引っ越しや新築、リフォームを控えて、「家電の配送を1ヶ月後に設定したい」と考えていませんか？
「セールで安いうちに買いたいけど、まだ置く場所がない…」「入居日にジャストタイミングで届けてほしい」という悩みは非常に多いです。
この記事では、家電の配送を1ヶ月後、さらには2ヶ月後や3ヶ月後に指定する方法、主要な家電量販店やネット通販10社の対応比較、そして失敗しないための注意点まで、網羅的に徹底解説します。
結論から言うと、多くの家電量販店の実店舗では、1ヶ月程度の取り置き（配送日指定）に無料で対応しています。しかし、ネット通販や長期保管には「条件」があるため、この記事で賢い利用法をマスターしましょう。
※2025年11月16日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
家電の配送、1ヶ月後は可能？
多くの店舗で「条件付き」で可能
新生活や引っ越し、新築といった明確な理由がある場合、ほとんどの家電量販店で「1ヶ月後」の配送指定が可能です。
これは「配送日指定サービス」や「長期お預かり（取り置き）サービス」として提供されています。ただし、「全額前払い」「大型家電のみ」「キャンセル不可」などの条件が付くのが一般的です。
1ヶ月後の配送が必要になる主な理由
家電の配送を先に延ばしたい理由は、主に以下の3パターンです。
- 引っ越し・新生活: 旧居から新居への入居タイミングに合わせたい。
- 新築・リフォーム: 工期が延びる可能性も考慮し、家の完成に合わせて配送したい。
- セール購入: 決算セールなどで安く購入だけ済ませ、実際の使用開始まで保管してほしい。
特に新生活シーズン（1月～4月）は、各社が長期保管サービスを強化する傾向にあります。
大型家電と小型家電での対応の違い
注意点として、長期保管に対応してくれるのは、基本的に冷蔵庫、洗濯機、エアコン、大型テレビといった「大型家電」（設置工事が必要なものを含む）に限られることが多いです。
炊飯器や電子レンジなどの小型家電は、宅配便で送れるため長期保管の対象外となるか、別途条件が付く場合があります。大型家電と同時に購入する場合は、まとめて保管してもらえるか確認しましょう。
比較：1ヶ月後の配送は「実店舗 vs ネット通販」、どっちがいい？
家電を1ヶ月後に配送してほしい場合、「実店舗（家電量販店）」と「ネット通販」のどちらで購入すべきでしょうか？ 結論から言うと、柔軟性や確実性を求めるなら「実店舗」が圧倒的に有利です。
| 実店舗（家電量販店） | ネット通販（Amazon, 楽天など） | |
|---|---|---|
| 1ヶ月後の指定 | ◎ （ほぼ可能） |
△ （約2週間先までが多い） |
| 2ヶ月以上の指定 | ○ （交渉・有料で可能） |
× （ほぼ不可） |
| 柔軟性（交渉） | ◎ （担当者と直接相談可） |
× （システム依存） |
| 価格 | △ （ネットより高い場合も） |
◎ （安い傾向） |
実店舗（家電量販店）のメリット・デメリット
最大のメリットは「対面での交渉力と柔軟性」です。
引っ越しや新築の事情を説明すれば、マニュアル以上の対応（例：2ヶ月間の無料保管）をしてくれる可能性があります。特に複数の大型家電をまとめて購入する場合は、強力な交渉材料となります。
デメリットは、ネット通販の最安値と比べると価格が高くなる可能性がある点です。
ネット通販のメリット・デメリット
メリットは価格の安さと手軽さです。しかし、配送システムが自動化されているため、指定できる配送日は「注文日から最大2週間～3週間程度」が限界であることがほとんどです。
「1ヶ月後」をピンポイントで指定できるストアは非常に少ないのが実情です。
主要家電量販店(実店舗)の長期保管(取り置き)対応
実店舗での対応は、各社とも「引っ越し・新築」を理由とした長期保管には柔軟です。目安として「1ヶ月～3ヶ月程度」は無料で対応してくれるケースが多いです。
※以下は一般的な傾向です。最新のサービス内容や条件は、必ず購入前に店頭でご確認ください。
ヤマダデンキ
新築や引っ越しの場合、長期の取り置きに柔軟に対応してくれます。目安として1ヶ月は無料、店舗や購入金額によっては最長3ヶ月～6ヶ月程度まで相談可能な場合があります。全額前払いが基本です。
ビックカメラ
引っ越しやリフォームの場合、「お取り置きサービス」が利用可能です。目安として1ヶ月程度は無料で対応。それ以上になる場合は、購入時に相談が必要です。
ケーズデンキ
「新製品予約」や「引っ越し」の場合、長期の取り置きに対応しています。期間は購入する商品や店舗の状況によりますが、1ヶ月程度なら問題ないことが多いです。「あんしんパスポート」会員は相談がスムーズです。
ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラも引っ越し需要には柔軟です。購入時に配送希望日を「1ヶ月後」と伝えれば、在庫を確保した上で対応してくれます。特に新生活シーズンは対応が手厚くなります。
エディオン
実店舗では、引っ越しや新築の場合、1ヶ月以上の長期保管にも対応しています。「エディオンカード」会員向けのサービスが充実している場合があります。ネットショップ（エディオンダイレクト）では原則1ヶ月を超える保管は不可としています。
ジョーシン (Joshin)
実店舗では、引っ越しなどを理由とした1ヶ月程度の取り置きは可能です。Joshin webショップでも、ブライダルや引っ越しの場合、工事・設置が必要な商品に限り「最長1ヶ月間のお預かり」を明記しています。
ネット通販の配送日指定（取り置き）の対応
ネット通販は「1ヶ月後」の指定が難しい傾向にありますが、一部例外もあります。
Amazon
Amazonが販売・発送する大型家電は「お届け日時指定便」が使えますが、指定できるのは最長でも注文日から約2～3週間先までが一般的です。1ヶ月後を指定できるケースは稀です。
楽天市場・Yahoo!ショッピング
モール型ECサイトのため、対応は出店している各ストア（ショップ）次第です。
ヤマダデンキやビックカメラなどの「家電量販店の公式ストア」であれば、実店舗に近い対応（備考欄への記入や事前問い合わせで1ヶ月保管OK）をしてくれる場合があります。
各社公式オンラインストア
ヨドバシ.comやビックカメラ.comなど、量販店の公式通販サイトの対応も分かれます。
システム上、指定できるのは2週間先まででも、注文前に電話やチャットで相談すれば「引っ越し対応」として1ヶ月後の配送を受け付けてくれるケースがあります。
家電を1ヶ月後に配送してもらう5つの方法
では、具体的にどう行動すればよいのでしょうか。確実な方法を5つ紹介します。
1. 実店舗で購入時に交渉・指定する
家電量販店の実店舗で商品を選び、会計時に「引っ越し（新築）のため、配送を1ヶ月後の〇月〇日にしたい」と明確に伝えます。これが最も確実で、柔軟な対応が期待できる方法です。
2. 量販店の「長期お預かりサービス」を利用する
購入時に「長期お預かりサービス」の利用を申し込みます。この場合、商品代金は全額前払い（または高額な内金）が必須となりますが、指定日まで確実に商品を保管してもらえます。
3. ネット通販で「事前問い合わせ」をする
購入したいネットショップ（特に量販店の公式ストア）を見つけたら、カートに入れる前に「問い合わせフォーム」や電話で「1ヶ月後の配送指定は可能か」と確認します。「可能」との返事をもらってから注文しましょう。
4. 引っ越し業者のサービスと連携する
一部の家電量販店は、大手引っ越し業者（アート引越センター、サカイ引越センターなど）と提携しています。
引っ越しの申し込みと同時に家電を購入することで、入居日に合わせて配送・設置まで一括で管理してもらえるプランがあります。
5. Amazonなどの「お届け日時指定便」を調整する
もし1ヶ月後ではなく「3週間後」などで妥協できる場合は、Amazonなどの日時指定便が便利です。注文するタイミングを逆算して調整する必要があります。
1ヶ月以上（2ヶ月・3ヶ月）の長期保管は可能？
「引っ越しが2ヶ月先」「新築の完成が3ヶ月後」といったケースもありますよね。1ヶ月を超える保管についても解説します。
家電量販店なら交渉次第で可能
結論として、実店舗の家電量販店であれば、2ヶ月～3ヶ月の保管も交渉次第で可能です。
ただし、「1ヶ月までは無料、以降は有料」「合計〇〇万円以上の購入が条件」といったように、1ヶ月を超える分については条件が厳しくなることが多いです。
有料保管サービスの相場
もし有料となった場合、料金は店舗や商品の大きさによって異なります。明確な相場はありませんが、倉庫の保管料として1日あたり数百円、あるいは1ヶ月あたり数千円の追加料金が発生する可能性があります。
購入金額が大きければ、この保管料をサービス（値引き）してくれる場合もあるため、やはり交渉が重要です。
家電購入のベストタイミングはいつ？
1ヶ月後の配送が可能なら、いつ家電を買うのが一番お得なのでしょうか？
「決算セール」で買い、配送を遅らせる
最も賢い方法は、家電量販店の「決算セール」や「ボーナスセール」の時期に購入し、配送日だけを1ヶ月後の入居日に指定することです。
これにより、1年で最も安い価格で購入しつつ、保管場所の心配をせずに済みます。
おすすめのセール時期
- 本決算セール: 2月～3月（最も安くなりやすい）
- 中間決算セール: 8月～9月
- ボーナスセール: 6月～7月、11月～12月
- 年末年始セール: 12月末～1月上旬
例えば、4月に入居予定なら、2月～3月の決算セールで購入し、配送を4月に指定するのがベストな動き方です。
1ヶ月後配送を利用する際の注意点
便利な長期保管ですが、トラブルを避けるために以下の注意点を必ず守ってください。
1. キャンセル・返品の条件を厳守
長期保管を依頼した商品は、原則として「お客様都合でのキャンセル・返品は不可」となります。店舗側はあなたのために在庫を確保し続けているため、これは当然のルールです。「気が変わった」は通用しないと心得ましょう。
2. 支払いは「全額前払い」が基本
在庫を1ヶ月以上確保してもらうため、代金は「全額前払い」を求められることがほとんどです。手付金（内金）だけでOKな場合もありますが、高額な家電購入の場合は予算を事前に確保しておく必要があります。
3. 保管料や延長料金の確認
「無料保管はいつまでか？」「1日超えたらいくらかかるのか？」を必ず書面（購入伝票など）で確認してください。口約束はトラブルの元です。
4. 配送日変更の期限
「1ヶ月後」と指定した後で、配送日を変更（特に前倒し）したい場合、遅くとも配送予定日の1～2週間前までに連絡が必要です。
新築やリフォームでは工期が遅れ、配送日を「延期」したいケースも多いです。延期する場合の連絡期限と、延長保管料についても確認しておきましょう。
5. セール品・展示品の扱い
「展示品限り」や「在庫処分セール品」は、長期保管の対象外となることがあります。もし保管OKでも、保管中に万が一不具合が出た場合、同等品との交換になる可能性もゼロではありません。新品（未開封品）を確保してもらえるか確認しましょう。
1ヶ月後配送が断られた(できない)時の対処法
もし希望の店舗（特にネット通販）で1ヶ月後の配送を断られてしまった場合の代替案を紹介します。
1. 引っ越し業者の一時預かりサービス
大手の引っ越し業者には、荷物を一時的に預かってくれる「保管サービス」があります。先に家電を購入・配送してもらい、引っ越し業者の倉庫で預かってもらい、入居日に他の荷物と一緒に新居へ運んでもらう方法です。（※別途有料）
2. トランクルームの短期利用
月極めや日割りで借りられる「トランクルーム」を契約し、そこを一時的な家電の置き場所にする方法です。ただし、自分で搬入・搬出する手間とコストがかかります。
3. 別の店舗（実店舗）で購入し直す
ネット通販で安く買おうとして断られた場合は、潔く諦め、前述の「長期保管に柔軟な実店舗」で購入し直すのが、結果的に最も手間がかからず確実です。
よくある質問（Q&A）
最後によくある質問をまとめました。
購入時に「〇月上旬頃」と曖昧に伝えている場合は、遅くとも実際の配送希望日の2週間前までには正式な日付を連絡しましょう。
特に土日祝日や、3月・4月の繁忙期は配送枠がすぐに埋まります。入居日（引っ越し日）が確定したら、即座に連絡するのがベストです。
店舗が商品を倉庫に確保していれば可能です。ただし、配送便のスケジュールに空きがなければ希望日に早めることはできません。
これも最低1～2週間前には相談が必要です。直前の変更（「明日持ってきて」など）はほぼ不可能です。
はい、可能です。エアコン、洗濯機の設置、アンテナ工事などは、商品の配送日＝工事日として予約するのが一般的です。
ただし、工事も繁忙期は枠が埋まりやすいため、配送日と同時に工事日も確定させる必要があります。
まとめ
家電の配送を1ヶ月後に指定することは、特に家電量販店の実店舗を利用すれば決して難しくありません。
- 1ヶ月後の配送・取り置きは、ネット通販より「実店舗」が圧倒的に有利。
- ヤマダ、ビック、ケーズ、ヨドバシなどの実店舗では、引っ越し理由なら1ヶ月程度は無料で対応してくれることが多い。
- 2ヶ月～3ヶ月の長期保管も、実店舗での購入・交渉次第で可能（有料の場合あり）。
- 「決算セール」で買い、配送を1ヶ月後に指定するのが最も賢い購入タイミング。
- 長期保管を依頼する場合、「全額前払い」「キャンセル不可」が基本条件となる。
- 配送日が確定したら、すぐに店舗へ連絡を入れ、配送・工事枠を確保すること。
新生活の準備は慌ただしいですが、家電の配送スケジュールを事前にしっかり組むことで、スムーズなスタートを切ることができます。
まずは近くの家電量販店で、購入したい家電と希望の配送日を伝え、気軽に相談してみることから始めましょう。