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【危険?】カメラのゴムのべたつきに除光液は最終手段!正しい対処法と予防策を徹底解説

【危険?】カメラのゴムのべたつきに除光液は最終手段!正しい対処法と予防策を徹底解説

久しぶりに愛用のカメラをケースから出したら、グリップやファインダー部分がなんだかベタベタ…。
ホコリもくっついて見た目も悪いし、何より触るのが不快ですよね。

そんな時、「カメラのべたつきは除光液で落ちる」という情報を耳にしたことがあるかもしれません。
本当に効果はあるのでしょうか?そして、大切なカメラに使っても大丈夫なのでしょうか?

この記事では、カメラのべたつきの原因から、除光液を使うリスク、そして安全な対処法までをステップごとに詳しく解説します。
べたつきの悩みから解放され、再び快適にカメラを使えるよう、ぜひ最後までご覧ください。

【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

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【監修者】
大谷

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まず結論!カメラのべたつきに除光液は使える?

早速結論からお伝えします。

カメラのゴム部分のべたつきに対して、除光液は効果があります。しかし、それは「最終手段」と考えるべきです。

なぜなら、除光液には強力な溶剤が含まれており、べたつきを落とす効果は絶大ですが、同時にカメラ本体に深刻なダメージを与えてしまう高いリスクを伴うからです。

いきなり除光液を試すのではなく、まずはこれから紹介するリスクの少ない方法から順番に試していくことを強くおすすめします。

除光液に含まれる「アセトン」という成分は、ゴムだけでなくプラスチックさえも溶かす可能性があります。使用することで、べたつきは取れても、カメラの質感や印字が損なわれ、取り返しのつかないことになるケースも少なくありません。
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なぜ?カメラがベタベタになる主な原因「加水分解」とは

そもそも、なぜカメラのゴム部分はベタベタになってしまうのでしょうか?
その主な原因は「加水分解(かすいぶんかい)」という化学反応です。

加水分解が起こるメカニズム

加水分解とは、ゴムやプラスチック(特にポリウレタンなど)の素材が、空気中にあるわずかな水分と結びついて分解されてしまう現象のことです。
素材が分解される過程で、表面が溶け出したようになり、あの不快なベタベタが発生します。

特に、長期間使わずにケースの中などで保管していると、この現象が起こりやすくなります。

加水分解が起きやすい環境

次のような環境は、加水分解を促進させてしまうため注意が必要です。

  • 高温多湿な場所(押し入れ、車の中、梅雨時期など)
  • 風通しの悪い場所での長期保管

日本の気候は湿気が多いため、意識的に対策をしないと、気づいた頃にはベタベタ…なんてことになりかねないのです。

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【試す前に必読】除光液を使う3つのリスクと注意点

「最終手段」である除光液。具体的にどのようなリスクがあるのか、使う前にしっかりと把握しておきましょう。

リスク1:ゴムのコーティングが完全に剥がれる

べたつきの原因となっている劣化したゴム層だけでなく、正常なゴムのコーティングまで根こそぎ溶かしてしまいます。
結果的に、下地の固いプラスチックが露出し、カメラ本来のグリップ感や質感が失われてしまいます。

リスク2:プラスチック部分を溶かす・変色させる

特に強力な「アセトン」入りの除光液は、ゴムだけでなくカメラボディのプラスチック部分まで溶かしたり、変色させたりする危険性があります。
ファインダー周りなどの細かい部分で試したつもりが、周囲のパーツにまで影響が及ぶことも考えられます。

リスク3:カメラの印字や塗装が消える

スイッチ類やロゴなどの大切な印字や塗装も、除光液で拭くと簡単に消えてしまいます。
一度消えてしまうと元に戻すことは非常に困難です。操作性が悪くなるだけでなく、見た目も損なわれ、売却時の価値も大きく下がってしまうでしょう。

これらのリスクを理解した上で、それでも除光液を使う場合は、自己責任となります。必ず目立たない部分で試してから、最小限の範囲で使用するようにしてください。
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【安全な順】カメラのべたつきを取る方法4ステップ

ここからは、カメラへのダメージが少ない、安全な方法から順にご紹介します。
必ずステップ1から試してみてくださいね!

ステップ1:【まず試したい】重曹や専用クリーナーで優しく拭く

最も安全で、軽度のべたつきならこれで十分落ちる可能性があります。
100円ショップなどで手に入る「重曹&ゴムの力」といった商品や、水に溶かした重曹を布に含ませて優しく拭いてみましょう。

ステップ2:【定番】無水エタノールで拭き取る

薬局などで購入できる「無水エタノール」も有効な手段です。
消毒用エタノールと違い、水分をほとんど含まないため、電子機器にも比較的安心して使えます。

柔らかい布や綿棒に少量つけて、べたつく部分を根気よく拭き取ります。拭き始めは繊維がくっついて悪化したように感じるかもしれませんが、繰り返し拭くことでサラサラになってきます。

ポイント:なぜ消毒用エタノールはダメ?
消毒用エタノールは水分や他の添加物が含まれているため、べたつきを落とす効果が薄い場合があります。また、水分がカメラ内部に入るリスクも考えると、電子機器には無水エタノールを選ぶのが基本です。

ステップ3:【少し強力】パーツクリーナー(プラスチック対応)を使う

ホームセンターなどで販売されているパーツクリーナーも効果が期待できます。
ただし、必ず「プラスチック対応」や「ゴムを侵さない」と記載のある製品を選んでください。
直接スプレーするのではなく、布に少量吹き付けてから使用しましょう。

ステップ4:【最終手段】除光液(アセトンフリー推奨)で慎重に

上記の方法を全て試してもダメだった場合の最終手段です。
使用する際は、ダメージを最小限に抑えるため「アセトンフリー」の除光液から試すことをおすすめします。

綿棒の先にごく少量だけつけ、べたつく部分だけをピンポイントで、優しくこするように作業してください。そして、必ず換気の良い場所で行いましょう。

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もうベタベタさせない!大切なカメラの加水分解を防ぐ3つの予防策

一度べたつきを解消しても、保管方法が悪いと再発してしまいます。
そうならないために、日頃からできる予防策を実践しましょう!

予防策1:定期的にカメラを使用する

意外かもしれませんが、これが一番の予防策です。
定期的にカメラを手に持って使うことで、手の皮脂が自然な保護膜となり、空気中の水分からゴムを守ってくれます。
「物は使わないとダメになる」というのは、カメラにも当てはまるんですね。

予防策2:風通しの良い場所で保管する

加水分解の主な原因は「湿気」です。
カメラを使い終わったら、ケースに入れっぱなしにせず、風通しの良い場所に置いて湿気を飛ばしましょう。押し入れの奥などは避けるのが賢明です。

予防策3:防湿庫やドライボックスを活用する

カメラを本格的に湿気から守りたいなら、防湿庫やドライボックスの導入が最も効果的です。
常に最適な湿度(40~50%が目安)を保ってくれるため、加水分解だけでなく、カビの発生からもレンズや本体を守ることができます。

豆知識:シリコンスプレーでの保護
べたつきが発生する前に、グリップなどのゴム部分にシリコンスプレーを薄く塗布しておくのも予防策の一つです。シリコンの油膜が水分を弾き、加水分解のリスクを低減させる効果が期待できます。
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それでもダメなら…プロに相談する選択肢も

自分で対処するのが不安な場合や、何を試しても改善しない場合は、プロに頼るのが一番です。

メーカーのサービスセンターに相談

まずは購入したカメラのメーカーに相談してみましょう。
機種や状況によっては、無償でべたつきを除去してくれたという事例も報告されています。諦める前に一度問い合わせてみる価値はありますよ。

カメラ修理専門店に依頼

メーカーでの対応が難しい場合は、カメラ専門の修理業者に依頼する方法もあります。
費用はかかりますが、専門的な知識と技術で確実に対応してくれます。

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よくある質問(Q&A)

Q1. カメラのべたつきは自然に治りますか?

A. 残念ながら、一度発生した加水分解によるべたつきが自然に治ることはありません。悪化することはあっても、放置して改善することはないため、早めの対処が必要です。

Q2. 除菌用のアルコールシートは使ってもいいですか?

A. あまりおすすめできません。除菌シートにはアルコール以外の様々な成分や水分が多く含まれており、べたつき除去の効果が薄いだけでなく、コーティングを傷めたり、機器内部に水分が入ったりするリスクがあります。

Q3. べたつき除去の作業時間はどれくらいかかりますか?

A. べたつきの範囲や程度、使用する方法によって大きく異なります。無水エタノールなどで根気よく拭く場合、数時間かかることもあります。焦らず、じっくり取り組むことが大切です。

Q4. 除光液で文字が消えてしまったら元に戻せますか?

A. 一度消えてしまった印字を元に戻すのは非常に困難です。そのためにも、除光液の使用は最後の手段とし、使う際も印字部分を避けるなど細心の注意が必要です。

Q5. ファインダーのゴム(アイカップ)だけベタベタします。なぜですか?

A. ファインダーのアイカップは、顔(特に汗や皮脂)が直接触れる部分であり、素材も柔らかいゴムが使われていることが多いため、特に加水分解が起こりやすいパーツの一つです。

Q6. カメラのグリップ部分のべたつきも同じ方法で取れますか?

A. はい、グリップ部分も基本的な対処法は同じです。ただし、面積が広く、カメラを持つ上で重要な部分なので、より慎重に、安全な方法から試すようにしてください。

Q7. 予防に使うシリコンスプレーはどんなものでもいいですか?

A. 必ず「無溶剤タイプ」のシリコンスプレーを選んでください。溶剤が含まれているものだと、ゴムやプラスチックを傷める原因になります。

Q8. べたつきを放置するとどうなりますか?

A. 加水分解は進行するため、放置するとべたつきはさらに悪化します。ホコリやゴミが付着しやすくなり、不衛生なだけでなく、最終的にはゴム部分がボロボロに崩れてしまうこともあります。

Q9. 修理に出すか、買い替えるか迷っています。

A. 修理費用とカメラの年式や価値を天秤にかけて判断するのがよいでしょう。古いモデルで修理費用が高額になる場合は、思い切って新しいカメラに買い替えるのも一つの選択肢です。
最近のカメラは性能も向上しており、新しい撮影体験が楽しめるかもしれません。
趣味でカメラを始めたい初心者におすすめのメーカーも紹介しているので、参考にしてみてください。

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Q10. 加水分解しにくいカメラはありますか?

A. 近年製造されたカメラは素材が改良され、加水分解が起こりにくくなっている傾向にあります。しかし、素材の特性上、完全に防ぐことは難しいため、どのカメラであっても保管方法に気をつけることが重要です。
人気のカメラメーカーを比較して、ご自身の使い方に合った一台を探してみてはいかがでしょうか。

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まとめ:カメラのべたつきは正しく対処して快適な撮影ライフを!

今回は、カメラのゴム部分のべたつきの原因と、その対処法について解説しました。

カメラのべたつきに除光液は効果がありますが、多くのリスクを伴うため最終手段です。まずは、以下の安全な方法から順番に試してみてください。

  1. ステップ1:重曹や専用クリーナー
  2. ステップ2:無水エタノール
  3. ステップ3:パーツクリーナー(プラスチック対応)
  4. ステップ4:除光液(最終手段)

そして何より大切なのが、加水分解させないための「予防」です。「定期的に使う」「風通しの良い場所で保管する」ことを心がけるだけで、カメラを長く良い状態で保つことができます。

もし、ご自身での対処が難しい場合や、修理費用を考えて買い替えを検討される場合は、今お持ちのカメラがいくらになるか調べてみるのも良い方法です。
カメラの買取サービスを利用すれば、新しいカメラの購入資金になるかもしれません。
また、購入前にレンタルで気になる機種を試してみるのも賢い選択ですよ。

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この記事が、あなたのカメラのべたつき問題を解決し、再び快適な撮影ライフを送るための一助となれば幸いです。
あなたのカメラのべたつき撃退法や成功談・失敗談なども、ぜひコメントで教えてくださいね!

※記事の執筆には可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっている可能性もあります。重要な情報は再確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。

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