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カメラのグリップがベタベタに!自宅でできる簡単な取り方と再発防止策

カメラのグリップがベタベタに!自宅でできる簡単な取り方と再発防止策
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久しぶりに愛用のカメラを取り出したら、グリップ部分がなんだかベタベタ…なんて経験はありませんか?

大切なカメラがそんな状態だと、触るのもためらわれますし、せっかくの撮影気分も台無しになってしまいますよね。

ご安心ください!その厄介なカメラのベタベタ、実は身近なもので意外と簡単に取れるんです。

この記事では、カメラがベタベタになる原因から、ご家庭でできる具体的な取り方、そして重要な再発防止策までを網羅的に解説します。この記事を最後まで読めば、あなたのカメラは見違えるようにサラサラになり、また快適に撮影を楽しめるようになりますよ!

【執筆者】
大谷

家電ライター/家電製品アドバイザー
ライターとして5,000記事以上執筆し、自身のサイトは月間11万PVを達成。
多数の専門家と連携し、多角的な視点を取り入れた質の高いコンテンツ制作を常に心掛けている。

カメラがベタベタになる衝撃の事実!その原因とは?

まず結論から言うと、カメラのグリップなどがベタベタになる主な原因は「加水分解(かすいぶんかい)」という化学反応です。

なんだか難しい言葉が出てきましたが、簡単に言うと、プラスチックやゴム製品(ラバー)が空気中の水分と反応して分解され、表面が溶けてベタつきが発生してしまう現象のこと。

特に、以下のような環境は加水分解が進みやすくなります。

  • 湿度が高い場所
  • 風通しが悪く、空気がよどんでいる場所
  • ホコリが溜まりやすい場所

クローゼットや押し入れの奥に長期間カメラをしまいっぱなしにしていると、まさにこの条件に当てはまってしまいます。久しぶりに使おうとしたらベタベタになっていた…というのは、これが原因だったんですね。

実は、カメラをよく使ってあげることも立派なメンテナンスになります。リビングなど、人の出入りがあり空気が動く場所に置いておくだけでも、加水分解やカビの発生リスクを抑えることができるんですよ。

【レベル別】カメラのベタベタの取り方|自宅でできる簡単ケア5選

それでは、早速ベタつきの取り方を見ていきましょう。ベタつきのレベルに合わせて、効果的な方法が異なります。まずは軽度のものから試してみてくださいね。

【軽度のベタつき】まずはコレ!重曹やウェットティッシュで拭く

「ちょっとペタペタするかな?」くらいの軽いベタつきであれば、ウェットティッシュで解決できる場合があります。

特に「重曹配合」や「アルカリ電解水」のウェットティッシュがおすすめです。これらは油汚れや皮脂を分解する力があるため、表面の軽いベタつきを落としてくれます。

  1. ウェットティッシュでベタつく部分を優しく拭きます。
  2. 汚れがティッシュにつかなくなるまで、何度か繰り返します。
  3. 最後に乾いた布で、残った水分をしっかりと拭き取って完了です。
重曹配合のウェットティッシュがない場合、60℃くらいのお湯に重曹を溶かした「重曹水」を布に含ませて固く絞って拭く方法も有効です。ただし、どちらの場合もカメラ内部に水分が入らないよう、細心の注意を払ってください。

【中度のベタつき】無水エタノールで拭き取る

ウェットティッシュで改善しない場合は、「無水エタノール」を試してみましょう。無水エタノールは、その名の通り水分をほとんど含まないアルコールで、プラスチックやゴムを傷めにくく、揮発性が高いのが特徴です。

  1. 柔らかい布やティッシュ、レンズペーパーなどに無水エタノールを少量染み込ませます。
  2. ベタつく部分を、力を入れずに撫でるように拭き取ります。
  3. ベタつきが取れたら、自然に乾燥するのを待ちます。揮発性が高いので、すぐに乾きます。
一般的なアルコール消毒液やウェットティッシュは水分が多く含まれているため、カビの原因になる可能性があります。ベタつき取りには、薬局などで手に入る「無水エタノール」か、それに近い「消毒用エタノール」の使用をおすすめします。
無水エタノールを使う際は、絶対に直接カメラに吹きかけないでください。液体が隙間から内部に入り込み、故障の原因になります。また、強く擦りすぎると、ボタン周りの刻印が消えたり、塗装が剥げたりする可能性があるので注意しましょう。

【頑固なベタつき】シール剥がし剤を活用する

長年放置された頑固なベタつきには、「シール剥がし剤」が効果的な場合があります。これは、加水分解によって劣化したゴムの表面層を溶かして除去する方法です。

ただし、これは効果が高い分、リスクも伴う方法なので、目立たない場所で試してから行うようにしてください。

  1. 布にシール剥がし剤を少量つけます。
  2. ベタつく部分を優しく拭き上げ、劣化したゴム層を取り除きます。
  3. ベタつきがなくなったら、別の綺麗な布で残った薬剤を拭き取ります。
シール剥がし剤は、製品によってはプラスチックを溶かしてしまう可能性があります。必ず「プラスチック対応」のものを選び、使用前に目立たない部分で試すことを徹底してください。また、使用時は必ず換気を行いましょう。

【意外な裏ワザ】ボディソープや石鹸を使ってみる

「薬品を使うのはちょっと怖い…」という方には、ボディソープや石鹸を試す価値があるかもしれません。界面活性剤の力で、ベタつきの原因となっている油分や劣化した成分を浮かせて落とす効果が期待できます。

  1. 使い古しの歯ブラシなどに、ボディソープや石鹸を少量つけます。(泡立てる必要はありません)
  2. ベタつく部分を優しく、円を描くようにブラッシングします。
  3. 固く絞った濡れタオルで、石鹸成分を丁寧に拭き取ります。
  4. 最後に乾いた布で水分を完全に拭き取ります。
この方法は水分を多く使うため、故障のリスクが最も高い方法です。レンズの接合部やボタンの隙間などに水分が入らないよう、細心の注意が必要です。試す際は、あくまで自己責任でお願いします。

【最終手段】劣化部分を物理的に削り取る

何を試してもダメな場合、最終手段として劣化した表面を物理的に削り取る方法もあります。ただし、これはカメラの見た目を損なう可能性があるため、本当の最終手段と考えてください。

メラミンスポンジなどで軽く擦る方法が考えられますが、研磨作用によって素材そのものを傷つけてしまうため、基本的にはおすすめできません。

ベタつき除去後の仕上げと再発防止策が超重要!

ベタつきを綺麗に取り除けたら、それで終わりではありません!ここからの「仕上げ」と「保管方法」が、あなたのカメラを長く快適に使うための鍵となります。

保護剤でコーティングしてサラサラをキープ

ベタつきを除去した後のゴムやプラスチックは、いわば「すっぴん」の無防備な状態です。そのままにしておくと、再び加水分解を起こしやすくなります。

そこで活躍するのが、「ラバープロテクタント」「シリコンスプレー」といった保護剤です。これらで表面をコーティングすることで、湿気や汚れから素材を守り、サラサラの状態を長持ちさせることができます。

  1. 綺麗な布に保護剤を少量スプレーします。(直接カメラにかけないこと!)
  2. その布で、グリップなどのゴム・プラスチック部分を薄く塗り伸ばすように拭きます。
  3. 余分な薬剤が残らないよう、乾いた布で軽く拭き上げて完了です。
「ラバープロテクタント」はゴムの劣化防止に特化しているものが多く、「シリコンスプレー」は滑りを良くし、艶出し効果も期待できます。どちらもホームセンターやカー用品店で手に入りますよ。

加水分解を防ぐ!正しいカメラの保管方法

ベタつきの根本原因である「加水分解」を防ぐには、日頃の保管方法が何よりも重要です。

  • 基本は「防湿庫」か「ドライボックス」に保管する。これが最も確実な方法です。湿度を適切にコントロールし、カビや加水分解から機材を守ります。
  • 定期的に使用し、風通しの良い場所に置く。しまいっぱなしにせず、時々使ってあげることで、カメラ周りの空気が循環し、湿気がこもるのを防ぎます。
  • 使用後は手汗や皮脂を拭き取る。手汗も水分のうち。使用後は乾いた柔らかい布で全体を乾拭きする習慣をつけましょう。

それでもダメなら…ベタつきが取れない場合の対処法

いろいろ試したけれど、どうしてもベタつきが取れない、または悪化してしまった…そんな時の対処法も知っておきましょう。

メーカーに修理・部品交換を依頼する

最も確実で安心な方法は、メーカーに修理を依頼することです。グリップ部分のラバーなどを新しい部品に交換してもらえば、根本的な解決になります。

ただし、古いモデルの場合は部品がなかったり、サポートが終了していたりすることもあります。まずはメーカーの公式サイトで確認するか、サポートセンターに問い合わせてみましょう。

カメラの買い替えを検討する

修理費用が高額になる場合や、サポートが終了している古いカメラの場合は、思い切って新しいカメラに買い替えるのも一つの選択肢です。

最近のカメラは性能も向上しており、新しい撮影体験が待っているかもしれません。今のカメラを買取に出して、新しいカメラの購入資金にするのも賢い方法ですね。

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カメラのベタつきに関するよくある質問(Q&A)

最後に、カメラのベタつきに関してよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。

Q1. どんな素材がベタつきやすいですか?

A. 主に、グリップ部分に使われているゴム(ラバー)素材や、一部のプラスチック外装がベタつきやすい傾向にあります。

Q2. ベタつきを放置するとどうなりますか?

A. 加水分解がさらに進行し、ベタつきが悪化します。最終的には表面がボロボロと剥がれ落ちてくることもあり、見た目だけでなくカメラのホールド性も損なわれます。

Q3. 除光液やメラミンスポンジは使ってもいいですか?

A. 絶対に使用しないでください。除光液に含まれるアセトンはプラスチックを溶かしてしまい、修復不可能なダメージを与えます。メラミンスポンジは強力な研磨剤なので、カメラのコーティングや塗装を剥がしてしまいます。

Q4. 簡単な重曹水の作り方を教えてください。

A. コップ半分(100ml)程度のぬるま湯(60℃くらいが効果的)に、小さじ1杯程度の重曹をよく溶かせば完成です。冷たい水より、お湯の方が重曹が溶けやすく洗浄力も高まります。

Q5. 無水エタノールはどこで買えますか?

A. 全国の薬局やドラッグストアで購入できます。インターネット通販でも手軽に入手可能です。

Q6. ベタつき取りの作業時間はどのくらいかかりますか?

A. ベタつきの程度や行う作業によって異なりますが、軽い拭き掃除であれば10〜15分程度、頑固なベタつきにじっくり取り組む場合でも30分〜1時間程度が目安です。

Q7. シリコンスプレーなどの保護剤の匂いは気になりますか?

A. スプレー直後は特有の匂いがしますが、乾燥すればほとんど気にならなくなります。作業は必ず換気の良い屋外などで行いましょう。

Q8. メーカー修理の費用はどれくらいかかりますか?

A. 機種や交換する部品によって大きく異なりますが、グリップラバーの交換であれば数千円から1万円を超えるくらいが一般的です。正確な料金は、メーカーに見積もりを依頼して確認しましょう。

Q9. 手汗をかきやすいのですが、何か対策はありますか?

A. 使用後に必ず乾拭きすることを徹底しましょう。また、撮影中はリストバンドを着けたり、カメラ用のグリップテープを貼ったりするのも汗対策として有効です。

Q10. 古いフィルムカメラでも同じ方法で大丈夫ですか?

A. 基本的な考え方は同じですが、古いカメラは塗装や素材がデリケートな場合が多いです。薬品を使う際は、より慎重に、目立たない場所で試してから作業するようにしてください。

まとめ:正しいケアで大切なカメラをベタつきから守ろう!

今回は、カメラの厄介なベタつきの取り方と再発防止策について解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントをおさらいしましょう。

  • ベタつきの主な原因は「加水分解」という化学反応。
  • 軽度のベタつきは重曹やアルカリ電解水のウェットティッシュで拭く。
  • それでも取れない場合は無水エタノールを試す。
  • 除去後はシリコンスプレーなどで保護することが重要。
  • 根本的な対策は、防湿庫などで適切に保管すること。

ベタベタになってしまったカメラも、正しい手順でケアすれば、また愛着の湧く一台として蘇ります。まずはご家庭でできる手軽な方法から、ぜひ試してみてください。

サラサラで快適になったカメラを手に、また素敵な写真をたくさん撮りに出かけましょう!

あなたの「こんな方法で綺麗になった!」という体験談も、ぜひ下のコメントで教えていただけると嬉しいです。

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