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引っ越し準備で家電はどこまで梱包が必要?箱なし時の対処法とリスト

引っ越し準備で家電はどこまで梱包が必要?箱なし時の対処法とリスト

引っ越し準備で多くの人が頭を悩ませるのが、家電の扱いです。

「炊飯器やドライヤーはダンボールに入れるべき?」
「買った時の箱は捨ててしまったけれど、どう運べばいい?」

このように、「どこまで梱包が必要か」の判断に迷っていませんか?

結論から言うと、一人で持てる小型家電はダンボールへ、大型家電は業者が当日対応が基本ルールです。

この記事では、家電ごとの梱包の境界線を一覧表で解説し、箱がない場合の安全な包み方や、冷蔵庫などの事前準備まで網羅しました。正しい梱包を知り、新居での故障トラブルをゼロにしましょう。

※2025年11月17日 記事の内容を最新の情報に更新しました。

【監修者】
大谷

家電専門ライターとして10年以上活動し、監修した記事は1万を超える。自身のサイトは月間11万PVを達成。
最新のデータや実体験を交え、分かりやすく信頼できる情報発信を心がけている。

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家電の梱包はどこまで?判断基準の早見表

引っ越しにおける家電梱包の悩みは、以下の基準を知ることで解決します。
まずは、手持ちの家電がどの分類に当てはまるかチェックしましょう。

分類 具体的な家電例 梱包の正解
小型 ドライヤー、ケトル、トースター、電話機、アイロン、ゲーム機、ルーター ダンボールに入れる
中型 炊飯器、電子レンジ、PCモニター、空気清浄機、掃除機、プリンター 箱があれば入れる
(なければ緩衝材で保護)
大型 冷蔵庫、洗濯機、大型テレビ、エアコン、食洗機(据置) 業者が対応
(ダンボール不可)
大谷
大谷
「らくらくパック」などの梱包お任せプランを契約している場合は、小型家電もそのままでOKなケースがあります。契約内容を確認してくださいね。

小型家電はダンボール梱包が鉄則

ドライヤーや電気ケトルなどの小型家電は、基本的にダンボールに入れて運びます。
そのままトラックに積み込むと、荷崩れによる紛失や破損の原因になるからです。

  • コードの処理: 本体に巻き付けず、束ねて養生テープや結束バンドで留める。
  • 詰め方: タオルや衣類をクッション代わりにし、隙間なく詰める。

大型家電は原則そのまま運ぶ

冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、強度が足りないためダンボールには入れません。
当日に引っ越し業者が専用のキルティング資材(ジャバラ)で梱包してくれます。

ただし、「水抜き」などの事前準備は自分で行う必要があります。準備方法は後述します。

箱がない時の家電の梱包テクニック

購入時の元箱(化粧箱)を保管している人は少数派です。
箱がない場合でも、ホームセンターや100均で手に入る資材を使えば安全に梱包できます。

炊飯器やポットの包み方

形状が丸く不安定なキッチン家電は、パーツの固定がカギです。

  • フタが開かないように養生テープで固定する。
  • 内釜やガラス容器の中にタオルを詰め、ガタつきを防ぐ。
  • 全体を気泡緩衝材(プチプチ)で2重に巻き、ダンボールへ入れる。

電子レンジのターンテーブル保護

電子レンジで最も破損事故が多いのは、内部のガラス皿(ターンテーブル)です。

  • ガラス皿は必ず取り出し、ダンボール板などで個別に包む。
  • 本体の電源コードは束ねて側面にテープで貼る。
  • 本体の角をダンボールの切れ端でガードし、プチプチで全体を覆う。
大谷
大谷
ガムテープを直接家電に貼ると、剥がした跡がベタベタになったり塗装が剥げたりします。「養生テープ」を使いましょう。

テレビやモニターの画面保護

液晶画面は非常にデリケートです。元箱がない場合は以下の手順で慎重に扱ってください。

  • 画面サイズに合わせてカットしたダンボールを、画面部分に当てる。
  • その上から全体を緩衝材で厚めに巻く。
  • ダンボールに入れる際は必ず「縦向き」にし、隙間を完全に埋める。
  • 外箱に大きく赤字で「液晶・ワレモノ・天地無用」と記載する。

サイズが合うダンボールがない場合は、無理に入れず、画面保護をした状態で業者に相談するのも一つの手です。

ダンボールに入れない大型家電の準備

梱包不要の大型家電も、何もしなくて良いわけではありません。
運搬中の水漏れや故障を防ぐため、前日までに以下の「水抜き」作業を完了させてください。

冷蔵庫の水抜きと霜取り

冷蔵庫は電源を抜いてすぐには運べません。
内部の霜を溶かし、水を排出する必要があります。

  • 前日夜まで: 中身を空にし、コンセントを抜く。ドアを開けておく。
  • 当日朝: 蒸発皿やタンクに溜まった水を捨てる。

これを怠ると、運搬中に汚水が漏れ出し、新居の床や他の荷物を汚損させる原因になります。

洗濯機の水抜き手順

洗濯機もホースや内部に水が残っています。

  • 給水の水抜き: 蛇口を閉め、洗濯機を1分ほど運転させてホース内の水を抜く。
  • 排水の水抜き: 「脱水」モードで運転し、内部の水を出し切る。
  • 部品の保管: ホースや給水継手を取り外し、まとめて袋に入れる。

(参照:一般財団法人家電製品協会

よくある質問(Q&A)

最後に、家電の梱包でよくある疑問やNG例について回答します。

Q. 照明(シーリングライト)は天井に付けたままでもいいですか?

A. 絶対に外して梱包してください。
付けたまま運搬すると、振動でカバーが割れたり、落下して破損したりするリスクがあります。取り外したリモコンや小さなネジは、袋に入れて本体のシェード部分に貼り付けておくと紛失を防げます。

Q. 石油ファンヒーターの灯油はそのままでいいですか?

A. 灯油が入ったままでは運搬できません。
消防法上の危険物に該当するため、業者は運び出しを拒否します。必ず「空焚き」機能などで灯油を完全に使い切るか、給油ポンプで抜き取ってから依頼してください。

Q. どのコードかわからなくなりそうです。

A. スマホで配線写真を撮りましょう。
テレビやPCの裏側は複雑です。コードを抜く前に、接続部分のアップ写真を撮っておくと、新居での再現がスムーズです。また、外したコードにはマスキングテープで「テレビ用」「ルーター用」とタグ付けすることをおすすめします。

まとめ:正しい準備で新生活をスムーズに

引っ越しの家電梱包について、重要なポイントを整理しました。

  • 小型家電: ダンボールに入れ、隙間を埋める。
  • 中型家電: 箱がなければ、パーツごとに緩衝材で保護する。
  • 大型家電: 梱包は業者にお任せ。ただし「水抜き」は必須。
  • 箱なし: 液晶画面やガラス部分は特に厳重にガードする。

「たかが梱包」と思わず、適切な処置をすることで、大切な家電を長く使い続けることができます。
もし、梱包作業の時間がない場合や、高価な家電の破損が心配な場合は、梱包までプロに任せるプランを検討してみるのも賢い選択です。

ご自身の状況に合わせて、最適な方法を選んでくださいね。

※記事の執筆には可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっている可能性もあります。重要な情報は再確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。

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