「昨日まで普通に見れていたのに、急にテレビの4チャンネルだけ映らない…」
「他のチャンネルは問題ないのに、なぜか日テレ系列だけ『受信できません』と表示される…」
いつも楽しみにしている番組があるチャンネルだけが映らなくなると、本当に困ってしまいますよね。
故障かな?と焦ってしまいますが、実は簡単な操作で直るケースも少なくありません。
この記事では、テレビで4チャンネルだけが映らない場合に考えられる原因と、誰でもすぐに試せる具体的な対処法を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、あなたのテレビの不具合が解決し、再び快適なテレビライフを送れるようになるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
まずはコレを試して!4チャンネルが映らない時の簡単チェックリスト
専門的な話の前に、まずはご自身で簡単に試せる対処法から始めましょう。
驚くほど簡単なことで、あっさり解決することがあります。
以下の4つのステップを上から順番に試してみてください。
① テレビ本体とB-CASカードの再起動
最も手軽で効果的なのが、テレビ本体の再起動です。
一時的なプログラムのエラーや接触不良が原因の場合、再起動でリセットされて正常に戻ることがよくあります。
- テレビ本体の主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜く。
- テレビに挿入されているB-CASカード(またはminiB-CASカード)を一度抜く。
- そのまま1分ほど待つ。
- B-CASカードを奥までしっかり差し込む。
- 電源プラグをコンセントに差し込み、テレビの電源を入れる。

② チャンネルの再スキャン(再設定)
テレビの再起動で改善しない場合は、チャンネルの再スキャンを試してみましょう。
引っ越しや地域の放送局の中継局変更などがあった際に、受信情報が古いままだと特定のチャンネルが映らなくなることがあります。
メーカーによって操作方法が若干異なりますので、テレビの取扱説明書を確認しながら進めるのが確実です。
③ アンテナケーブルの抜け・緩みを確認
意外と見落としがちなのが、アンテナケーブルの接続です。
テレビの裏側にあるアンテナ入力端子と、壁のアンテナ端子に接続されているケーブルが、しっかり奥まで差し込まれているか、緩んでいないかを確認してください。
掃除機をかけた時などに、気づかないうちにケーブルが緩んでいることがあります。
④ 天候や周辺の障害物を確認
特定のチャンネルだけ映らない原因として、電波の受信レベルがギリギリの状態で、悪天候(大雨や強風)の影響を受けている可能性も考えられます。
天候が回復すれば自然に直ることもあります。
また、家の近くに高いクレーン車が停まっていたり、新しい建物が建設されたりすると、電波が遮られて受信状況が悪化することもあります。
なぜ4チャンネルだけ?考えられる5つの原因を徹底解説
簡単なチェックで直らなかった場合、もう少し踏み込んだ原因を探ってみましょう。
「なぜ他のチャンネルは大丈夫で、4チャンネルだけ映らないの?」という疑問にもお答えします。
原因1:電波の受信レベルが低下している
これが最も多い原因です。
地上デジタル放送は、各チャンネル(放送局)ごとに異なる周波数の電波で送られています。
お住まいの地域やアンテナの性能によって、特定のチャンネルの電波だけが弱く、ギリギリ受信できるレベルになっていることがあります。
普段は問題なくても、少しの天候の変化やケーブルの劣化などで受信レベルが基準値を下回ると、そのチャンネルだけが映らなくなってしまうのです。

特に4チャンネル(日本テレビ系列)は、地域によっては他のチャンネルよりも電波が弱い場合があると言われています。
原因2:アンテナの向きがズレている・故障している
屋根の上などに設置されているUHFアンテナの向きが、強風などで少しズレてしまった場合も、特定のチャンネルの受信感度が落ちることがあります。
アンテナは、各地域にある電波塔(スカイツリーなど)の方向へ正確に向ける必要があります。
また、アンテナ自体が古くなって劣化したり、破損したりしている可能性も考えられます。
原因3:ブースター(増幅器)の不具合
ブースターとは、アンテナが受信した弱い電波を増幅して、テレビに安定して供給するための機器です。
このブースターが故障したり、調整がズレたりすると、電波のバランスが崩れて特定のチャンネルだけが映らなくなることがあります。
特に複数のテレビで同じアンテナを共有しているご家庭では、ブースターが設置されていることが多いです。
原因4:分配器・配線ケーブルの問題
アンテナからの信号を複数の部屋に分けるための「分配器」や、壁の中を通っている配線ケーブルが劣化しているケースです。
古い分配器やケーブルは、特定の周波数帯の信号をうまく通せなくなり、結果として特定のチャンネルが映らなくなることがあります。
この場合、家の中の一部のテレビだけで4チャンネルが映らないといった症状が出ることが多いです。
原因5:放送局側のトラブルやメンテナンス
非常に稀なケースですが、放送局側で送信設備のトラブルが発生していたり、メンテナンス作業を行っていたりする可能性もゼロではありません。
その場合は、放送局の公式ウェブサイトやSNSなどで情報が告知されていることが多いので、一度確認してみるのも良いでしょう。
【自分でできる】受信レベルの確認とブースター調整
原因が絞れてきたら、もう少しだけ自分でできることを試してみましょう。
ただし、無理は禁物です。難しいと感じたら、すぐに専門業者への相談を検討してください。
アンテナレベル(受信強度)の確認方法
ほとんどのテレビには、受信している電波の強さ(アンテナレベル)を確認する機能が備わっています。
リモコンの「設定」や「サブメニュー」から「アンテナ設定」や「受信設定」といった項目を探して確認してみてください。
映らない4チャンネルと、問題なく映る他のチャンネルのアンテナレベルを比較してみましょう。
もし4チャンネルのレベルだけが極端に低い場合は、やはり電波の受信状況に問題がある可能性が高いと判断できます。
ブースターの調整を確認する
もしご自宅にブースターが設置されている場所(屋根裏やユニットバスの天井裏など)が分かり、安全に確認できる場合は、調整ツマミが動いていないか見てみましょう。
ブースターには、利得(ゲイン)を調整するツマミが付いていることがあります。
このツマミを少しずつ動かしてみることで、受信レベルが改善することがあります。
専門業者に依頼する場合の費用と選び方
ここまで試しても改善しない場合は、アンテナ本体や配線など、専門家でないと対処が難しい部分に問題がある可能性が高いです。
無理せず、信頼できるアンテナ工事の専門業者に相談しましょう。
修理・工事の費用相場
原因によって費用は大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
- アンテナの方向調整: 8,000円 ~ 15,000円程度
- ブースターの交換: 15,000円 ~ 30,000円程度
- アンテナ本体の交換: 25,000円 ~ 50,000円程度
- 配線や分配器の調査・修理: 10,000円 ~(状況による)
正確な料金は、現地での調査後に見積もりを出してもらうのが確実です。
信頼できる業者の選び方
アンテナ工事業者は数多くありますが、以下のポイントを参考に信頼できる業者を選びましょう。
- 複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
- 見積もりの内訳が明確で、追加料金の有無を確認する
- 工事後の保証制度がしっかりしている
- 豊富な実績や良い口コミがある
- 損害賠償保険に加入している
焦って1社に決めず、じっくり比較検討することが大切です。
テレビの寿命かも?買い替えを検討する選択肢
もしお使いのテレビが8年以上経過している場合、テレビ内部のチューナー(電波を受信する部品)が劣化している可能性も考えられます。
一般的なテレビの寿命は8~10年と言われています。
修理費用が高額になる場合は、省エネ性能も高く、画質も進化した最新のテレビに買い替えるのも一つの賢い選択です。
どのテレビを選べばいいか分からない…という方は、以下の記事で最新の液晶テレビの選び方やおすすめ機種を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:テレビの4チャンネルだけ映らない問題は解決できる!
今回は、テレビで4チャンネルだけが映らないというトラブルの原因と、ご自身でできる対処法について詳しく解説しました。
最後に、この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- まずは慌てず、「テレビの再起動」「チャンネル再スキャン」「ケーブル確認」といった簡単なチェックから試す。
- 特定のチャンネルだけ映らない主な原因は、「電波の受信レベル低下」であることが多い。
- 自分で解決しない場合は、アンテナの向きのズレや機器の故障が考えられるため、無理せず専門業者に相談する。
- 業者を選ぶ際は、相見積もりを取って慎重に選ぶことが重要。
- テレビが古い場合は、修理費用と買い替え費用を比較して検討するのも良い選択。
突然テレビが映らなくなると不安になりますが、一つ一つ原因を探っていけば必ず解決策は見つかります。
この記事が、あなたの「困った!」を解決する手助けとなれば幸いです。
まずは簡単なチェックリストから、ぜひ試してみてくださいね!
【参考資料】