お部屋のインテリアを、白や淡い色で統一しているのに、テレビだけが黒くて浮いて見える…。
そんな風に感じていませんか?
「テレビを白枠にしたい」と思っても、白いテレビは種類が少なかったり、買い替えるのは大変だったりしますよね。
この記事では、そんなお悩みを解決するために、今お持ちのテレビを簡単におしゃれな白枠に変身させるDIY方法を徹底解説します。
さらに、購入できる白いテレビの情報や、DIYする際の注意点まで網羅的にご紹介。
この記事を読めば、あなたのお部屋にぴったりの、理想の白いテレビを手に入れることができますよ。
そもそも白いフレームのテレビってあるの?
結論から言うと、白いフレームのテレビは存在します。
しかし、現在販売されているモデルは黒や濃いグレーが主流で、白いテレビの選択肢は非常に少ないのが現状です。
なぜ黒いテレビが主流なの?
テレビのフレームが黒い理由は、大きく分けて2つあります。
一つは、映像への没入感を高めるためです。
フレームが黒いと、視界の邪魔にならず、画面の中の映像に集中しやすくなります。
もう一つは、どんなインテリアにも比較的合わせやすいという汎用性の高さです。
メーカーとしても、多くの人に受け入れられるカラーを選ぶ傾向にあります。

白いテレビのメリット・デメリット
数少ない白いテレビですが、お部屋に置くことで得られるメリットは大きいですよね。
一方でデメリットも存在します。
- メリット:
- お部屋に圧迫感を与えず、広く見せる効果がある
- 白基調や北欧風、韓国風インテリアに完璧に馴染む
- 空間全体が明るく、洗練された印象になる
- デメリット:
- 製品の選択肢が非常に少ない
- 汚れや黄ばみが目立ちやすい可能性がある
- 映像への没入感が黒いフレームに比べてやや劣ると感じる場合がある
【DIY】今のテレビを白枠にする方法5選
「買い替えるほどではないけど、やっぱり白枠にしたい!」
そんな方に最もおすすめなのがDIYでテレビフレームを白くリメイクする方法です。
ここでは、手軽さや仕上がりのレベル別に5つの方法をご紹介します。
方法1:マスキングテープ【一番手軽・賃貸OK】
最も手軽で、初心者の方でも挑戦しやすいのがマスキングテープを使う方法です。
特に、賃貸住宅にお住まいで、原状回復が必要な場合に最適です。
- 準備するもの: 白いマスキングテープ(幅広タイプがおすすめ)、ハサミ、カッター、定規
- 手順:
- テレビのフレームの汚れやホコリをきれいに拭き取る。
- テープを少し長めに切り、フレームの端からゆっくりと貼っていく。
- 角の部分は、カッターで丁寧に切り込みを入れると綺麗に仕上がる。
- リモコンの受光部やメーカーロゴを塞がないように注意する。
- メリット: 低コスト、貼り直しが可能、原状回復が簡単
- デメリット: テープのつなぎ目が目立つことがある、耐久性は低い
方法2:リメイクシート【つなぎ目なく綺麗】
マスキングテープよりも本格的な仕上がりを求めるなら、リメイクシート(カッティングシート)がおすすめです。
粘着剤付きのシートで、つなぎ目が目立ちにくく、まるで元から白いフレームだったかのような見た目にできます。
- 準備するもの: 白いリメイクシート、スキージー(ヘラ)、カッター、ドライヤー
- 手順:
- テレビフレームの寸法を測り、シートを少し大きめにカットする。
- フレームの汚れを拭き取り、シートを端からゆっくり貼っていく。
- スキージーを使って、中心から外側に向かって空気を抜きながら圧着させる。
- 角やカーブの部分は、ドライヤーでシートを温めると伸びやすくなり、綺麗に貼れる。
- 余分なシートをカッターで切り取る。
- メリット: 仕上がりが綺麗、耐久性が高い、様々な質感(木目調、マットなど)を選べる
- デメリット: 貼り直しが難しい、空気が入りやすいので技術が必要
方法3:塗装【上級者向け・本格的な仕上がり】
DIYに慣れている方や、より本格的な仕上がりを追求したい方には塗装という選択肢もあります。
スプレータイプと刷毛で塗るペンキタイプがあります。
- 準備するもの:
- 塗料(プラスチック用の白スプレー or ペンキ)
- マスキングテープ、マスカー、新聞紙などの養生材
- プライマー(下地材)
- サンドペーパー(やすり)
- 手順:
- 画面やスピーカー、排熱口、受光部などを養生材で徹底的に保護する。
- サンドペーパーでフレーム表面に軽く傷をつけ、塗料の密着を良くする(足付け)。
- プライマーを吹き付け、乾燥させる。
- 塗料を薄く、均一に数回に分けて塗り重ねる。(スプレーの場合は20cmほど離して)
- 完全に乾燥したら、養生材を剥がす。
- メリット: 完璧な一体感、色の自由度が高い
- デメリット: 失敗すると元に戻せない、手間と時間がかかる、換気など作業環境の確保が必要

方法4:木材でテレビフレームを自作【ナチュラル感UP】
お部屋をナチュラルな雰囲気や、カントリー調にしたい場合、木材でテレビ用のフレームを自作するのも非常におしゃれです。
テレビを直接加工するわけではないので、賃貸でも安心です。
- 準備するもの: SPF材やベニヤ板などの木材、のこぎり、塗料(白)、ネジや接着剤、L字金具
- 手順:
- テレビの外周を正確に測定する。
- 測定したサイズに合わせて木材をカットする(ホームセンターのカットサービスも便利)。
- カットした木材を白色の塗料で塗装し、乾燥させる。
- 木材を「ロ」の字型に組み立て、ネジや金具で固定する。
- 完成したフレームをテレビに被せる。
- メリット: デザインの自由度が高い、ナチュラルな質感をプラスできる、テレビ本体を傷つけない
- デメリット: 木材の加工が必要、ややコストがかかる、フレームの分だけ少し大きくなる
方法5:テレビフレームカバーを購入する
数は少ないですが、特定のテレビモデル向けに後付けのフレーム(ベゼル)が販売されていることがあります。
特に、サムスンの「The Frame」というテレビは、別売りのマグネット式カスタムベゼルで簡単に着せ替えが可能です。
- メリット: 装着が非常に簡単、メーカー純正品ならではのフィット感
- デメリット: 対応機種が限られている、比較的高価
DIYする際の注意点【失敗しないために】
せっかくのDIYでテレビを故障させてしまっては元も子もありません。
「テレビを白枠にしたい」を安全に実現するために、以下の点には必ず注意してください。
排熱口を塞がない
最も重要な注意点です。
テレビの背面や側面には、内部の熱を逃がすための「排熱口」があります。
ここをテープやシート、塗料で塞いでしまうと、熱がこもって故障や火災の原因になる可能性があり、非常に危険です。
作業前には必ず排熱口の位置を確認し、絶対に塞がないようにしてください。
リモコンの受光部を隠さない
テレビのフレーム部分には、リモコンの信号を受け取る「受光部」があります。
ここを隠してしまうと、リモコン操作ができなくなってしまいます。
受光部の位置を確認し、その部分は避けて作業しましょう。
賃貸の場合は原状回復できる方法を選ぶ
賃貸物件にお住まいの場合、退去時に原状回復の義務があります。
塗装など、元に戻せない方法は避け、マスキングテープや着脱可能な木製フレームなど、簡単に元に戻せる方法を選びましょう。
DIYは面倒…おしゃれな白いテレビのおすすめは?
「やっぱりDIYは難しそう…」「完成品の綺麗な白いテレビが欲しい!」という方もいらっしゃいますよね。
先述の通り選択肢は少ないですが、デザイン性の高い白いテレビも存在します。
おすすめの白いテレビ・関連製品
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- 無印良品(過去モデル): かつて無印良品から、深澤直人氏デザインのシンプルな白いテレビが販売されていました。現在では中古市場でしか手に入りませんが、根強い人気があります。
- PLUS STYLE(Smart TV): 白を基調としたデザインで、インテリアに馴染みやすいスマートテレビです。比較的手頃な価格帯も魅力です。
- サムスン(The Frame): アート作品を飾るようにテレビを楽しめるコンセプトの製品。別売りのカスタムベゼルで白枠に変更可能です。
テレビ選びに迷ったら?
白いテレビに限らず、最近のテレビは機能が多様で、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
画質やサイズ、機能など、後悔しないテレビ選びのポイントを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
この記事では、最新のテレビ事情からあなたにぴったりの一台を見つけるためのヒントを詳しく解説しています。
まとめ
いかがでしたか?
「テレビを白枠にしたい」という願いを叶えるための、様々な方法をご紹介しました。
この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 白いテレビは存在するが選択肢は少ないため、DIYが有力な選択肢になる。
- DIYには「マスキングテープ」「リメイクシート」「塗装」「木製フレーム」など、手軽なものから本格的なものまで様々な方法がある。
- DIYの際は「排熱口」「リモコン受光部」「原状回復」に必ず注意する。
- DIYが難しい場合は、数は少ないがおしゃれな白いテレビを購入することも可能。
黒いテレビがどうしてもお部屋に馴染まないと感じていた方も、これらの方法なら、きっとお部屋の雰囲気にぴったりの白いテレビを手に入れることができます。
ぜひ、あなたに合った方法で、理想のインテリア空間を完成させてくださいね。
【参考資料】