「最近、東芝の家電事業が中国企業に売却されたって聞いたけど、もう日本企業じゃないの?」
「東芝の家電は好きだけど、品質は大丈夫なのかな…?事業から撤退したという噂も気になる…」
長年日本の家庭を支えてきた東芝の家電。そのブランドに信頼を寄せている方も多いのではないでしょうか。しかし、事業売却のニュースを聞いて、今後の製品選びに不安を感じているかもしれません。
ご安心ください。この記事では、東芝の家電事業の現状と、中国企業との関係性を徹底的に解説します。この記事を読めば、なぜ今も東芝の家電が「おすすめ」なのか、その理由が明確にわかります。
東芝の家電事業は中国企業へ。撤退の真相とは?
まず、皆さんが最も気になっているであろう「東芝は家電事業から撤退したのか?」という疑問にお答えします。
結論から言うと、東芝は白物家電事業を中国の大手家電メーカー「美的集団(Midea Group)」に譲渡しました。しかし、これは「撤退」とは少し意味合いが異なります。詳しく見ていきましょう。
事業譲渡であり「ブランドの消滅」ではない
2016年、東芝は白物家電事業(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど)を行う子会社「東芝ライフスタイル」の株式の80.1%を美的集団に売却しました。これにより、東芝ライフスタイルは美的集団の傘下に入りました。
重要なポイントは、これはあくまで事業の譲渡であり、「TOSHIBA」ブランドが市場から消えるわけではないということです。契約により、美的集団は今後40年間にわたって東芝ブランドを使用する権利を得ています。つまり、私たちはこれからも「東芝の家電」を買い続けることができるのです。
なぜ事業を譲渡したの?
事業譲渡の背景には、当時の東芝本体の経営状況がありました。経営資源をインフラやエネルギーなどの事業に集中させるため、白物家電事業の譲渡という決断に至ったのです。
パートナーとなった美的集団は、世界第2位の製造シェアを誇る巨大メーカー。東芝は、美的集団の持つ強力な生産体制やグローバルな販売網を活用することで、ブランドをさらに発展させていく道を選んだと言えるでしょう。
中国企業になって品質は落ちた?気になる技術力の実態
「でも、中国企業の傘下になったら、品質が落ちてしまうのでは…?」そんな不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その心配は不要です。
結論として、東芝の家電の品質は維持、あるいは向上していると考えられます。その理由を3つのポイントで解説します。
1. 開発は元・東芝のメンバーが中心
製品の開発や設計は、引き続き日本の旧東芝スタッフがメインで担当しています。長年培ってきた東芝の技術やノウハウ、日本のライフスタイルへの深い知見は、そのまま製品づくりに活かされているのです。
技術指導の期間は終了したものの、東芝時代のDNAはしっかりと受け継がれています。
2. 品質管理は「東芝基準」を踏襲
製品の品質を担保する「品質管理」のプロセスは、主に従来の東芝の厳しい基準ややり方を踏襲しています。日本の消費者が求める高い品質レベルをクリアするために、妥協のないモノづくりが続けられています。
3. 世界トップクラスのメーカーとの強力なタッグ
親会社である美的集団は、自社ブランドだけでなく、世界中のメーカーの製品を製造するOEM(相手先ブランドによる生産)でも実績豊富な巨大企業です。その高い生産技術力と、東芝の持つ商品企画力や設計技術が融合することで、これまでにないシナジーが生まれています。
つまり、「日本の技術」と「世界レベルの生産力」という、互いの強みを補完し合う理想的な関係が築かれているのです。
それでも東芝の家電が「買い」である3つの理由
ここまで読んで、東芝の家電事業の現状についてご理解いただけたかと思います。では、数あるメーカーの中で、なぜ今あえて「東芝」を選ぶべきなのでしょうか?その魅力を3つに絞ってご紹介します。
理由①:日本の暮らしに寄り添う、細やかな機能性
開発の中心が日本のチームであることの最大のメリットは、日本の住環境やライフスタイルを熟知した製品が生み出される点です。例えば、冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」の野菜室が真ん中にあるレイアウトや、洗濯機「ZABOON(ザブーン)」の静音設計など、使う人の「あったらいいな」を形にする細やかな配慮は、海外メーカーには真似のできない強みです。
理由②:先進技術と生産力の融合による「高コスパ」
東芝が長年培ってきたユニークな技術(例えば、オーブンレンジの「石窯ドーム」など)はそのままに、美的集団の効率的な生産体制によって、高品質な製品を適正な価格で提供できるようになりました。先進的な機能を搭載したモデルが、以前よりも手に入れやすくなっているのは嬉しいポイントですよね。
理由③:変わらぬ信頼と安心のブランド力
体制は変わっても、「タイセツを、カタチに。」というスローガンに込められた想いは変わりません。長年にわたり日本の家電市場をリードしてきた「TOSHIBA」というブランドが持つ信頼感と安心感は、今も健在です。購入後のサポート体制なども含め、安心して長く使える製品を選びたい方にとって、東芝は依然として有力な選択肢です。
厳選!今買うべき東芝のおすすめ白物家電3選
ここでは、現在の東芝ライフスタイルが誇る白物家電の中から、特に人気の高い製品を3つ厳選してご紹介します。どれも東芝の技術とこだわりが詰まった逸品ですよ!
【野菜を新鮮に保つなら】冷蔵庫 VEGETA(ベジータ)シリーズ

出典:東芝
東芝の冷蔵庫といえば「VEGETA」。「もっと潤う摘みたて野菜室」は、野菜の鮮度を長期間キープする独自技術で、まとめ買い派の強い味方です。使いやすい「野菜室がまんなか」レイアウトも長年のファンが多い理由の一つ。料理好きの方には絶対におすすめです。
【洗浄力と静音性で選ぶなら】ドラム式洗濯乾燥機 ZABOON(ザブーン)

出典:東芝
ウルトラファインバブルの力で繊維の奥の汚れまでしっかり落とす洗浄力と、深夜や早朝でも気兼ねなく洗濯できる静音性の高さが魅力です。液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能や、スマホ連携機能など、忙しい毎日をサポートする便利な機能も満載。共働き世帯や小さなお子様がいるご家庭にぴったりです。
【迷ったらコレ!】過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム

出典:東芝
業界最高クラスの高温350℃の熱風で、本格的なオーブン料理が楽しめる「石窯ドーム」。パンやお菓子作りが趣味の方から絶大な支持を得ています。「ねらって赤外線センサー」による高精度なあたため機能も秀逸で、普段使いの電子レンジとしても非常に優秀。一台で何役もこなす、まさにキッチンの主役です。
よくある質問(Q&A)
東芝の家電について、多くの方が抱く疑問をQ&A形式でまとめました。
「東芝ライフスタイル株式会社」が開発・製造・販売しています。この会社は、中国の「美的集団(Midea Group)」が株式の80.1%を保有する子会社です。
2016年の株式譲渡の際に結ばれた契約で、40年間は「東芝」ブランドを使用できることになっています。
製品によって異なります。開発・設計は主に日本のチームが行い、製造は美的集団のグローバルな工場ネットワークを活用していると考えられます。
1968年創業の中国の大手家電メーカーで、製造シェアは世界第2位を誇ります。自社ブランドだけでなく、世界中のメーカーの製品製造を請け負うOEMにも強い、技術力と生産力を兼ね備えた巨大企業です。
はい。売却時に一定期間、東芝の技術者が美的集団に技術指導を行うことが合意されていました。その期間はすでに終了していますが、開発は元東芝のメンバーが中心となって継続しています。
いいえ、それは誤解です。パナソニックが過去に中国企業(ハイアール)に売却したのは、買収した三洋電機の冷蔵庫・洗濯機事業です。パナソニックブランドの白物家電事業は、現在もパナソニックが手掛けています。
エアコンを除く日立の白物家電は、日立の100%子会社である「日立グローバルライフソリューションズ」が開発・製造を手掛けています。エアコンは米国のジョンソンコントロールズとの合弁会社が製造しています。
現在の株式会社東芝は、発電などのエネルギー事業や、社会インフラ事業、半導体関連事業などを主力としています。
ご心配はもっともです。しかし、ご紹介した通り、開発は日本のチームが中心で、品質管理も東芝基準を踏襲しています。美的集団の生産技術力との相乗効果で、むしろ品質とコストパフォーマンスのバランスは向上していると言えるかもしれません。
家電量販店やオンラインストアで購入できます。保証や設置サービスなどを比較して、ご自身に合った購入先を選ぶのがおすすめです。
東芝の家電をお得に手に入れる・手放す方法
魅力的な東芝の家電ですが、「最新モデルは価格が…」「買い替えたいけど、今の家電の処分が面倒…」といったお悩みもありますよね。そんな方には、便利なサービスを活用するのがおすすめです。
最新モデルを気軽に試すなら「家電レンタル・サブスク」
「購入前に一度使ってみたい」「短期間だけ高性能なモデルを使いたい」という方には、家電のレンタル・サブスクリプションサービスがぴったりです。月額料金で最新の東芝家電を試せるので、購入の失敗を防げます。

不要になった家電は「家電買取サービス」へ
新しい家電に買い替える際、まだ使える古い家電を処分するのはもったいないですよね。そんな時は、家電の買取サービスを利用しましょう。出張買取なら、自宅にいながら査定・買取が完了するので非常に手軽です。

まとめ:東芝の家電は進化し続ける!安心して選べるおすすめブランドです
今回は、「東芝の家電は中国製?撤退したの?」という疑問について、その真相を詳しく解説しました。
【この記事のポイント】
- 東芝の白物家電事業は中国の美的集団の傘下になったが、「撤退」ではなくブランドは存続。
- 開発は元東芝の日本人チームが中心で、品質管理も東芝基準を踏襲。
- 美的集団の生産技術力とのシナジーで、品質やコストパフォーマンスはむしろ向上している。
- 日本の暮らしに寄り添う機能性は健在で、今も安心して選べる「買い」のブランドである。
会社の形は変わりましたが、東芝の家電が私たちの暮らしを豊かにしてくれる存在であることに変わりはありません。むしろ、グローバルなパートナーを得たことで、さらなる進化を遂げていると言えるでしょう。
もしあなたが家電選びで迷っているなら、ぜひ東芝の製品を候補に入れてみてください。きっと、あなたの「タイセツ」をカタチにしてくれる一台が見つかるはずです。
あなたの家電選びの経験も、ぜひ下のコメント欄で教えてくださいね!
【参考文献・サイト】
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