「おしゃれな部屋にしたのに、エアコンの配管穴の粘土(パテ)だけがどうしても浮いてしまう…」
「パテが劣化して黒ずんでいるし、ゴキブリが入ってこないか不安」
このようにお悩みではありませんか?
エアコンの配管周りは生活感が出やすく、放置すると見た目だけでなく衛生面でも問題が生じやすい箇所です。
この記事では、エアコンのパテ隠しのための具体的な5つの方法と、100均・ニトリなどのアイテム活用術を徹底解説します。さらに、単に隠すだけでなく「虫対策」や「劣化防止」も同時に叶えるプロの視点もご紹介します。
読み終える頃には、あなたの部屋にぴったりの方法が見つかり、スッキリとした洗練された空間を手に入れられるはずです。
エアコンのパテ隠しが必要な3つの理由
「ただ見た目が悪いだけだから」と後回しにしていませんか?
実は、エアコンのパテや配管を隠す(保護する)ことには、見た目の改善以上に重要なメリットがあります。
1. 生活感を消しインテリアを格上げする
どれほど家具にこだわっても、壁から伸びる「灰色の粘土」や「テープ巻きの配管」が見えていると、一気に所帯じみた印象になります。
パテを隠すだけで壁面がフラットになり、部屋全体がモデルルームのように引き締まります。
2. パテの劣化・ひび割れを防ぐ
エアコンパテは紫外線や乾燥に弱く、数年で硬化してひび割れます。
カバーやグリーンで直射日光を遮ることは、パテの寿命を延ばすことに直結します。
3. 隙間からの害虫侵入を防ぐ(G対策)
これが最も重要かもしれません。パテが劣化して壁との間に隙間ができると、そこはゴキブリやアリの格好の侵入経路になります。
「隠す」作業の過程で隙間をチェックし、塞ぐことで、防虫対策としても機能します。
室内編:エアコンのパテ隠しのおすすめ方法5選
それでは、室内における具体的なパテ隠しの方法を紹介します。
「手軽さ」「コスト」「仕上がり」のバランスを見て選んでみてください。
1. 配管化粧カバー(スリムダクト)を後付け
最も王道で美しく仕上がるのが、プラスチック製の化粧カバーを取り付ける方法です。
配管全体を覆うため、ホコリが積もらず掃除も拭くだけで完了します。
- メリット: プロのような仕上がり、耐久性が高い。
- デメリット: 賃貸では壁にビス穴を開けられないケースが多い。
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2. 100均のフェイクグリーンを巻き付ける
ダイソーやセリアのフェイクグリーン(造花)は非常に優秀です。
特に「アイビー」や「ポトス」などのツタ状のものを配管にクルクルと巻き付けるだけで、ナチュラルなインテリアに早変わりします。
- コツ: 葉の密度が高いものを選ぶと、パテの汚れが透けにくい。
- 注意点: ホコリが溜まりやすいので、定期的にハンディモップで掃除が必要。
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3. 幅広マスキングテープ・リメイクシート
「mt CASA」などの壁用マスキングテープや、100均のリメイクシートを使います。
パテの上から直接貼るのではなく、配管テープの上から「包帯を巻くように」好みの柄のテープを巻き付けます。
- 木目調、レンガ調、壁紙と同じ白などバリエーションが豊富。
- 飽きたら剥がすだけなので、賃貸でも安心。

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4. 布やカーテンで覆う(ニトリ・IKEA活用)
物理的に視線を遮断する方法です。
配管の手前に突っ張り棒を設置し、ニトリやIKEAのおしゃれなファブリック(布)を吊るします。
エアコンの風を遮らないよう、配管部分だけをピンポイントで隠すのがコツです。
5. 木製ボックスやラティスでDIYカバー
DIYが得意な方は、すのこや薄い木板を組み合わせて「L字型のカバー」を作成し、配管に被せる方法もあります。
壁に固定せず、床からの支えや配管への引っ掛けを利用すれば、賃貸でも設置可能です。
室外編:パテ剥がれは危険!外の配管隠し
室内だけでなく、ベランダや屋外のパテ隠しも重要です。
むしろ、雨風にさらされる室外の方がパテの劣化が早く、トラブルの元になります。
室外のパテが劣化するとどうなる?
室外のパテが剥がれ落ちると、そこから雨水が浸入し、壁内部の腐食や、最悪の場合はシロアリの原因になります。
「隠す」というよりも「保護する」意識が必要です。
室外機周りのおすすめ対策
- 不乾性パテ(エアコンパテ)の盛り直し: ホームセンターで200円〜300円で購入できます。
- 室外用配管カバー: 耐候性のあるアイボリーや黒のカバーを設置します。
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化粧カバーの後付けは自分でできる?プロとの比較
「安く済ませたいから自分でカバーをつけたい」と考える方も多いですが、リスクも理解しておく必要があります。
DIYとプロに依頼した場合の違いを比較表にまとめました。
| 比較項目 | DIY(自分で行う) | プロ(業者に依頼) |
|---|---|---|
| 費用目安 | 3,000円〜5,000円(材料費) | 15,000円〜30,000円 |
| 仕上がり | 技術による(水平垂直が難しい) | 非常に綺麗 |
| リスク | ガス漏れ・水漏れの危険大 | 保証があり安心 |
| おすすめの人 | 配管を動かさずに設置できる場合のみ | 配管が曲がりくねっている場合 |
特に、配管を無理に動かすと接続部から冷媒ガスが漏れ、エアコンが冷えなくなります。
修理代で数万円かかることもあるため、配管が複雑な場合は無理せずプロに頼るのが賢明です。
失敗しない!配管テープの巻き方
カバーまでは必要ないけれど、ボロボロのテープだけは直したいという方へ。
新しい「非粘着テープ」を上から巻き直すだけでも、見違えるほど綺麗になります。
ポイントは「下から上へ」巻くことです。
- 古いテープの処理: ボロボロであれば取り除くか、そのままでもOK。
- 巻き始め(室外側): 下(室外側)から上(室内側)に向かって巻いていきます。
- 重ね幅: テープの幅の半分が重なるようにして、強く引っ張りながら巻きます。
- 巻き終わり: パテの根元までしっかり巻き上げ、最後はビニールテープで固定します。

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よくある質問(Q&A)
エアコンのパテ隠しについて、よくある疑問にお答えします。
壁に穴を開けず、強力な接着剤を使わない方法を選びましょう。おすすめは「フェイクグリーンの巻き付け」や「突っ張り棒での目隠し」です。配管カバーを両面テープで貼ると壁紙が剥がれる恐れがあるため、賃貸ではマスキングテープを下地に貼るなどの工夫が必要です。
工作用の油粘土や紙粘土は絶対に使用しないでください。乾燥すると収縮してひび割れたり、カビの原因になったりします。必ずホームセンターや通販で「エアコン配管用パテ(不乾性パテ)」を購入してください。数百円で購入でき、機能性が全く異なります。
まとめ
今回は、エアコンのパテや配管をスッキリ隠す方法について解説しました。
最後に記事のポイントをまとめます。
- パテ隠しは見た目だけでなく、防虫・劣化防止にもなる。
- 室内は「化粧カバー」が一番綺麗だが、「フェイクグリーン」や「マスキングテープ」も手軽でおすすめ。
- 室外のパテ剥がれは建物へのダメージになるため、早めに専用パテで埋める。
- DIYでのカバー取り付けは、ガス漏れのリスクを考慮して慎重に行う。
- テープを巻き直す際は、雨水対策のため「下から上」へ巻く。
エアコン周りのノイズが消えると、部屋の居心地は驚くほど良くなります。
まずは、100均やホームセンターで材料をチェックし、週末に少しだけ手を動かしてみませんか?その小さな変化が、あなたの毎日をより快適にしてくれるはずです。
