新しく買った電子レンジの背中から出ている、緑と黄色の細い線。「これ、本当に繋がないといけないの?」と疑問に思っていませんか?
実はこのアース線、放置していると感電や火災の重大なリスクがあり、非常に危険です。
「電気工事士の資格がいるの?」
「端子がない時はどうすれば?」
そんな不安をお持ちの方も安心してください。
この記事では、初心者でも3分でできるアース線の正しい付け方を完全解説します。
線が届かない場合や、端子がない環境での対処法まで網羅しました。読み終える頃には、安全にレンジを使えるようになっていますよ。
そもそもアース線は必要?義務?
結論から言うと、電子レンジのアース線接続は「強く推奨される必須級の作業」であり、設置場所によっては「義務」です。
なぜそこまで重要なのか、理由は大きく2つあります。
命と家電を守る2つの役割
- 感電事故の防止:万が一漏電した際、電気を地面に逃がし、人が触れても感電しないようにします。
- 電磁波ノイズの抑制:Wi-Fiやテレビなど、他の電子機器への電波干渉や誤作動を防ぎます。
水気のある場所は法令で義務
内線規程や電気設備の技術基準により、「水気のある場所」でのコンセントへのアース設置は義務付けられています。
キッチンは水や湯気を使う場所なので、電子レンジのアース接続は事実上の必須事項と考えましょう。

電子レンジのアース線の付け方
それでは実際に接続していきましょう。
ちなみに、アース線の取り付け作業に電気工事士の資格は不要です。誰でも行って大丈夫ですのでご安心ください。
作業に必要な道具と準備
- 電源プラグを抜く(※最重要!感電防止)
- プラスドライバー(ネジ式の場合のみ)
- カッターまたはハサミ(被覆を剥く場合のみ)
- 手袋(安全のため推奨)
タイプ1:ワンタッチ式の付け方
最近の住宅に最も多い、フタを開けて差し込むだけのタイプです。
工具は一切不要です。
- コンセントのアース端子のフタを開ける(爪で押し上げるタイプが多い)。
- アース線の先端(銅線部分)をまっすぐに整える。
- 穴の奥まで銅線をしっかりと差し込む。
- フタをパチンと閉める。
- 軽く線を引っ張り、抜けないことを確認する。
タイプ2:ネジ締め式の付け方
少し古い建物や公団住宅などで見られる、ネジで固定するタイプです。
プラスドライバーを一本用意してください。
- ドライバーでネジを左に回して緩める(※ネジを完全に外すと落として失くしやすいので、緩めるだけでOK)。
- 金具とネジの隙間に、アース線の銅線部分を挟み込む。この時、右回り(時計回り)に巻きつけるようにすると締める時に外れにくい。
- ネジを右に回して、銅線が動かないようしっかり締める。
- フタがある場合は閉め、軽く引っ張って確認する。
銅線が出ていない時の剥き方
アース線の先端が緑色のビニールで覆われていて、中の銅線が出ていない場合は、自分で剥く必要があります。
- 先端から1.5cm〜2cmくらいの位置に、カッターやハサミで軽く切り込みを入れる(中の銅線を切らないよう力加減に注意)。
- 切り込みを入れたビニール部分を指でつまみ、スポッと引き抜く。
- 中の銅線を指でねじって束ねる。
アース線が届かない・短い時の延長方法
「レンジを置きたい場所までアース線が届かない!」
そんな時は、市販のアース線を使って延長しましょう。
アース線を延長する手順
- ホームセンターや家電量販店で「アース線(IV線)」を購入する(数百円程度)。
- 既存のアース線と、購入した新しいアース線の先端の銅線同士をねじって繋ぐ。
- 繋いだ部分をビニールテープでしっかり巻いて絶縁する(金属部分が露出していると危険)。
- 延長したアース線をコンセントのアース端子に接続する。
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アース端子がない場合の対処法3選
古い賃貸物件や居室など、そもそもコンセントにアース端子がない場合もあります。
この場合の解決策を、手軽な順に比較表にまとめました。
解決策の比較表
| 方法 | 費用 | 工事 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| ①漏電遮断プラグ | 2~3千円 | 不要 | ◎(簡単) |
| ②他の端子から延長 | 数百円 | 不要 | △(配線が邪魔) |
| ③コンセント増設工事 | 5千円〜 | 必要 | ○(確実) |
おすすめ:漏電遮断プラグを使う
最も現実的で安全なのが、「漏電遮断器(ビリビリガードなど)」というプラグを使う方法です。
これをコンセントに差し込み、そこに電子レンジのプラグを繋ぐだけで、漏電発生時に瞬時に電気をカットしてくれます。
アース接続そのものではありませんが、感電を防ぐ効果は非常に高いです。
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賃貸で工事できない場合は?
賃貸にお住まいでアース端子がなく、勝手に工事もできない場合は、上記の「漏電遮断プラグ」がベストな選択肢です。
管理会社に相談すれば工事費用を負担してくれるケースも稀にありますが、基本的には自己防衛としてプラグを活用しましょう。

引っ越し時の外し方
引っ越しや買い替えで電子レンジを処分する際、アース線の外し方がわからないという方も多いです。
手順は取り付けの逆を行うだけです。
- 必ず電源プラグを抜く。
- ワンタッチ式の場合:マイナスドライバー等の先が平らな棒を、差込口の上部にある「外し穴」に押し込みながら線を引くと抜けます。
- ネジ締め式の場合:ドライバーでネジを緩めて線を取り外します。
ワンタッチ式は、ただ引っ張っても抜けません。無理に引っ張ると断線する恐れがあるので、解除ボタン(穴)を確実に押してください。
よくある質問(Q&A)
最後に、アース線に関する細かい疑問を解消しておきましょう。
はい、全く問題ありません。1つのアース端子に、電子レンジと冷蔵庫の2本のアース線を重ねてねじ込んだり、差し込んだりしても、それぞれの機能や安全性には影響しません。
はい、切っても大丈夫です。ただし、また引っ越す可能性がある場合は、切らずに結束バンドなどで束ねておくことをおすすめします。アース線は束ねても発熱の心配はありません。
油汚れなどで固着している場合があります。サイズの合ったドライバー(一般的には2番)を使い、押す力を7割、回す力を3割の意識で力を込めてみてください。それでも無理なら、ネジ山を潰す前に管理会社へ相談するか、諦めて漏電遮断プラグを使いましょう。
まとめ:たった3分!アース線を繋いで安心を手に入れよう
電子レンジのアース線の付け方について解説しました。
今回のポイントを整理します。
- アース線は感電と火災を防ぐための命綱。
- 付け方は簡単で、資格も不要。
- 届かない場合は「延長」、端子がない場合は「漏電遮断プラグ」で対応可能。
- 水回りでの使用は法律上の義務でもある。
「面倒くさいな」と感じるかもしれませんが、一度繋いでしまえば、あとはずっと安心して使い続けられます。
この記事を読み終わったら、すぐにドライバーを持ってキッチンのコンセントを確認してみてください。
その小さな行動が、あなたと大切な家族を守ることにつながります。
