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エアコンのルーバーのカタカタ音を解消!3つの対処法

エアコンのルーバーのカタカタ音を解消!3つの対処法

「静かな夜にエアコンから『カタカタ、パタパタ』という音がして気になって眠れない……」
「故障してしまったのか、それとも簡単な掃除で直るのかが分からない」

このような悩みを抱えていませんか?
リズムを刻むような不快な異音は、一度耳につくと大きなストレスになりますよね。

実は、エアコンのルーバー(風向きを変える羽)のカタカタ音は、9割近くが「部品の緩み」か「汚れ」が原因であり、自分で簡単に解消できることが多いのです。

この記事では、今すぐ音を止める応急処置から、根本的に直すための3つの手順までを徹底解説します。
これを読めば、業者を呼ぶべきかどうかの判断基準も明確になり、無駄な出費を抑えて快適な空間を取り戻せますよ。

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【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

緊急!今すぐカタカタ音を止める応急処置方法

「修理方法は後でいいから、とにかく今すぐ静かにして寝たい!」
そんな時は、まず以下の操作を行ってください。

リモコンで「スイング機能を停止」し、風向きを一番下(または水平)で固定する。

カタカタ音の多くは、ルーバーが動く際(スイング時)に、軸受け部分が擦れたりガタついたりすることで発生します。
物理的に動かさなければ音は鳴りません。
まずはこの設定で一夜を過ごし、時間がある時に以下の原因と対策を確認しましょう。

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エアコンのルーバーがカタカタ鳴る3つの原因

なぜ今まで静かだったエアコンから急に音が鳴り始めたのでしょうか。
主な原因は以下の3つに分類されます。

1. 軸受け(プラスチック)の摩耗や変形

最も多い原因です。
ルーバーを支えている左右や中央の「軸受け」部分はプラスチックでできています。
長年の使用でここが摩耗して隙間(あそび)が大きくなると、風圧やモーターの動きに合わせてガタつき、音が発生します。

2. フィルター掃除後の取り付けミス

「そういえば最近、フィルター掃除をした」という心当たりはありませんか?
掃除の際にルーバーを外したり、本体カバーを拭いたりした際、ルーバーの差し込みが甘くなっているケースです。
カチッとはまっていないと、モーターの回転軸が空回りして異音の原因になります。

3. 内部ギア(モーター)の破損

「カタカタ」という軽い音ではなく、「ガガガッ」「ギギギ」という何かが引っかかるような重い音がする場合は注意が必要です。
ルーバーを動かすモーター内部の歯車(ギア)が欠けている可能性があります。
これは部品交換が必要な「故障」のサインです。

大谷
大谷
冬の暖房時は、温風でプラスチックが膨張して「ピキッ」と鳴ることがありますが、これは「熱膨張音」といって故障ではありません。しかし、リズムよく連続して鳴る場合は、上記のような不具合を疑いましょう。
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自分で直す!カタカタ音を解消する3ステップ

ギアの破損でなければ、以下の手順で解決できる可能性が高いです。
特別な工具は必要ありません。

ステップ1:ルーバーの再装着(はめ直し)

一度ルーバーを取り外し、正しく付け直すだけで直ることが多々あります。
以下の手順で慎重に行ってください。

  • 安全のため、必ず運転を停止し、電源プラグを抜く
  • ルーバーの中央にあるフックを外し、たわませながら左右の軸を抜く
  • 軸周辺のホコリをティッシュ等で拭き取る
  • 左右の軸を「カチッ」と音がするまで確実に奥へ差し込む
  • 中央のフックを元に戻す

ステップ2:軸受け部分への潤滑剤塗布

再装着しても音が消えない場合、摩耗による摩擦抵抗が原因です。
滑りを良くするために潤滑剤を使用しますが、ここで選び方を間違えるとエアコンが壊れます。

使用してはいけない潤滑剤

× 「KURE 5-56」などの一般的な防錆潤滑剤
(プラスチックを劣化させ、割れや破損の原因になります)

使用すべき潤滑剤

「シリコンスプレー(無溶剤タイプ)」
(プラスチックやゴムを傷めず、滑りを良くします)

ホームセンターなどで数百円で購入できるシリコンスプレーを、ティッシュや綿棒に少量吹き付け、ルーバーの軸部分(突起)に薄く塗ってからセットしてください。

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ステップ3:軸受けの隙間埋め(上級テクニック)

摩耗が激しく、隙間が大きすぎる場合は、潤滑剤だけでは直りません。
軸の突起部分に「セロハンテープ」を1周だけ巻き付け、軸を少し太くしてから差し込んでみてください。
隙間が埋まり、ガタつきが抑えられることがあります。
※巻きすぎると入らなくなるので、微調整が必要です。

大谷
大谷
「手で無理やり動かす」のは絶対にNGです!ルーバーとモーターを繋ぐ接続部が折れてしまい、数千円で済む修理が数万円になってしまいますよ。
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それでも直らない場合:修理費用の目安と判断基準

上記を試しても改善しない、あるいはルーバーが全く動かない場合は、モーターやギアの故障です。
状況に合わせてプロへの依頼を検討しましょう。

メーカー修理の相場

ルーバーモーターの交換修理の場合、費用の目安は以下の通りです。

  • 部品代(モーター・ルーバー等):2,000円〜4,000円
  • 技術料・出張費:10,000円〜16,000円
  • 合計:1.2万円〜2万円程度

購入から10年以上経過しているエアコンの場合、部品の在庫がないこともあります。
また、修理代で2万円近くかかるなら、最新の省エネ機種に買い替えた方が長期的な電気代はお得になるケースが多いです。

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賃貸物件にお住まいの方へ

賃貸のアパートやマンションに備え付けのエアコンであれば、修理費用は原則として貸主(大家さん)負担です。
勝手に業者を呼ぶとトラブルの元になります。
「エアコンから異音がして困っている」と管理会社へ連絡しましょう。
その際、スマホで音を録画しておくと説明がスムーズです。

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よくある質問(Q&A)

ルーバーのトラブルに関して、よく寄せられる質問をまとめました。

Q. ガムテープなどでルーバーを固定しても大丈夫ですか?

A. 推奨しません。
エアコン始動時にルーバーが自動で開こうとする力に対し、テープで無理に抑え込む力がかかると、モーターに過度な負荷がかかり故障(焼き付き)の原因になります。
固定したい場合は、テープではなく「リモコンの設定」で風向固定を行ってください。

Q. ルーバーだけ部品注文して自分で交換できますか?

A. 可能です。
ルーバー自体が割れている場合などは、家電量販店で「メーカー名」と「エアコンの型番」を伝えれば、ルーバー(羽)単体を取り寄せできることが多いです。
価格は1,000円〜3,000円程度。ただし、モーター側の故障であればルーバーを変えても直りません。

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まとめ:まずは「はめ直し」と「シリコンスプレー」を

エアコンのルーバーのカタカタ音について、解決策をご紹介しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • まずはリモコンで風向を固定し、睡眠を確保する
  • 電源を抜いてから、ルーバーを「カチッ」となるまで付け直す
  • 摩擦音ならプラスチック対応の「シリコンスプレー」を塗る
  • 絶対に「KURE 5-56」などの溶剤入り油を使わない
  • 直らなければギアの故障。賃貸なら管理会社へ連絡する

カタカタ音は放置しても直りませんが、初期段階であれば数百円のシリコンスプレーで劇的に改善することも珍しくありません。
快適な生活を取り戻すために、まずは今週末、安全に配慮しながらメンテナンスを試してみてくださいね。

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