの背面カバーを開けてアース線を付け替える作業になりますが、製品によっては分解が必要となり、メーカー保証の対象外になることもあります。不安な場合は、アース線対応の延長電源タップを利用するか、電子レンジの置き場所をコンセントの近くに変更しましょう。
アース線の繋ぎ方と外し方
実際にアース線を接続する手順を解説します。作業前には必ず電子レンジの電源プラグを抜いてください。
端子別の接続手順
壁のコンセントについているアース端子には、主に「ネジ式」と「ワンタッチ式」の2種類があります。
| 端子の種類 | 接続方法 |
|---|---|
| ネジ式 | プラスドライバーでカバーを開け、中のネジを緩める。アース線の導線をネジに巻き付けるか隙間に挟み、ネジをしっかり締めてカバーを閉じる |
| ワンタッチ式 | カバーを開け、アース線の導線を差し込み口の奥までしっかりと押し込む。カバーを閉じる |
外す時は逆の手順を行います。ワンタッチ式で抜けにくい場合は、専用の解除穴にマイナスドライバーなどを差し込みながら引き抜きます。
アース線は切っても大丈夫?
引っ越しや廃棄の際、アース線がどうしても外れず「ハサミで切ってしまいたい」と思うことがあるかもしれません。
電源プラグを抜いていれば切断しても感電はしません。しかし、次に使う時に線が短くなって接続できなくなるため、無理に切らずに正しい手順で取り外すことを強くおすすめします。
急な引っ越しなどで電子レンジや冷蔵庫などの家電を一時的に利用したい場合は、手軽に借りられるレンタルサービスを活用するのも賢い選択です。
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よくある質問(Q&A)
製品に「二重絶縁構造」を示すマーク(四角形が二つ重なったようなマーク)がついている電子レンジであれば、アース線がなくても法的な安全基準を満たしているため使用可能です。しかし、現在市販されている一般的な家庭用電子レンジのほとんどは二重絶縁構造ではないため、基本的にはすべてアース線が必要だと認識しておきましょう。
アース線を繋がないこと自体が直接的な故障の原因になるわけではありません。しかし、落雷時の過電流や静電気、ノイズの影響を受けやすくなり、結果として電子レンジの寿命を縮めたり、基盤がショートしたりするリスクは高まります。
海外製の家電はプラグ自体が3ピン(アースピン付き)になっていることが多いです。日本の一般的な2ピンコンセントに挿すには変換アダプターが必要になりますが、その変換アダプターから伸びている緑色のアース線を、壁のアース端子に接続すれば安全に使用できます。

まとめ

この記事では、電子レンジにアース線が必要な理由や、繋げない場合の対処法について詳しく解説しました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。
- 電子レンジのアース線は漏電時の感電や火災を防ぐための必須アイテム
- オーブンレンジも同様にアース接続が絶対に必要
- アース端子がない場合はプラグ形漏電遮断器で代用して安全を確保する
- アース線を切断したり、ガス管などに繋いだりするのは危険なのでNG
電子レンジは毎日使う便利な家電だからこそ、安全対策を怠ってはいけません。ご自宅のキッチンのコンセントを確認し、もしアース線が繋がっていなければ、すぐに対処することをおすすめします。正しい知識で、安心・安全な生活を送りましょう。
ライフスタイルの変化に合わせて、電子レンジなどの家電を手軽に揃えたい方は、必要な期間だけ借りられるレンタルサービスもぜひ検討してみてください。

