「リモコンを間違って踏んでしまい、急にテレビの初期スキャンが始まった…」
「子供がボタンを触って、画面が砂嵐になってしまった!」
突然のことに、「テレビが壊れた?」「録画した大切な番組が全部消えてしまうのでは?」と心臓が止まるような思いをされていませんか?
でも、まずは落ち着いてください。
テレビの初期スキャンをしてしまっても、録画データは絶対に消えませんし、簡単な手順ですぐに元通りになります。
この記事では、誤って初期スキャン画面を出してしまった時の「緊急対処法」から、メーカー別の「復旧手順」、そして「ブラビア等のチャイルドロック(再発防止策)」まで、どこよりも詳しく解説します。
※2025年11月21日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
結論:初期スキャンで録画データは消えない
最も不安に感じている点から断言します。
初期スキャン(チャンネル設定)を実行しても、テレビ内蔵HDDや外付けHDDの録画番組が消えることはありません。
初期スキャンは、あくまで「現在地で受信できる放送局の電波」を探して、チャンネル番号を割り振るだけの作業です。
HDDの中身を削除する「初期化(フォーマット)」とは全く別の機能ですので、データは無事です。

状況別:テレビ画面を元に戻す緊急対処法
今、テレビ画面はどうなっていますか?状況に合わせて以下の操作を行ってください。
1. まだ「スキャンしますか?」の確認画面の場合
スキャンが始まる前であれば、操作はとても簡単です。
- リモコンの「いいえ」または「キャンセル」を選択する。
- 選択できない場合は、リモコンの「戻る」ボタンを押す。
- それでも消えない場合は、「地上波(地デジ)」ボタンを押して放送画面に切り替える。
2. スキャンが進行中の場合(バーが動いている)
スキャンが始まってしまっても、途中停止が可能です。
- 画面内の「キャンセル」「中止」ボタンを選択決定する。
- リモコンの「戻る」ボタンを長押ししてみる。
途中で止めても故障することはありません。以前の設定が残っていれば、そのまま視聴可能です。
3. スキャンが完了してしまった・映らなくなった場合
スキャンが完了し、地域設定がリセットされてしまった(特定の局が映らない、砂嵐になる)場合は、正しい地域情報でもう一度「再スキャン」を行います。
一度設定が崩れてしまっているので、正しい郵便番号や県域を指定して、チャンネルを登録し直せば必ず直ります。
メーカー別:チャンネル設定(再スキャン)の手順
設定が崩れてしまった場合の直し方を主要メーカー別に解説します。
基本はリモコンの「メニュー」や「設定」ボタンからスタートします。
ソニー(BRAVIA / ブラビア)の戻し方
- リモコンの「ホーム」ボタンを押す。
- 画面上の「設定」アイコンを選択する。
- 「放送受信設定」→「デジタル放送受信設定」へ進む。
- 「地上デジタル自動チャンネル設定」→「再スキャン」を選択。
- お住まいの地域(県域・郵便番号)を確認してスキャン開始。
(参照:ソニー ブラビア サポート)
パナソニック(VIERA / ビエラ)の戻し方
- リモコンの「メニュー」ボタンを押す。
- 「設定する」→「放送設定」→「チャンネル設定」を選択。
- 「地上デジタル」を選び、「再スキャン」を実行する。
(参照:パナソニック ビエラ サポート)
シャープ(AQUOS / アクオス)の戻し方
- リモコンの「ホーム」または「ツール」ボタンを押す。
- 「設定」→「視聴準備」→「テレビ放送設定」を選択。
- 「チャンネル設定」から「地上デジタル」→「自動」を選択。
- 「再スキャン」を選んで開始する。
(参照:シャープ アクオス サポート)
東芝(REGZA / レグザ)の戻し方
- リモコンの「設定」または「サブメニュー」ボタンを押す。
- 「放送受信設定」→「地上デジタル設定」を選択。
- 「地上デジタル自動設定」→「再スキャン」を選択。
- 地域を選択してスキャン開始。
(参照:レグザ サポート)
再スキャンしても映らない!そんな時のチェックポイント
「手順通りに再スキャンしたのに、受信レベルが0になる」「特定のチャンネルだけ映らない」という場合は、初期スキャン以外の原因が考えられます。
- アンテナケーブルの抜け:掃除の際にケーブルが緩んでいませんか?一度抜き差ししてみてください。
- B-CASカードの接触不良:テレビ背面のB-CASカードを一度抜き、乾いた布で拭いてから差し直してください。
- アンテナレベルの低下:悪天候の場合、一時的に電波が受信できずスキャンに失敗することがあります。
再発防止!ブラビア等のチャイルドロックと誤操作対策
今回の原因が「子供のいたずら」や「リモコンの誤操作」だった場合、対策をしておかないとまた同じことが起きてしまいます。
ここでは、特に「ソニー ブラビア」を中心としたチャイルドロックや誤操作防止策を紹介します。
1. テレビ本体の設定で制限する(ブラビアの場合)
ブラビアには「視聴年齢制限」などのロック機能はありますが、「設定画面を開かせない」という完璧なロック機能は家庭用モデルには標準搭載されていないことが多いです。
しかし、一部の機種では「デモモード」や「店頭展示モード」になっており、ボタン操作が効かなくなっているケースがあります。もし操作不能になった場合は、本体横のボタンを長押しなどで解除できる場合があります。
2. 物理的にリモコンをガードする(全メーカー共通)
最も確実なのは、デジタルな設定ではなく物理的な対策です。
- リモコンカバーの導入:シリコンカバーを付けるとボタンが押しにくくなり、軽い接触での誤操作を防げます。
- 壁掛けホルダーの設置:お子様の手が届かない高さにリモコンの定位置を作ります。
- 電池を抜いておく:予備のリモコンなど、普段使わないものは電池を抜いて保管しましょう。
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よくある質問(Q&A)
最後に、初期スキャンに関してよく寄せられる疑問に回答します。
基本的には戸建てと同じ「全帯域(UHF)」のスキャンで問題ありません。ただし、ケーブルテレビ(CATV)パススルー方式の場合は、スキャン設定画面で「CATV」や「全帯域」を選択する必要がある場合があります。
消えません。初期スキャンはあくまで「放送波(テレビ局)」の受信設定です。YouTubeやNetflixなどのアプリログイン情報や、Wi-Fiの接続設定は保持されるため、再設定の必要はありません。
リモコン操作を一切受け付けない場合、テレビのフリーズが考えられます。テレビ本体の電源コードをコンセントから抜き、1〜2分待ってから差し直す「電源リセット」を試してみてください。
まとめ:慌てずに再スキャンすれば必ず元通りになる
テレビの初期スキャン画面が表示されてしまっても、焦る必要は全くありません。
- 録画データは消えないので、まずは深呼吸。
- まだスキャン前なら「キャンセル」「戻る」で解決。
- スキャンされてしまっても、「地域設定(再スキャン)」をすれば数分で直る。
- 再発防止には、リモコンの物理的な管理やカバーが最も有効。
テレビは毎日楽しむものですから、急なトラブルはストレスですよね。
もし、「最近リモコンの効きが悪い」「テレビの反応が遅い」と感じることが増えているなら、テレビやリモコンの寿命かもしれません。
最新のテレビは、誤操作防止機能も進化しており、何より映像の美しさとネット動画の快適さが段違いです。修理を考える前に、今の売れ筋モデルをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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