入院が決まり、病室での生活を想像する中で「病院の冷蔵庫はどうやって使うの?」「テレビカードが必要みたいだけど、料金は?」と疑問に思っていませんか。
特に、テレビカード1枚で冷蔵庫が何日使えるのか、使い方が分からず無駄にお金がかからないか、不安になりますよね。
この記事では、病院のテレビカードを使った冷蔵庫の基本的な使い方から、1000円で何時間・何日利用できるかの料金目安、さらには賢い節約術まで、あなたの疑問をすべて解決します。
正しい使い方を知れば、入院中の費用を抑え、より快適に過ごすことができますよ。
※2025年11月16日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
冷蔵庫の使い方と料金目安
入院中の冷蔵庫利用に関する疑問は、まず「使い方」と「料金」ですよね。多くの方が気になる結論から先にお伝えします。
冷蔵庫の基本的な使い方
病院の病室にある冷蔵庫は、多くの場合テレビカード専用です。使い方は非常にシンプルです。
- テレビカード販売機でカード(通常1000円)を購入する
- 冷蔵庫に備え付けられたカード挿入口にテレビカードを入れる
- 自動的に冷蔵庫の電源が入り、課金(利用時間のカウント)が開始される
- 利用を終えたい時(一時停止含む)は、カードを抜く
カードを挿入している時間だけ料金が発生する仕組みが一般的です。

1000円のカードで何日使えるか
「1000円のテレビカードで冷蔵庫は何日使えるのか?」これは、病院の料金設定によって大きく異なります。
料金体系は主に「24時間(1日)ごとの固定料金」と「1時間ごとの時間課金」の2パターンです。
▼ 1000円カードでの利用可能日数(目安)
- 【パターン1】1日(24時間)150円の場合:約6.6日
- 【パターン2】1日(24時間)200円の場合:5日間
- 【パターン3】1時間10円の場合:100時間(約4.1日)
このように、同じ1000円でも、使える日数は病院によって変わります。入院時に病室の案内や料金表を必ず確認しましょう。
料金相場は1日100円〜200円
多くの病院では、冷蔵庫の利用料金を「24時間(1日)あたり100円〜200円程度」に設定しているケースが一般的です。
テレビ視聴が1時間100円程度かかるのに比べると、冷蔵庫は比較的安価に設定されていることが多いです。
ただし、これはあくまで相場です。中には時間課金制を採用している病院もあり、その場合の1時間あたりの料金も様々です。
病院のテレビカードの基本
冷蔵庫やテレビを使うために必要なテレビカード。その基本的な仕組みや購入方法を理解しておきましょう。
テレビカードの仕組みとは
テレビカードは、病院内の有料設備(テレビ、冷蔵庫、場合によっては洗濯機・乾燥機)を利用するためのプリペイドカードです。
病室のベッドサイドにある機器や冷蔵庫に直接挿入し、利用した時間や日数に応じてカードの度数(残高)が引かれていく仕組みです。
テレビカードの購入場所
テレビカードは、院内の各フロア(病棟のデイルームや廊下、待合室など)に設置されている「テレビカード販売機」で購入できます。
多くの場合、1000円札のみ対応しており、カード1枚が1000円(1000度数)として販売されています。5000円札や1万円札、硬貨は使えないことが多いので、1000円札を準備しておきましょう。
残高の確認方法
カードの残高(残度数)がどれくらい残っているか不安になりますよね。確認方法は主に2つあります。
- テレビ画面に表示させる(テレビ利用時に残高が表示される)
- カード販売機や精算機で残高照会をする
残高がゼロになると、冷蔵庫の電源も切れてしまいます。長期入院の場合は、こまめに残高を確認し、予備のカードを1枚持っておくと安心です。
冷蔵庫利用時の注意点
テレビカード式冷蔵庫の使い方には、いくつか知っておくべき注意点があります。特に「カードの抜き差し」は重要です。
カードの抜き差しと電源
最も重要なポイントは、「カードを抜くと冷蔵庫の電源が切れる」ことです。
節約のために、使わない時間はカードを抜いておくのが基本です。しかし、検査やリハビリで短時間病室を離れるつもりでカードを抜いたら、そのまま忘れてしまい、戻ったら中身が常温になっていた…というケースは少なくありません。
カードを抜く際は、中に入っている食品が傷まないか、薬の保冷は大丈夫か、必ず確認する癖をつけましょう。

入れっぱなしのリスク
「それなら、ずっと入れっぱなしの方が安全では?」と思うかもしれません。
確かに電源は切れませんが、カードを入れっぱなしにすると、24時間課金され続けます。
もし1日200円の固定料金制なら問題ありませんが、時間課金制の病院で入れっぱなしにすると、あっという間にカード残高が無くなるリスクがあります。
ご自身の病院の料金体系(固定制か時間制か)を把握することが、賢く使うための第一歩です。
終了時のリセットは必要か
「カードを抜いたら、利用時間がリセットされてしまうのでは?」と心配する方もいるかもしれません。
テレビカードのシステムは、利用した分だけ度数を引く仕組みです。例えば「1000度数」のうち「30度数」を使えば、残りは「970度数」となり、カードを抜いても残高は保持されます。
特別なリセット操作は不要です。使いたい時に挿入し、使わない時は抜く、というシンプルな使い方で問題ありません。
入院費用を抑える節約術
入院中は何かと物入りです。冷蔵庫の利用料も、長期になれば大きな出費となります。「高いな」と感じたら、節約術を試してみましょう。
冷蔵庫をあえて使わない
最も効果的な節約術は、「冷蔵庫を使わない」ことです。
特に短期の入院(数日〜1週間程度)であれば、冷蔵庫を使わずに乗り切ることも可能です。
- 飲み物は常温保存可能なお茶や水を選ぶ
- 保冷が必要な食品は持ち込まない
- 水筒を持参し、病棟の給茶機(冷水・お湯)を活用する
- 保冷バッグと保冷剤で一時的に冷やす
入院生活の必需品ではありません。「使わない」という選択肢も検討してみましょう。
必要な時だけ電源を入れる
「全く使わないのは不便」という方は、利用時間を最小限に抑えましょう。
例えば、
- 夜寝る前に飲み物を入れ、朝になったらカードを抜く
- 家族が面会に来て、差し入れを冷やす時間だけ使う
このように、必要な時間帯だけカードを挿入することで、時間課金制の病院では大幅な節約が期待できます。
共有冷蔵庫の活用
病院によっては、病棟のデイルーム(談話室)などに「共有冷蔵庫」が設置されている場合があります。
これはテレビカード不要で、無料で利用できることが多いです。ただし、利用にはルールがあります。
- すべての持ち物に名前と日付を明記する
- 保管期間が決められている(例:3日以内)
- 飲み物や未開封の食品のみ可(手作りの惣菜などは不可)
盗難や取り違えのリスクはゼロではありませんが、非常に有効な節約術です。利用ルールをナースステーションで確認してみましょう。
冷蔵庫持ち込みのルール
病室の冷蔵庫は個人のものですが、何でも持ち込んで良いわけではありません。病院のルールを守り、快適な入院生活を送りましょう。
持ち込み禁止の食品例
他の患者さんへの配慮や衛生管理の観点から、持ち込みが制限・禁止される食品があります。
- 匂いの強い食品(キムチ、納豆、ニンニク料理、香辛料のきいたもの)
- 生もの(刺身、生卵、生肉)
- アルコール類(治療の妨げになるため厳禁)
- 手作りの料理(食中毒のリスク)
これらは、冷蔵庫に入れる・入れないに関わらず、病室への持ち込み自体を控えるべきものです。
おすすめの持ち込み品
冷蔵庫保管におすすめなのは、密閉されていて匂いが漏れず、手軽に消費できるものです。
- ペットボトル飲料(お茶、水、スポーツドリンク)
- パック飲料(野菜ジュース、牛乳など)
- ゼリー飲料
- ヨーグルト、プリン
- 個包装のチーズ
これらを少量ずつ持ち込み、計画的に消費するのが賢い使い方です。
退院時の払い戻しと精算
入院生活が終わり、退院する際に忘れてはならないのがテレビカードの精算です。
テレビカードの精算方法
使い切れなかったテレビカードの残高は、院内に設置された「テレビカード精算機」で払い戻し(換金)ができます。
精算機は、カード販売機の横や、1階の会計窓口付近に設置されていることが多いです。
ただし、注意点があります。
- すべての病院で払い戻し可能とは限らない
- 払い戻しに手数料(例:100円)が引かれる場合がある
- 100円未満の残高は払い戻しできない場合がある
退院当日は慌ただしいため、事前に精算機の場所とルールを確認しておくとスムーズです。
払い戻しできない場合の対処法
もし精算機がない、または残高が少なすぎて払い戻しできない場合は、残高を使い切るのが一番です。
- 退院日の朝まで冷蔵庫を使い続ける
- 洗濯機や乾燥機がテレビカード対応なら、洗濯をして帰る
- (病院が許可していれば)他の入院患者さんに譲る
わずかな残高でも、捨てるのはもったいないですよね。最後まで無駄なく使い切りましょう。
よくある質問(Q&A)
最後に、病院のテレビカードや冷蔵庫に関してよく寄せられる質問にお答えします。
「病院の冷蔵庫は高い」と感じる方は多いようです。
これにはいくつかの理由が考えられます。
- 機器のレンタル・リース費用
- 設置・メンテナンス・管理にかかる人件費
- 電気代
- テレビカードシステムの導入・運用コスト
これらの費用が利用料に転嫁されているため、一般家庭の電気代よりも割高に感じられるのです。
はい、使えます。
テレビカードは、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などで「共通」で使えるプリペイドカードです。テレビを一切見なくても、冷蔵庫の利用「だけ」のためにテレビカードを購入・使用することは全く問題ありません。
残念ながら、カードの度数を不正に増やしたり、無料で使えたりするような「裏技」は存在しません。
もしそのような情報があっても、機器の故障やトラブルの原因になるため、絶対に試さないでください。
この記事で紹介した「必要な時だけカードを入れる」「共有冷蔵庫を活用する」といった正当な節約術が、最も安全で効果的な「裏技」と言えます。
まとめ:冷蔵庫の使い方をマスターして快適な入院生活を
本記事では、病院のテレビカードを使った冷蔵庫の基本的な使い方から、料金の目安、賢い節約術までを解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返りましょう。
- 冷蔵庫の使い方は「カードを入れる(ON)」、「カードを抜く(OFF)」とシンプル
- 料金は「1日100円〜200円」の固定制か、「時間課金制」が一般的
- 1000円で何日使えるかは、入院する病院の料金体系を要確認
- 節約のコツは「使わない時間帯はカードを抜く」こと
- 退院時は「精算機での払い戻し」を忘れない
入院中は、ただでさえ体調や治療のことで不安がいっぱいです。冷蔵庫の使い方や料金といった細かな心配事をあらかじめ解消しておくことで、ストレスを一つ減らすことができます。
ぜひ、この記事の情報を参考に、テレビカードと冷蔵庫を賢く使いこなし、少しでも快適な入院生活をお送りください。
