「タブレットを使っていると、『ストレージの空き容量がありません』という通知が何度も出てきて困っている…」
「不要なアプリや写真を消しても、すぐにまた同じ警告が表示される。クリーンアップしても効果がない…」
そんな悩みを抱えていませんか?タブレットの動作が遅くなったり、新しいアプリをインストールできなくなったりと、ストレージ不足は非常に厄介な問題ですよね。
ご安心ください。この記事では、なぜ「ストレージの空き容量がありません」と表示されるのか、その根本的な原因から、初心者でも簡単にできる具体的な解消法までを徹底的に解説します。この記事を読めば、しつこい警告に悩まされることなく、タブレットを再びサクサク快適に使えるようになります。
あなたのタブレットの悩みを解決するための第一歩を、ここから始めましょう!

- なぜ?「ストレージの空き容量がありません」が表示される3つの原因
- まずは現状把握!タブレットの空き容量を確認する方法
- 【初心者向け】今すぐできる!容量不足の応急処置「キャッシュクリア」
- 【根本解決】不要なアプリ・データを整理して容量を確保する
- それでも容量が足りない?外部ストレージ活用術
- 意外な盲点?「Google Play開発者サービス」が原因の場合も
- 放置は危険!タブレットの容量不足が引き起こす不具合
- 今後のために!タブレットのストレージを節約する4つの習慣術
- 解消法を試してもダメなら…タブレットの買い替えも検討しよう
- タブレットのストレージに関するよくある質問(Q&A)
- まとめ:定期的なデータ整理でタブレットを快適に使おう!
なぜ?「ストレージの空き容量がありません」が表示される3つの原因
しつこく表示されるストレージ不足の警告。まずは、なぜこのような状況に陥ってしまうのか、その根本的な原因を知ることが解決への近道です。主な原因は、「ストレージ」と「メモリ」という2つの容量の違いを理解することから始まります。
そもそも「ストレージ」と「メモリ」の違いとは?
タブレットのスペックでよく目にする「ストレージ」と「メモリ」。この2つは混同されがちですが、役割が全く異なります。パソコンで例えると分かりやすいでしょう。
- ストレージ:データを長期間保存する「本棚」の役割。写真、動画、アプリ、音楽ファイルなどがここに保存されます。容量が大きければ大きいほど、たくさんの本(データ)を保管できます。
- メモリ:作業するための一時的なスペースである「作業机」の役割。アプリを起動したり、複数の作業を同時に行ったりする際に使われます。机が広ければ広いほど、たくさんの本や資料を広げて効率的に作業できます。
今回問題になっている「ストレージの空き容量がありません」という警告は、データを保存する「本棚」が、もういっぱいです!というサインなのです。
原因1:写真・動画・アプリなどのデータ蓄積
最も一般的で分かりやすい原因が、これです。タブレットを使い続けるうちに、知らず知らずのうちにデータは溜まっていきます。
- 写真や動画:高画質な写真や長い動画は、1つあたりのファイルサイズが非常に大きいです。特に、旅行の思い出やお子さんの成長記録などをたくさん撮っていると、あっという間にストレージを圧迫します。
- アプリ:インストールしたゲームや便利なツール。最初は使っていても、次第に使わなくなるアプリも多いのではないでしょうか。アプリ本体だけでなく、アプリが生成するデータもストレージを消費します。
- ダウンロードしたファイル:映画や音楽、電子書籍などをダウンロードして楽しむ方も多いでしょう。これらのコンテンツも大きな容量を必要とします。
原因2:「キャッシュ」の見えない蓄積
「キャッシュ」という言葉を聞いたことがありますか?これは、一度表示したWebページやアプリのデータを一時的に保存しておく仕組みのことです。次に同じページやアプリを開くときに、素早く表示させるために役立つデータなのですが、これが塵も積もれば山となり、ストレージを圧迫する原因になります。
例えば、よく見るウェブサイトの画像や、LINEで受信したスタンプのデータなどがキャッシュとして溜まっていきます。通常は便利な仕組みですが、削除しなくてもタブレットの動作に直接的な問題はありません。しかし、容量が逼迫している際には、このキャッシュを削除する(クリアする)ことで、手軽に空き容量を増やすことができます。
原因3:システムやアプリからの「偽の通知」
これは少し特殊なケースですが、注意が必要です。表示される警告メッセージが、実はAndroidやiPadのシステムからではなく、特定のアプリが表示させている「偽の警告」である可能性があります。
このタイプの通知は、ユーザーの不安を煽り、「クリーンアップアプリ」や「セキュリティアプリ」といった別のアプリをインストールさせようとしたり、広告を表示させたりすることが目的です。画面全体を覆うようなポップアップで表示されたり、通知のデザインが通常のシステム通知と少し違ったりする場合は、この可能性を疑ってみましょう。この場合、いくら本体のデータを消しても、原因となっているアプリを削除しない限り警告は消えません。
まずは現状把握!タブレットの空き容量を確認する方法
敵を知り、己を知れば百戦殆うからず。まずは、自分のタブレットのストレージが今どのような状況なのか、何が容量を圧迫しているのかを正確に把握することから始めましょう。OSごとに確認方法が異なりますので、お使いのタブレットに合わせて確認してみてください。
Androidタブレットの場合
Androidタブレットでは、「設定」アプリから詳細なストレージ使用状況を確認できます。メーカーやOSのバージョンによって若干文言が異なりますが、基本的な手順は同じです。
- 「設定」アプリを開きます。
- メニューの中から「ストレージ」または「デバイスケア」といった項目をタップします。(「ストレージとメモリ」と表示される場合もあります)
- 「ストレージ」を選択すると、全体の容量と現在の使用量、そして空き容量が円グラフなどで視覚的に表示されます。
- さらに詳細をタップすると、「画像」「動画」「アプリ」「システム」など、何にどれくらいの容量が使われているのか内訳を確認できます。
この内訳を見ることで、写真や動画を整理すべきなのか、それとも使っていないアプリを削除すべきなのか、具体的な対策のヒントが得られます。
iPad(iPadOS)の場合
iPadも同様に「設定」アプリから確認します。iPadOSは、空き容量が少なくなると自動で最適化してくれる機能もありますが、手動で確認・管理することも重要です。
- 「設定」アプリを開きます。
- 左側のメニューから「一般」をタップします。
- 「iPadストレージ」をタップします。
- 画面上部にストレージの使用状況が色分けされたグラフで表示されます。その下には、インストールされているアプリが容量を消費している順に一覧で表示されます。
iPadのこの画面が非常に便利なのは、各アプリがどれくらいの容量を使っているかが一目瞭然な点です。さらに、各アプリをタップすると、「Appを取り除く」と「Appを削除」の2つの選択肢が表示されます。この違いについては、後の章で詳しく解説します。

【初心者向け】今すぐできる!容量不足の応急処置「キャッシュクリア」
「難しい操作は苦手…」「とりあえず、今すぐこの警告を消したい!」という方のために、まず最初に取り組むべき最も簡単でリスクの少ない方法が「キャッシュのクリア」です。前述の通り、キャッシュはアプリやブラウザの表示を速くするための一時ファイルで、削除しても大切なデータ(写真、連絡先、アプリ本体など)が消えることはありません。
ただし、一時的にWebサイトの再読み込みに時間がかかったり、アプリの起動が少し遅くなったりすることがありますが、基本的には問題ありません。溜まったキャッシュを掃除するだけで、数百MBから数GBもの空き容量が確保できることもあります。
Androidタブレットでのキャッシュクリア方法
Androidでは、ブラウザアプリごと、または設定から各アプリのキャッシュを個別に削除できます。
Google Chromeアプリのキャッシュをクリアする
- Chromeアプリを開き、画面右上の縦三点リーダー(︙)をタップします。
- 「履歴」を選択し、次に「閲覧履歴データを削除」をタップします。
- 「期間」を選択します。すべて削除する場合は「全期間」を選びましょう。
- 「キャッシュされた画像とファイル」のチェックボックスをオンにします。(「Cookieとサイトデータ」や「閲覧履歴」は必要に応じて選択してください)
- 最後に「データを削除」をタップして完了です。
アプリごとのキャッシュをクリアする
特定のアプリが多くのキャッシュを溜め込んでいる場合もあります。以下の手順で個別に削除できます。
- 「設定」アプリを開き、「アプリ」または「アプリと通知」をタップします。
- アプリの一覧から、キャッシュを削除したいアプリを選択します。
- 「ストレージとキャッシュ」(または単に「ストレージ」)をタップします。
- 「キャッシュを削除」をタップします。
iPadでのキャッシュクリア方法 (Safari)
iPadでは、主に標準ブラウザであるSafariのキャッシュを削除することで容量を確保できます。
- 「設定」アプリを開きます。
- 左側のメニューを下にスクロールし、「Safari」を見つけてタップします。
- Safariの設定画面を下にスクロールし、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
- 確認のポップアップが表示されるので、再度「消去」をタップして完了です。
この操作を行うと、閲覧履歴、Cookie、そしてキャッシュがすべて削除されます。これにより、 বিভিন্নウェブサイトでのログイン状態が解除されることがあるので、その点だけ留意しておきましょう。
【根本解決】不要なアプリ・データを整理して容量を確保する
キャッシュのクリアはあくまで応急処置。ストレージ不足を根本的に解決するには、やはり不要になったアプリやデータをきちんと整理・削除することが最も効果的です。使っていないもの、見返さないものを整理して、タブレットの中を大掃除しましょう。
使っていないアプリをアンインストールする
「便利そうだから入れてみたけど、結局一度も使っていない」「クリアしてしまったゲームアプリがそのまま残っている」…心当たりはありませんか?アプリは、本体だけでなく追加データなどで意外と容量を食っているものです。
Androidでのアプリ削除方法
Androidでは、複数のアプリをまとめて削除できる便利な方法があります。
- 「Google Play ストア」アプリを開きます。
- 右上のプロフィールアイコンをタップし、「アプリとデバイスの管理」を選択します。
- 「管理」タブをタップすると、インストールされているアプリの一覧が表示されます。
- 削除したいアプリの右側にあるチェックボックスをタップして選択します。(複数選択可能)
- 画面右上のゴミ箱アイコンをタップし、「アンインストール」を選択すれば完了です。
iPadでのアプリ削除方法
iPadでは、アプリを削除する方法として「取り除く」と「削除」の2種類があります。
- Appを取り除く:アプリ本体だけを削除し、作成した書類や設定データはタブレット内に残します。再度アプリをインストールすれば、元のデータを使って再開できます。容量を一時的に確保したい場合に便利です。
- Appを削除:アプリ本体と、関連するすべてのデータを完全に削除します。もう二度と使わないアプリはこちらを選びましょう。
【削除手順】
- 「設定」→「一般」→「iPadストレージ」と進みます。
- 削除したいアプリをタップします。
- 「Appを取り除く」または「Appを削除」を選択します。
または、ホーム画面でアプリアイコンを長押しし、「Appを削除」→「Appを削除」を選択することでも完全に削除できます。
不要な写真・動画・ファイルを削除する
ストレージを圧迫する最大の要因は、やはり高画質な写真や動画です。特に、似たような写真の連写や、失敗した写真、長時間の動画などは容量を大きく消費します。
- 定期的に見直す習慣を:「週末に10分だけ」など時間を決めて、ギャラリーアプリやファイル管理アプリを見返し、不要なものを削除する習慣をつけましょう。
- 「最近削除した項目」も忘れずに:多くのOSでは、削除した写真や動画は一時的に「ゴミ箱」や「最近削除した項目」フォルダに移動されます。完全に削除するには、このフォルダも空にする必要があります。
- ダウンロードフォルダをチェック:WebからダウンロードしたPDFや画像ファイルなどが、「ダウンロード」フォルダに溜まったままになっていませんか?一度確認してみましょう。
それでも容量が足りない?外部ストレージ活用術
「アプリも写真も、どれも大切で消せない…」そんな方も多いでしょう。その場合は、タブレット本体のストレージ(内蔵ストレージ)だけに頼るのではなく、外部の保存場所を活用するのが賢い方法です。主な方法として「SDカード」と「クラウドストレージ」があります。
SDカードで手軽に容量増設 (Android向け)
多くのAndroidタブレットには、microSDカードスロットが搭載されています。ここにSDカードを挿入することで、物理的にストレージ容量を増やすことができます。
SDカードのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・一度購入すれば追加費用がかからない | ・iPadや一部のAndroidタブレットでは使えない |
・インターネット接続がなくてもデータにアクセスできる | ・物理的な破損や紛失のリスクがある |
・写真や動画の保存先として指定でき、本体容量を圧迫しない | ・製品によって転送速度が異なり、遅いと動作が不安定になることも |
・設定やアプリの移動も一部可能 | ・寿命があり、長期保存には不向きな場合がある(定期的なバックアップ推奨) |
SDカードへのデータ移動方法
「設定」アプリから、本体のデータをSDカードへ移動できます。
- 「設定」→「ストレージ」と進みます。
- 「SDカードへデータ転送」などの項目を選択します。
- 移動したいデータの種類(画像、動画、音楽など)にチェックを入れ、「転送」や「移動」をタップします。
また、カメラアプリの設定で、写真や動画のデフォルトの保存先をSDカードに変更しておけば、今後撮影するデータは自動的にSDカードに保存され、本体ストレージを消費しなくなります。
クラウドストレージでどこからでもアクセス
クラウドストレージとは、インターネット上にあるデータの保管庫のことです。タブレット本体ではなく、オンライン上のサーバーにデータを保存するサービスです。
代表的なクラウドストレージと無料容量
- Google ドライブ (Google フォト):15GBまで無料。Androidとの連携がスムーズ。
- iCloud:5GBまで無料。iPadやiPhoneなどApple製品との連携が強力。
- Microsoft OneDrive:5GBまで無料。Windowsパソコンとの連携に便利。
- Dropbox:2GBまで無料。共有機能が使いやすい。
これらのサービスを使い、タブレット内にある写真や動画、各種ファイルをアップロードしておけば、本体からデータを削除しても、いつでもインターネット経由でデータを見たり、再度ダウンロードしたりできます。また、スマホやパソコンなど、他のデバイスからも同じデータにアクセスできるのが大きなメリットです。

パソコンにデータを移動する
もしパソコンをお持ちであれば、タブレットのデータをパソコンに移動(バックアップ)するのも確実な方法です。USBケーブルでタブレットとパソコンを接続し、写真や動画などのファイルをパソコンのハードディスクにコピーします。大切なデータを安全に保管でき、タブレットのストレージを大幅に解放できます。
意外な盲点?「Google Play開発者サービス」が原因の場合も
様々な対策を試しても改善しない場合、特にAndroidユーザーが見落としがちなのが「Google Play開発者サービス」というアプリの存在です。
「Google Play開発者サービス」とは?
これは、Googleの各種サービス(Gmail, マップ, Playストアなど)や、多くのアプリが正常に動作するために必要な、Androidシステムの根幹を支える非常に重要なプログラムです。普段、私たちが直接起動して使うことはありませんが、バックグラウンドで常に動いています。
この「Google Play開発者サービス」が、何らかの理由で不具合を起こしたり、キャッシュやデータを溜め込みすぎたりして、ストレージを異常に圧迫したり、「問題が発生したため…を終了します」といったエラーを頻発させたりすることがあります。
「データ消去」で問題が解決する可能性
ストレージの使用状況を確認した際に、この「Google Play開発者サービス」が数GBもの容量を占めている場合は、一度データを消去することで問題が解決する可能性があります。
「Google Play開発者サービス」のデータ消去手順
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」(または「アプリと通知」)をタップします。
- アプリ一覧から「Google Play開発者サービス」を探してタップします。(見つからない場合は、右上のメニューから「システムアプリを表示」などを選択してください)
- 「ストレージとキャッシュ」(または「ストレージ」)をタップします。
- 「容量を管理」または「ストレージを管理」をタップします。
- 次の画面で「データをすべて消去」をタップします。
- 確認画面が表示されたら「OK」をタップして完了です。
この操作後、タブレットの再起動を求められることがあります。データ消去によって、一時的に溜まっていた不要なファイルが削除され、ストレージ容量が回復し、動作が安定することが期待できます。
放置は危険!タブレットの容量不足が引き起こす不具合
「警告はうっとうしいけど、まだ使えるから大丈夫」と、ストレージ不足を放置していませんか?実は、容量不足は単に新しいデータが保存できなくなるだけでなく、タブレット全体のパフォーマンスに深刻な影響を及ぼします。
動作が重くなる、フリーズする
ストレージの空き容量は、システムがスムーズに動作するための「余裕」としても使われます。この余裕がなくなると、アプリの起動が異常に遅くなったり、操作中に突然固まってしまったり(フリーズ)、強制終了したりといった不具合が頻発するようになります。快適な操作感が失われ、大きなストレスを感じることになるでしょう。
新しいアプリをダウンロード・更新できない
これは当然ですが、空き容量がなければ新しいアプリをインストールすることはできません。それだけでなく、既存のアプリのアップデートもできなくなります。アプリのアップデートには、新機能の追加だけでなく、セキュリティ上の脆弱性を修正する重要な更新も含まれます。アップデートできない状態を放置すると、ウイルス感染などのリスクが高まる可能性があります。
OS(オペレーティングシステム)をアップデートできない
タブレットを安全かつ快適に使い続けるためには、AndroidやiPadOSといったOSを最新の状態に保つことが非常に重要です。OSのアップデートには、大規模な新機能の追加やセキュリティ強化が含まれており、通常は数GBの空き容量が必要になります。
容量不足でOSのアップデートができないと、最新のアプリが対応しなくなったり、セキュリティリスクに晒され続けたりすることになり、タブレットの寿命を縮める原因にもなりかねません。
今後のために!タブレットのストレージを節約する4つの習慣術
今回、無事にストレージ不足を解消できたとしても、これまでと同じように使っていては、またすぐに同じ問題が再発してしまいます。そうならないために、日頃からストレージを圧迫しない使い方を習慣づけることが大切です。
1. 定期的な「断捨離」を心がける
最も基本的で重要な習慣です。「月に一度、月末に整理する」など、自分なりのルールを決めて、不要なアプリやデータを見直す時間を作りましょう。
- アプリ:ホーム画面を見渡し、1ヶ月以上使っていないアプリは削除を検討する。
- 写真・動画:ギャラリーを見返し、失敗作や重複している写真を削除する。「最近削除した項目」も忘れずに空にする。
- ダウンロードフォルダ:定期的に中身を確認し、不要なファイルは削除する。
2. クラウドストレージの自動バックアップを活用する
「Google フォト」や「iCloud 写真」などの自動バックアップ機能をオンにしておきましょう。Wi-Fiに接続しているときに、撮影した写真や動画を自動でクラウドにアップロードしてくれます。バックアップが完了すれば、タブレット本体からデータを削除しても安心です。これにより、意識しなくても本体のストレージを常に軽く保つことができます。
3. ストリーミングサービスを賢く利用する
音楽や動画を楽しむ際、データを端末にダウンロードするのではなく、インターネット経由で再生する「ストリーミング」を積極的に利用しましょう。例えば、NetflixやYouTube、Spotifyなどがこれにあたります。ダウンロードはストレージを直接消費しますが、ストリーミングであればキャッシュが少し溜まる程度で、容量を大幅に節約できます。旅行などでオフライン再生したい場合のみダウンロードするなど、使い分けるのがおすすめです。
4. アプリのキャッシュを定期的にクリアする
特に、SNSアプリやブラウザなど、頻繁に使うアプリはキャッシュが溜まりやすい傾向にあります。数ヶ月に一度、設定からキャッシュのクリアを行うことで、予期せぬ容量の圧迫を防ぐことができます。キャッシュクリアは、タブレットの動作を軽くする効果も期待できます。

解消法を試してもダメなら…タブレットの買い替えも検討しよう
ここまで紹介したすべての方法を試しても、すぐに容量がいっぱいになってしまう、動作の重さが全く改善されない…。その場合は、タブレット本体に問題があるか、そもそもあなたの使い方に対してスペックが不足しているのかもしれません。
タブレットの寿命も考慮に入れよう
一般的に、タブレットの寿命は2〜3年程度と言われています。もちろん使い方によって前後しますが、長年使っているとバッテリーが劣化するだけでなく、内蔵ストレージ自体も経年劣化し、読み書きの速度が遅くなることがあります。これが、データを整理しても動作が改善されない原因の一つとして考えられます。
また、最新のアプリやOSは、より高い性能を要求するようになります。古いタブレットでは、処理能力が追いつかずに動作が重くなってしまうこともあります。購入から3年以上経過している場合は、買い替えを検討する良いタイミングかもしれません。
あなたの使い方に合ったストレージ容量は?
もし買い替えるなら、次は容量不足に悩まされないように、自分の使い方に合ったストレージ容量のモデルを選ぶことが非常に重要です。価格とのバランスを見ながら、最適な一台を選びましょう。
ストレージ容量 | おすすめの用途 |
---|---|
32GB | メールやネットサーフィンが中心。動画視聴はストリーミングが主で、アプリも最低限しか入れない方向け。価格が安いのが魅力ですが、すぐに容量不足になる可能性も。 |
64GB | Webサイト閲覧に加え、写真や動画もある程度保存したい、いくつかのゲームを楽しみたいという方向け。多くの方にとって最低限推奨される容量です。ただし、OSアップデートなどを考慮すると、余裕があるとは言えません。 |
128GB以上 | 写真や動画を大量に保存したい、たくさんのゲームアプリや映画などをダウンロードして楽しみたい方向け。容量を気にせず快適に使いたいなら、128GB以上を選ぶと安心です。 |
古いタブレットの処分方法
新しいタブレットを購入したら、古いタブレットは適切に処分する必要があります。タブレットには個人情報がたくさん詰まっているので、そのままゴミとして捨てるのは非常に危険です。家電量販店や自治体の回収サービスを利用したり、専門の処分業者に依頼したりしましょう。データを完全に消去してくれるサービスを選ぶと、より安心です。
タブレットのストレージに関するよくある質問(Q&A)
最後に、タブレットのストレージに関して、ユーザーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
一概に悪いとは言えませんが、基本的には不要だと考えてよいでしょう。最近のAndroidやiPadOSは、OS自体に高度なメモリ・ストレージ管理機能が備わっています。安易にクリーンアップアプリを入れると、逆に動作が不安定になったり、不要な広告が表示されたり、偽の警告の原因になったりすることもあります。本記事で紹介した正規の手順でメンテナンスすることをおすすめします。
いくつかのチェックポイントがあります。
- 通知の見た目:システムの標準的な通知デザインと比べて、派手な色使いだったり、フォントが異なったりしないか確認しましょう。
- 表示形式:画面全体を覆うようなポップアップで表示される場合は、アプリからの通知である可能性が高いです。
- 通知の長押し:Androidの場合、通知を長押しすると、どのアプリから通知が送られているか表示されます。見慣れないアプリ名だったら、それが原因です。そのアプリをアンインストールしましょう。
LINEはトーク履歴のテキストだけでなく、送受信した写真や動画、スタンプのキャッシュなどが溜まりやすいアプリです。LINEアプリ内の設定から、個別のトークルームごとにデータを削除したり、キャッシュを削除したりする機能があります。
「設定(歯車マーク)」→「トーク」→「トークルーム内のデータ削除」から、写真や動画、ボイスメッセージなどを期間を指定して削除できます。ただし、一度削除すると復元できないので、大切なデータは事前に「Keep」に保存するか、バックアップを取っておきましょう。
はい、Androidの一部の機種やアプリでは可能です。「設定」→「アプリ」から移動したいアプリを選び、「ストレージ」の項目に「使用されているストレージ」の変更ボタンがあれば、そこからSDカードへ移動できます。ただし、すべてのアプリが対応しているわけではなく、システムの動作に必要なアプリや、LINEのように移動できない仕様のアプリも多くあります。
まとめ:定期的なデータ整理でタブレットを快適に使おう!
今回は、しつこい「ストレージの空き容量がありません」という警告の原因と、その具体的な解消法について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 原因を特定する:まずは設定からストレージの使用状況を確認し、何が容量を圧迫しているのかを把握する。
- 簡単な応急処置:リスクの少ない「キャッシュのクリア」から試してみる。
- 根本的な解決策:不要なアプリ、写真、動画を定期的に削除する習慣をつける。
- 外部ストレージを活用:消せない大切なデータは、SDカードやクラウドストレージ、パソコンなどに移動する。
- 最終手段:何をやっても改善しない場合は、タブレットの寿命を考え、買い替えも視野に入れる。
タブレットが容量不足になると、動作が重くなるなど様々な不具合が発生し、快適な利用が妨げられます。この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ一度ご自身のタブレットの「大掃除」をしてみてください。定期的なメンテナンスを心がけることで、きっとあなたのタブレットは本来のパフォーマンスを取り戻し、これからも長く活躍してくれるはずです。
コメント