「流行りの4本足テレビを買ったけど、揺らしてみたらグラグラして怖い…」
「賃貸だから壁に穴は開けられない。でも高い純正グッズは買いたくない」
このようにお悩みではありませんか?
結論からお伝えすると、不安定な4本足テレビの転倒防止には、「結束バンド」を使った固定方法が最もコスパが良く、賃貸でも安心な解決策です。
この記事では、4本足テレビ特有のリスクを解説した上で、誰でも100均アイテムだけで実践できる「最強の固定術」をステップ形式でご紹介します。
数百円でできる対策を知り、今日から安心してテレビを楽しめる環境を整えましょう。
※2025年11月19日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
なぜ4本足テレビは転倒防止対策が必須なのか?
「今のテレビは軽いから大丈夫」と油断していませんか?
実は、4本足スタンドのテレビは、従来の中央1本足タイプに比べて構造的に地震に弱いという特徴があります。その理由は主に3つあります。
重心が高く、振り子のように揺れる
4本足モデルはデザイン性を重視し、細い足で本体を支えています。そのため重心位置が高くなり、地震の横揺れが発生すると「振り子」のように大きく揺さぶられ、簡単にバランスを崩してしまいます。
接地面が小さく滑りやすい
床やテレビ台と接している面積が非常に小さいため、耐震マットなどを貼っていない場合、揺れによって足が滑り、台から脱落するリスクが高まります。
足の素材が衝撃に弱い場合がある
安価な4本足テレビやサードパーティ製のスタンドの場合、足がプラスチック製であることも少なくありません。強い衝撃が加わると、固定部分ごと折れてしまうケースも報告されています。

賃貸派に結束バンド固定をおすすめする理由
持ち家であれば壁掛け工事なども検討できますが、賃貸住宅では原状回復の義務があります。そこで最適なのが結束バンドです。
壁や家具を傷つけない(賃貸OK)
ネジやクギを使わず、テレビの足とテレビ台を「結ぶ」だけなので、建物や家具に一切傷をつけません。
100均で揃う圧倒的な安さ
メーカー純正の転倒防止ベルトは2,000円〜4,000円ほどしますが、結束バンドならダイソーやセリアなどの100円ショップで手に入ります。コストは10分の1以下です。
インテリアを邪魔しない
黒いテレビの足に黒い結束バンドを使えば、遠目には全く分かりません。耐震ポールや突っ張り棒のような圧迫感がないのもメリットです。
Amazonで人気の「結束バンド」を見る楽天市場で人気の「結束バンド」を見る
100均でOK!失敗しない結束バンドの選び方
「結束バンドなら何でもいい」わけではありません。地震の衝撃に耐え、長期間使用するために、必ず以下の基準で選んでください。
- 「耐候性(屋外用)」の表記があるもの
- 色は「黒」を選ぶ(紫外線に強い)
- 幅4mm以上、長さ30cm以上の「太・長」タイプ
白い屋内用の結束バンドは、室内の紫外線や蛍光灯の光で劣化しやすく、数年でパキッと折れる危険性があります。必ず「耐候性」と書かれた黒いバンドを選びましょう。
Amazonで人気の「結束バンド」を見る楽天市場で人気の「結束バンド」を見る
4本足テレビを結束バンドで固定する方法
それでは実際に固定していきましょう。作業時間は5分程度です。
準備するもの
- 結束バンド(耐候性・黒・ロングタイプ)
- ニッパーまたはハサミ
- (推奨)耐震ジェルマット
Amazonで人気の「耐震ジェルマット」を見る楽天市場で人気の「耐震ジェルマット」を見る
Step1:固定するアンカーを見つける
テレビの足を、テレビ台の「どこ」に結びつけるか確認します。以下のような場所が狙い目です。
- テレビ台天板にある「配線用の穴」
- テレビ台背面の「スリット(隙間)」
- テレビ台の「脚」や「支柱」
- 取っ手の金具部分
Step2:テレビの足と台を結ぶ
4本ある足のうち、対角線上の2本、できれば4本すべてを結束バンドで台に固定します。
バンドを足に回し、台の穴や柱に通して輪を作ります。

Step3:適度な遊びを残してカット
ここで最大のポイントです。バンドをガチガチに締めすぎないでください。
ピンと張った状態だと、地震の瞬発的な力でバンドが切断される恐れがあります。指が1本入る程度、またはテレビを軽く揺すると少し動く程度の「遊び(余裕)」を持たせて固定します。
最後に余った部分をニッパーで根元から切り取り、切り口で怪我をしないよう整えれば完成です。
結束バンドが使えない時の裏技とプラスα対策
「テレビ台に穴がない」「足の形状的にバンドが巻けない」という場合の解決策をご紹介します。
裏技:VESA穴(壁掛け用穴)を利用する
4本足への固定が難しい場合、テレビの背面にある「壁掛け用のネジ穴(VESA穴)」を活用します。
- VESA穴に合うネジ(ホームセンターで数十円)を少し余裕を持たせて仮止めする。
- ネジの軸部分に結束バンドを巻き付ける。
- そのバンドと、テレビ台の背面などを別のバンドやワイヤーで繋ぐ。
この方法は、足元で固定するよりも高い位置で支えられるため、転倒防止効果がさらに高くなります。
最強の組み合わせ:耐震マットの併用
結束バンドの効果を最大化するには、「耐震マット(ジェル)」との併用が最強です。
- 耐震マット:足元の「滑り」を防ぎ、揺れのエネルギーを吸収する。
- 結束バンド:大きな揺れによる「浮き上がり」と「転倒」を物理的に防ぐ。
お互いの弱点を補完し合うため、震度6強クラスの揺れにも耐えうる強度になります。
Amazonで人気の「耐震ジェルマット」を見る楽天市場で人気の「耐震ジェルマット」を見る
よくある質問(Q&A)
A. 耐候性(黒)のものであれば、一般的に屋内で5年〜10年程度持つと言われています。ただし、窓際で直射日光が当たる環境では劣化が早まります。年に一度の大掃除の際に、ひび割れや硬化がないかチェックし、異常があれば交換することをおすすめします。
A. 記事内で紹介した「配線穴」や「すき間」がない場合、テレビ台自体を挟み込む「クランプ式」の固定器具や、粘着テープ式のベルト(壁紙を傷めないタイプ)を検討してください。結束バンドにこだわるなら、テレビ台の脚同士をバンドで繋ぐだけでも安定感は増します。
まとめ:数百円の結束バンドが家族を守る
4本足テレビの転倒防止対策について、結束バンドを中心とした方法を解説しました。
最後に要点を整理します。
- 4本足テレビは不安定なため、必ず転倒防止対策を行うこと。
- 賃貸なら安価で傷をつけない結束バンドが最適。
- バンドは「耐候性・黒」を選び、少し遊びを持たせて固定する。
- さらなる安心のために、耐震マットやVESA穴活用も検討する。
地震対策は「いつかやろう」と思っているうちに、その日が来てしまうものです。
数百円の出費と数分の作業で、大切な家族とテレビを守ることができます。ぜひこの週末、100円ショップに立ち寄って対策を始めてみてください。
Amazonで人気の「結束バンド」を見る楽天市場で人気の「結束バンド」を見る


