「テレビスタンドを設置したら、テレビが少しお辞儀をするように前に傾いている気がする…」
「画面が左右に斜めになっていて気持ち悪い」
「ちょっとぶつかっただけでグラグラ揺れて怖い」
リビングの主役であるテレビが不安定だと、見た目が悪いだけでなく、地震や衝突による転倒事故のリスクがあり非常に危険です。
この記事では、テレビスタンドが傾く・グラグラする原因を特定し、自分でできる5つの修正方法を解説します。買い替えが必要な危険なサインもお伝えしますので、まずは現状のチェックから始めましょう。
なぜ?テレビスタンドが前に傾く3つの原因
まずは、テレビが手前(視聴者側)にお辞儀をするように傾いてしまう原因を解説します。多くの場合は「故障」ではなく「調整不足」です。

1. 角度調整(チルト)機能の固定が緩い
多くのテレビスタンドには、照明の映り込みを防ぐために画面を上下に傾ける「チルト機能(首振り)」がついています。この可動部のネジやノブが緩んでいると、テレビの重みに耐えられず、一番下(前傾姿勢)まで下がってしまいます。
2. スペーサーの使用方法が不適切
テレビ背面の段差を埋めるために使う「スペーサー(樹脂製の筒)」ですが、これが長すぎると「テコの原理」が働き、重心が前に移動してしまいます。必要以上に長いスペーサーを使っていると、支柱にかかる負荷が増え、前傾の原因になります。
3. 耐荷重・推奨インチ数を超えている
スタンドのスペックギリギリ、あるいは超えているテレビを設置していませんか?
特に古いプラズマテレビや、初期の液晶テレビは重量があります。「65インチ対応」と書いてあっても、「重量(kg)」がオーバーしていると、支柱の金属が物理的にたわみ、前に傾きます。
なぜ?テレビスタンドが左右に斜めになる原因
次に、画面の上辺が水平でなく、左右どちらかに下がっている「斜め」の状態について解説します。
ブラケット(金具)の固定位置ズレ
テレビ背面に「2本の金具」を取り付けて支柱に引っ掛けるタイプの場合、左右の金具を取り付ける高さが数ミリずれているだけで、画面全体が大きく斜めになります。ネジ穴の選択ミスが主な原因です。
床の水平が取れていない
スタンド自体は垂直でも、床が柔らかい素材(クッションフロア、毛足の長いラグ、畳)の場合、テレビの重心が偏っている方に沈み込みます。特に片側だけに重いHDDなどを置いていると、そちら側に傾くことがあります。
グラグラ・傾きを解消する5つの対処法
原因がわかったところで、具体的な直し方を5つのステップで解説します。ドライバーと、あれば水平器(スマホアプリでOK)を用意してください。
1. 「首振り固定ノブ」を増し締めする
テレビの裏側、金具と支柱が接続されている部分を見てください。角度を調整するための「ノブ」や「六角ボルト」があるはずです。
テレビを垂直な位置(好みの角度)に戻し、手で支えた状態で、この固定ボルトを「これ以上回らない」というくらい強く締め込んでください。ここが摩擦で止まる仕組みになっている製品が多いため、力が弱いとすぐに垂れ下がってきます。
2. ネジ穴の「あそび」を利用して水平にする
左右に斜めになっている場合、以下の手順で微調整します。
- テレビ背面の金具を固定しているネジを少しだけ緩める。
- ネジ穴には多少の隙間(あそび)があるため、テレビを持ち上げ気味にしたり、回転させたりして水平を出す。
- 水平が出た状態で、再度ネジを対角線上にしっかりと締める。

3. スペーサーを減らし、ネジを短くする
もし長いスペーサーを使っているなら、短いものに変更できないか、あるいはスペーサー無しで取り付けられないか確認してください。テレビとスタンドの距離(重心距離)が近くなるほど、前への傾きやグラつきは軽減されます。
4. ベース(台座)の下に板を挟む
床の沈み込みが原因で前に傾いている場合、台座の前側(テレビ画面側)の下に、薄い板や硬いゴムシートを挟むことで強制的に角度を補正できます。見た目は少し悪くなりますが、即効性のある方法です。
5. 支柱と台座の結合部をチェック
意外と見落としがちなのが、一番下の土台部分です。台座の裏側から支柱を固定しているボルトが緩んでいると、スタンド全体がグラグラ揺れます。テレビを一度下ろし、台座裏のボルトを全力で増し締めしてください。
危険!買い替えを検討すべきNG状態
調整しても直らない場合、スタンドの寿命や強度不足が疑われます。以下の状態は倒壊の危険が高いため、使用を中止してください。
- 支柱が弓なりに曲がっている:金属疲労を起こしています。いつ折れてもおかしくありません。
- 溶接部分にヒビが入っている:即刻使用を中止すべき状態です。
- ネジが空回りして締まらない:ネジ山が潰れています。固定力がありません。
特に、「安価な細いスタンドに大型テレビを載せている」場合は要注意です。安心できる剛性の高いモデルへの買い替えを強くおすすめします。

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よくある質問(Q&A)
基本的には隙間がない方が安定します。巾木(はばき)を避ける設計のスタンドであれば、壁にピッタリと押し付けることで、壁自体が支えとなり、前方向への転倒や揺れを大幅に防ぐことができます。
製品の「耐震試験クリア」等の表記を確認してください(多くは震度7相当)。ただし、これは正しく組み立てられ、ボルトが緩んでいない状態での数値です。グラグラしている状態では、震度4〜5程度でも転倒するリスクがあります。
まとめ:定期的なメンテで安全な視聴環境を
テレビスタンドの傾きやグラつきは、放置すると非常に危険です。以下のポイントを再確認しましょう。
- 前に傾くなら、「チルト機能」のネジを強力に締める。
- 左右に傾くなら、金具の取り付け位置と水平を確認する。
- グラグラするなら、台座と支柱の結合部を増し締めする。
これらを行っても改善しない場合は、スタンドの剛性不足です。大切な家族とテレビを守るためにも、頑丈なスタンドへの見直しを検討してみてください。
正しい設置ができれば、テレビスタンドは部屋を広く使える素晴らしいアイテムです。しっかり調整して、快適なテレビライフを取り戻しましょう。

