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引っ越しでの家電搬入のタイミングは?当日NGの理由と7つの必須準備

引っ越しでの家電搬入のタイミングは?当日NGの理由と7つの必須準備

引っ越しが決まると物件の手続きや荷造りに追われますが、意外と後回しにされがちなのが家電の搬入計画です。

「冷蔵庫はいつ電源を切ればいい?」「洗濯機の取り付けは当日で大丈夫?」
このような疑問を持ったまま当日を迎えると、「サイズが合わず搬入できない」「冷蔵庫が冷えず食材が全滅」といった最悪の事態を招きかねません。

特に、家電の搬入タイミングを一歩間違えると、新生活のスタートが数日間不便なものになってしまいます。

この記事では、引っ越しにおける家電搬入の「最適なタイミング」はもちろん、プロでも見落としがちな「搬入経路の計測ポイント」や「冬場の結露リスク」まで徹底解説します。

この記事を読めば、家電に関する不安をゼロにし、快適でミスのない新生活をスタートできるでしょう。

※2025年12月15日 最新の情報に更新しました。

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【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

家電搬入のベストタイミングと優先順位表

まずは結論からお伝えします。家電の搬入は基本的に「入居日の午後〜翌日」が理想ですが、「照明とカーテン」だけは例外で最優先です。

以下のスケジュール表を参考に、全体の流れを把握しましょう。

優先度 アイテム 推奨タイミング 理由・注意点
最優先 照明・カーテン 入居直後(最初) これがないと夜間の作業が不可。プライバシー保護のため必須。
冷蔵庫 当日午後〜翌日 設置後、ガス安定のための「待機時間」が必要。
洗濯機 当日午後〜翌日 設置工事が必要。水漏れリスクがあるため慎重に。
要予約 エアコン 入居日以降 専門業者の工事予約が必須。繁忙期は1ヶ月待ちも。
テレビ・PC 翌日以降 ネット回線・アンテナ環境が整ってから設置。
大谷
大谷
意外な盲点が「カーテン」です。夜、電気をつけると外から丸見えになってしまいます。必ず手荷物で持参しましょう。
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なぜ当日の午前中は避けるべき?失敗しない理由

「早く片付けたいから午前中に全部搬入したい」と考える方も多いですが、以下の明確な理由からおすすめできません。

搬入作業の動線確保(他の荷物を優先)

引っ越し当日の午前中は、ダンボールの運び込みやガスの開栓立ち会いなどで、玄関や廊下が最も混雑します。

このタイミングで大型家電(冷蔵庫やドラム式洗濯機)を入れようとすると、他の荷物の搬入をストップさせることになり、作業時間が大幅に延びてしまいます。大型家電は、ダンボールの搬入が落ち着いた「午後」あるいは「翌日」に指定するのが、スムーズな引越しの秘訣です。

ライフライン(電気・ガス・水道)の開通確認

家電を設置しても、インフラが整っていなければ動作確認(試運転)ができません。

  • 電気
    事前の申し込みを忘れずに。スマートメーターの物件は通電に時間がかかる場合があります。
  • 水道
    蛇口をひねって水が出るか確認してください。
  • ガス
    お湯を使うには「本人立ち会い」による開栓作業が必須です。これが終わらないと、その日にお風呂に入れません。
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新規購入か持参か?手配方法で変わる搬入のタイミング

家電を新しく買うか、今あるものを持っていくかで、搬入の柔軟性が異なります。ご自身のパターンに合わせて確認してください。

家電量販店で新規購入する場合

  • メリット
    日時指定が細かくできる(在庫があれば)。設置までプロが無料〜格安で行ってくれる。
  • タイミング
    引越し当日の「午後便」を指定するとスムーズ。
  • 注意点
    3〜4月の繁忙期は配送枠がすぐに埋まります。引越し日の1ヶ月前には購入と配送予約を済ませましょう。

今ある家電を引越し業者が運ぶ場合

  • メリット
    他の荷物と一緒に運ぶので手間が少ない。
  • タイミング
    引越しトラックの到着時間に依存する(指定しにくい)。
  • 注意点
    エアコンや食洗機の取り外し・取り付けは「オプション工事」となり、別料金や別日程になることが多いです。
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冷蔵庫・洗濯機の設置ルールと冬場の注意点

ここでは、特にトラブルが多い「冷蔵庫」と「洗濯機」について、さらに踏み込んで解説します。

冷蔵庫:電源投入の待機時間と水抜き

冷蔵庫は運んですぐに使えるわけではありません。故障を防ぐため、以下の手順を厳守してください。

  • 前日までの準備
    中身を空にし、コンセントを抜いて「水抜き(蒸発皿の水捨て)」と「霜取り」を行う。
  • 設置後の待機時間
    搬入直後は、冷却機関(コンプレッサー)内のオイルが不安定です。最低でも2~3時間(できれば半日)は電源を入れずに放置してください。

洗濯機:水漏れリスクの回避

洗濯機は「給水ホース」と「排水ホース」を正確に接続する必要があります。

もし接続が緩んでいると、使用中にホースが外れて水浸しになり、マンションでは階下への損害賠償(数百万円規模)に発展することも。不安な場合は、数千円のコストを払ってでもプロ(引越し業者や専門業者)に依頼するのが最も賢明な保険です。

冬場の搬入は「結露」に注意!

寒い時期(冬〜春先)の引っ越しでは、冷え切ったトラックから暖かい室内に家電を運び込むと、内部で「結露」が発生します。

この状態で電源を入れると、ショートして基盤が故障する原因になります。テレビ、パソコン、冷蔵庫などは、室温に馴染むまで(約2〜3時間)決して電源を入れないようにしてください。

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搬入経路の5つの計測ポイントと周波数

「タイミングは完璧だったのに、玄関から入らなかった」というケースが後を絶ちません。以下の5つのポイントを必ずメジャーで計測してください。

  1. 玄関ドアの幅と高さ
    ドアノブや郵便受けの出っ張りを差し引いた「有効寸法」を測ります。
  2. 廊下の幅
    曲がり角がある場合、家電を回転させるスペースがあるか確認します。
  3. エレベーター
    扉の幅だけでなく、奥行きと高さも重要です。
  4. 階段
    手すりの内側から壁までの幅を測ります(踊り場の天井高も重要)。
  5. 室内のドア
    設置場所(洗面所やキッチン)への入り口の幅をチェックします。
大谷
大谷
東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で周波数が異なる点も注意が必要です。特に古い電子レンジや洗濯機は使えなくなる可能性があります。
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よくある質問(Q&A)

最後に、引っ越し家電搬入に関するよくある疑問を解消します。

Q1. 引っ越し当日にインターネットは使えますか?

光回線などの固定回線は、事前に工事が完了していない限り使えません。申し込みから開通まで1ヶ月以上かかることもザラです。
すぐにネットを使いたい場合は、工事不要のホームルーターや、ポケットWi-Fiのレンタルを活用しましょう。

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Q2. 不要になった家電はどうやって処分すべき?

冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは「家電リサイクル法」対象のため、粗大ごみでは捨てられません。
1. 購入店に引き取り依頼
2. 指定引取場所へ持ち込み
3. 不用品回収業者へ依頼
のいずれかで処分します。状態が良いならリサイクルショップの出張買取がお得です。

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Q3. 吊り上げ搬入(クレーン)になるといくらかかる?

階段やエレベーターを通らない場合、窓から吊り上げる作業が必要になります。
相場は2万〜3万円程度ですが、当日に発覚すると業者の手配ができず、その日は搬入不可となることも。事前の見積もり(訪問見積もり)で搬入経路を見てもらうのが確実です。

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まとめ:失敗しない順番で快適な新生活を

引っ越しにおける家電搬入は、単にモノを移動させるだけでなく、生活の基盤を整える重要な作業です。

最後に、この記事の重要ポイントを復習しましょう。

  • 最優先は照明とカーテン
    当日の夜に困らないよう手荷物で持参します。
  • 冷蔵庫は焦らない
    設置後は半日休ませてから電源を入れます。
  • 計測は入念に
    「通れるか」だけでなく「回れるか」も確認が必要です。
  • 繁忙期の予約
    エアコン工事と新規購入配送は1ヶ月前に確保しましょう。

この「失敗しない順番」と「準備」を実践すれば、トラブルを未然に防ぎ、新居での初日を快適に過ごすことができます。
あなたの新生活が、最高のスタートを切れることを応援しています!

(参照:一般社団法人 家電製品協会
(参照:一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター

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