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パソコンの充電ランプはつくのに電源がつかない!自力で直す7つの手順

パソコンの充電ランプはつくのに電源がつかない!自力で直す7つの手順

「パソコンの電源ボタンを押しても画面は真っ暗…でも、側面の充電ランプだけは光っている」
このような状況に直面し、故障ではないかと焦っていませんか?

実は、充電ランプがついている場合、マザーボードなどの心臓部はまだ生きている可能性が高いのです。多くのケースでは、簡単な放電やリセット作業で復活します。

この記事では、パソコンの電源がつかないが充電ランプはつく原因と、修理に出す前に試すべき7つの対処法を網羅的に解説します。

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【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

充電ランプがつく・点滅する4つの原因

電源が入らないのにランプだけがついている状態は、パソコンが何らかのサインを出している証拠です。ランプの状態(点灯か点滅か)によっても原因が異なります。

1. 帯電によるシステムロック

長時間使用やケーブルの繋ぎっぱなしにより、パソコン内部に不要な電気が溜まる「帯電」が最も多い原因です。帯電すると、回路を守るために安全装置が働き、電源が入らないようにロックがかかります。

2. スリープモードからの復帰失敗

実は「電源が落ちている」のではなく、「スリープモードのままフリーズしている」ケースも多発しています。システム上は動いているため充電ランプはつきますが、画面信号が送られず、真っ暗なまま反応しなくなっています。

3. モニターやバックライトの故障

パソコン本体は正常に起動している(ファンも回っている)が、液晶画面だけが死んでいる状態です。薄っすらと画面が見える場合はバックライト切れ、完全に真っ暗なら液晶パネルやケーブルの断線が疑われます。

4. バッテリーやマザーボードの不調

充電ランプが「オレンジ色で点滅」したり、「不規則な点滅」を繰り返したりする場合は、バッテリーのエラーやマザーボードの一部故障を知らせるエラーコードである可能性があります。

大谷
大谷
ランプが「点滅」している場合は、メーカーごとの故障サインかもしれません。この後の対処法を試してもダメなら、マニュアルの「ランプ表示」を確認する必要があります。
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電源が入らない時の7つの対処手順

ここからは、実際に電源を復旧させるための手順を、リスクが低い順に解説します。上から順番に試してください。

手順1:電源ボタンの長押し(強制終了)

スリープモードでフリーズしている場合、通常のプッシュでは反応しません。

  • 電源ボタンを10秒以上(機種によっては30秒ほど)長押しする。
  • 一度ランプが完全に消えたことを確認してから、再度電源ボタンを押す。

これだけであっさり起動することも珍しくありません。

手順2:完全放電を行う

強制終了でも変わらない場合、帯電を除去します。

  1. パソコンの電源ケーブル(ACアダプター)を抜く。
  2. マウス、キーボード、USBメモリ、外付けHDDなどすべての周辺機器を外す
  3. (取り外せる場合のみ)バッテリーを取り外す。
  4. その状態で5分〜10分放置する。
  5. ACアダプターのみを接続し、電源を入れる。

手順3:壁のコンセントから直接給電する

タコ足配線や電源タップを使用している場合、電圧が不安定になり、起動に必要な電力が供給されていないことがあります。延長コードを使わず、壁のコンセントに直接ACアダプターを挿してみてください。

手順4:外部モニターに出力確認

「ウィーン」というファンの音や、起動音はするのに画面が映らない場合です。

  • HDMIケーブルなどでテレビや外部モニターに接続する。
  • 映れば「パソコン本体は無事、液晶画面の故障」と特定できます。

手順5:室温を調整する

冬場の寒い部屋(10℃以下)や、真夏の車内など、極端な温度環境では保護回路が働きます。パソコンを常温(20℃前後)の部屋に移動させ、1時間ほど馴染ませてから電源を入れてください。

手順6:BIOS(UEFI)リセットを試す

内部の設定情報(BIOS)がおかしくなっている可能性があります。画面が真っ暗でも、以下のキー操作でBIOS画面が呼び出せるか試します。

  • 電源ボタンを押し、すぐにキーボードの「F2」または「Delete」キーを連打する。
    (※メーカーによりF10、F12の場合もあり)
  • もし青や黒の英語の画面(BIOS画面)が出れば、そこから「Load Setup Defaults(初期値に戻す)」を選択して保存・終了します。

手順7:メモリの抜き差し(上級者向け)

デスクトップPCや、裏蓋が開けられるノートPCの場合、メモリ(RAM)の接触不良が原因のことがあります。

※注意:静電気で故障するリスクがあるため、自信がない場合は省略してください。

  • 一度メモリをスロットから抜き、端子のホコリをブロワーで飛ばして、しっかりと挿し直す。
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メーカー別:サポートとランプの意味

ランプの点滅パターンはメーカーによって「故障コード」として定義されています。主要メーカーのサポートページを確認し、ランプの意味を特定しましょう。

メーカー ランプ点滅の一般的な意味と参照先
NEC(LAVIE) 赤点滅はバッテリー異常の可能性大。(参照:NEC 121ware
富士通(FMV) 点滅回数で部品故障を通知。(参照:富士通サポート
Dell オレンジと白の点滅パターンで診断。(参照:Dellサポート
HP Caps Lockキーの点滅回数でエラー判別。(参照:HPカスタマーサポート
Lenovo 電源ボタンの点滅速度でスリープかエラーかを区別。(参照:Lenovoサポート
大谷
大谷
特にDellやHPなどの海外メーカーは、ランプの光り方で「メモリ異常」「マザーボード異常」などを明確に教えてくれますよ。
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修理か買い替えか?判断の基準

上記の手順を尽くしても電源がつかない場合、内部パーツ(マザーボード、電源ユニット)の重篤な故障と考えられます。

修理費用の相場と期間

メーカー修理に出した場合の一般的な相場です。

  • マザーボード交換: 5万円〜8万円
  • 液晶パネル交換: 3万円〜6万円
  • 電源ユニット/バッテリー交換: 1.5万円〜3万円

期間は2週間〜1ヶ月程度かかります。

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買い替えがお得なケース

「購入から5年以上経過している」かつ「修理見積もりが5万円を超える」場合は、買い替えを強くおすすめします。直してもすぐに別の箇所(HDDなど)が壊れるリスクが高いためです。

最近は5〜8万円台でも高性能なノートパソコンが手に入ります。

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よくある質問(Q&A)

Q. 電源ランプが一瞬ついてすぐ消えるのはなぜ?

A. マザーボードのショートや、ACアダプターの電力不足(劣化)が考えられます。コンセントを変えても直らない場合は、内部故障の可能性が高いです。

Q. ランプがオレンジ色(橙色)で点灯したまま動きません。

A. 多くの機種でオレンジ点灯は「充電中」または「スリープ状態」を示します。もしスリープから復帰しない場合は、ACアダプターを繋いだまま電源ボタンを15秒以上長押しして、強制再起動を試してください。

Q. データだけは救出できますか?

A. 電源が入らなくても、記憶装置(SSD/HDD)が生きていればデータ救出は可能です。パソコン修理業者に依頼するか、分解してSSDを取り出し、別のPCに繋ぐ方法があります。

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まとめ:まずは焦らず放電と強制終了を

パソコンの電源がつかないとパニックになりますが、充電ランプがついている限り、完全に電気が遮断されているわけではありません。

  • すべての機器を外して10分放電する
  • 電源ボタンを長押しして強制終了・再起動する
  • 外部モニターやBIOS画面を確認する

まずはこの基本ステップを確実に実行してください。多くのトラブルはこれで解決します。それでもダメな場合は、無理に通電させ続けず、プロの修理業者に見積もりを依頼しましょう。

あなたのパソコンが無事に復旧することを願っています。

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※記事の執筆には可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっている可能性もあります。重要な情報は再確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。

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