「コピー機でスキャンした書類、どうやってスマホに入れていますか?」
「USBメモリに移して、さらにPCに繋いで…」なんて、面倒な手順を踏んでいませんか?
実は、もっと簡単かつスピーディーに、コピー機から直接スマホへスキャンデータを取り込む方法があるんです。
以前は私も、スキャンデータの取り扱いに多くの時間を奪われていました。しかし、今ではWi-Fiや専用アプリを使いこなし、数タップでスキャンデータをスマホに保存しています。
この記事では、あなたが抱える「コピー機でスキャンしてスマホに取り込む」際のあらゆる疑問や悩みを解決します。
コンビニのマルチコピー機から、自宅やオフィスの複合機まで、場所や機種に応じた具体的な手順を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたはスキャンデータの取り扱いマスターになり、面倒な作業から解放され、スマートなデジタルライフを送れるようになっているはずです。
【結論】コピー機からスマホへ!スキャン取り込み5つの方法
まずはじめに、コピー機でスキャンしたデータをスマホに取り込むための代表的な方法を5つご紹介します。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、あなたの環境や目的に合わせて最適なものを選んでみてくださいね。

方法 | 手軽さ | 対応場所 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
① メーカー公式アプリ | ★★★★★ | 自宅・オフィス・コンビニ | 最も手軽で高機能。スマホから直接操作できる。 | 事前のアプリインストールとWi-Fi設定が必要。 |
② Wi-Fi Direct/NFC | ★★★★☆ | 自宅・オフィス | Wi-Fiルーター不要で直接スマホと接続できる。 | コピー機とスマホの両方が対応している必要がある。 |
③ メールで送信 | ★★★☆☆ | 自宅・オフィス | アプリ不要。コピー機から直接メールで送れる。 | メールアドレスの入力が手間。容量制限がある場合も。 |
④ クラウドストレージ連携 | ★★★☆☆ | 自宅・オフィス | 複数デバイスで共有しやすい。大容量データもOK。 | コピー機側での事前設定が必要な場合が多い。 |
⑤ 記憶媒体(USB/SD)経由 | ★★☆☆☆ | コンビニ・自宅・オフィス | 確実性が高い。ネット環境がなくても可能。 | 手間がかかる。物理的な媒体の用意が必要。 |
やはり、最もおすすめなのは「① メーカー公式アプリ」を利用する方法です。一度設定してしまえば、あとはスマホでサクッと操作できるので、利便性が格段に向上します。
それでは、それぞれの方法について、より詳しく見ていきましょう。
【場所別】シーンに合わせた最適なスキャン&取り込み手順
「どこでスキャンするか」によって、最適な方法は変わってきます。ここでは、「コンビニ」「自宅」「オフィス」の3つのシーンに分けて、それぞれの手順を具体的に解説していきます。
① コンビニのマルチコピー機でスキャンする方法【アプリが最強】
急に書類のスキャンが必要になった時、一番頼りになるのがコンビニのマルチコピー機ですよね。最近のコンビニコピー機は非常に高機能で、専用アプリを使えば驚くほど簡単にスマホへデータを取り込めます。
セブン-イレブン:「マルチコピー」アプリ
セブン-イレブンのマルチコピー機は、「マルチコピー」という公式アプリに対応しています。Wi-Fiで接続し、スキャンしたデータを直接スマホに保存できます。
- アプリの準備:事前に「セブン-イレブン マルチコピー」アプリをスマホにインストールしておきます。
- コピー機での操作:マルチコピー機のメニューから「スキャン」を選択します。
- 接続設定:「スマートフォンへ保存」を選び、表示されるWi-Fi接続情報(SSIDとパスワード)を確認します。
- スマホのWi-Fi設定:スマホのWi-Fi設定画面を開き、コピー機に表示されたネットワークに接続します。
- アプリでスキャン:「マルチコピー」アプリを起動し、「スキャン」を選択。アプリの指示に従ってスキャンを開始します。
- スマホに保存:スキャンが完了すると、データがスマホのアプリ内に保存されます。「写真」アプリなど、他の場所に保存することも可能です。

ファミリーマート・ローソン:「PrintSmash」アプリ
ファミリーマートやローソンに設置されているシャープ製のマルチコピー機では、「PrintSmash」というアプリを利用します。基本的な流れはセブン-イレブンと似ています。
- アプリの準備:「PrintSmash」アプリをスマホにインストールしておきます。
- コピー機での操作:メニューから「ネットワークプリント/スキャン」内の「スキャンサービス」を選択します。
- 接続設定:「スマートフォンに保存する」を選び、表示されるWi-Fi接続情報(SSIDとパスワード)を確認します。
- スマホのWi-Fi設定:スマホのWi-Fi設定画面で、コピー機に表示されたネットワークに接続します。
- アプリで受信:「PrintSmash」アプリを起動し、「スキャンデータを保存する」をタップします。
- 暗証番号の入力:コピー機の画面に表示されている4桁の暗証番号を、スマホアプリに入力します。
- スキャンと保存:コピー機でスキャンを実行すると、データがスマホのアプリに転送され、保存できます。

② 自宅・家庭用プリンター/複合機でスキャンする方法
自宅にWi-Fi対応のプリンター(複合機)があるなら、スキャンはもっと快適になります。各メーカーが提供している無料の公式アプリを使えば、スマホがリモコン代わりになり、スキャンから保存まで全てスマホ上で完結します。
大前提として、プリンターとスマホが同じWi-Fiネットワーク(同じルーター)に接続されている必要があります。 まだ接続していない方は、プリンターの説明書を見ながら設定を済ませておきましょう。
主要メーカーの公式アプリ
- Canon (キヤノン): Canon PRINT Inkjet/SELPHY
- EPSON (エプソン): Epson Smart Panel
- Brother (ブラザー): Brother Mobile Connect
基本的な操作手順(Canon PRINT Inkjet/SELPHYの例)
- プリンターとスマホをWi-Fiに接続:プリンターとスマホを、自宅の同じWi-Fiルーターに接続します。
- アプリのインストール:「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」をスマホにインストールし、起動します。
- プリンターの登録:アプリの指示に従い、同じネットワーク上にあるプリンターを検索し、登録します。
- スキャン操作:アプリのホーム画面にある「スキャン」ボタンをタップします。
- 詳細設定:原稿の種類(文書/写真)、カラーモード、解像度などを設定し、「スキャン」をタップします。
- 保存:スキャンが完了すると、プレビューが表示されます。問題なければ、保存ボタンをタップしてスマホ内に保存します。PDF形式やJPEG形式などを選べる場合が多いです。

③ オフィスの業務用複合機でスキャンする方法
オフィスの大きな業務用複合機でも、もちろんスマホへの取り込みは可能です。ただし、設定は会社のネットワーク管理者が行っていることがほとんどなので、利用できる機能は会社の環境によります。
主な方法は以下の2つです。
- スキャン to メール (Scan to Mail): 複合機でスキャンしたデータを、指定したメールアドレスに直接送信する機能です。自分のメールアドレス宛に送れば、スマホでメールを受信してデータを確認・保存できます。
- スキャン to フォルダ (Scan to Folder): スキャンデータを社内の共有フォルダ(サーバー)に保存する機能です。スマホからその共有フォルダにアクセスできれば、データを取り込めます。
最近では、業務用複合機も専用アプリやWi-Fi Direct機能に対応しているものが増えています。お使いの複合機のメーカーや型番を確認し、情報システム部門の担当者の方に「この複合機でスキャンしたデータを、スマホに直接取り込みたいのですが、推奨される方法はありますか?」と相談してみるのが一番確実で早いでしょう。
スマホとコピー機をつなぐ方法【Wi-Fi設定の基本】
ここまで紹介してきた便利な方法の多くは、スマホとコピー機(プリンター)がWi-Fiで繋がっていることが前提となります。ここでは、その「つなぎ方」の基本を少し詳しく解説します。
なぜWi-Fi接続が必要なの?そのメリットとは
そもそも、なぜWi-Fiで接続するのでしょうか?それは、ケーブルを使わずに、無線で大量のデータを高速にやり取りできるからです。
- ケーブル不要:物理的なケーブルの抜き差しが不要で、見た目もスッキリ。
- 高速通信:高解像度の画像データもスムーズに転送できます。
- 複数デバイス対応:スマホだけでなく、タブレットやノートPCなど、複数のデバイスからプリンターを利用できます。
- 遠隔操作:プリンターから離れた場所でも、スマホアプリからスキャンや印刷の指示を出せます。
① Wi-Fiルーター経由で接続する(インフラストラクチャモード)
最も一般的で安定した接続方法です。自宅やオフィスのインターネット環境で使われている方法ですね。
[接続イメージ]
スマホ ← (Wi-Fi) → Wi-Fiルーター ← (Wi-Fi or LANケーブル) → コピー機
この方法では、スマホとコピー機が同じ「親機(Wi-Fiルーター)」に接続することで、お互いを認識し通信できるようになります。自宅のプリンターをセットアップする際は、基本的にこの方法で接続します。
② ルーターなしで直接接続する(Wi-Fi Direct / アクセスポイントモード)
Wi-Fiルーターがない環境でも、スマホとコピー機を1対1で直接つなぐことができる機能です。コンビニのマルチコピー機で使われているのが、まさにこの方法です。
[接続イメージ]
スマホ ← (Wi-Fi) → コピー機
コピー機自体がWi-Fiの親機(アクセスポイント)の役割を果たし、スマホがそれに接続しにいくイメージです。手軽に接続できる反面、この方法で接続している間、スマホはインターネットに接続できなくなる点には注意が必要です。
接続できない場合のチェックリスト【トラブルシューティング】
「うまく接続できない…」そんな時に確認したいポイントをまとめました。
- スマホとコピー機は同じWi-Fiに接続されていますか? (特にSSIDの末尾が「-A」と「-G」で分かれている場合は注意)
- Wi-Fiのパスワードは正しく入力されていますか? (大文字/小文字、数字/アルファベットの間違いなど)
- スマホやコピー機のWi-Fi機能はオンになっていますか?
- コピー機やルーターから離れすぎていませんか? (電波が弱い可能性があります)
- スマホ、コピー機、Wi-Fiルーターを再起動してみましたか? (多くの問題は再起動で解決します)
- プリンターのファームウェアやアプリは最新バージョンですか?

超便利!スマホからコピー機へ直接データを送って印刷する方法
スキャンデータの取り込みができるようになったら、次はその逆、「スマホ内のデータをコピー機で印刷する」ことにも挑戦してみましょう。これもアプリを使えば非常に簡単で、わざわざパソコンを立ち上げる必要がなくなります。
スマホ内の写真を直接印刷する
旅行先で撮った写真や、ダウンロードした画像をすぐにプリントしたい時ってありますよね。メーカー公式アプリやコンビニのプリントアプリを使えば、スマホの写真ライブラリから直接画像を選んで、用紙サイズや画質を設定し、ワイヤレスで印刷できます。
L判の写真用紙にフチなしで印刷すれば、まるで写真屋さんでプリントしたかのような仕上がりに。証明写真の印刷に対応しているアプリも多く、急に必要になった時に重宝します。
スマホ内のPDFやWord文書を直接印刷する
ビジネスシーンで特に役立つのが、この書類のダイレクトプリント機能です。メールで送られてきたPDFの見積書や、クラウドに保存しているWordの企画書などを、スマホから直接印刷指示できます。
これにより、「一度PCに転送して、PCから印刷して…」という手間が完全に不要になります。外出先で受け取った書類を、帰社後すぐに複合機から出力する、といったスピーディーな対応が可能になります。
おすすめの総合プリントアプリ3選
メーカー公式アプリ以外にも、様々な印刷をサポートしてくれる便利なアプリがあります。
- ネットワークプリントサービス: コンビニ(主にファミマ・ローソン)のコピー機で印刷するための定番アプリ。会員登録してファイルをアップロードしておけば、全国どこの対応コンビニでも印刷可能です。
- かんたんnetprint: セブン-イレブンのネットプリント用アプリ。こちらもファイルを事前登録するタイプで、予約番号を使ってスマートに印刷できます。
- Mopria Print Service (Android向け): Androidスマホにインストールしておくと、様々なメーカーのプリンターで標準印刷機能が使えるようになるプラグイン。個別のメーカーアプリを入れなくても印刷できる場合が増えます。
スキャンした後のデータをスマホで活用するアイデア5選
さて、無事にスキャンデータをスマホに取り込めましたね!でも、ただ保存しておくだけではもったいない!ここでは、取り込んだデータをさらに便利に活用するためのアイデアを5つご紹介します。
① 書類管理アプリで完全ペーパーレス化
契約書、保証書、説明書、学校のプリントなど、紙の書類をどんどんスキャンして、EvernoteやGoogle Keep、Microsoft OneNoteといった書類管理アプリに放り込んでいきましょう。タグ付けやフォルダ分けをしておけば、後から検索するのも簡単。「あの書類どこだっけ?」と探す時間がゼロになります。
② OCR機能でテキストデータ化&編集
スキャンした画像データの中にある文字を、テキストデータとして認識・抽出する技術をOCR(光学的文字認識)と言います。最近のアプリはこの機能が非常に優秀です。
例えば、書籍や資料の一部をスキャンし、OCRでテキスト化すれば、引用したい文章を簡単にコピー&ペーストできます。議事録や手書きメモをテキスト化して、後から編集するのにも役立ちます。
③ 名刺管理アプリで人脈をデータ化
たまっていく一方の名刺も、スキャンしてデータ化するのがおすすめです。「Eight」や「CamCard」などの名刺管理アプリを使えば、名刺をスマホカメラで撮影(スキャン)するだけで、会社名や氏名、連絡先などを自動でデータ化し、連絡帳のように管理できます。
④ クラウドサインで契約書を電子化
紙で受け取った契約書案などをスキャンし、PDFデータにして「クラウドサイン」や「Adobe Acrobat Sign」などの電子契約サービスにアップロード。内容を確認して、そのままスマホ上で電子署名を行えば、契約プロセスが大幅にスピードアップします。
⑤ 学習ノートやレジュメをPDF化して共有
学生の方であれば、講義ノートやレポートをスキャンしてPDF化し、友達と共有するのに便利です。手書きの図やイラストも綺麗に残せます。就職活動で使う手書きの履歴書を下書き保存したり、添削してもらうために送ったりするのにも使えますね。
よくある質問【Q&A】
最後に、コピー機のスキャンとスマホ連携に関する、よくある質問とその回答をまとめました。
はい、できます。
ほとんどのコピー機やアプリでは、「解像度」を設定する項目があります。解像度はdpi(ドット・パー・インチ)という単位で表され、数値が高いほど高画質になります。
- 200dpi: 標準的な画質。文字が読めれば良い書類向け。ファイルサイズが軽い。
- 300dpi: 一般的な印刷物と同等の画質。ビジネス文書や写真におすすめ。
- 400dpi以上: 高精細な画質。写真や図面など、細部まで綺麗に残したい場合向け。ファイルサイズが重くなる。
特にこだわりがなければ、バランスの良い300dpiに設定しておくのがおすすめです。
用途によって使い分けるのが正解です。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
形式 | 特徴 | 最適な用途 |
---|---|---|
・複数ページを1つのファイルにまとめられる。 ・どの環境で見てもレイアウトが崩れない。 ・文字情報を保持できる(検索可能PDF)。 |
契約書、申込書、説明書、複数ページの資料など | |
JPEG (JPG) | ・写真の保存に適した画像形式。 ・圧縮率が高く、ファイルサイズを軽くできる。 ・WebサイトやSNSでの共有が容易。 |
写真、イラスト、1枚のチラシ、レシートなど |
迷ったら、書類ならPDF、写真ならJPEGと覚えておくと良いでしょう。
はい、基本的に安全な仕組みになっています。
コンビニのコピー機で使うWi-Fiは、インターネットに接続するためのものではなく、あくまでコピー機とあなたのスマホを「1対1」で直接つなぐためのものです。通信は暗号化されており、接続時間も限られているため、第三者にデータを傍受されるリスクは極めて低いです。
ただし、フリーWi-Fiと同様に、100%の安全が保証されているわけではありません。機密情報や個人情報をスキャンする際は、自宅やオフィスなど、管理されたネットワーク環境で行うことを推奨します。
基本的な手順や考え方は全く同じです。
使用するアプリがiOS版かAndroid版かという違いはありますが、アプリの操作感や接続手順に大きな差はありません。この記事で解説している方法は、どちらのOSでも同様に実践できますのでご安心ください。
まとめ:アプリ活用でスキャン作業をスマートに!
いかがでしたでしょうか?
今回は、「コピー機でスキャンしてスマホに取り込む」ための具体的な方法を、場所やシーン別に徹底解説しました。
この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- コピー機とスマホの連携は「アプリ」が最強! 事前インストールで作業が劇的に速くなる。
- 接続の基本は「Wi-Fi」。 自宅ならルーター経由、コンビニなら直接接続(Wi-Fi Direct)と覚える。
- コンビニでのスキャンも超簡単。 セブンなら「マルチコピー」、ファミマ・ローソンなら「PrintSmash」。
- 取り込んだデータは活用してこそ価値がある。 ペーパーレス化やテキスト化で、さらに業務を効率化できる。
これまで「面倒だな」と感じていたスキャン作業も、正しい方法を知れば、数タップで完了するスマートな作業に変わります。まずは一番身近なコンビニや、自宅のプリンターで、この記事を見ながら一度試してみてください。その手軽さに、きっと驚くはずです。
面倒な作業から解放され、ペーパーレス化を加速させることで、あなたの時間はもっと価値のあることに使えるようになります。
この記事が、あなたの快適なデジタルライフの第一歩となれば幸いです。