「お気に入りの白い冷蔵庫が、いつの間にか黄色く変色していた…」
「エアコンのカバーだけ色が違って、なんだか古臭い…」
このように、白い家電の黄ばみを見て「もう古いから買い替えるしかないのかな」と諦めていませんか?
実はその黄ばみ、単なる汚れではなくプラスチックの化学変化かもしれません。しかし、正しい方法を知っていれば、新品同様の白さを取り戻せる可能性が非常に高いのです。
この記事では、白い家電が黄ばむ本当の原因から、酸素系漂白剤や身近なアイテムを使って白さを復活させる5つの方法を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの家の冷蔵庫やエアコン、リモコンが驚くほど白く蘇り、お部屋全体の清潔感が劇的にアップするはずです。
※2025年12月15日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
白い家電の黄ばみの原因2つ
「毎日掃除しているのに、なぜ黄色くなるの?」と疑問ですよね。
実は、黄ばみには「洗剤で落ちるもの」と「漂白が必要なもの」の2種類があります。まずは敵の正体を見極めましょう。
プラスチックの化学変化
最も厄介なのが、素材そのものの変質です。
冷蔵庫やエアコンなどに使われる「ABS樹脂」というプラスチックには、燃えにくくするための「難燃剤(臭素系など)」が含まれています。
この成分が、紫外線や経年劣化(酸化)によって化学反応を起こし、茶色や黄色に変色します。

油汚れやタバコのヤニ
キッチン周りの家電や、喫煙環境にある家電に見られる黄ばみです。
- 調理中の油煙
- タバコのヤニ
- 手垢(皮脂汚れ)
これらが表面に付着し、酸化して固まったものです。こちらは「汚れ」なので、適切な洗剤で落とすことが可能です。
黄ばみの落とし方5選
原因別に、効果的な落とし方を5つ紹介します。特に「酸素系漂白剤」を使った方法は、諦めていた変色にも劇的な効果が期待できます。
酸素系漂白剤+日光
プラスチック自体の変色(化学変化)に最も効果的な「最強の裏技」です。酸化した成分を化学反応で還元させ、白さを取り戻します。
準備するもの
- 酸素系漂白剤(粉末タイプ・過炭酸ナトリウム)※「ワイドハイターEXパワー 粉末」など
- 40〜50℃のお湯
- 透明な容器やビニール袋
- ゴム手袋
手順
- 取り外し可能なパーツ(棚や蓋など)を中性洗剤で洗い、油汚れを落とす。
- お湯1リットルに対し、酸素系漂白剤を大さじ2杯ほど溶かす(濃いめがおすすめ)。
- パーツを浸し、直射日光(紫外線)に数時間〜半日当てる。
- 水でよく洗い流し、完全に乾燥させる。

Amazonで人気の「酸素系漂白剤」を見る楽天市場で人気の「酸素系漂白剤」を見る
漂白剤パックで湿布
冷蔵庫の扉やエアコン本体など、つけ置きできない大型家電向けの応用テクニックです。
手順
- 酸素系漂白剤(粉末)を少量の湯で溶き、ペースト状にするかキッチンペーパーに含ませる。
- 黄ばんだ部分に貼り付け、乾燥しないようにラップで密閉(パック)する。
- 窓際の日光や、UVライト(紫外線ライト)を当てる。
- 数時間後、水拭きと乾拭きで完全に成分を除去する。
注意点
液垂れして隙間から内部の基盤に入ると故障します。養生テープで隙間を塞ぐなど、自己責任で慎重に行ってください。
メラミンスポンジ
表面の極薄い層を物理的に削り落とす方法です。「激落ちくん」などが有名です。
向いている家電
- 表面がザラザラしたマット加工のプラスチック
- リモコンの裏面などの細かい汚れ
注意点: 光沢仕上げ(ピアノブラックや鏡面加工)の家電には絶対に使用しないでください。細かい傷がつき、ツヤが消えて曇ってしまいます。
Amazonで人気の「メラミンスポンジ」を見る楽天市場で人気の「メラミンスポンジ」を見る
セスキ炭酸ソーダ
ベタつきを伴う茶色っぽい黄ばみには、アルカリ度の高いセスキ炭酸ソーダが有効です。重曹よりも油汚れを分解する力が強く、水に溶けやすいのが特徴です。
手順
- 水500mlにセスキ小さじ1を溶かし、スプレーを作る。
- 汚れに吹きかけ、数分放置して汚れを浮かす。
- 雑巾で拭き取り、最後に必ず水拭き(二度拭き)をする。
Amazonで人気の「セスキ炭酸ソーダ」を見る楽天市場で人気の「セスキ炭酸ソーダ」を見る
プラスチック専用磨き剤
カー用品の「ヘッドライトクリーナー」や「プラスチッククリーナー」も有効です。
これらはプラスチックの黄ばみ取りに特化しており、微細なコンパウンド(研磨剤)と保護成分が含まれています。メラミンスポンジよりも傷つきにくく、ツヤを出したい場合におすすめです。
Amazonで人気の「プラスチック専用磨き剤」を見る楽天市場で人気の「プラスチック専用磨き剤」を見る
今日からできる予防策3選
せっかく白く戻した家電を、再び黄ばませないための予防策です。
直射日光を遮断する
紫外線は最大の敵です。窓際に家電を置かないレイアウトにするか、UVカット機能付きのカーテンを使用しましょう。これだけで劣化スピードは劇的に変わります。
Amazonで人気の「UVカット機能付きのカーテン」を見る楽天市場で人気の「UVカット機能付きのカーテン」を見る
家電カバーを活用する
使用頻度の低い季節家電(扇風機やストーブ)やプリンターなどは、専用のカバーをかけて物理的に光と空気を遮断するのが最も確実な予防法です。おしゃれなデザインのものも増えています。
Amazonで人気の「家電カバー」を見る楽天市場で人気の「家電カバー」を見る
週1回の水拭き習慣
手垢や油分が付着したままだと、そこから酸化が進みます。週に一度は固く絞った雑巾で水拭きをし、汚れを定着させないことが大切です。
よくある質問(Q&A)
よくある疑問について、プロの視点から回答します。
A1. おすすめしません。
塩素系漂白剤はアルカリ性が非常に強く、プラスチック(特にABS樹脂)の劣化を早め、ひび割れの原因になります。また、逆に黄色く変色させる「アルカリ焼け」を起こすリスクもあるため、必ず「酸素系」を使用してください。
A2. 高濃度のアルコールはNGです。
プラスチック(ABSやアクリル)に高濃度のアルコールがかかると、「ケミカルクラック」と呼ばれる亀裂が入ることがあります。除菌シート程度なら問題ない場合が多いですが、無水エタノールなどを直接吹きかけるのは避けましょう。
A3. 最終手段としてはアリです。
どうしても落ちない場合、プラスチック用プライマー(下地)とラッカースプレーで塗装する方法があります。ただし、分解の知識が必要で、ムラになりやすいため、DIY上級者向けです。
まとめ
白い家電の黄ばみは、部屋の印象を暗くしてしまいますが、決して諦める必要はありません。
- プラスチックの変色は「酸素系漂白剤+日光」で還元できる。
- ベタつく汚れには「セスキ炭酸ソーダ」が最適。
- 塩素系漂白剤や高濃度アルコールは破損の原因になる。
- 紫外線対策こそが、白さを保つ最大の予防策。
まずは、一番気になっている家電の「取り外せる小さなパーツ」から試してみてください。その白さの戻り具合に、きっと驚くはずです。
真っ白に蘇った家電で、気持ちの良い毎日をスタートさせましょう!
Amazonで人気の「酸素系漂白剤」を見る楽天市場で人気の「酸素系漂白剤」を見る


