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テレビで地上波が映らないけどBSは映る!5つの簡単チェック法

テレビで地上波が映らないけどBSは映る!5つの簡単チェック法
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監修・執筆者
大谷

年間100製品以上のスペックを分析し、自腹で試す家電マニア。
数々の家電選びの失敗から学んだ、”本当に役立つ知識”だけを発信しています!

「いつも見ているテレビの地上波が突然映らない…でも、なぜかBSは問題なく映る。」

こんな経験はありませんか?

リモコンの故障か、それともテレビ本体の寿命なのかと不安になりますよね。

実は、地上波だけが映らないという症状には、いくつかの特徴的な原因があります。

この記事では、なぜ「テレビで地上波は映らないのにBSは映る」という現象が起きるのか、その原因を分かりやすく解説します。

さらに、ご自身で簡単に試せる5つのチェックポイントから、専門業者に相談する際の目安まで、この問題を解決するための情報を網羅的にご紹介します。

この記事を読めば、きっとあなたのテレビトラブルは解決に向かうはずです。

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なぜ?「地上波は映らないのにBSは映る」仕組みの違いを解説

まず結論からお伝えすると、地上波とBS放送では、テレビに電波が届くまでの仕組みが全く違うからです。

そのため、「BSは映る」ということは、テレビ本体の電源や基本的な機能は正常である可能性が高いと言えます。

問題は、地上波の電波を受信する系統のどこかに発生していると考えられます。

地上波(地デジ)とBS/CS放送の電波は別物

私たちが普段見ているテレビ放送は、大きく分けて2種類の電波で送られています。

  • 地上波(地デジ):東京スカイツリーのような、地上の電波塔から送信される「UHF波」という電波を受信しています。
  • BS/CS放送:宇宙に浮かんでいる放送衛星から送信される「マイクロ波」という電波を受信しています。

このように、そもそも電波の発信源と種類が異なるのです。

大谷
大谷
地上波は身近な電波塔から、BSは遠い宇宙から電波が来ているとイメージすると分かりやすいですよ。

アンテナも配線もそれぞれ専用

受信する電波が違うため、それを受け取るアンテナや関連機器もそれぞれ専用のものが必要になります。

  • 地上波(地デジ)用:屋根の上によく設置されている、魚の骨のような形の「UHFアンテナ」で受信します。
  • BS/CS用:お皿のような形をした「パラボラアンテナ」で受信します。

つまり、お使いのテレビには「地上波用のアンテナからの系統」と「BS/CS用のアンテナからの系統」という、2つの異なるルートで映像信号が送られているのです。

「地上波だけ映らない」という症状は、この「地上波用のアンテナからの系統」に何らかのトラブルが起きているサインというわけですね。

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【自分でできる】地上波が映らないときの5つの簡単チェックリスト

専門的な原因を疑う前に、まずはご自身で簡単に確認できることから試してみましょう。

意外と簡単なことで直ってしまうケースも多いですよ。

ここでは、業者を呼ぶ前に試したい5つのチェックリストをご紹介します。

チェック1:テレビやレコーダーの再起動

最も簡単で、効果が高いのがテレビや接続しているレコーダーの再起動です。

電子機器は、長時間使用していると内部のプログラムが不安定になり、一時的な不具合を起こすことがあります。

  1. テレビ本体の主電源を切る(リモコンではなく、本体の電源ボタン)。
  2. テレビと、接続しているレコーダーの電源プラグをコンセントから抜く
  3. そのまま2〜3分ほど待つ
  4. 再度電源プラグをコンセントに差し込み、テレビの電源を入れる。
すぐに抜き差しするのではなく、少し時間を置くのがポイントです。これにより、本体内部の電気が完全に放電され、システムがリフレッシュされます。

チェック2:B-CASカードの確認

テレビ番組の著作権保護のために使われている「B-CASカード(またはmini B-CASカード)」の接触不良も、意外と多い原因の一つです。

  1. テレビの電源を切り、B-CASカードをゆっくりと引き抜く。
  2. カード裏面のICチップ部分を、乾いた柔らかい布で優しく拭く
  3. カードを正しい向きで、奥までしっかりと差し込む。
  4. テレビの電源を入れて、映るか確認する。
ICチップは非常にデリケートです。傷つけないように、メガネ拭きのような柔らかい布で優しく拭いてくださいね。

チェック3:アンテナケーブルの接続確認

見落としがちですが、アンテナケーブルの抜けや緩みが原因のこともあります。

確認すべきは、「壁のアンテナ端子」から「テレビ(またはレコーダー)」までの配線です。

  • ケーブルがそれぞれの端子にしっかり差し込まれているか確認しましょう。
  • 一度抜いてから、もう一度奥までしっかり差し込んでみるのも有効です。
  • 分配器や分波器(※後述)を使っている場合は、そちらの接続も確認してください。
大谷
大谷
テレビの裏側はホコリが溜まりやすい場所です。掃除の際にケーブルが緩んでしまうこともよくありますよ。

チェック4:チャンネルの再スキャン(再設定)

テレビが放送電波の情報を正しく読み込めていない可能性もあります。

そんなときは、チャンネルの再スキャン(再設定)を試してみましょう。

操作方法はメーカーによって異なりますが、一般的にはリモコンの「設定」ボタンから「放送受信設定」→「地上デジタル自動設定」→「再スキャン」といった手順で実行できます。

お使いのテレビの取扱説明書を確認するのが一番確実です。見当たらない場合は、メーカー名と型番で検索すれば公式サイトで確認できます。

チェック5:周辺の電波環境や天候の確認

アンテナは屋外にあるため、環境の変化が原因で映らなくなることもあります。

  • 強風や大雨などの悪天候:アンテナの向きがズレてしまったり、一時的に電波が弱まったりすることがあります。
  • 近隣での工事や新しい建物の建設:高いクレーン車や建物が、電波塔からの電波を遮ってしまうことがあります。

天候が回復したり、周辺の状況が変わったりすることで改善される場合もありますので、少し様子を見てみるのも一つの手です。

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チェックしても直らない…考えられる専門的な原因とは?

上記の5つのチェックを試しても改善しない場合、残念ながらご自身での対応が難しい、少し専門的な原因が考えられます。

ここでは、どのような原因が考えられるかを知っておきましょう。

原因1:アンテナ本体の不具合・故障

最も可能性が高いのが、地上波用のUHFアンテナ自体の問題です。

  • アンテナの向きのズレ:強風などでアンテナの向きが少しズレただけで、受信レベルは大きく低下します。
  • アンテナの劣化・破損:経年劣化でアンテナの部品が錆びたり、折れたりしている可能性があります。

アンテナは屋根の上など高所に設置されていることが多く、ご自身での確認や調整は非常に危険です。絶対に無理はしないでください。

原因2:ブースター(増幅器)の故障

「ブースター」とは、アンテナが受信した電波を増幅するための機器です。

電波が弱い地域や、複数の部屋に電波を分配している家庭では、このブースターが設置されていることが多いです。

このブースターが故障すると、テレビに十分な強さの電波が届かなくなり、地上波が映らなくなります。

ブースターには電源部があり、屋根裏や浴室の天井裏、マルチメディアポート内に設置されていることが多いです。電源ランプが消えていないか確認してみましょう。

原因3:分配器・分波器の故障や接続ミス

アンテナからのケーブルを、複数の部屋や機器に分けるための装置にも問題があるかもしれません。

  • 分配器:1本のアンテナ線を、単純に複数に分ける機器。
  • 分波器:壁のアンテナ端子から来た「地上波とBS/CSの混合電波」を、それぞれの電波に分ける機器。

これらの機器が故障したり、ケーブルの接続を間違えたりしていると、特定の放送だけが映らなくなることがあります。

大谷
大谷
分波器は地デジ用とBS/CS用で出力端子が分かれています。この差し間違いもよくあるミスの一つですよ。

原因4:壁の中のアンテナ端子の問題

見えている部分のケーブルに問題がなくても、壁の中の配線や、壁についているアンテナ端子自体が劣化・断線している可能性もゼロではありません。

この場合は、電気工事業者に調査や修理を依頼する必要があります。

原因5:テレビ本体のチューナー故障

可能性としては低いですが、テレビに内蔵されている地上波用のチューナー(受信装置)だけが故障することもあります。

もしご自宅に他のテレビがあれば、そのテレビを問題の部屋に持ってきて接続してみてください。

それで地上波が映るようであれば、元のテレビ本体の故障が濃厚となります。

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どこに頼む?アンテナ修理の費用相場と業者選びのポイント

セルフチェックで直らず、原因がアンテナや周辺機器にあると判断した場合は、専門の業者に修理を依頼しましょう。

修理費用の目安はいくら?

修理内容によって費用は大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • アンテナの方向調整:8,000円 ~ 20,000円
  • UHFアンテナ本体の交換:15,000円 ~ 40,000円 (アンテナ本体代込み)
  • ブースターの交換:15,000円 ~ 35,000円 (ブースター本体代込み)
  • 分配器・分波器の交換:5,000円 ~ 15,000円
これはあくまで目安です。高所作業費や出張費などが別途かかる場合もありますので、必ず事前に見積もりを取りましょう。

失敗しない!信頼できる業者の選び方

安心して任せられる業者を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。

  1. 複数社から見積もりを取る:料金や作業内容を比較検討するために、最低でも2〜3社から相見積もりを取ることをおすすめします。
  2. 料金体系が明確か:見積書に「作業費一式」としか書かれていない業者は要注意。「基本料金」「部品代」「出張費」「高所作業費」など、内訳がきちんと記載されているか確認しましょう。
  3. 実績や口コミを確認する:業者のホームページで施工事例を見たり、インターネットで口コミを検索したりして、信頼できる業者か見極めましょう。
  4. 保証制度があるか:施工後に万が一不具合が再発した場合に備え、「5年保証」「8年保証」といったアフターサービスが充実している業者を選ぶと安心です。
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【Q&A】テレビが映らない時によくある質問

最後に、テレビの映りが悪いときによく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1. エラーコード「E201」「E202」が表示される場合は?
A1. これらは電波の受信レベルに関するエラーコードです。

  • E201電波の受信レベルが低下しています。アンテナの向きのズレや、ケーブルの接触不良が考えられます。
  • E202電波を全く受信できていません。アンテナケーブルが抜けている、アンテナやブースターが故障している可能性が高いです。

まずは、今回ご紹介した「簡単チェックリスト」を試してみてください。

Q2. 引っ越ししてから地上波だけ映らないのはなぜ?
A2. いくつか原因が考えられます。

まず、地域によって電波を送信している電波塔の方向が異なるため、アンテナの向きが合っていない可能性があります。また、新居に設置されているアンテナがBS/CS専用で、地上波用のUHFアンテナが設置されていないケースも考えられます。まずは物件の設備状況を管理会社や大家さんに確認してみましょう。

Q3. アパートやマンションなど集合住宅の場合はどうすればいい?
A3. 自分の部屋だけでなく、他の部屋でも同じ症状が出ているか確認してみましょう。

もし他の部屋でも同様に地上波が映らない場合、建物全体の共用アンテナや設備に問題がある可能性が高いです。この場合は、ご自身で業者を呼ばずに、まずは管理会社や大家さんに連絡して対応してもらいましょう。

Q4. テレビを買い替えるのも一つの手?
A4. もし「テレビ本体のチューナー故障」が原因で、お使いのテレビがかなり古い(7〜10年以上)場合は、修理費用を考えると買い替えも有効な選択肢です。

最近のテレビは画質や音質が向上しているだけでなく、ネット動画に対応しているなど機能も豊富です。この機会に新しいテレビを検討してみるのも良いかもしれませんね。

最新テレビの選び方については、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

液晶テレビランキング!後悔しない選び方まで徹底解説

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まとめ:落ち着いて原因を特定し、快適なテレビライフを取り戻そう!

今回は、「テレビで地上波が映らないけれど、BSは映る」という症状の原因と対処法について詳しく解説しました。

最後に、この記事の要点をもう一度おさらいしましょう。

  • 地上波とBSは、電波の種類やアンテナが別物。そのため、地上波系統に問題が起きている可能性が高い。
  • まずは慌てずに、「再起動」「B-CASカード」「配線確認」「再スキャン」「環境確認」の5つのチェックを試してみる。
  • 改善しない場合は、アンテナやブースター、配線などの専門的な故障が考えられる。
  • 修理は無理せず専門業者に依頼する。その際は、複数社から見積もりを取って慎重に選ぶことが大切。

テレビが突然映らなくなると、本当に困ってしまいますよね。

しかし、今回ご紹介したように、原因を一つずつ切り分けていけば、必ず解決策は見つかります。

この記事が、あなたのテレビトラブル解決の一助となれば幸いです。無事に地上波放送が映るようになり、快適なテレビライフが戻ってくることを願っています!

【参考資料】