「部屋のレイアウトを変えたいけれど、テレビのアンテナ端子がここにあるから動かせない…」
「壁を這う長いアンテナケーブル、掃除の邪魔だし見た目も悪い!」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
実は、最新の機器を使えばテレビのアンテナ配線を無線化(ワイヤレス化)し、ケーブルの束縛から解放されることが可能です。
この記事では、アンテナ端子の位置に関係なくテレビを配置するための「3つの無線化メソッド」と、失敗しない選び方を徹底解説します。数千円でスマホを活用する方法から、遅延のない快適な視聴環境を作る方法まで、あなたの理想の部屋作りをサポートします。
※2025年11月21日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
テレビのアンテナ端子は無線化できる?
結論から言うと、テレビのアンテナケーブルや端子を無線化することは十分に可能です。
壁のアンテナ端子からテレビまで伸びる、あの邪魔な同軸ケーブルをなくし、電波(Wi-Fiや専用無線)で映像データを飛ばす仕組みを使います。
これにより、これまでアンテナ端子の位置に縛られていたテレビの設置場所が、電源さえ確保できれば、部屋のどこでも、あるいはお風呂やキッチンでも自由になります。

ケーブルをなくす無線化3つの方法
テレビ環境をワイヤレスにするには、現在のテレビをそのまま使うか、買い換えるかによって主に以下の3つの方法があります。
ご自身の目的に合うものをチェックしてみてください。
| 方法 | こんな人におすすめ | 予算目安 |
|---|---|---|
| ①ネットワークTVチューナー (無線LAN・Wi-Fi) |
スマホやタブレットで 手軽に見たい人 |
1.5万円〜 |
| ②HDMIワイヤレス (専用送受信機) |
今の大型テレビを 移動させたい人 |
2〜4万円 |
| ③ポータブルテレビ (無線内蔵型) |
お風呂やキッチンへ 持ち運びたい人 |
4万円〜 |
それぞれの特徴と、導入時の注意点を詳しく見ていきましょう。
方法1:スマホで見るネットワークチューナー
1つ目は、ご家庭のWi-Fiルーターを利用してテレビ映像を飛ばす方法です。
「ネットワークTVチューナー(ワイヤレステレビチューナー)」と呼ばれる機器をアンテナ端子とルーターに接続し、スマホやタブレットの専用アプリで視聴します。
メリットとデメリット
【メリット】
- 家中のどこでも(お風呂や寝室など)スマホでテレビが見られる
- 外出先から視聴できる機能を持つ製品も多い
- 機器本体が比較的コンパクトで安価
【デメリット】
- Wi-Fiの電波強度に依存するため、環境によっては映像が止まる
- テレビ本体で見るには別途Fire TV Stickなどの設定が必要
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方法2:今のテレビを使うHDMI無線化
2つ目は、映像と音声を無線で送受信する専用機器(HDMIワイヤレスエクステンダー)を使う方法です。
レコーダー(またはチューナー)と、離れた場所にあるテレビのHDMI端子に、それぞれ送信機と受信機を取り付けます。
リモコン操作も無線化できる?
ここで重要になるのが「チャンネル変更などのリモコン操作」です。
多くのHDMIワイヤレス製品には「赤外線(IR)送信機能」がついています。
これにより、離れた部屋のテレビに向けてリモコンを操作しても、その信号が無線で送信機側に伝わり、レコーダーのチャンネルを変えることができます。
メリットとデメリット
【メリット】
- Wi-Fiを使わない独自通信が多く、遅延が少ない
- 設定が簡単(ケーブルを挿すだけの機種が多い)
- 今ある大型テレビをそのまま別の部屋で使える
【デメリット】
- 送受信機のセット価格がやや高め
- 基本的には1対1の接続になる(複数のテレビへの配信は不向き)
この方法は、「リビングの模様替えでテレビを壁から離したい」「プロジェクターを天井に吊るしたい」といった場合に非常に有効です。
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方法3:一番簡単なポータブルテレビ
3つ目は、最初から無線機能が内蔵されているテレビ(ポータブルテレビ)への買い替えです。
代表的な製品はパナソニックの「プライベート・ビエラ」です。
「チューナー部(アンテナ端子に繋ぐ箱)」と「モニター部(テレビ画面)」が分離しており、独自の無線通信で映像を飛ばします。
メリットとデメリット
【メリット】
- 設定が最も簡単(電源を入れるだけ)
- バッテリー内蔵・防水モデルならお風呂でも視聴可能
- アンテナ端子のない子供部屋やキッチンへの移動が自由自在
【デメリット】
- テレビごと購入するため初期費用がかかる
- 画面サイズは10〜19インチ程度の小型が主流
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無線化のメリットと失敗しない注意点
ケーブルをなくすことで得られる生活の変化は大きいですが、事前に知っておくべき注意点もあります。
メリット:レイアウトの自由度が劇的に向上
無線化の最大の恩恵は、「テレビの場所を自由に決められる」ことです。
- 壁掛けテレビにしても、下からケーブルが垂れないので見た目がスッキリする
- ベッドの足元や、部屋の中央など、好きな場所に移動できる
- 掃除のたびにケーブルを持ち上げる手間がなくなる
これまで「テレビはここ」と決めつけていた場所から解放されるだけで、部屋が驚くほど広く使えるようになります。
注意点:ゲームをする際の遅延
無線で映像を飛ばす以上、わずかながら「遅延(タイムラグ)」が発生します。
ニュースやドラマを見る分には気になりませんが、FPSなどのアクションゲームをする場合、コンマ数秒の遅れが命取りになることがあります。
ゲームを本格的に楽しむ場合は、無線化は避け、長いアンテナケーブルをモールで隠して配線する方法を検討したほうが無難です。
注意点:電子レンジとの干渉
無線LAN(Wi-Fi)を使用するタイプの場合、電子レンジと同じ「2.4GHz帯」の周波数を使うことがあります。
そのため、家族が電子レンジを使っている間、テレビの映像が乱れたり止まったりする可能性があります。
安定性を重視する場合は、「5GHz帯」に対応した機器を選ぶか、独自通信方式のワイヤレスHDMIなどを選ぶのが安心です。
よくある質問(Q&A)
最後に、テレビアンテナの無線化についてよくある疑問にお答えします。
-
Q. 賃貸マンションでも無線化できますか?
- A. はい、問題ありません。
今回ご紹介した方法は、壁に穴を開けたり、建物のアンテナ設備を改造したりするものではありません。既存のアンテナ端子に機器を接続するだけなので、退去時もすぐに取り外せます。
-
Q. 無線にすると画質は落ちますか?
- A. 地デジ放送(フルHD)であれば、ほとんど気になりません。
ただし、4K放送のような大容量データを無線化する場合、安価な機器ではブロックノイズ(映像の乱れ)が発生することがあります。高画質を求める場合は、4K対応のHDMIエクステンダーを選びましょう。
-
Q. BS/CS放送も見られますか?
- A. はい、視聴可能です。
送信機(またはチューナー)側がBS/CSに対応しており、壁の端子まで電波が来ていれば、地デジ同様に無線で飛ばして視聴できます。
まとめ:最適な無線化で快適なテレビライフを
今回は、テレビのアンテナケーブルや端子を無線化する3つの方法について解説しました。
- スマホやタブレットで見たい
→ 「ネットワークTVチューナー」 - 今の大きなテレビを移動させたい
→ 「HDMIワイヤレスエクステンダー」 - お風呂やキッチン専用のテレビが欲しい
→ 「プライベート・ビエラ」
配線の制限から解放されれば、お部屋の模様替えも自由自在になり、掃除も劇的に楽になります。
ぜひ、ご自身のライフスタイルに合った方法を選んで、スッキリとした理想のテレビ環境を手に入れてくださいね。
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