「新しいカメラを買ったけど、SDカードの容量ってどれくらいがいいの?」
こんな疑問、お持ちではないですか?せっかくの旅行や大切なイベントで、「容量不足で撮れない…!」なんて悲劇は絶対に避けたいですよね。
この記事では、64GBのSDカードで実際に何枚の写真が撮れるのか、画質や設定による違いを具体的な数字で徹底解説します。さらに、あなたの使い方にピッタリなSDカード容量の選び方までわかりますので、もう迷うことはありません。最適な一枚を見つけて、撮影を心ゆくまで楽しみましょう!
【結論】64GBのSDカードで撮影できる枚数・時間の目安
早速ですが、結論からお伝えします。64GBのSDカードで保存できる写真の枚数や動画の時間は、お使いのカメラの画素数や設定によって大きく変わります。
まずは、一般的な目安を下の表で確認してみましょう。
静止画の撮影可能枚数(目安)
画素数 | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
800万画素 | 約16,400枚 | 約32,800枚 | 約65,550枚 |
1,600万画素 | 約8,400枚 | 約16,800枚 | 約33,600枚 |
2,400万画素 | 約5,890枚 | 約11,790枚 | 約23,590枚 |
RAW(2000万画素) | 約2,460枚 | 約4,920枚 | 9,840枚 |
RAW(キヤノン EOS 5Ds) | 約800枚 | – | – |
動画の撮影可能時間(目安)
解像度 | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
HD (1280×720) | 約5時間20分 | 約10時間40分 | 約21時間20分 |
FHD (1920×1080) | 約2時間40分 | 約5時間20分 | 約10時間40分 |
4K (3840×2160) | 約1時間52分 | 約3時間44分 | 約7時間28分 |
見ての通り、同じ64GBでも設定次第で枚数が大きく異なるのがわかりますよね。特に、高画質なRAW形式で撮影すると、記録できる枚数がぐっと減ってしまいます。
なぜ?カメラによって撮影枚数が変わる3つの理由
「同じ64GBなのに、どうしてこんなに枚数が違うの?」と疑問に思いますよね。その理由は、主に3つのポイントにあります。
理由①:画質(画素数)の設定
最も大きな理由が「画質(画素数)」です。画素数が高ければ高いほど、写真はきめ細やかで美しくなりますが、その分1枚あたりのデータサイズが大きくなります。
例えば、2400万画素で撮影した写真は、800万画素で撮影した写真よりも約3倍のデータ容量が必要です。そのため、同じ64GBのSDカードでも、保存できる枚数が少なくなってしまうのです。
理由②:保存形式(RAW / JPEG)
デジタルカメラには、主に「JPEG(ジェイペグ)」と「RAW(ロウ)」という2つの保存形式があります。
- JPEG:カメラ内で自動的に色味などが調整され、圧縮されたデータ。ファイルサイズが軽く、扱いやすいのが特徴です。
- RAW:撮影したままの「生」のデータ。編集の自由度が非常に高い反面、ファイルサイズがJPEGの数倍~数十倍と非常に大きいのが特徴です。
本格的な写真編集を楽しみたい方はRAW形式がおすすめですが、保存枚数が大幅に減ることは覚えておきましょう。
理由③:カメラの機種
カメラの機種、特に搭載されているセンサーの性能や画像処理エンジンによっても、1枚あたりのファイルサイズは微妙に変化します。最新の高性能なカメラほど、より多くの情報量を記録するため、ファイルサイズが大きくなる傾向があります。
【用途別】あなたに最適なSDカード容量の選び方
「じゃあ、結局どの容量を選べばいいの?」という方のために、撮影スタイル別におすすめのSDカード容量をご紹介します。
日常スナップや数日間の旅行がメインなら【32GB~64GB】
JPEG形式での撮影がメインで、動画もたまに撮る程度であれば、64GBあれば十分余裕をもって撮影を楽しめます。「毎日10枚撮影する」と仮定しても、64GBなら約2年分の写真を保存できる計算です。旅行先で容量を気にしたくない!という方には安心の容量ですね。
高画質な作品撮りや連写を多用するなら【128GB以上】
RAW形式での撮影や、スポーツ・野鳥撮影などで連写を多用する方は、データサイズが大きくなりがちです。シャッターチャンスを逃さないためにも、128GB以上の大容量SDカードを用意しておくと安心です。
4K動画もたくさん撮りたいなら【256GB以上】
4Kの高画質動画は、静止画とは比べ物にならないほどデータ容量を消費します。64GBだと1〜2時間程度でいっぱいになってしまうことも。長時間のイベントや旅行の記録を4Kで残したい場合は、256GB以上の大容量カードを検討しましょう。
要注意!SDカード選びで容量以外に失敗しない3つのポイント
SDカード選びは容量だけではありません。快適な撮影のために、以下の3つのポイントも必ずチェックしましょう。
ポイント①:転送速度(スピードクラス)を確認しよう
SDカードにはデータを書き込む・読み込む「転送速度」があり、これが遅いと連写が途中で止まったり、4K動画が正常に記録できなかったりします。
特に動画撮影では「V30」や「UHS-I U3」以上の規格を選ぶのがおすすめです。パッケージに記載されている記号を確認してみてくださいね。
ポイント②:耐久性(防水・耐衝撃など)もチェック
大切な思い出が詰まったSDカード。万が一の事態に備えて、防水・耐衝撃・耐X線などの耐久性を備えた製品を選ぶとより安心です。特にアウトドアなど過酷な環境で撮影する機会が多い方は、耐久性を重視しましょう。
ポイント③:信頼できるメーカーを選ぼう
市場には安価なSDカードも多く出回っていますが、中には品質が不安定なものや偽物も存在します。データを守るためにも、SanDisk(サンディスク)、KIOXIA(キオクシア)、SONY(ソニー)といった、実績のあるメーカーの製品を選ぶことを強くおすすめします。
カメラとSDカードのよくある質問(Q&A)
ここでは、カメラやSDカードに関するよくある疑問にお答えしていきます。
A1. 目安として、一般的なフルHD画質(1920×1080)なら約2時間40分、より高画質な4K(3840×2160)なら約1時間52分です。ただし、カメラのバッテリーが先に切れる場合も多いので注意が必要です。多くのカメラでは、バッテリー1個で連続撮影できるのは1〜2時間程度です。
A2. スマホの写真はカメラの画素数設定によりますが、一般的に1枚あたり3MB〜5MB程度です。仮に1枚4MBとすると、64GBのカードには約16,000枚の写真を保存できます。
A3. はい、大幅に減ります。例えば2400万画素のカメラの場合、JPEGなら1枚約8.2MBですが、RAWだと1枚25MB以上になることも珍しくありません。単純計算でJPEGの3倍以上の容量が必要になるため、撮影可能枚数は3分の1以下になります。
A4. SDカードは消耗品で、書き込み回数に上限があります。使用頻度にもよりますが、一般的には数年〜10年程度と言われています。長期間同じカードを使い続けている場合は、大切な撮影の前に新しいものに買い替えることをおすすめします。
A5. SanDisk(サンディスク)、KIOXIA(キオクシア、旧東芝メモリ)、SONY(ソニー)、ProGrade Digital(プログレードデジタル)などが、プロのカメラマンからも信頼が厚くおすすめです。
A6. フォーマットとは、SDカードを初期化して、使用するカメラに最適化する作業です。新しいSDカードを使い始める前や、他の機器で使ったカードをカメラで使う前には、必ずそのカメラでフォーマットを行うようにしましょう。エラーの発生を防ぎ、安定した動作につながります。
A7. 慌ててSDカードに新しいデータを書き込まないでください。データ復旧ソフトを使えば、元に戻せる可能性があります。まずは落ち着いてカードを抜き、専門のサービスやソフトウェアの利用を検討しましょう。
A8. これは転送速度の規格の違いです。UHS-IIの方がUHS-Iよりも高速なデータ転送が可能です。UHS-II対応のカメラで連写や高画質動画を撮影する場合、UHS-II対応のカードを使うとその性能を最大限に引き出せます。お使いのカメラがどちらの規格に対応しているか、仕様を確認してみましょう。
A9. パソコンや外付けHDD、クラウドストレージなどにデータをバックアップしてから、SDカード内のデータを削除(またはフォーマット)して空き容量を確保します。大切なデータは、必ず複数の場所にバックアップ(二重保存)しておく習慣をつけましょう。
A10. 基本的な考え方は同じです。ただし、ビデオカメラは長時間連続で撮影することが多いため、より大容量で、かつ安定した書き込みができるV30以上のスピードクラスを持つSDカードが推奨されます。製品によっては64GBの内蔵メモリを持つものもあります。
もっとカメラを楽しみたいあなたへ!ステップアップのご提案
SDカードの準備ができたら、もっとカメラの世界を深く楽しんでみませんか?あなたのカメラライフを豊かにする、次のステップをご紹介します。
こだわりの一台を見つけよう!おすすめカメラメーカー
カメラ本体に興味が湧いてきたら、各メーカーの特徴を知るのがおすすめです。デザイン、色味、操作性など、自分にぴったりのメーカーを見つけると、写真撮影がもっと楽しくなりますよ。

使わなくなったカメラは賢く手放そう!カメラ買取のススメ
新しいカメラへの買い替えを検討しているなら、今お持ちのカメラを査定に出してみませんか?思った以上の価格で買い取ってもらえることも。その資金で、新しいレンズやアクセサリーを手に入れるのも素敵ですね。

まずは気軽に試してみたい!カメラレンタルという選択肢
「気になる高級カメラがあるけど、いきなり買うのは不安…」「旅行の時だけ高性能なカメラを使いたい」そんな方にはカメラレンタルがぴったりです。購入前に使い心地を試せるので、失敗のないカメラ選びができます。

まとめ:64GBのSDカードを賢く選んでカメラライフを満喫しよう!
今回は、カメラで使う64GBのSDカードで何枚の写真が撮れるか、そして最適なSDカードの選び方について解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- 64GBのSDカードは、JPEG形式なら数千枚の写真が撮影でき、多くの人にとって十分な容量。
- 撮影可能枚数は「画質」「保存形式(RAW/JPEG)」「カメラの機種」によって大きく変わる。
- SDカード選びは容量だけでなく、「転送速度」や「耐久性」「メーカーの信頼性」も重要。
- 迷ったら、まずはバランスの取れた「64GB」から試してみるのがおすすめ!
この記事を参考に、あなたの撮影スタイルに合った最高のSDカードを見つけてください。容量の心配から解放されれば、目の前のシャッターチャンスにもっと集中できるはずです。
さあ、新しいSDカードを持って、素晴らしい一瞬を切り取りに出かけましょう!
あなたのカメラライフでは、どんな容量のSDカードが活躍していますか?もしよろしければ、あなたの経験もぜひコメントで教えてくださいね!
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